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PERSONAL JESUS BAR -REVOLVER-
Excite with deep feeling. Produced by Kyosuke Himuro
氷室京介自身が寛げる空間デザインをコンセプトに東京西麻布に設立された
【PERSONAL JESUS BAR -REVOLVER-】
「ファンのみんなが集える場を作りたい」
2014年7月ライブ活動無期限休止を発表した直後に氷室が呟やいた言葉。
LAST GIGSが終わった今、氷室京介とファンの皆さまの”サンクチュアリ”として、“想いを巡らせる場所”、”絆を強く感じられる場所” そして、”また陽が昇るまで待てる場所” として訪れていただきたい。オーセンティックなバーカウンターとモダンでソリッドな壁面と温かみのあるウッドデッキで形作られたメインフロア、そして奥には氷室専用ルームも備えているこの場所は、正真正銘サンクチュアリな空間となるだろう。
オリジナルの椅子やソファに座り、興奮と寛ぎを是非感じて欲しい。
Solo Debut 30th Anniversary Original Album Feature
2018年は氷室さんソロデビュー30周年の記念すべき年。
アニバーサリーイヤーを記念して、12枚のオリジナルアルバムを月替りでフィーチャーしています。イラストレーター粟津泰成(YASUNARI AWAZU)さん描き下ろしの原画2点と、ヒムロックン描き下ろしアートワークを展示しております。
- 1月:FLOWERS for ALGERNON
- 2月:NEO FASCIO
- 3月:Higher Self
- 4月:Memories Of Blue
- 5月:SHAKE THE FAKE
- 6月:MISSING PIECE
- 7月:I・DÉ・A
- 8月:MELLOW
- 9月:beat haze odyssey
- 10月:FOLLOW THE WIND
- 11月:IN THE MOOD
- 12月:”B”ORDERLESS
First Visit(2018.04.27)
聖地巡礼
2016年12月にオープンしたPERSONAL JESUS BAR -REVOLVER-(以下PJB-REVOLVER-)。
東京を訪れる度に「今回こそは…」と思いながらも、なかなか重い腰を上げることが出来なかった。
勿論、氷室京介に対する想いは強いし、PJB-REVOLVER-は地方在住ファンの自分にとって、「いつかは訪れてみたい」憧れの場所だった。けれども「ファンのサンクチュアリ」という言葉の響きを少し重く感じていた。
自分よりも氷室京介に関する知識を持っている人、ツアーに参加した人、レアアイテムを所有している人…そんなファンは沢山いるだろうし、そんなファンばかりがいるのだとしたら…そこは自分にとって居心地の良い場所かどうかわからなかったのだ。
ただ、氷室京介がソロデビュー30周年を迎える今年、そしてこのタイミングでどうしても訪ねたい理由が、自分にはあった。
意を決して予約を済ませ、ホテルのある銀座の街に飛び出した。
地下鉄に乗り込み、六本木の駅から地上に出ると、地理感の無い自分にとって頼みの綱であるGoogleマップの反応がイマイチ悪い。時間には余裕があるものの、どの方向に進んでみても現在地が動かない。
仕方がないのでより明るい方向へ進むと、どこかで見たような店が目に飛び込んでくる。
「ALMOND」
六本木・アマンド。BOØWYのサンクチュアリと言っても過言ではない喫茶店である。当時の店舗はこの場所ではないが、氷室京介がアマンドに布袋寅泰を呼び出したことからBOØWYは結成に向かう。
感慨に浸り、写真の一枚でも撮りたいところだが、PJB-REVOLVER-はアマンドとは逆方向。急いで踵を返して先を急ぐ。
すると、ようやくGoogleマップが反応し始める。きっと、氷室京介の「アマンドも見ておきなよ」という思し召しだったのかもしれない。
Googleマップに指示されるがまま、15分くらい歩いただろうか。いよいよPJB-REVOLVER-の近くに辿り着いた。緊張で足が震えた。
明るいイタリアンレストランの横に浮かぶ、妖しげな光。そこには、サンクチュアリと呼ぶに相応しいBARがあった。
聖なる扉を開く時
到着したのは予約時間の15分前。早めに入店していいものかどうかわからず、外観の写真を撮影したり中の様子を伺ったりしながら、その時を待つ。
しかし、そんな時間は長続きするわけもなく、7分前になって入店を決心。いよいよサンクチュアリの聖なる扉を開く時がやってきた。
ガラス張りの店舗はオープンな空間を演出しているが、ファン心理として「こちら側」と「そちら側」には絶対的な壁の存在を感じるものだ。中の様子は見えており、期待は高まるばかりだけれども、まずは「そちら側」へ行かなければ何も始まらない。
心を無にして、扉を開く。そしてPJB-REVOLVER-のマットを踏みしめた瞬間、「そちら側」に行けた喜びと緊張感が押し寄せる。ここまで来たらもう戻れない。どうにでもなれ、である。
サンクチュアリに足を踏み入れた自分を待っていたのは、アルバム「Memories of Blue」とツアー「L’EGOISTE」をフィーチャーした世界観。後述するが、これこそがこのタイミングで訪れたかった理由である。
印象的なアートに装飾された階段を降りると、そこにはまさにサンクチュアリの光景が広がっていた。
Sanctuary
まず目に飛び込んできたのは”Kyosuke Himuro”の”kh”マーク。それだけでテンションはレッドゾーンに突入する。洗練された空間でありながら、心地好い空間でもある。
案内された席に座り店内を見渡せば、空席は1テーブルだけ。それぞれのファンがそれぞれの方法で、この場所に居ることを愉しんでいる。この席は自分のステージにしていいのだ。安心した。
考えてみれば、仮にどこかのBARで氷室京介の作品がBGMで流れていたならば、それだけで美味い酒を呑むことができるだろう。PJB-REVOLVER-は、その最上級たるシチュエーションなわけで、愉しめない筈がなかったのだ。
もしも自分と同じように、つまらない心配をしてPJB-REVOLVER-に訪れることを迷っている人がいるのであれば言いたい。
ここでは、氷室京介の音楽に身を委ねながら、想いを巡らせるだけでいいのだと。
余計な干渉も無いし、氷室京介の意思を理解するスタッフの方々の優しさに触れるだけだと。
カウンター上のディスプレイに目をやると、氷室京介の直筆サイン入り高級ブランデーや実使用グラブ、そしてこの日から公開された実使用サングラスが展示されている。これを見るだけでも来た甲斐があるというものだ。
それにしても、カッコいいサングラスだ。自分がかけても似合わないことはわかっているが、物欲を刺激される。ブランドや型式も教えてくれないだろうか?(購入できる価格ではないだろうけれど…)
サンクチュアリはトイレでさえ美しい。久々に遭遇した、蓋が自動で開くトイレだ。女性ファンの多い氷室京介ならではの心遣いだと思うが、そんな氷室京介の優しさに触れて男性客も綺麗に使用しているのだと思う。他のBARでは開店後数時間も経って、ここまで清潔感を維持できないだろう。
Memories Of Blue
どうしてもこのタイミングでPJB-REVOLVER-に訪れたかった理由。それは、初めて購入した氷室京介のアルバムが「Memories of Blue」だからである。
氷室京介に出会った曲は「Jealousyを眠らせて」なのでもう少し前の作品だが、彼に魅了されて初めて購入したシングルは「KISS ME」であり、アルバムは「Memories of Blue」なのだ。ソロデビュー30周年を迎える彼のキャリアを振り返る中で、この作品をフィーチャーしているタイミングは、自分にとって特別であり完璧だった。
そんな出逢いの作品の世界観に彩られた店内に身を置くことは、それだけで幸せなことだった。
氷室京介との出逢いと、彼のソロデビュー30周年をPJB-REVOLVER-オリジナルの酒で祝う。最高の時間。
メニューを見ると、シャンパンやワインをはじめ美味しそうなお酒が幾つも掲載されている。
- PERSONAL JESUS BEER(ブラックビール・330ml)
- 大吟醸 氷室(360ml)
- オリジナルカクテル”KISS ME”(ドライジン×ベリー系リキュール)
- 本日のシャンパン
- ガトーショコラ
どれも素晴らしいクオリティで、いつでも本物を追い求める氷室京介らしいものばかり。お酒には滅法強い自分も、今宵は少し酔ってしまったようだ。
店内ではPJB-REVOLVER-オリジナルグッズも販売されている。今回は「オリジナルのお酒を愉しんでグッズの購入は我慢する」という固い意思を持って訪れたのだが、いざ実物を目の前にすると揺らぎ始める。
グッと堪えて写真で我慢したようとしていると、マスターがサンプルのネクタイとピンを撮らせてくれた。なんて優しい…そしてネクタイがカッコいい…。
The Sun Also Rises
結局、ほぼ閉店時間まで滞在したPJB-REVOLVER-初訪問。心底「来て良かった」と思えた。数時間前の迷いが信じられない。時間とお金が許すならば毎週末でも訪れたいくらいだ。
繰り返しになるが、熱心な氷室京介ファンの方でPJB-REVOLVER-にまだ訪れていない方は、是非とも肩の力を抜いて気軽に訪ねてみて欲しい。きっと、自分と同じような幸福感に包まれることになる筈だ。
陽はまた昇る。氷室京介が再び我々の前に現れるその日まで、このサンクチュアリで多くのファンが「それぞれにとっての氷室京介」を語らい、想いを巡らせることだろう。そんな場所を与えてくれた氷室京介に感謝、である。
もう一つの小さな夢
かつて、TOKYO FM系列で放送されていた「サントリー・サタデー・ウェイティング・バー(Suntory Saturday Waiting Bar)」という番組を愛聴していた。東京都港区元麻布・仙台坂上に「実在する」イタリアンレストラン「”AVANTI”(アヴァンティ)」のウェイティングバーで繰り広げられる客同士の会話を常連客の紳士と一緒に聞き耳を立てる…というトークと音楽を組み合わせたラジオドラマ風の番組だった。
あの頃、あのラジオの世界感に憧れて「いつかは麻布でお酒を飲みたい」という、地方の少年ならではの小さな夢を抱いた。”AVANTI”の「あった」場所からは少し離れているが、そんな小さな夢が叶った夜となった。
これも氷室京介に感謝、である。
Urban Dance
ちなみに、愉しい時間を過ごした代償として終電を逃してしまい、PJB-REVOLVER-から銀座のホテルまで徒歩で帰宅したことも初訪問の良い思い出になるだろう。Googleマップは道順と時間を教えてくれるが、警備の厳しい国会議事堂や省庁の横を通ることや、厳しいアップダウンのことは何も教えてくれなかった。ビール瓶と日本酒の瓶を持ちながら息を切らしてフラフラと歩く男は、当然ながら警官から無線で行動確認をされ続けるのであった…。
終電を諦めて食した「西麻布 五行」の〆の一杯もまた最高だった。
お店情報
住所:東京都港区西麻布1-15-10 パークビュー西麻布B1F
電話:03-6447-4400
URL:pj-bar.com
営業時間:16:00-24:00
定休日:火曜日
チャージ:¥1,200
アクセス:
東京メトロ千代田線乃木坂駅 5番出口より徒歩8分
東京メトロ日比谷線六本木駅 2番出口より徒歩10分
東京メトロ日比谷線広尾駅 3番出口より徒歩12分
東京メトロ銀座線外苑前駅 1番出口より徒歩15分
都営バス渋88 (起点駅:渋谷/新橋) 西麻布バス停より 徒歩3分
都営バス黒77(起点駅:千駄ヶ谷/目黒) 西麻布二バス停より 徒歩0分
都営バス品97(起点駅:品川) 墓地下バス停より 徒歩2分