氷室京介フィルムコンサートツアー【KYOSUKE HIMURO THE COMPLETE FILM OF LAST GIGS】セトリ・グッズ・スケジュール・ファイナル公演情報・感想など

フィルムコンサートツアー『KYOSUKE HIMURO THE COMPLETE FILM OF LAST GIGS』

コンセプト

4大ドームツアー「KYOSUKE HIMURO LAST GIGS」から1年…..、今もなお色褪せることのないあの感動が今夏、フィルムコンサートツアー「KYOSUKE HIMURO THE COMPLETE FILM OF LAST GIGS」として全国に届けられる!!

このフィルムコンサートツアーの為だけに、3月にリリースされた映像作品とは全く別の特別編集が施された映像に加え、ライブツアーを彷彿とさせる音響や照明も実際にセッティングして、生のライブの臨場感を再現!!

会場内ロビーでは、KING SWINGフェアブースとして【LAST GIGS 着用衣裳展示】【LAST GIGS フォトパネル展示】【オリジナルグッズ販売】他開催予定!
氷室京介の“矜持”を異なる角度から映し出す!

ヴィジュアル

ロゴ=ウロボロスとは?


フィルムツアーのロゴマークはウロボロス。古代の象徴の1つで、己の尾を噛んで環となったヘビもしくは竜を図案化したもの。ヘビは、脱皮して大きく成長するさまや、長期の飢餓状態にも耐える強い生命力などから、「死と再生」「不老不死」などの象徴とされる。そのヘビがみずからの尾を食べることで、始まりも終わりも無い完全なものとしての象徴的意味が備わった。他にも、循環性(永劫回帰)、永続性(永遠・円運動・死と再生・破壊と創造)、始原性(宇宙の根源)、無限性(不老不死)、完全性(全知全能)など意味するものは広く、多くの文化・宗教において用いられてきた。それは「REVOLVER」に込められた「想いは巡る」という意図にも通じるところがある。

セットリスト

  1. DREAMIN’(BOØWY)
  2. RUNAWAY TRAIN(BOØWY)
  3. BLUE VACATION(BOØWY)
  4. TO THE HIGHWAY(BOØWY)
  5. BABY ACTION(BOØWY)
  6. ROUGE OF GRAY(BOØWY)
  7. WELCOME TO THE TWILIGHT(BOØWY)
  8. MISS MYSTERY LADY(BOØWY)
  9. “16”(BOØWY)
  10. IF YOU WANT
  11. LOVER’S DAY
  12. CLOUDY HEART(BOØWY)
  13. LOVE & GAME
  14. PARACHUTE
  15. BANG THE BEAT
  16. WARRIORS
  17. NATIVE STRANGER
  18. ONLY YOU(BOØWY)
  19. RENDEZ-VOUZ(BOØWY)
  20. BEAT SWEET(BOØWY)
  21. PLASTIC BOMB(BOØWY)
  22. WILD AT NIGHT
  23. WILD ROMANCE
  24. ANGEL
    <アンコール>
  25. The Sun Also Rises
  26. 魂を抱いてくれ
  27. IN THE NUDE
  28. JEALOUSYを眠らせて
  29. NO.N.Y.(BOØWY)
    <ダブルアンコール>
  30. VIRGIN BEAT
  31. KISS ME
  32. ROXY
  33. SUMMER GAME
    <トリプルアンコール>
  34. SEX & CLASH & ROCK’N’ROLL
  35. B・BLUE(BOØWY)

BOØWY時代の楽曲の多さに、氷室ファンの間でも賛否両論が巻き起こったセットリスト。確かに「氷室京介のLAST GIGS」なのだから、自分自身も聴きたかったソロ楽曲は他に沢山ある。けれども改めてこうして見ると、氷室京介51:BOØWY49という割合には何らかの意図を感じざるを得ない。それはもしかすると「氷室京介の勝利宣言」でもあり、或いは彼の心を占める割合でもあるのかもしれない。

グッズ

今回のツアーグッズはウロボロスロゴの良さもあってデザインの秀逸な物が多いように感じる。個人的にはiPhone6 plusケースのブラックとスマホスタンドが欲しい!

PERSONAL・JESUS・CUT Goods

フィルムコンサートツアーの一部会場にて
【PERSONAL・JESUS・CUT】のGoods販売が決定!!

フィルムコンサートの会場にて【PERSONAL・JESUS・CUT Goods】をご購入いただいた方には
先着で特典もご用意しています。特典内容や先着数は会場にてご案内致します。
また販売ブースには【PERSONAL・JESUS・CUT】の菊地勲氏も常在予定です。か
ご来場の際には、是非、お立ち寄り下さい。

【PERSONAL・JESUS・CUT Goods 販売予定商品】
クラッチバック / メガネケース / メモケース / メモ帳花 / メモ帳角
ミンティアケース黒・茶 / パスモケース / 扇子 / コインケース /
iPhone6・7・7プラスケース / ポーチ黒 / コーヒースリーブ
Tシャツ 黒×白・黒×金・白×銀 各5サイズ 他

【PERSONAL・JESUS・CUT Goods 販売予定会場】
8月9日 福島・南相馬市民会館ゆめはっとホール
8月10日 宮城・仙台電力ホール
8月11日 岩手・盛岡市民文化ホール
9月2日 宮崎・宮崎市民プラザオルブライトホール
9月26日 大阪・森ノ宮ピロティホール
9月27日 大阪・森ノ宮ピロティホール
9月28日 兵庫・あましんアルカイックホール
9月29日 滋賀・びわ湖ホール
10月9日 愛知・名古屋文理大学文化フォーラム
10月10日 岐阜・岐阜市民会館

販売商品、販売会場は予告なく変更される場合がございます。
予めご了承下さい。

販売会場が限られているのは非常に残念。PERSONAL・JESUS・CUTは施術を受けないと入れないそうなので、購入するかどうかは別としても、どんな商品なのか一度見てみたいものだ。個人的にはメガネケースがとても気になっている。

KING SWING HASHTAGキャンペーン

7月21日から10月20日にかけて、全国36箇所37公演行われるフィルムコンサートツアー【THE COMPLETE FILM OF LAST GIGS】。この期間中【KING SWING HASHTAGキャンペーン】を開催します!

ご自身の、Instagram、Twitter、facebookのいずれかのアカウントで、
#kingswing2017」のハッシュタグをつけて画像投稿をしていただくと
今年の12月発刊予定のKING SWING会報誌 No.67に一部の写真を掲載させていただくとともに
抽選で100名様にクリスマスギフトをプレゼント!!
《参考画像例》ご友人との記念写真、購入したグッズの写真、待機中の会場近隣情報、ファッションコーデ、ネイルやアクセサリー、などなどたくさん投稿してください!
《会場内にての撮影ルール》上映会場内でのご友人様同士の写真撮影は可能ですが、上映中のスクリーンまたは上映中のスクリーンが写り込む撮影は禁止させていただきます。また上映会場内はいかなる場合でも動画モードでの撮影は禁止させていただきます。開場中と終演後は、ステージ上のモニター台や映し出されるロゴは撮影可能です。
【ご注意】
*「#kingswing2017」のハッシュタグにて投稿いただいた場合、掲載・転載の許可をしていただいているとして会報誌その他媒体にて事前の連絡なく転載させていただく場合がございます。
*キャンペーンへにご参加いただく場合、アカウントには「鍵」等の閲覧制限をかけないようお願いいたします。
*当選候補の方へは11月末日までに各SNSのダイレクトメッセージにご連絡をさせていただきます。そのため各SNSのオフィシャルアカウントは  必ずフォローをお願いします。

クリスマスギフトの内容も気になるが、ファンにとっては会報誌に掲載されるだけでも魅力的。

スケジュール

  • 7/21(金) 調布市グリーンホール大ホール 東京 16:00/16:30
  • 7/31(月) 前橋市民文化会館大ホール 群馬 18:00/18:30
  • 8/3(木) 相模女子大学グリーンホール 神奈川 18:00/18:30
  • 8/5(土) 栃木県総合文化センター 栃木 16:00/16:30
  • 8/9(水) 南相馬市民会館ゆめはっと大ホール 福島 18:00/18:30
  • 8/10(木) 仙台電力ホール 宮城 18:00/18:30
  • 8/11(金) 盛岡市民文化ホール大ホール 岩手 16:00/16:30
  • 8/13(日) 秋田市文化会館大ホール 秋田 16:00/16:30
  • 8/16(水) リンクモア平安閣市民ホール 青森 18:00/18:30
  • 8/19(土) わくわくホリデーホール(旧札幌市民会館) 北海道 16:00/16:30
  • 8/20(日) 帯広市民文化ホール大ホール 北海道 16:00/16:30
  • 8/24(木) 新潟市音楽文化会館 新潟 18:00/18:30
  • 8/27(日) コラニー文化ホール大ホール 山梨 16:00/16:30
  • 9/2(土) 宮崎市民プラザオルブライトホール 宮崎 16:00/16:30
  • 9/4(月) 大分・i i c h i k o 音の泉ホール 大分 18:00/18:30
  • 9/6(水) 長崎市民会館文化ホール 長崎 18:00/18:30
  • 9/7(木) くまもと森都心プラザ・プラザホール 熊本 18:00/18:30
  • 9/8(金) 鹿児島市民文化ホール第二 鹿児島 18:00/18:30
  • 9/10(日) 米子市公会堂 鳥取 16:00/16:30
  • 9/11(月) 岡山市民会館 岡山 18:00/18:30
  • 9/12(火) 周南市文化会館 山口 18:00/18:30
  • 9/13(水) JMSアステールプラザ大ホール 広島 18:00/18:30
  • 9/16(土) サンポートホール高松 香川 16:00/16:30
  • 9/17(日) 高知市文化プラザ・かるぽーと 高知 16:00/16:30
  • 9/18(月) ひめぎんホール・サブホール 愛媛 16:00/16:30
  • 9/25(月) ロームシアター京都サウスホール 京都 18:00/18:30
  • 9/26(火) 森ノ宮ピロティホール 大阪 18:00/18:30
  • 9/27(水) 森ノ宮ピロティホール 大阪 18:00/18:30
  • 9/28(木) あましんアルカイックホール大ホール 兵庫 18:00/18:30
  • 9/29(金) びわ湖ホール中ホール 滋賀 18:00/18:30
  • 10/3(火) 静岡市民文化会館中ホール 静岡 18:00/18:30
  • 10/4(水) 市川市文化会館大ホール 千葉 18:00/18:30
  • 10/9(月) 名古屋文理大学文化フォーラム大ホール 愛知 16:00/16:30
  • 10/10(火) 岐阜市民会館大ホール 岐阜 18:00/18:30
  • 10/13(金) 三重県文化会館中ホール 三重 18:00/18:30
  • 10/19(木) ホクト文化ホール中ホール 長野 18:00/18:30
  • 10/20(金) 金沢市文化ホール 石川 18:00/18:30
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Film Concert Tour「KYOSUKE HIMURO THE COMPLETE FILM OF LAST GIGS」
ファイナル公演決定!!

7月21日からスタートしたフィルムコンサートツアー「KYOSUKE HIMURO THE COMPLETE FILM OF LAST GIGS」ファイナル公演決定!!

2017年11月18日(土)オリンパスホール八王子(東京)
開場:15:00 / 開演:16:00

【チケット発売情報】
KING SWING会員先行発売
9月29日(金)18:00から受付開始!!
https://ticket.tickebo.jp/lastgigs07/

【KING SWING会員先行発売】にてお申込みいただきましたお客様には、入場時に特製ステッカーをプレゼントさせていただきます。

一般発売日
11月4日(土)10:00amから

オフィシャルファンクラブKING SWING会員以外のお客様で「KING SWING会員様用受付ページ」にてお申込みされたい方は
下記のリンク先のKING SWING新規申込案内をご覧ください。
【11月18日オリンパスホール八王子公演KING SWING先行予約をご希望で、新規入会をお考えの方へ】
http://kingswing.futureartist.net/news

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THE COMPLETE FILM OF LAST GIGS Blu-ray & DVD

【KYOSUKE HIMURO LAST GIGS】の完全盤となる映像作品「THE COMPLETE FILM OF LAST GIGS」が2018年2月14日に発売される事が決定!!

2016年4月から5月にかけて行われた4大ドームツアー
「KYOSUKE HIMURO LAST GIGS」から1年が過ぎた今年の夏、全国39カ所40公演でフィルムコンサートが行われた。そのフィルムコンサートの為に、新たに編集された完全ノーカットの本作品。臨場感と躍動感が増した映像作品に加え、35分を超えるドキュメンタリー映像〝THE DOCUMENTARY FILM TO LAST GIGS″を収録。

Blu-ray:WPXL-90171/2 ¥7,800(税別)
Disc1-THE DOCUMENTARY FILM TO LAST GIGS & THE COMPELETE FILM OF LAST GIGS 1
Disc2-THE COMPLETE FILM OF LAST GIGS2
スリーブ付きデジパック ブックレット 5.1ch

DVD:WPBL-90461/2 ¥7,000(税別)
Disc1-THE DOCUMENTARY FILM TO LAST GIGS & THE COMPELETE FILM OF LAST GIGS 1
Disc2-THE COMPLETE FILM OF LAST GIGS 2
スリーブ付きデジパック ブックレット

【収録内容】
THE DOCUMENTARY FILM TO LAST GIGS (約37分)
1. DREAMIN’
2. RUNAWAY TRAIN
3. BLUE VACATION
4. TO THE HIGHWAY
5. BABY ACTION
6. ROUGE OF GRAY
7. WELCOME TO THE TWILIGHT
8. MISS MYSTERY LADY
9. “16″
10. IF YOU WANT
11. LOVER’ S DAY
12. CLOUDY HEART
13. LOVE & GAME
14. PARACHUTE
15. BANG THE BEAT
16. WARRIORS
17. NATIVE STRANGER
18. ONLY YOU
19. RENDEZ-VOUS
20. BEAT SWEET
21. PLASTIC BOMB
22. WILD AT NIGHT
23. WILD ROMANCE
24. ANGEL
Encore-1
25. The Sun Also Rises
26. 魂を抱いてくれ
27. IN THE NUDE
28. JEALOUSYを眠らせて
29. NO.NEW YORK
Encore-2
30. VIRGIN BEAT
31. KISS ME
32. ROXY
33. SUMMER GAME
Encore-3
34. SEX&CLASH&ROCK’ N’ ROLL
35. B・BLUE
Bonus track.ANGEL2018
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KJインプレッション

情報公開篇

2016年5月23日。俺は東京ドームで伝説の目撃者となった。けれども、まだまだ語り部は必要無いらしい。それは今も、スクリーンの中で続いているのだから。

KYOSUKE HIMURO LAST GIGS

加齢による聴力低下に加えて「トーンデフ」という一定の周波数の音だけを聞き取ることができない聴覚障害に冒され、自分自身を納得させられるだけのパフォーマンスを披露することが難しくなり、一時は「氷室京介を卒業する」と宣言するほどに苦悩し、心身ともに疲弊し、追い詰められていた氷室。

けれども、氷室自身がライブにおける集大成と位置付けていた「25th Anniversary TOUR GREATEST ANTHOLOGY -NAKED-」ファイナル初日、雨のリハーサル中に足を滑らせてアンプに胸を強打し肋骨を骨折。まさに満身創痍の中、それでも自らが求める高みへ昇ろうと決死のパフォーマンスを繰り広げるも、今度は激しい雷雨による公演中断。天はこのライブでステージから去ることを、氷室に許さなかった。氷室自身も「リベンジ」を決意。

それから1年。最後のドームツアーが発表された。

幸いにもツアー初日の大阪公演とファイナルの東京公演のチケットを入手することができた。後々、自分にとってこの意味は大きかった。ツアーの詳細は数多のレポートに詳しいが、ツアー初日を観たからこそファイナルにおける神憑り的なステージの素晴らしさをより一層味わうことが叶ったと言っていいだろう。

ツアー初日の氷室から感じられた、暗闇の中で一人手探り状態で何とか前へ進もうとするような不安や苦しみと、それを打ち破ろうと自らを奮い立たせながら、内なる敵に挑み続ける姿。パフォーマンスのクォリティーは決して低くない。けれども、これまでに彼が体現してきた圧倒的なそれでは無かった。
「氷室さんはこの状態を絶対に受け入れられないだろうな」
このツアーが本当に最後になるのだと、実感してしまった。

けれども、まさかこの初日が「まだマシな方」と言われることになるとは思ってもみなかった。ツアーが進むにつれて、耳の症状は不安定さを増し、氷室のコンディションを狂わせていった。ツアー折り返しとなる福岡公演ではそれがピークに達し、強靭な精神力とキャリアで培ったテクニックだけでステージを成し遂げたようだ。自身を完璧ではないと自覚したうえで、だからこそ完璧を目指そうとしてきた氷室にとって、このツアーほど不本意だったことは無かっただろう。

失礼な言い方になるが、落ちるところまで落ちたことで、気持ちの部分ではどこか吹っ切れたのかもしれない。東京公演初日は、安室奈美恵や小室哲哉ら日本を代表するアーティストが駆けつける中でこのツアー屈指の氷室らしいパフォーマンスが披露されたそうだ。しかし、翌2日目は松井常松や高橋まことらBOØWY時代の盟友が見守る中、前夜の反動でコンディションが今ひとつと、やはり耳の症状の不安定さは制御不能のようだ。

そして、迎えたファイナル。
氷室京介という稀代のアーティストは、会場を埋め尽くす彼を愛し続けた5万5千人のファンや盟友・布袋寅泰をはじめ多くの著名人らと共に、キャリアベストの伝説的なライブを完成させてステージに別れを告げた。

それは、今や伝説となったF1ドライバー、アイルトン・セナがライバルよりも戦闘力の劣るマシンを操りながら、様々なトライ&エラーを繰り返してマシンの限界を見極め、遂にラストラップで最速タイムを刻み込んでポールポジションを獲得する姿と重なった。当時、アイルトン・セナが衰えて引退する姿など想像することができなかった。そして実際、彼はトップを走行したままサーキットに散った。氷室京介もまた、最高のライブパフォーマンスを披露したままステージを去った。セナがそうであったように、氷室もまた肉体も精神も極限まで研ぎ澄ませて登った頂点。それは何度も容易にできるような芸当ではない。ファイナルを観て「まだまだできる」「ラストにする理由がわからない」という声も多く聞かれたが、きっとツアーの他の公演を観た人の意見は異なるだろう。それくらいこの夜の一発勝負で見せたパフォーマンスは、まさにセナのタイムアタックの如く凄まじいものがあった。

ただ、セナとは違って氷室京介は生きている。そして、感情がある。ファンならば誰もが知っている。氷室京介は不器用だが真の優しさを持つ男だということを。ライブの映像作品リリースやドキュメント作品のネット配信と劇場版の公開は別としても、ちょうど1年後の全国同時GIG上映や今回のフィルムツアーなどLAST GIGS関連イベントが続き、一部のファンからは「LAST GIGS商法」と揶揄されていることは事実。けれどもそれは、自身のコンディション悪化でライブ活動を無期限休止してしまった結果、将来設計が不安定になってしまった関係者、個々にとって最後の機会だったライブを不甲斐ないものにしてしまったり、見ることも叶わなかった多くのファンに対する、氷室なりの優しさなのだと思う。その優しさは、フィルムツアーの会場に大都市よりも優先的に東日本大地震や熊本地震の被災地を組み込んでいることからも伝わる筈だ。

そして、それぞれが満足したところで終わりにすればいい。それぞれが満足できるまでは心ゆくまで楽しんでほしい。そんな氷室の優しさを感じずにはいられないイベントだ。

ライブビューイングのようなものと侮ってはならない。様々な想いを胸に集まる氷室ファンの熱量たるや、半端じゃない。上映開始と同時に、そこは一瞬にしてあの夜の東京ドームと化す筈だ。もう一度あの夜を楽しみたい方はもちろん、あの夜を共にすることができなかった家族や愛する人、仲間達と行くのも良いだろう。氷室の歌声や仕草は変わらないとしても、自分のシチュエーションを変えることで、新鮮な味わいに変わる筈だ。新しい発見もあるかもしれない。

氷室が心身を癒しながらゆっくりと楽曲制作を続ける間、我々はずっと「あの夜」を楽しもうではないか。

そうする間に氷室は「いつまでLAST GIGSなんて古いもん観てんだよ?」とはにかみながら、最新かつ最高のオリジナルアルバムを引っ提げて、シーンの最前線に戻ってきてくれるだろう。(そのアルバムには本当に「”60″」が入っているだろうか?笑)

参戦篇

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