椎名林檎、セルフカバーアルバム『逆輸入〜航空局〜』リリース!最新情報や感想など

記念すべき来年の20周年アニバーサリーイヤーに向けて、林檎嬢が本格始動!まずは好評だったカバーアルバム「逆輸入」第二弾とツアーからです!!
ここでは気になる林檎嬢の最新動向を追っていきます。

逆輸入〜航空局〜

コンセプト

港湾局から航空局へ―。
本年の椎名林檎は、TVアニメ「昭和元禄落語⼼中ー助六再び篇ー」の主題歌として林原めぐみさん扮する“みよ吉”へ提供した「今際の死神」、TBS火曜ドラマ「カルテット」の主題歌「おとなの掟」、GINZA-SIXグランド・オープンへ寄せた楽曲「目抜き通り」など、ご依頼いただいた場面へ粛々と詞曲を書き下ろし、折々の季節をほんのり彩ってまいりました。

今回は勝手知ったる音楽家たちと
そして迎えた今冬、特にご要望を多く頂戴して居りましたセルフカバーアルバム第二弾をリリースいたします。
前作の「逆輸入 〜港湾局〜」は一曲ずつ別々の編曲家を迎えたアルバムでしたが、今作「逆輸入 ~航空局~」は斎藤ネコ、村田陽一、名越由貴夫、朝川朋之といった近年の椎名プロダクトに欠かせない、いわばブレーンとも言うべき音楽家との、綿密なやり取りを経て作り上げられた作品です。2000年から2017年にかけて誂えてきた提供楽曲を、このたびは信頼の演奏家陣と共に実演。国宝と讃えられる辣腕ばかりが音を連ねています。

名うての表現者たちへの提供曲から
石川さゆり、栗山千明、柴咲コウ、SMAP、高畑充希、ともさかりえ、Doughnuts Hole(松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平)、林原めぐみ、深津絵里(五十音順/敬称略)、どんな作家でも自ずと執筆意欲を掻き立てられてしまうような、何れ劣らぬ指折りの表現者のみなさんへ提供してきた楽曲の数々。それらが今、作家本人の手によって新装・・いわば逆輸入される運びと相成りました。

ヴィジュアル

収録曲

01. 人生は夢だらけ   作詞作曲 椎名林檎 編曲 村田陽一
<高畑充希 出演・歌唱/かんぽ生命「人生は、夢だらけ。」CMソング 2016.3 月~>
02. おいしい季節   作詞作編曲 椎名林檎 弦編曲 斎藤ネコ
<明治 ザ・チョコレートCMソング2017.10 月~>
<栗山千明/シングル「おいしい季節/決定的三分間」 2011.3.16 release&アルバム「CIRCUS」収録曲>
03. 少女ロボット   作詞作曲 椎名林檎 編曲 村田陽一
<ともさかりえ/シングル「少女ロボット」 収録曲 2000.6.21 release>
04. 暗夜の心中立て   作詞作曲 椎名林檎 編曲 村田陽一
<石川さゆり/シングル「暗夜の心中立て」 2014.4.2 release&アルバム「X -CrossⅡ-」収録曲>
05. 薄ら氷心中    作詞作曲 椎名林檎 編曲 斎藤ネコ
<林原めぐみ/シングル「薄ら氷心中」収録曲 2016.2.3 release /TV アニメ「昭和元禄落語心中」オープニング主題歌 2016.1-3 月>
06. 重金属製の女   原詞 野田秀樹 作詞作曲 椎名林檎 編曲 名越由貴夫
<ICHIGO-ICHIE(深津絵里)/NODA・MAP第17回公演『エッグ』劇中音楽 2012.9 月>
07. おとなの掟   作詞作曲 椎名林檎 編曲 斎藤ネコ・椎名林檎
<Doughnuts Hole(松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平)/配信シングル曲 2017.2.7 release /TBS 系テレビドラマ「カルテット」主題歌 2017.1-3 月>
08. 名うての泥棒猫   作詞作曲 椎名林檎 編曲 村田陽一
<石川さゆり/シングル「暗夜の心中立て」 2014.4.2 release&アルバム「X -CrossⅡ-」収録曲>
09. 華麗なる逆襲    作詞作曲 椎名林檎 編曲 村田陽一
<SMAP/シングル「華麗なる逆襲/ユーモアしちゃうよ」 2015.2.18 release&アルバム「SMAP 25 YEARS」収録曲 /フジテレビ系テレビドラマ「銭の戦争」主題歌 2015.1-3 月>
10. 野性の同盟   作詞作曲 椎名林檎 編曲 名越由貴夫
<柴咲コウ/シングル「野性の同盟」収録曲 2015.11.25 release /テレビ朝日系木曜ミステリー「科捜研の女」主題歌 2015.10 月~2016.3月 >
11. 最果てが見たい   作詞作曲 椎名林檎 編曲 朝川朋之
<石川さゆり/アルバム「X -CrossⅡ-」収録曲 2014.4.23 release /グリコ チーザ TVCM ソング 2014.6 月~>

商品形態

【初回限定生産盤】
UPCH-29274 ¥3,500 (税抜) / ¥3,780(税込)
・ケース付きハードカバー・ブック仕様
・封入特典:椎名林檎「ひょっとしてレコ発2018」先行受付シリアルナンバー
<CD購入者チケット先行予約受付期間:2017年12月6日(水)12:00~12月13日(水)23:59まで>
・購入先着特典:特製クリアファイル(A5サイズ)

【通常盤】
UPCH-20468 ¥3,000 (税抜) / ¥3,240(税込)
・封入特典(初回プレス分のみ):椎名林檎「ひょっとしてレコ発2018」先行予約受付シリアルナンバー
<CD購入者チケット先行予約受付期間:2017年12月6日(水)12:00~12月13日(水)23:59まで>
・購入先着特典:特製クリアファイル(A5サイズ)

ミュージックステーション

来る12月1日(金)放送のテレビ朝日系音楽番組「ミュージックステーション」に、椎名林檎が出演決定です。リリースを控えるセルフカバーアルバム『逆輸入 ~航空局~』収録の「おとなの掟」を披露いたします。どうぞお見逃しなく!

ミュージックステーション
12月1日(金) 20:00~
テレビ朝日系全国ネット

椎名林檎と彼奴等による入国審査

インターネットTVのAbemaTVに、椎名林檎が初出演いたします。ニューアルバム『逆輸入 ~航空局~』の12月6日(水)のリリース直前の12月3日(日)に放送される特別プログラム「椎名林檎と彼奴等による入国審査」。ここで椎名は、斎藤ネコ、村田陽一、エンジニアの井上雨迩といった『逆輸入 ~航空局~』の制作に携わった面々とともに、レコーディングスタジオでの生放送でアルバム完成記念の全国試聴会を試みます。
『逆輸入 ~航空局~』を深く味わうための格好の番組となりそうです。ぜひチェックをお忘れなく。

番組では椎名林檎、斎藤ネコ、村田陽一、エンジニアの井上雨迩を迎えアルバム全曲を初公開!本作の制作現場となったレコーディングスタジオから完成試聴会 ≒ 打ち上げの模様を生放送します。祝杯を傾けながらの試聴会、ここでしか語られないエピソードや制作秘話が飛び出すかもしれません。

椎名林檎と彼奴等による入国審査
AbemaTV SPECIAL 2
12月3日(日)19:00-21:00(生放送)

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椎名林檎 ひょっとしてレコ発2018

あの2015年の「百鬼夜行ツアー」以来となる、愛好家待望の、椎名林檎の全国ライブツアーの開催が決定いたしました。ツアータイトルは「椎名林檎 ひょっとしてレコ発2018」。
2018年の3月から5月にかけて、全国17か所23公演となります。2018年といえば、椎名林檎にとってはメモリアルとなる年。”ひょっとして”などと含みのあるタイトルゆえ、あらゆる楽しい想像を働かせてしまいますが、きっと今回も、我々の期待を上回るツアーとなるに違いありません。

チケットの一般発売は2018年の1月20日。その前に、林檎班やSR猫柳本線ポケット、『逆輸入~航空局~』の購入者特選等、いくつかの先行予約が実施されますので、それぞれの要項をよくお読みの上、お申込みいただきますよう、よろしくお願いいたします。

2018/3/2(金)  川口総合文化センター リリア
2018/3/7(水)  川崎市スポーツ・文化総合センター
2018/3/8(木)  川崎市スポーツ・文化総合センター
2018/3/15(木) 仙台サンプラザホール
2018/3/16(金) 宇都宮市民文化会館
2018/3/23(金) 静岡市民文化会館
2018/3/30(金) 神戸国際会館 こくさいホール
2018/3/31(土) 神戸国際会館 こくさいホール
2018/4/6(金)  富山オーパード・ホール
2018/4/8(日)  新潟県民会館
2018/4/13(金) ニトリ文化ホール
2018/4/16(月) フェスティバルホール
2018/4/17(火) フェスティバルホール
2018/4/20(金) 東京国際フォーラム ホールA
2018/4/26(木) 福岡サンパレスホテル&ホール
2018/4/27(金) 福岡サンパレスホテル&ホール
2018/5/9(水)  大宮ソニックシティ
2018/5/11(金) 名古屋国際会議場センチュリーホール
2018/5/12(土) 名古屋国際会議場センチュリーホール
2018/5/16(水) NHKホール
2018/5/17(木) NHKホール
2018/5/25(金) 広島上野学園ホール
2018/5/27(日) 鹿児島市民文化ホール第一チケット料金(税込):¥8,888
チケット一般発売:2018年1月20日(土)
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KJファーストインプレッション

椎名林檎がデビュー20周年のアニバーサリーイヤーへ向けて本格的に動き出した。

1998年。THE YELLOW MONKEYの影響で「最新ロックサウンド+昭和歌謡的ノスタルジー」を併せ持つハイブリッド邦楽に魅了されていた自分にとって、椎名林檎の登場はあまりにも衝撃的かつ理想的であった。

まず「幸福論」でひっかかり、「歌舞伎町の女王」で魅了され、「ここでキスして」で恋に落ちて、「無罪モラトリアム」で虜にされた。
そして、何度聴いたかわからないセカンドアルバム「勝訴ストリップ」は、今も燦然と輝く歴史的名盤だと思っている。椎名林檎は自ら巨大なムーブメントを生み出しながら、自身諸共呑み込まれていった。

怪作「加爾基 精液 栗ノ花」を作り上げた椎名林檎は、ただ消費される流れに歯止めをかける事に成功し、改めてモチベーションを見出すべく、当時のバックバンドを中心に東京事変を結成。見事にシーンの最前線に帰還した。個人的には「大人(アダルト)」もまた、彼女のディスコグラフィーに於いて非常に重要な作品だと思う。

それにしても…思えば椎名林檎は「東京の女性」の立場で歌い続けてきた。「歌舞伎町の女王」だった少女は紆余曲折を経て「東京の女性活動家」となり、最近では「銀座の女」となった。そして2020年に向けて彼女は「東京五輪の音楽監督」になろうとしている。おそらく椎名林檎は、東京五輪における音楽的表現を終えたならば、あまりにも潔く表舞台から消えてしまうような気がしている。一度は引退を決意しながらも、需要という抗えない強大な力によって、それを留まった過去がある。けれども、おそらく次は無いだろう。現在の彼女のモチベーションの全ては、東京五輪に向けられているように感じる。

今回リリースされるセルフカバーアルバムは、名曲揃いで非常に楽しみではある。早く「少女ロボット」がどうなっているか聴きたくて仕方がない。椎名林檎が楽曲提供した作品の多くが椎名林檎的歌唱で歌われており、それらは椎名林檎自ら歌うことでしか完成形に到達することはない。一方で石川さゆりのように唄い手が椎名林檎の楽曲と融合して見事な世界観を創り上げている作品を、椎名林檎がどのように独自色で染め直すのかについて非常に興味深い。この2つの意味においてこのセルフカバーアルバムへの期待感は非常に高い。

正直に告白すれば、それでもやはり最も期待することは彼女が自らの感性の思うがままに制作したオリジナルアルバムだ。しかも、それがファーストやセカンドアルバムに通ずるようなオルタナティブロックの類であれば尚最高だ。彼女の音楽的才能…ヴォーカルとしての圧倒的な個性、プレイヤーやコンポーザーとしての優れた汎用性、リスナーとして多彩なる見識、それらは周知の事実である。しかし、それ故に「上質な音楽」として完成度を目指す傾向が強くなり過ぎており、大衆性とのバランスを崩してしまっている面が感じられることも事実。今の様々な音楽的エッセンスを椎名林檎流に昇華させている楽曲も大好きだが、それ以上に求めるものがある。

1990年代後半、椎名林檎という「稀有のロックアーティスト」に心を奪われたあの記憶を、もう一度だけでも現実に味わいたい。当時のままである必要はなく、最新型の椎名林檎的歌謡ロックとでもいうような楽曲を聴いてみたい。

今回のツアー最終日は、まさにデビュー20周年の日であり音楽活動を始めた地である九州での公演となる。おそらく、そこでは本人の口から何かしらの重要な発言があることだろう。彼女の口から何が飛び出すか、非常に不安でもあり、そして同じくらい楽しみでもある。

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