【12/31】フジテレビ『RIZIN.14 フロイド・メイウェザー vs 那須川天心』ボクシングルール3分3Rの史上最高額エキシビジョン!コメント文字起こし!

KJ
日本のボクシングファンと格闘技ファンにとって衝撃の正式発表となった『Cygames presents RIZIN.14 スペシャルチャレンジバウト フロイド・メイウェザー vs 那須川天心』。

メイウェザーはTFT Tokyo設立時に「日本で試合する」と話していましたが、これだけ早く、しかも相手が那須川天心選手に決まるとは全くの予想外でした。

但しメイウェザーのことだけに、正式発表さえも半信半疑で見ていたら…3日後に突然のキャンセル示唆!しかし、RIZIN側の必死の説明により何とか予定通り開催できる運びに。

しかし、まだまだ予断は許しません。試合終了の瞬間までこの戦いの行方を見届けたいと思います!

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Cygames presents RIZIN.14 スペシャルチャレンジバウト
フロイド・メイウェザー vs 那須川天心

Floyd Mayweather vs Tenshin Nasukawa

  • 2018年12月31日 月曜日
  • Cygames presents RIZIN.14 スペシャルチャレンジバウト
  • フロイド・メイウェザー vs 那須川天心
  • さいたまスーパーアリーナ
  • 13:00 開場 / 15:00 開始

チケット

前売り券(全席指定・消費税込)

  • VIP席 100,000円 <特典付>
  • SRS席 25,000円
  • S席 15,000円
  • A席 7,000円

※1歳よりチケットが必要です。
※車いすで観戦をご希望の方はS席をご購入ください。チケット記載のお席番とは別の指定スペースでの観戦になります。

イープラス
URL : http://eplus.jp/rizin/(パソコン&携帯)
ファミリーマート各店 店内Famiポートでもお買い求めできます。

チケットぴあ
TEL : 0570−02−9999 <Pコード=840-430>
URL : http://w.pia.jp/t/rizin/
セブン-イレブン、チケットぴあ各店でもお買い求めできます。

ローソンチケット
TEL : 0570−000−732(オペレーター対応・10 : 00~20 : 00 年中無休)<Lコード=37740>
URL : http://l-tike.com/sports/rizin/(パソコン&携帯)
ローソン・ミニストップでもお買い求めできます。

テレビ中継:フジテレビ

番組未定

12月31日(月) 予定

解説

未定

記者会見

フロイド・メイウェザー選手のコメント

--来日の感想をお聞かせください。
『まずは東京に戻ってこれたことをうれしく思っています。東京には8〜10回くらい来ていると思いますが、本当に世界の中でも大好きな場所です。非常に美しい場所ですし、人々も本当に好きです。今回こうして戻ってきて、これからはもっと頻繁に日本に戻ってきたいと感じているところです』

『チームも大変な日程の中で本当に協力してくれて、そしてこのように「RIZIN」に参戦することが叶うというのは自分にとっても喜びであります』

『まずは大みそかの対戦を楽しみにしていただければと思います。素晴らしいエンターテインメントをお見せしたいと思います。そして「RIZIN」との関係性はまさしくスタートです。これで終わるわけではありません。これを皮切りにどんどん世界へ展望を広げていきたいと考えています。』

『この機会にこうして参加してくださっている報道各社の皆様にも感謝申し上げたいと思います。皆様方がいてくださらなければ、このイベントの成功はありません。そして私の両脇で一緒に登壇してくれている方々の御尽力あってこそ今回の対戦カードの成立ですので、このことにも改めて感謝したいと思います。簡単な道のりではなかったですが、本当に実現することに自分も高揚感を持って今日ここに座っています』

『「RIZIN」との関係性をこれから広げていきたいという意気込みを先ほど語ったばかりですが、自分に関係性のある選手をここに連れてきて参戦するきっかけを作ったり、私自身ももっと参戦していく展開をこれから取り組んでいきたいと思っています。それをするにあたって「RIZIN」ほど素晴らしいパートナーはないと思っています。アンビリーバブルな素晴らしい会社であると思いますので、改めて意気込みをここで発表しておきたいと思います』

『ここでマイクをブレント・ジョンソンに渡したいと思います。ONE ENRTERTAINMENTのジョンソンです。もう何年も彼とは仕事を共にしています。一言いただいてもよろしいでしょうか』

ジョンソン氏『まず本日は皆さま、この会見にご参加いただきまして誠にありがとうございます。ONE ENRTERTAINMENTとしまして、そしてTHE MONEY TEAMとしまして、TFT Tokyoとしましても感謝申し上げたいと思います。本日、これはほんのスタートでありますけれども、ここから我々の世界へ、アジア地域への拡大がしっかりと形作られていくと考えています』

ジョンソン氏『私自身、先ほどファイターからも言っていただいたように有言実行の道を歩んできました。同じことを榊原実行委員長にも感じます。そしておそらくここから長いであろう道のりを共にすることを大変心待ちにしております』

--ありがとうございました。メイウェザー選手からはカード発表後に改めて色々とお聞きしたいと思います。

髙田延彦統括本部長のコメント

--それでは高田本部長、改めて対戦カードの発表をお願いします。
『もう既に発表が終わっている気がしないでもないですが、改めて私の口頭から光栄なので発表させていただきます。まずやっぱりこの雛壇の席で、世界のスーパースターであるメイウェザーJr.選手と並びでこの席に座らせていただいていることを、非常に光栄に思っております。敬意を表したいと思います。さて、いよいよ平成最後のスーパーファイトを私の口から発表させていただきます。今日は何がなんでも、一文字でも選手の名前を間違えないように、慎重に、ゆっくり、厳粛に発表したいと思います』

『その際に一つお願いがあるんですけれども、これだけ大きなスペシャルビッグファイトの発表なので、カメラさんの方は結構なので、発表した後にライターの方はできればお立ち願ってですね、発表直後にみんなでスタンディングオーベーションの形をとらせていただいてよろしいでしょうか?それだけ夢のあるカードだと私は思っております。いかがでしょう』

『私も榊原実行委員長も、掌が痛くなるほど拍手をしたいと思いますので。それでは発表します。よろしくお願いします。いいですか?座ったままでも結構です、支障があれば。座ったままでも結構であります。後ろの方は大いに拍手をしてください。お願いします。はい、じゃあ発表します』

『Cygames presents RIZIN.14。この対戦が正式に決定いたしました事をここで発表します。フロイド・メイウェザーJr. vs 那須川天心!!

那須川天心選手のコメント

『こんにちは、那須川天心です。自分のできることは日本の格闘技をしっかり盛り上げることなので、この試合のオファーを貰った時に、ホントすぐにOKしました。自分の人生の中で最大の出来事だと思うんですけど、それが今こういう風に現実になって、とても嬉しいです』

『皆さんもびっくりしていると思うんですけど、僕も正直びっくりしています。ですが、世界中の誰もが成し遂げられなかったことを、この僕が必ず証明して、僕が自分のこの拳ひとつで世界を変えられるということを必ず証明してみせますので、皆さん、ぜひ期待していてください』

フロイド・メイウェザー選手のコメント

『まずは私の対戦相手、若い、そして強い、また動きの速い選手です。そして負けたことがない、これも彼が正しいことをしてきた、優れたファイターだという証そのものだと考えます。その意味では彼を称賛したいと思います』

『実際に対戦というのはどこでやるかに関わらず真剣勝負ではあるんですけど、ただこの度は大みそかのRIZINのリングということで特別な場所で戦えることを嬉しく思います。自分自身はアマチュアとしては国外で活躍の成績もあるんですけど、プロとしてはアメリカを飛び出して、自分の能力を見せるという機会がずっと長い間ありませんでしたので、それがこの度叶うということで、とても嬉しく思っております』

『これを実現させてくれた対戦相手の天心選手、RIZIN、そして協力してくれた全ての方々に感謝したいです』

『私自身は1987年からファイターとしての道のりを歩んでいます。1996年にはオリンピックへの出場も果たしました。そしてプロとしては22年間やってきたわけですけども、世界チャンピオンの座を20年間ほど保ちました。こうしたことができたのも、もちろんチーム、コーチそして支援してくれた全ての方たちのおかげです。そして自分自身の戦いの理念として、やはり力を尽くすこと「ワークハード」を惜しまないという気持ちがあります。その中で自分を限界まで追い詰め、どんどんと力をつけていくというのが自分の考え方であります』

『そうした意味で、この度もしっかりと自分のやるべきことをやっていきたいと考えていますけれども、対戦相手は先ほど言ったように非常に力もあり速さもあるということで、並の選手ではないということはよく理解しています。経験則で言えば、先ほどご紹介した通り私の方に分があると思います。ただ、若さが力であるとするならば、彼の方が若い選手ではあります』

榊原信行氏(RIZIN実行委員長)のコメント

--このカードが決まった経緯やルールなどを榊原実行委員長からご説明頂ければと思います。
『はい。今回こうやって発表させていただくまでには、いろんな紆余曲折がありましたけども、いずれにしてもメイウェザー選手とRIZINで大みそかにっていうことで、まずメイウェザー選手サイドとRIZINに参戦するということで交渉が始まりました。

『そうした中でお互いの、さっきメイウェザー選手も言いましたけど、彼は50戦50勝無敗ですよね。ただ全部アメリカ国内でしか試合がしたことがないと。一度海外で試合がしてみたい。だから今回本当にこのマッチはですね、彼の初の世界、アメリカ以外での試合になるという、そういうアカデミックなこともあるんですけど「それをぜひ日本で」ということで、彼らも想いを持ってくれた中で、まぁRIZINとして上がってもらう意味でいうと、まず最初に思ったのが那須川天心、この男しかいないなと。もちろんルールの問題、ウエイトの問題、いくつか調整しないといけないことが沢山あるけども、誰が見たいかって言ったら、RIZIN…メイウェザー…そしたら本当に素直に「天心しかいない」と思いました』

『ですから那須川選手サイドに「やってみないか?」そういう提案をさせてもらって、それに対して先ほど天心が応えてくれたのが経緯です。彼ら側からは「Yes」と。ルール、ウェイト、いろんなことをこれから調整しなくちゃいけないけど、そんなことを差し置いても「フロイド・メイウェザーの前には自分が立ちます」と、そういう心強い言葉をもらったんで、一気にこのカード実現に向けて関係各位共々で動いて、今日に至るということであります』

--ありがとうございました。

記者会見(質疑応答)

--那須川選手の試合の映像をご覧になっていますでしょうか?ご覧になっていれば、彼の実力ですとか素質についてどう評価されていますでしょうか?
メイウェザー『ハイライト映像を見させていただきました。アンビリーバブルなファイターだと評価したいと思います。スキルも、ファイターとしてのタレント性も素晴らしいと思います。そしてパワーのあるファイターです』

--天心選手はキックボクサーなのですが、メイウェザー選手はどういうルールで戦いたいですか?また、体重がメイウェザー選手はスーパーウェルター、天心選手はフェザーくらいで戦っていますが、メイウェザー選手はどこまで落として戦うつもりですか?もう一つ、メイウェザー選手はいつも戦う理由として「強いヤツと戦う」と「お金のために戦う」と言われますが、今回はどのようなモチベーションで戦うのでしょうか?
メイウェザー『1つ目と2つ目の質問、ルールとウェイトに関してはこれから数週間かけて対話をして決めていくことだと考えています。3つ目の質問、モチベーションということに関して、自分は金銭面では恵まれてきたとは思います。これだけの長いキャリアをしっかりと築くことができ、その過程においてミリオン単位の賞金を稼ぎ出すことができたということは光栄だと思っています』

『ただ今回に関しては本当に特別な対戦であると断言します。世界がこれまで見たことの無いものをお見せする機会だと考えています。それは場所が東京であるということからしても世界初です。自分自身、これまでアメリカをベースにしていましたので、日本に来て直接日本の方々に見ていただけるということが、既に世界初の出来事です。日本のファンの方たちがラスベガスに来たり、その他にもアメリカ各地に来たりしてくれていましたけど、今度は自分がやってきました』

『それから階級のことですが、もう1つだけ補足するとこうした対戦は”スキル対スキル”、”自分がファイターとして何者であるか”のぶつかり合いだと思いますので、階級云々について今の段階ではあまり心配していません』

『もちろん階級というルールの中で戦うべきなのはその通りですが、自分は比較的体型の小さいファイターです。その中でも自分の持ち味をしっかりと出す戦いをしてきました。まず階級ありきではなくて、自分がファイターとしてどういうスキルを持っているか、そこが試される試合だと思っています』

--メイウェザー選手は何故アメリカではなく日本のリングで復活することを選んだのでしょうか?
メイウェザー『自分のスキルを披露するにあたって、何か今までと違うことをしてみたかったという動機が1つありました。アメリカの外でスキルを披露してみたかったということです。その想いが、自分を支えてくれているチームとRIZINの皆さんと1つになって実現したということです。プロとしての50戦は全てアメリカ国内でしたが、アマチュア時代を振り返ってみますと国外に出て色々な良い思い出もあります。ロシアやキューバでも対戦した経験がありました。今回は是非アメリカ国外でという想いがあったところ、この機会とうまく重なったということです』

『日本は自分にとって大好きな場所です。日本という場所も好きですし、日本人も好きですし、素晴らしいファンがいる所だと感じています』

--ルールはまだこれからだとは思いますが、ボクシングルールとなった場合に那須川選手は受けますか?キックもありとなった場合、メイウェザー選手はどのような想定をされていますか?
天心『自分は何のルールでもいいです。蹴りありでもできますし、自分はもう相手の土俵でボクシングルールで戦ってもいいかなと思っています』

メイウェザー『その辺りのことはチーム、そしてRIZINがきっと良い考えを持っていて、今後数週間かけて調整してくれるものと信頼しています。とにかく無敗のファイターがどういう対戦を見せるかということに対して注目度があると思います。それを見る方たちの高揚感もあると思います。その期待にしっかりと応えるような、エンターテイメント性に富んだ試合を見せることができればと考えています。非常に速い展開で、しっかりとスキルを見せられれば良いなと思っています』

--1つ気になっているのは「払えるのか?」ということなのですが、それに関してはどうなっていますか?例えば北米での放映権は全てメイウェザープロモーションが管理するという約束になっているのか?仮にそうだとしても大きな金額にはならないと思うのですが、今回はチャリティーのような意識ですか?
ブラント『簡単な答えを言うと全て「Yes」ということになります。この数週間をかけてRIZINとは話をしてきました。そしてここに築かれているもの、これは長期的なパートナーシップなんですね。今後色々な可能性があるので、そうした中でしっかりとライセンスの問題やこれから後続する様々な機会によって金銭的な部分も経済的合理性を持っていきます。今回のことが1回きりのことではないということをしっかり強調しておきたいと思います』

--お互い今日が初対面だったと思いますが、印象は?また、メイウェザー選手は日本の格闘技ファンがこの試合に重ねるであろう「モハメド・アリvs.アントニオ猪木」をご存知でしょうか?
メイウェザー『なかなか良い体型をしているなという風に思いました。彼がジムでしっかりと時間をかけてワークアウトしている、トレーニングの成果だなという風に感じます。2つ目の質問ですが、これは私が生まれる前だと思う。ハイライトを見たことがあるんですが、なかなか良いショーだったと思います。私も今回、大晦日に素晴らしいショーをお見せしたいと思っています』

天心『身長以上に大きいものを感じて、オーラを凄い感じたんですけど、まぁでもパンチは当たりそうだなと思いました』
(メイウェザーはニッコリと笑顔で拍手)

榊原信行氏(RIZIN実行委員長)の囲み会見

――ルールはどうなる?
『ボクシングルールにはならないですね。ボクシングっていうのは協会があってライセンスがあってのことです。RIZINのスペシャルスタンディングバウト、いずれにせよMMAでやることはないと思います。蹴りをどうする、ウエイトどうする、打撃どうするとか、いろいろあります』

『ボクシングってシューズを履いてないだけでもボクシングじゃないですからね。天心がボクシングシューズを履くっていうことはちょっと考えられないです。いずれにしてもスペシャルスタンディングバウトになることは間違いないです。天心もボクシングのライセンスを持ってないですし、僕らもボクシングをやるコミッショナーとしてのライセンスが無いので』

『当然ウエイトも、メイウェザーが落としても145パウンド、65.7キロくらい。天心が上げたとして61、2キロ。5キロくらいの差には最終的になってくると思います』

『平成最後の異種格闘技戦ですよ。平成最後のみそかの夜を彩る、大決戦。日本人のみなさんがとにかく大好きなアントニオ猪木vs.モハメド・アリ戦や、高田延彦vs.ヒクソン・グレイシー、それに引けを取らない平成最後の異種格闘技戦。みんなで言っているのは、「平成最後の“やれんのか!”」っていうタイトルで推してもいいんじゃないかと』

『メイウェザーも新しいチャレンジで、ボクシングっていうルールの中でこれまで戦ってきましたけど、当然ラウンド数も変わりますから、そのなかで彼が何を見せるのか。これからルール交渉が大変だと思いますけれども、いずれにせよ、2人はみそか、RIZINのリングで戦います。そのルールはもう、スタンディングの異種格闘技戦として成立するような然るべきルールをこれから見つけるということだと思います』

――現時点での両陣営のリクエストは?
『殴るだけだとしても、ボクシングにないバックブローをどうするとか、1ラウンド5回蹴らせろ、3回ならいいよとか、分からないです。どこでどう落としどころを見つけるか。でもお互いプロで「やる」と決めているので、どこかでスイートスポットを見つけ出せるかなと思います。喧々諤々、これからあると思います』

――両者のウエイトは合わせない?
『合わないと思います。関係ない。日本は無差別級がある国ですから。ボクシングっていうのは競技ですから。そこにはまらない。喧嘩のときにお互いウエイト何キロ、ってやらないですよね。これは喧嘩ですよ、日本とアメリカの大喧嘩』

――短いラウンドでエキシビション的になる?
『エキシビションってどう理解されているか分からないけど、米国で言えば「非公式な試合」がエキシビションマッチ。ヘッドギアつけて大きなグローブで殴る、ってことは絶対ない。そういうことではなくて、短いラウンドになるかもしれないけど本当の真剣勝負』

『これはボクシングのキャリアの中で言えば、当然メイウェザーは自分たちの公式キャリア……例えばこれまで50戦50勝無敗、今回天心に万が一KOされた時に、彼はそれを「1敗」とは書かないですよ。そういう意味では非公式なマッチ、ボクシングの公式戦ではないということ。そのへんはみなさん取り違えているかもしれないけど、一番リスキーな試合だと思いますよ。競技としての枠、ルールで守られないわけですから』

――蹴りが入る可能性もある?
『ありますね。交渉だと思います。天心側は何回でもいいから蹴らせてくれって、1回でも2回でも分からないけど、その可能性も含めてこれから探っていきたいと思います』

――これまでの話し合いではルールの話はなかった?
『もちろんしていますよ。最初はオープンフィンガーグローブでどうだっていう話から始まっています。だからいろいろな可能性をひとつずつ詰めていますよ。オープンフィンガーでっていうのは、まだ諦めてはいないんだけど、総合の試合にはならない。だから立ち技でいこうと』

『グローブのオンスは8オンスか6オンスか、それも例えばウエイト差があった時に、ボクシングのグローブでやるとしても、グローブのオンスでハンディキャップを付けるとか、こういうことも細かくこれから詰めですよね』

『メイウェザー側ももう少し天心のことを研究すると思いますよ。なにが危険で、なにを受け入れて、っていうところを。今回初めて(天心を)見て、昨日もいろいろな撮影で顔を合わせる機会があったんだけど、天心の上半身脱いだ姿も見ているから、ここから探り合いというか。過去の高田vs.ヒクソンの時も、試合の前日にルールがようやく調印できましたからね。それはみなさんも楽しんでください、僕は大変だと思うけど(笑)』

――ジャッジをつけて、判定もある?
『そういうことも含めて全部です。それもすでに揉めていますから。どこのジャッジもこんな試合裁きたくないですよ。当然メイウェザー側からすれば米国からジャッジを連れてきたい。どのルールになるかですけど、ボクシングのことしか分からない人にジャッジさせられないじゃないですか。難しいですよね』

『でも僕は「果たし合い」にしたいです。競技の型にはまりすぎて、世界中の格闘技界がつまらなくなっている。競技の枠を越えて、違う競技同士が、それぞれの無敗同士が、どちらかに平成最後に土がつきますよ。それは事実。そこを突き詰めればいいんじゃないですか。ルールは試合が成立するためにあればいいと思っているので、ルールに合わせた競技ではないです』

――金銭面は大丈夫なのでしょうか?
『10年くらい前にUFCにPRIDEを売った時のお金がまだちょっと残っていたので、そのお金でメイウェザー選手を買いました(笑)大変ですよ、お金は』

――言える範囲内で、どれくらいの規模でしょうか?
『それは…いつも100万円もらっている人が1万円で試合しないことは確かですよ。僕も長いこと格闘技のプロモーターをさせてもらっていますけど、過去最高のファイトマネーを払うことは間違いないです。お金が払われなければ当然試合はやらないですよ。いろいろな権利のシェアとか課題はありますけどね』

――10万円くらいなら?
『そこは想像に任せますけど、100万円の人が10万円で出て、ニコニコしているかどうか。なんだよ、やらねえよ、ってなるんじゃない? そんな中途半端なお金では成立しないということは間違いない。だったらできてますよ、今までも』

――「長期的な関係」という話が会見で出ていたが?
『彼もボクシングの中でここまで名誉も地位も名声も財産もここまで築きました。だから今回は本当に新しいチャレンジ。若い選手の育成もしたいし、アジアの中でもっといろいろな形で僕らRIZINと組んで大会を開催して、ネットの時代ですから世界中にそれを見てもらいたい』

『米国に閉じこもってボクシングの中だけでしかできないことに固執することもないだろうということで、いろいろなチャレンジを大みそかにキックオフして、来年のRIZINの中でも、RIZINというシリーズなのかもう1つ別なものを立ち上げるのか、中長期的な向き合いを組み立てていくという話が、お互いできています』

――北米に合わせて試合時間を早めることはある?
『ないです。日本人の人たちがファーストです。アジアの人たちがファースト。米国の方たちも朝起きて、早朝目をこすりながら見てください。僕らが五輪やワールドカップを早朝、深夜に見るように、北米の人もメイウェザーの試合が見たかったらそういう時間に見てほしいです』

――米国でも放送する?
『間違いなくします。世界中でします、LIVEで』

――北米の放送権を売った?
『売ってないです。売り切っていない。お互いにシェアしています。そんなところを売ったら僕だって回収のしようがないですよ。そんな屈辱的な契約でもないし、お互いに紳士的な契約の落としどころが、時間かかったんですけど一応見つかりまして、海外のペイパービューについてもお互いシェアをします。それはでも、今までの試合よりは多いんじゃないですか?』

――会場のさいたまスーパーアリーナはスタジアム使用?
『いえ、今までのアリーナ使用です。今さら間に合わないので、2万、3万人くらいまで入れるようにアリーナ内の会場環境は変えますけれども、スタジアム使用にはしないです。だから早くチケットを買っていただかないと、(枚数が)無いと思います。2大会連続でSOLD OUTさせられたらなと思っています』

『生メイウェザー、メイウェザーのファイトをリアルな試合で見ることって、多分の日本の人たちは初めての人が多いと思うんですよね。米国で見た人もいるかもしれませんがごく一部ですから。せっかくの機会なので、その対戦相手が那須川天心であるというその事実に、みんなまず嘘だろって思うじゃないですか。僕も嘘みたいな本当の話っていうか、こんなことあるんだなって(笑)』

『やっぱり強い者が強い人を呼び寄せるんだと思いますよ。メイウェザーにも那須川天心っていう選手でどうだと説明して、それがあまりにも自分の思っているイメージの選手と違ったら彼は受けなかったと思いますし、そこに自分が求めるだけの魅力が那須川天心にはあった、っていうことなんだと思います』

『そして天心側もいろいろなことを…ルールがどうのとかあると思うんですよ。そんなことを差し置いてメイウェザーの前に立てるなら、例えルールやウエイトがどうであっても、戦う者として千載一遇のチャンスじゃないですか。だから僕らは世界中の人が那須川天心に驚けばいいと思うんです』

『アジアで一番強いのはパッキャオだと思っている米国人が圧倒的に多いと思います。いや違うんだと。こんなにすごいやつがいるというのを世界に知らしめたいです。世界の人からすると、こんな小さい若くて小さい経験の無い選手を対戦相手にあてて…と思われがちかと思いますけど、まあ見とけって。那須川天心っていうすごい日本人のスーパースター、天才がいるということ。われわれにとっても天心にとってもチャレンジですよ』

――テレビ中継などは決まっている?
『そこに向けて最終調整を今しています。さっきの権利面とかいろいろあるんですけど、あとは日本のみんながサポートしてほしいです。お金が足りないです、そういう意味ではね』

『契約はありますよ。最終的に払いきれるかどうかなって。「やれんのか!」じゃなくて「払えんのか!」っていう(笑)。そのリスクを僕は取ったので、スポンサードもだし、ファンのみなさんにもサポートしてほしいファイトビジネスは米国に圧倒的なマーケットがあるから、米国の放送局や米国のプロモーターが優先的にいろいろなものを持っていくじゃないですか。日本でもみんなが力を合わせれば、これだけのことができるよということを。日本のマーケットがあればある程度戦えるはずだから、それは僕らプロモーターにとってもチャレンジですよね』

『メイウェザーに約束したもの、天心に約束したもの、環境を整えて彼らにキチッとギャランティしてあげられるかどうか。もちろんしますよ、するために、UFCにPRIDEを売ったお金の残りで手付金くらいは払えたとしてもさ。なんとかしてよ。お金持ってきてよ(笑)』

――プロモーターとしての高揚感を久しぶりに感じている?
『もちろん高揚感はあるんだけど、高揚感よりは本当に実現させられるかなっていう、高田vs.ヒクソン戦の時もそうだけど、当日の当日まで、2人がリングに上がって試合が成立するまで気が抜けなかった時のことを覚えているんですけど、その時のような緊張感の方が大きいですね』

『こうやってみなさんに興味を持ってもらった分、その期待に応えないと、「なんだよ大したことないじゃん、話違うじゃん」ってならないように。期待通り、期待以上のものを出すために31日に向けての努力がこれから始まるんだなと思うと、その責任感とか道のりの方が今は大きいですね。終わった後に自分のなかにどういう思いが去来するかはちょっと分からないです』

――「この一戦があるなら」と協力してくれるスポンサーもある?
『そういうところはたくさんあるんじゃないですか。そこに期待しているし、今まで振り向かなかったスポンサーさんにも振り向いてもらいたいと思っています。放送局とか配信権とか、今までもRIZINとして世界に配信したり放映権は売っていましたけど、われわれにとっても未来に向けて、世界中の人にRIZINという戦いの舞台に興味を持ってもらう、知ってもらういい機会だと思っています。世界中にどれだけRIZINを売り出していけるか、特に北米マーケットに対して。楽しみです』

――放送時間は?
『何時にメイウェザーvs.天心が流れることがいいのか。当然米国のことを考えたら少しでも遅いほうがいいわけです。22時とか23時とか。でも地上波と交渉するなかで当然、紅白の裏で枠を空けていただくとすると、一番ベストタイミングの放送時間が何時なのか。その他のことも合わせて、そういったパズルをここから1週間くらいで一気に進めたいと思います』

――メイウェザーはMMAに興味を持っているのか?
『新しいチャレンジをすることにすごい興味を持っています。コナー・マクレガー(UFC)とやったこともそうですけど、MMAを認識しているし、でも一足飛びにMMAをやるかと言うと、話している感じではそんな簡単なことではないと思います』

『本人はいろいろなチャレンジをしたいと思っても、周囲のマネジメントチームが彼のブランドをどう守っていくかという考え方があるので。そのマネジメントチームが何人もありますから。日本からアジア全体に広げていきたいという思いもあるし、みんなの思惑のバランスを取りながら、本人のやりたいことを全てやれるという環境でもないのかなと思っています』

――交渉のアプローチはどちらから?
『9月30日の大会(RIZIN.13)が終わってからですね。10月に入ってからメイウェザー側と接点を持って、どちらかと言うとメイウェザーのマネジメントチームから、9月30日のRIZINを見て、「日本でやるならこの舞台しかないと思いました」と。メイウェザーを日本で試合をさせることについて、一度具体的な相談をさせてほしい、と正式に申し入れを受けて、そこからです。だから(発表まで)約1カ月をかけて全ての話がまとめあげられたということです』

――向こうの方が先にきた?
『そうです』

那須川天心選手のTwitter

メイウェザーのインタビュー

『1つやらなければならないのは、ルールを作ることだ。どんな試合でもルールや規制がある。スタッフと話し合って、考えがまとまれば必ず試合ができると確信している。すべてはタイミングだ。これはエンターテイメントだ。おれはエンターテイメントが好きで。みんなに楽しんでほしい。だから外国にきて楽しいことをやろうと思ったのさ。』

場外バトル:コナー・マクレガー VS. 那須川天心

コナー・マクレガー選手

『フロイド、お前が着ているのはトラックスーツか、それともサウナスーツか(笑)東京で流行ってるのか?それともここから何か物語が生まれるのか?気候変動はシャレにならないな。いったい何がここで起こってるんだ?隣の小さな奴は誰なんだ?狂っている。ラッシュアワー5か何かか。何かみたいだな。クリス・タッカーとジャッキー・チェンが戻って来た、素晴らしい!正直な言葉だ、フロイド、くたばっちまえ』

那須川天心選手

『こんにちは、マクレガーさん。私の名前は那須川天心です。私はジャッキー・チェンではありません。私はあなたの敵を討つことを約束しますので、私の戦いを見てください。』

メイウェザー、Instagramで突然の出場拒否宣言

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Now that I am back on U.S. soil after a long and disappointing trip to Tokyo, I now have the time to address you, my fans and the media in regard to the upcoming event on December 31st that was recently announced. First and foremost, I want it to be clear that I, Floyd Mayweather, never agreed to an official bout with Tenshin Nasukawa. In fact (with all due respect) I have never heard of him until this recent trip to Japan. Ultimately, I was asked to participate in a 9 minute exhibition of 3 rounds with an opponent selected by the "Rizen Fighting Federation". What I was originally informed of by Brent Johnson of "One Entertainment" was that this was to be an exhibition put on for a small group of wealthy spectators for a very large fee. This exhibition was previously arranged as a "Special Bout" purely for entertainment purposes with no intentions of being represented as an official fight card nor televised worldwide. Once I arrived to the press conference, my team and I were completely derailed by the new direction this event was going and we should have put a stop to it immediately. I want to sincerely apologize to my fans for the very misleading information that was announced during this press conference and I can assure you that I too was completely blindsided by the arrangements that were being made without my consent nor approval. For the sake of the several fans and attendees that flew in from all parts of the world to attend this past press conference, I was hesitant to create a huge disturbance by combating what was being said and for that I am truly sorry. I am a retired boxer that earns an unprecedented amount of money, globally, for appearances, speaking engagements and occasional small exhibitions.

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フロイド・メイウェザー

『東京への長く失望的な旅を経て、アメリカに帰ってきた。ようやくファンとメディアに対して、最近告知された12月31日のイベントについて伝える時間ができた。まず最初にはっきりさせたいのは、私、フロイド・メイウェザーは一度も名須川天心との試合に合意していない。実際、このあいだ日本に旅するまで彼については聞いたこともなかった(誤解しないでくれ、彼をリスペクトしている)。結論から言うと、私は “ライジン・ファイティング・フェデレーション”が選んだ相手と3ラウンド9分のエキシビジョンを行うよう頼まれた。一番最初にこの話を聞かされたのはONEのブレント・ジョンソンからで、「高額な報酬が出るので、極小規模の富裕な観客の前でエギシビジョンマッチを行ってほしい」というものだった。このエキシビジョンは“特別試合”として、純粋にエンターテイメントのために行われるもので、公式な試合や世界中継がされる意図はなかった。(RIZINの)会見に着くなり、私のチームと私自身はこのイベントの新たな方向に仕向けられ、すぐにそれを止めざるをえなかった。私のファンには記者会見で発表された、誤解を招くような情報について。真摯に謝罪したい。そして、こうした決定が私の許可なく行われ、私自身も不意打ちを食らったと伝えたい。この会見のために世界各地から飛んできたファンや出席者の方には本当に申し訳ない。私は今回大きな騒動を起こしてしまったことに対して非常に申し訳なく思っている。私は、世界中で話をしたり、たまに小さなエキシビジョンをするだけで、未曾有の金を生み出す引退したボクサーなんだ』

緊急会見(2018.11.17@羽田空港)

榊原信行氏(RIZIN実行委員長)の囲み会見

『最初からノン・オフィシャル・バウト(非公式戦)ということで話をしていた。今回の試合は、メイウェザーにとってキャリアに残る51試合目の試合ではない。エキシビションというとどうしてもぬるい試合に聞こえるし、日本の中では伝わりにくいので、スペシャル・チャレンジ・バウトとしたが、今度は海外のみなさんに伝わりにくい。お互いに動いている中で、言葉の間違いが多くの人に誤解を与えた。すべては言葉の行き違い。謝罪すべきところは謝罪した。改めて合意してくれたメイウェザーに感謝する。基本的に最初の契約と何一つ変えていない』

『間違ってもぬるいスパーリングにはならない。ヘッドギアもはめません。お互いの中で約束をしていることでKOを目指して3分3ラウンド。限りなくボクシングに近い、打撃攻撃のみのスタンディングファイト。ただ、キックは入れられなかった。今後、裏拳はありなのか、細かいルールを詰めていく』

『メイウェザーは(自分のパンチが)当たらないでしょう。そんなことあるわけないと考えているかもしれないけど。天心はKOを目指してフルスロットルでいけばいい。メイウェザーの本気スイッチを押すような試合をしてほしい。記録には残らないが、記憶に残る試合になる』

『非公式戦としては過去最高のギャランティーにはなります。不足の事態が起こらない限り、今後このようなキャンセル騒動は起こらないはず。全力を尽くす』

KJインプレッションズ(2018.11.14)

紆余曲折の真相は?

それは目を疑う発表だった。『フロイド・メイウェザー vs 那須川天心』
仕事を終えて自宅に戻ると、YouTubeで会見の模様を食い入るように観た。

しかし、そのうちに違和感を覚えるようになってきた。榊原信行RIZIN実行委員長や髙田延彦RIZIN統括本部長のコメントが英語に通訳される際、フロイド・メイウェザーJr.氏本人がONE ENTERTAINMENTのジョンソン氏に疑問を呈するような表情ややりとりをしていたからだ。

この時点では「『真剣勝負?コイツらは何を言ってるんだ?』と舐められているのかな?」と思いながら観ていた。但し、柄に合わない殊勲なコメントとは裏腹に、時々浮かない表情を見せていた事は強い印象として残っており、キャンセルを含めてこれから一悶着ありそうな予感はしていた。

果たして、その予感は僅か3日で現実のものとなった。メイウェザーJr.氏が自身のInstagramに、那須川天心戦キャンセルの意向を含む長文のコメントを投稿したのだ。そこには氏がRIZINのリングに上がる事となった経緯や交渉の舞台裏も記されているのだが、その詳細はあまり重要なことではないだろう。

おそらく記者会見でのRIZINサイドの説明を聞き、その後のメイウェザーJr.氏のコメントを読んだ人であればピンと来た筈だ。

メイウェザーJr.氏をプロモートするONE ENTERTAINMENTはメイウェザーJr.氏をRIZINのリングに立たせることで日本、そしてアジアでのビジネスを考えた。日本のカジノ利権に食い込む意図もあったかもしれない。しかし、既にプロボクサーを引退しているメイウェザーJr.氏を今更格闘技のリングに立たせる…しかも極東の地で戦わせる事は至難の業である。そこでONE ENTERTAINMENT側はメイウェザーJr.氏に、話を矮小化して伝える事で了解を得たのだろう。

一方のRIZIN側は、あくまでもエキシビションマッチではあるものの、日本中の格闘技ファンの注目を可能な限り最大限に集める為「公式戦」という表現を避けながらも「真剣勝負」「喧嘩」「果たし合い」といった表現を何度も使った。

“RIZINのエース那須川天心選手がプロボクシングの生きる伝説フロイド・メイウェザーを倒すかもしれない”という期待感を煽らなければ「どうせメイウェザーの小遣い稼ぎでしょ?」という反応しか得られないことは火を見るよりも明らかだからだ。

結局、ONE ENTERTAINMENT側の矮小化とRIZIN側の最大化のギャップがあまりにも大き過ぎた為に、メイウェザーJr.は会見でも「スキルを披露する」と何度も言い、最終的にインスタで「話が違う」と言わなければならなくなったのだろう。しかもわざわざ世界へ発信したのは、コナー・マクレガーらにバカにされて腹が立ったところもあるのだろう。そういう意味ではどっちもどっちだ。

誤解?交渉術?

但し、ONE ENTERTAINMENT側の方により重い責任があると感じる。というのも彼らはRIZINがどのようなイベントかは知っており、メイウェザーJr.氏が主張するような「富裕層向けのエキシビション」などではないことは明らかだ。そして、RIZINがメイウェザーJr.氏のファイトマネーを捻出する為には、大規模な宣伝活動とメディアの報道が不可欠だということは十分に予想できた筈だからである。

一説によれば”15億円+収益分配”とされる金額も、メイウェザーJr.氏にとっては「ディスカウント価格」かもしれないが、日本の格闘技界にとっては空前絶後の高額なのである。もしもそれを理解していなかったのであれば、ONE ENTERTAINMENTの不備だと言わざるを得ないだろう。

メイウェザーJr.氏が不満を表明したことで、現在の契約条件のまま、予定通りに試合が開催されることはないだろう。しかし、RIZIN側としては”大みそかの夜”という条件が満たされないとフジテレビでの地上波放送が望めず、収益上の大打撃を受ける。

格闘技ファンとしては、年またぎにして米国のPPVに有利な時間帯に開催することで実現に漕ぎ着けて欲しい気持ちはある。しかし、それでは深夜となる為、現実的ではない。また、恒例のジャニーズカウントダウンコンサートがある為、フジテレビでは年またぎ中継を実施することもできない。

衛星放送のスカパー!やインターネット配信のGYAO!での全試合生中継は決まっているが、やはりこれらは収入規模が小さい為、やはり地上波放送が無いのは厳しい。おそらくRIZINがフジテレビからどれだけの放映権料を引き出せるかが開催の鍵となりそうだ。

史上最大の公開スパーリング

ただ、開催するとしてもルールの問題が残る。体重差が10kg以上あるメイウェザーJr.氏と天心選手がボクシングルールで戦うとすれば、結果はほとんど予想できてしまう。天心選手は名門・帝拳ボクシングジムでパンチを学ぶんでいるとはいえ、パウンドフォーパウンド最強王者を相手にほとんど何もできないのではないか。そんな戦いに今のフジテレビが巨額の放映権料を支払うとは考え難い。けれども、数発でもキック有りとなればメイウェザーJr.氏にとって重大なリスクとなりかねない為、きっと拒否されるだろう。

そう考えると、この試合の実現性は高くないように思われる。仮に実現したとしても”史上最大の公開スパーリング”だろう。但し、逆に開催されるとすれば天心選手の将来にとって興味深いものになるかもしれない。少なくともRIZINと天心選手の知名度は世界中に広まったであろうし、メイウェザーJr.氏に匹敵するような思わぬ相手とのビッグマッチに繋がるかもしれない。或いは、国際式プロボクシングへの転向も起こり得るだろう。

いずれにしても、この試合があるか無いかで大みそかの予定を変えたいと思っている人も多いだろうし、それはRIZIN側も同じだろう。なるべく早く、結論が出ることを期待したい。

現役日本人ボクサーという選択肢

最後に、実現性は度外視した個人的な妄想を記しておこう。

誰もが「エキシビション」だと納得した上で「真剣勝負」の「ボクシング」として観られるコンテンツが1つだけある。是非『フロイド・メイウェザー vs 村田諒太』として、3分3ラウンドの公開スパーリングをやってほしい。ヘッドギアはあっても無くても、どちらでも構わない。どうせスパーリングならば、このカードが見たい!

メイウェザーJr.氏と村田諒太選手であれば1〜2階級の差しかない。村田選手の方が重いことになるが、おそらくメイウェザーJr.氏は気にしない筈だ。

既に現役を引退したメイウェザーJr.氏と、事実上のハンディキャップまで与えられて戦うことが村田選手にとって屈辱的なことなのかどうかは知る由も無い。けれども、実際にパウンドフォーパウンド最強といわれたボクサーと拳を交えることは、村田選手にとって大きな経験になるのではないだろうか?特にメイウェザーJr.氏は、村田選手が敗北を喫したロブ・ブラント選手のようなタイプの最上級とも言える。きっと得られるものは大きい筈…そんな期待がある。

また、メイウェザーJr.氏はマニー・パッキャオ選手との再戦が来年にも実現するのではないかと噂されているが、前回の興行はボブ・アラム氏のトップランク社が主催した。そして、村田選手はトップランク社の契約選手であり、フジテレビとの関係も深い。もう一つ言えば、天心選手と村田選手はボクシングに関して同門だ。

つまり、ボブ・アラム氏とフジテレビ、帝拳ボクシングジムがこれを「良いアイデアだ」と思えば、実現できる可能性は大いにある…というのは言い過ぎだろうか?

一方の天心選手の相手には、当然ながら武尊選手を期待したい…ところだが、さすがに12/8に皇治選手とのタイトルマッチを終えたばかりでは無理か。(K-1はファンの見たいマッチメイクをしっかりやっていて素晴らしいと思う)

少なくとも、戦う術を極端に制限された那須川天心選手とやる気の無いメイウェザーJr.氏の、泥仕合となる確率の高い試合を見るよりは、日本のボクシングファンや格闘技ファンにとって、非常に興味深いものになると思うのだが果たして?

いや、あくまでも妄想だ…妄想だが…実現してくれたら非常に嬉しい。



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