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ペッチ・CP・フレッシュマート(タサーナ・サンパッタン) vs 井上拓真
Petch CP Freshmart vs Takuma Inoue
- 2018年12月30日 日曜日
- WBC世界バンタム級暫定王座決定戦
- 同級1位:ペッチ・CP・フレッシュマート(タイ)vs 同級3位:井上拓真(大橋)
- 東京都・大田区総合体育館
- 17:00開場 / 17:30イベント開始
トリプル世界戦イベント
メインイベント:WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
王者:伊藤雅雪(日本・伴流)
vs
同級1位イフゲニー・シュプラコフ(ロシア)
WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
王者:拳四朗(日本・BMB)
vs
同級8位サウル・フアレス(メキシコ)
WBC世界バンタム級暫定王座決定戦
同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(タイ)
vs
同級4位:井上拓真(日本・大橋)
チケット
リングサイドA:30,000円
リングサイドB:20,000円
指定席A:10,000円
指定席B:6,000円
テレビ中継:フジテレビ
12月30日(日) 19時~21時
解説
具志堅用高
川島郭志
長谷川穂積
山中慎介
SPゲスト
香川照之
ゲスト
井上尚弥(WBA世界バンタム級王者)
八重樫東 他
実況
森昭一郎
立本信吾
木村拓也(フジテレビアナウンサー)
MC
三宅正治(フジテレビアナウンサー)
中村アン
記者会見(2018.11.7@ホテルグランドパレス)
井上拓真選手のコメント
『2年間悔しい思いをしてきたが、強い相手と戦い2年前よりキャリアを積んできたので今が良いタイミング。必ず獲れる』
『(兄・尚弥選手とは)もともと同じ階級ではなかったので、こうなるとは思っていなかった。これも運命ですね。兄弟で世界チャンピオンになるのが小さいころからの夢だったが、4団体の夢も叶えたい。課題はまだまだあるが、しっかり仕上げて挑みたい。サウスポーは苦手じゃないし、対策は万全。ここで勝たないとスタートラインに立てない』
大橋秀行 大橋ボクシングジム会長のコメント
『拓真は前回の怪我で一段と強くなった。相手は強敵だが間違いなく勝てる。WBA世界バンタム級王者の兄・尚弥がWBSS(ワールドボクシング・スーパーシリーズ)で優勝すれば3団体統一王者になる。拓真がWBCを獲れば兄弟でバンタム級4団体を制覇することになる』
安河内剛 日本ボクシングコミッション本部事務局長のコメント
『JBC(日本ボクシングコミッション)、JPBA(日本プロボクシング協会)ともに、正規チャンピオンが負傷等で当分の間防衛戦を行えない場合等、“意味のある暫定戦”については認定します。逆に、正規・暫定ともそれぞれ“一人歩き”するような意味のない暫定戦については、海外で開催する場合でも協力はしないことで一致しています』
『今回の暫定タイトルマッチについては、長い間王座が空位となっており、1位(ナルディーヌ・ウバーリ=フランス)と3位(ルーシー・ウォーレン=アメリカ)の間で指示された王座決定戦の交渉がまとまらず、こちらもズルズルと長い間行われていない。その状況で、9月に指名挑戦者決定戦に勝った井上選手にWBCが暫定戦の出場を求めてきたという次第です』
『JBCでも協議した結果、通常の世界タイトルマッチとして認定することを決定しました。1位、3位の正規王座決定戦は、12月1日、もしくは22日に行われるとWBCから連絡がありましたが、こちらが12月30日までに挙行されない場合は、ペッチ対井上戦が正規の王座決定戦になる可能性もあります』
※紆余曲折の末、12月22日に同級1位のナルディーヌ・ウバーリ選手(フランス)と同級3位のルーシー・ウォーレン選手(アメリカ)で正規王座決定戦が行われることに決定。
予備検診(2018.12.27@ホテルグランドパレス)
予備検診の主要結果は以下の通り。
身長
ペッチ選手:168.7cm
井上選手:164.0cm
頸周
ペッチ選手:36.5cm
井上選手:35.5cm
胸囲
ペッチ選手:87.0cm
井上選手:91.5cm
リーチ
ペッチ選手:174.0cm
井上選手:162.6cm
視力
ペッチ選手:左1.5 右1.5
井上選手:左1.5 右1.0
血圧
ペッチ選手:124/67mm/Hg
井上選手:143/90mm/Hg
脈拍
ペッチ選手:65回/分
井上選手:59回/分
体温
ペッチ選手:37.1℃
井上選手:36.5℃
ペッチ・CP・フレッシュマート選手のコメント
『非常に嬉しくドキドキしている。身長差やリーチ差に意味はない。リングの上での戦い方による』
井上拓真選手のコメント
『対面してより一層気持ちがたかぶった。映像で見た通りの印象。聞いていたところではもっと身長がデカいと思っていたけど、そこまで差はない。やりやすそうだと思った。ウェイトは残り1kgを切った。コンディションをしっかり整え試合に臨みたい』
井上真吾トレーナーのコメント
『思っていたより小さかった。リーチが長いのは気になるけど、拓真のスピードと出入りで問題ないと思う』
記者会見(2018.12.28@ホテルグランドパレス)
ペッチ・CP・フレッシュマート選手のコメント
『日本で試合し、世界タイトルマッチが出来ることを幸せに感じています。日本が大好きだから、日本で世界戦にのぞめてとても幸せです。でも、タイで皆が応援してくれているのでタイにベルトを持ち帰りたいです。”ペッチ”というリングネームはダイヤモンドという意味で、”ダイヤモンドのように強い”という意味で師匠のピヤラット・マネジャーが付けてくれました。タイトルマッチを前に今の心境はちょっとドキドキ、ワクワクしていますが、全体的には落ち着いています。人生をムエタイとボクシングに捧げてきてきたので、試合には慣れています。日曜日はリングの上で全力を尽くして戦います』
井上拓真選手のコメント
『いつもと変わらずしっかりやってきました。目の前にWBCのベルトがあるので気持ちが高ぶっていて。2日後の試合が楽しみです。2年前のケガで世界戦をキャンセルしてから、ベテランの選手とやって経験値も上がりました。この大一番でしっかりと勝つことが大事ですし、家族の夢をしっかり叶えたいと思います。「尚弥だけでなく拓真もいるんだ」ということを全国のみなさんに見せつけたい。ナオ(兄・尚弥)以上のインパクトを残したいというのもありますけど、まずは勝ちに徹してインパクトを残せればと思っています』
大橋秀行 大橋ボクシングジム会長のコメント
『拓真はこの2年間、厳しいマッチメイクを乗り越え本当に成長した。10試合分の経験、凄いキャリアになった。サウスポー相手のスパーリングを積んでカウンターやディフェンスも成長したし、2日後が楽しみ。1ラウンドから行くと思う。ペッチも無敗でスタミナはあるし好戦的な選手なだけに良い試合になる。その中で圧倒して尚弥以上のインパクトある試合で王者になってくれると思う…プレッシャーをかけ過ぎた(苦笑)』
井上真吾トレーナーのコメント
『(ペッチはリーチが長く)パンチが伸びてきそう。距離を見切れば。フットワーク、スピード、ステップは拓真が上』
前日計量(2018.12.29@ホテルグランドパレス)
WBC世界バンタム級暫定王座決定戦
同級2位 ペッチ・CPフレッシュマート(タイ/48戦48勝33KO)
体重:53.5kg※リミット
体温:36.4℃
血圧:124/75mm/Hg
脈拍:71/min
グローブ:日本製 赤
同級5位 井上拓真(大橋/13戦全勝3KO)
体重:53.5kg※リミット
体温:36.6℃
血圧:155/96mm/Hg
脈拍:62/min
グローブ:日本製 黒
ペッチ・CP・フレッシュマート選手のコメント
『全てはリングに上がらないと分からない。緊張はしていないよ。試合が楽しみ』
井上拓真選手のコメント
『めちゃくちゃ楽しみです。目の前にベルトがあるのでいままで以上にワクワクしますね。ここまですべて順調にきましているので何の不安もない。(大橋会長からの尚弥越え指令は)プレッシャーにはならない。勝たなきゃ意味がないので、勝ちに徹することをしっかり頭に入れていきたい』
大橋秀行 大橋ボクシングジム会長のコメント
『今の拓真からは、いつも以上に充実感がヒシヒシと伝わってくる。尚弥の世界戦の時は、尚弥はまだ若かったし、デビュー6戦目での世界戦だったからナーバスだったけど、拓真はこれだけ経験を積んできたから、普通にやって勝てると思う。ただ、相手のペッチも減量がうまくいったみたいで肌ツヤがいい。相当打ち込んでタコができたすごい拳をしてる。勝負のポイントは連打。(父でトレーナーの)真吾さんとも、そこを詰めてきた』
試合結果
WBC世界バンタム級暫定王者決定戦は井上拓真選手(大橋)が、同級2位のペッチ・CP/フレッシュマート選手を3-0の判定で破り、見事暫定王者に輝いた。
試合動画
両選手のコメント
勝者:井上拓真選手のコメント
『勝ててホッとしました。1ラウンド目に効かせることができたが、逆に焦ってしまい、3ラウンドのバッティングでリズムを崩した。そこから切り換え、足を使い立て直せたのは収穫だが課題の多い内容だった。尚弥以上のインパクトを出すのは難しいが、課題をひとつずつクリアし、自分のできるボクシングをしていきたい』
敗者:ペッチ・CPフレッシュマート選手のコメント
『1ラウンドはドキドキ(緊張)とワクワク(高揚)で硬くビックリした。途中採点で負けてるのを聞いて焦ったけど、スイッチしたりすべてを出そうと努力はした。井上はストレートが良くて上手かった。逃げるのも上手かったけどね(笑)。世界戦も海外での試合も初めてだったが楽しくできた。良い経験になった。日本、タイで応援してくれるファンの皆さんにお礼を言いたい 』
一夜明け会見
ボクシング関係者・著名人のコメント
井上尚弥選手(実兄/WBA世界バンタム級王者)
『素直にうれしい。内容は良くなかったが結果が第一。まだ23歳で先が長いので課題はこれから修正していけば良い。タイの選手は世界戦になると気持ちをガラッと変えてくるが、そこは拓真も父も会長も感じていたと思う。リングに上がる前に『人生をかけていけよ』と言った。ベルトを獲るのと獲らないのでは人生が大きく変わってくる。ただ、まだ暫定王座なので浮かれて喜んでいられない。来年には正規王座との統一戦があるのでそこを勝ったら本当に喜べますね。あとは自分がWBSSを優勝したらガサッと井上家にバンタム級のベルトが来るので楽しみ』
八重樫東選手(世界3階級制覇王者)
『しんどい試合だったと思うがこれが絶対に経験として活きる。その上でベルトを獲ったのだから最高ですよね。今日はそれに尽きると思います』
清水聡選手(東洋太平洋フェザー級王者)
『足を使った攻撃で途中から余裕を持って戦っていた。前半はどうなるかわからなかったが、ポイントも入っていました。おめでとうございます』
井上浩樹選手(従兄弟/日本スーパーライト級1位)
『前半は怖いシーンもあったが、試合の中で修正して危ないタイミングでパンチをもらうことがなかった。安心できる試合をしてくれた』
KJインプレッションズ
Coming Soon…
同級2位で48戦全勝(33KO)のサウスポー、ペッチ・CP・フレッシュマート(タサーナ・サンパッタン)選手を相手に、WBC世界暫定王座決定戦に臨みます。勝てば兄弟世界王者誕生となります。
そして、この試合に勝てば12月22日に同級1位のナルディーヌ・ウバーリ選手(フランス)と同級3位のルーシー・ワーレン選手(アメリカ)で行われる正規王座決定戦の勝者と対戦することになります。拓真選手がWBCの王座を統一し、兄・尚弥選手がWBSSで優勝を果たせば、井上兄弟が世界バンタム級主要4団体を統一する夢も膨らみます!
まずは平成最後の年末に井上拓真選手が悲願の王座獲得なるか、目が離せません!