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氷室京介(ひむろきょうすけ/Kyosuke Himuro)

生年月日:1960(昭和35)年10月7日 金曜日
出生地:群馬県高崎市常磐町
出身地:群馬県高崎市倉賀野町
身長:172〜174cm
体重:52〜53kg
血液型:O型
星座:天秤座
学歴:
高崎市立倉賀野保育所
高崎市立倉賀野小学校
高崎市立倉賀野中学校
群馬県立藤岡高等学校
所属レーベル:ワーナーミュージック・ジャパン
所属事務所:BeatNix
13thアルバム『LX(仮)』
『LX』の意味とアートワーク

アートワークにある『LX』とはローマ数字の『60』を意味する。『50』を意味する『L』と『10』を意味する『X』。これらを足して50+10=60=LXとなる。
ちなみに暦の干支(十干十二支)は60年で1周し、生まれた年の干支に戻る。これを『暦が還った』という意味で『還暦』と呼び、『原点回帰=もう一度”赤ちゃん”に戻って生まれ直す』という意味を込めて『赤』でお祝いをする。
2020年10月7日(水)に60歳=還暦を迎える氷室京介。赤地にLXのアートワークは、氷室京介の還暦に対する祝福の象徴である。
氷室京介とファンの『約束』

『KYOSUKE HIMURO LAST GIGS』最終公演で氷室京介が語った言葉。
「ゆっくりアルバムでも作って…まぁ、俺の場合もともとゆっくりだから、これよりゆっくりだとほとんど引退に近いんだけど…(苦笑)まぁ、今までよりもゆっくりアルバムでも作って、そうだな、60くらいになったらアルバムでも出すかと」
「俺は日本語のタイトルをアルバムで付けたことがないんで…『還暦』ってアルバムにして(笑)。1曲目はやっぱ『60-Sixty』かなって。2曲目は、これも漢字で『年金』っていうタイトルにして(笑)」
「まぁ、そんな感じで時間かけてアルバムを作ろうかなと…これはマジな話で」
氷室京介とファンが交わした”再会の約束”である。
さすがにアーティストイメージもあるので『還暦』という日本語のタイトルは避けるだろう。それが『LX』というローマ数字で『60』を意味するタイトルで、あの約束に近い形を実現するのではないだろうか?
ジャケットアートワーク
Coming Soon…
収録曲
Coming Soon…
コラボレーション
- 松本孝弘(B’z)?
- YOSHIKI(X JAPAN)?
作詞
- 氷室京介?
- 松井五郎?
- 森雪之丞?
- TAKURO(GLAY)?
- 松本隆?
発売日
- 2021年7月21日(水)?
商品形態
Coming Soon…
記録
- 男性アーティスト史上初の5年代(80年代・90年代・00年代・10年代・20年代)連続アルバムチャート1位獲得なるか!?
氷室京介展@東京

2021年春開催予定
KJプレビュー(2020.07.21)
COVID19による影響

1988年7月21日。
前年12月24日のクリスマスイブに人気絶頂だったロックバンドBOØWYを解散した氷室京介が、ソロアーティストとして再始動した記念すべき日である。
32回目の記念日を迎えた今日、LAから待ちに待った吉報が届けられるものと信じて疑わなかった。氷室京介とファンの間で交わされた約束の”還暦アルバム”リリースの吉報である。10時からは既に発表されていた展示会のチケット予約が始まり、無事に申し込みを済ませてからは、ニュースサイトを更新し続けながらそれを待ち続けた。
正午を過ぎて、いよいよ氷室京介のニュースが飛び込んできたものの、それは『サブスプリクション初解禁』に留まり、思わず落胆してしまいそうになった。しかし、そのニュースには続きがあった。
ーアルバムリリースに向けて楽曲制作に入っているー
やはり氷室京介はファンとの約束を忘れてはいなかったし、アルバムを届けようとしてくれている…メディアに明かされた近況を読んで、思わず目頭が熱くなった。

おそらく『LX』プロジェクトが示された1月の時点では、還暦を迎える10月7日(水)にアルバムをリリースするスケジュールを組んでいたことだろう。そして、東京五輪の影響により大阪を会場とした初の展示会にて、還暦と新作リリースを祝うイベントを開催する予定だった筈だ。
その後、世界中で猛威を振るい始めたコロナ禍は、氷室京介の住むアメリカで、今も世界最大となる犠牲者を出し続けている。肉体的な健康状態はもちろんのこと、過酷な状況下での精神面を含めて、もはや楽曲制作どころではなくなってしまった筈だ。
それでもファンとの約束を果たすべく、レコーディングに携わるミュージシャンやスタッフのスケジューリングやソーシャルディスタンスの不自由さと苦闘しながら、楽曲制作に入っているのであろう。そうした状況が脳裏を過ぎり、改めて氷室京介の偉大さに触れた気がしたのだ。
氷室京介は絶対に約束を守る男である。だから、約束のアルバムを制作してくれることは信じて疑わなかった。けれども、その背景にまで思いが至らなかったことは、ものづくりに携わる者の端くれとして自分が情けなかった。決して当たり前のことではないのだ。大いに反省したい。
豪華コラボレーションの予感

ただ、アルバムリリースが現実味を帯びてきたとなると内容に想いを馳せてしまうのがファンの性。こればかりは仕方のないことだ。
B’zのギタリストである松本孝弘の最新アルバムに氷室京介が作詞とヴォーカルで参加すると知って「これは間違いなく氷室京介のアルバムにも松本孝弘が参加する筈だ」と確信した。
松本孝弘のギターサウンドはテクニカルかつ多彩だが、その本質はアメリカンハードロックにあり、かつての盟友スティーブ・スティーブンスに通じるものがある。そして、スティーブのギターは氷室京介の楽曲に最高の化学反応を齎したことを今もよく覚えている。
松本孝弘の参加楽曲が1曲限りなのか、アルバム全体なのか、そもそも参加するかどうかさえ今はまだ知る由もない。ただ、松本孝弘のギターが加わるならば、また氷室京介の楽曲と最高の化学反応を起こすに違いない。それは、このアルバムの成功を力強く約束することになるだろう。

それだけではない。氷室京介がライブ活動無期限休止を発表した際には、同じくLA在住で親交のあるX JAPANのYOSHIKIもまた、氷室京介の活動再開に向けたバックアップを誓っていた。東日本大震災のチャリティーライブでは、YOSHIKIが『CLOUDY HEART』のピアノを弾くプランもあった。もしかしたら、今度こそYOSHIKIとのコラボレーションがあるかもしれない。
YOSHIKIの奏でる美しいピアノの旋律に、氷室京介の力強くも甘いヴォーカルが寄り添ったならば、極上のバラードが誕生することは間違いない。そして、それを期待せずにはいられない。
日本を代表するアーティスト2人とのコラボレーションが実現するならば、このアルバムは日本の音楽シーンに偉大な足跡を刻む作品となるだろう。
…実は本当はもう1人、どうしてもコラボレーションして欲しかったアーティストがいたけれど、それはもう叶いそうもないし、残念でならない。
ダンサブルなロックチューンに激しく揺れる2人の姿を観たかった。
安室奈美恵さんは元気にされているだろうか?
作詞家陣への期待
楽曲側にそれほどの期待が集まると同時に、作詞家陣には極めて大きな重圧が生じることだろう。一体、今作の作詞は誰の手に委ねられるのであろうか?
前作『”B”ØRDERLESS』では松井五郎とGLAYのTAKUROによる詞が大部分を占めた。しかし、以降のシングルでは『IF YOU WANT』で氷室京介自身が手がけ、『WARRIORS』『NORTH OF EDEN』では森雪之丞、『ONE LIFE』ではGK(GORO+KYOSUKE?)の手に委ねられている。
ミュージシャン同士のコラボレーションよりも可能性は低いと思うが、個人的には松本隆の手掛けた詞世界を歌う氷室京介との再会を願い続けている。

松井五郎との共同作業はひとつの完成形を見たかのように感じていたけれども、『”B”ØRDERLESS』では更なる進化を見せつけられて感服した。森雪之丞の手による詞は氷室京介の楽曲に秘められていたロックの潜在能力を完全に解き放った。TAKUROが描くストーリーは氷室京介の表現に新たな翼を授けた。いずれも素晴らしい作詞家陣である。
それでも、還暦を迎える氷室京介の精神性を最も美しく的確に表現できる作詞家は、松本隆だと信じて疑わないのだ。初めて『魂を抱いてくれ』や『堕天使』を聴いた時の衝撃は今も鮮明に覚えている。「俺たちの氷室京介像」と「氷室京介自身の表現したい姿」が完璧に一致した重要な作品だ。このタイミングにこそ、それが欲しい。
勿論、それを氷室京介自身の手で創り出してくれることこそがファンにとって最高のアンサーだ。ただ、LA生活の長くなった氷室京介は、日本語感覚もしくはカタカナ語感覚が90年代のまま止まってしまっているのを感じさせる時がある(例えばIF YOU WANTでの「ニヒル」とか)。その辺りを日本サイドの関係者、できれば40代よりも若い世代に少し意見を求めてくれると、現代日本の言語感覚に寄り添い、より聞き手にとってのリアリティが増す筈だ。

そして、詞についてはもう1つ願いがある。もしもYOSHIKIが楽曲制作に参加することがあるならば、是非とも併せて作詞を手掛けて欲しい。誰かを愛することの狂おしい程の切なさや痛みを描く美しいラブストーリーを、氷室京介のヴォーカルで聴いてみたいのである。
Kyosuke Himuro 13th Full Album

それにしても、これだけ多くのことを「還暦を迎えようとしているアーティスト」に求められるのは、本当に幸せなことだ。氷室京介が常に時代と対峙して進化し続けているからこそ、である。
新たに始まったサブスプリクションで氷室京介の足跡を辿る人は多いと思うが、その進化の大きさにはきっと驚く筈だ。
例えば、1988年9月1日リリースの1stアルバム『FLOWERS for ALGERNON』を新しいファンが聴いたならば、さすがにアレンジなどに古さを感じる部分があるだろう。思い出補正のかかるファンでさえ、そうした感は否めない。しかし、渡米後となる1996年9月リリースの6thアルバム『MISSING PIECE』辺りからは、そうした感覚も大幅に薄れるのではないか。
その進化が無ければ、氷室京介は「BOØWYのヴォーカル」「KISS MEの人」で終わっていただろう。しかし、氷室京介はそれを由とせず、創作の苦しみに耐えながら時代と作品に挑み続けてきたのである。一時代を築いた伝説のヴォーカルになることを拒み、日本のミュージックシーンの先頭を走り続け、王座に君臨しているのである。
そう、氷室京介には”Legend”よりも”King”の称号の方がよく似合う。

そして”King”はシーンへ帰還すると同時に、新たなる偉大な記録に挑むこととなる。それは「5つの年代(80年代・90年代・00年代・10年代・20年代)連続でアルバムチャート1位獲得」という歴史的快挙である。
4つの年代では他に徳永英明、桑田佳祐、山下達郎、竹内まりや、サザンオールスターズ、浜田省吾の6組が獲得している。そして、5つの年代では松任谷由実(70年代・80年代・90年代・00年代・10年代)だけが獲得している金字塔であり、男性アーティストとしては初の快挙となる。
ファンとしては、この「トップランナーの証」とでもいうべき大記録を氷室京介に捧げたい。何よりもスタジオアルバムで達成することが、これから先も新しい時代と作品に挑み続けるエネルギーの源泉となる筈だから。
おそらくレーベルサイドでは幾つかの商品形態で初回限定盤として様々な特典を用意し、複数枚の購入を促そうとする筈だ。この時代、フィジカル数を売ることは非常に厳しいことであり、そうした特典商法を否定する気はない。ファンが待ち望む特典があるとしたら…やはり『DOCUMENT OF KYOSUKE HIMURO “POSTSCRIPT” PERFECT EDITION』だろう。

ただ、当事者の思う以上にこの作品は多くの人に届くような気がしている。氷室京介を求める人の渇望感は物凄いものがある。しかも、前述のコラボレーションが実現するならば尚のことである。
さぁ、こちらの準備は万端。あとはリリースを待つだけだ。
肝心のリリースはいつになるだろうか?「楽曲制作に入っている」という表現が指す状況とはどの段階なのだろうか?氷室京介のことだから、一度制作に入ったならば、究極の理想形を求めてどこまでも追求の手を止めないだろう。
個人的に氷室京介の語った「60くらい」は62歳くらいまでが許容範囲になるだろうと覚悟している(笑)とは言え『LX』プロジェクトが始動している以上、おそらく61歳のバースデーまでにはリリースしてくれると思ってはいるのだが、果たして!?
とにかく、こんなに待ち遠しい作品は本当に久々である。
LAST GIGS最終公演でファンに向けて約束した新作アルバムのリリースに向けて、楽曲制作に入っていることが明かされました。
そこで、この記事では氷室京介の新作アルバム最新情報と期待を記していきます!