学生時代に自筆の日記を書いていた。
日記といっても日々の出来事を記録するのではなく、出来事をきっかけに自分の考えや想いを文章化し、頭や心の中を整理していくような作業だった。題材にした出来事も日記と呼ぶにしては多岐にわたり、学生らしい友人関係や恋愛事情もあれば、時には音楽寸評、時には政治批評と、硬軟取り混ぜた内容だったと記憶している。
そして、一般的な日記と決定的に違ったのは、友人に読むことを許していた点だろう。
他者に読まれることを意識して書いていた訳ではない。実際、読もうとする相手やタイミングによっては躊躇する場面もあった。それでも読まれることを拒否しなかったのは、思春期特有の「在るが儘の承認欲求」のようなものが強かったからだと思う。普段は決して言葉にすることのない自分の内面を知ってもらい、それを認めて受け入れて欲しかったのだろう。
今にして思えば、あれは個人ブログのようなものだった。
あの当時から実に20年近い歳月が経ち、30代後半の自分が今再び日々を綴ろうとしている。「何者かになれる」と信じていた煌びやかなあの当時とは違い、平均的な中年男性にして平均的なサラリーマン。そして平均的な日常と平均的な出来事。ただ、それを綴っても仕方がない。
このブログでは、世の中の様々な出来事について、「素人目線」の知識と考察を綴っていきたい。
第三者がこれを読んで面白味を感じるとすれば、それは記事そのものというよりも「内面が変化していく様子」かもしれない。さすがに学生時代ほどの振れ幅は無い筈だけど、当時は1ヶ月前と真逆の考えになることもあった。他者の内面の変化を見られるコンテンツは、意外にも希少なのではないだろうか?
政治、経済、事件、ゴシップ、F1、サッカー、ボクシング、邦楽、テレビ番組、グルメetc…
とりあえず興味の赴くままに徒然と。いずれはテーマを絞るかもしれないし、ますます拡げていくかもしれない。
今日から書き綴るこのブログは、毎日更新できないかもしれないし、知識に間違いや勘違いも多いことだろうと思う。それもまた生身の人間の行いの魅力だと是非ともご容赦願いたい。そして、この場を通じて学ぶことこそが、自分にとってのブログを書く意義でもある。
さぁ、それでは始めようか。
コメントを残す