【試合動画】『井上尚弥 vs フアン・カルロス・パヤノ』WBSS初戦、元WBAバンタム級スーパー王者との初防衛戦は戦慄の70秒KO勝利!完全版

KJ
いよいよワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)シーズン2のバンタム級トーナメントが開幕します!主要4団体のうち王座が空位となっているWBCを除く3団体4王者に加えて、元5階級制覇王者と元WBAスーパー王者が集結するという、まさに世界最強決定戦の名に相応しい顔触れが揃いました。

そして絶対的な大本命として世界中から注目を浴びる選手こそ、我らが井上尚弥選手です!

そんな井上尚弥選手のWBSS挑戦を栄光の瞬間までしっかり追いかけたいと思います!

井上尚弥選手 vs フアン・カルロス・パヤノ選手

Naoya Inoue vs Juan Carlos Payano

  • 2018年10月7日 日曜日
  • WBSS準々決勝 & WBA世界バンタム級王座決定戦
  • 正規王者:井上尚弥(大橋)vs 同級4位:フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)
  • 神奈川・横浜アリーナ
  • イベントスケジュール未定

チケット

前売り券(税込・全席指定)

  • SRS席-50,000円
  • RSアリーナ席-30,000円
  • RSスタンド席-30,000円
  • A席-20,000円
  • B席-10,000円
  • C席-6,000円

大橋ボクシングジム

テレビ中継

FUJI BOXING
フジテレビ系列 10月7日(日)20:00〜

解説

浜田剛史、川島郭志、長谷川穂積、山中慎介

ゲスト解説

八重樫東、伊藤雅雪(WBO世界スーパーフェザー級王者)

ゲスト

香川照之

MC

三宅正治(フジテレビアナウンサー)、中村アン

組み合わせ決定イベント「ドラフトガーラ」(2018.7.20@ロシア・シアター)

プロボクシングの世界一を決める賞金トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)の「シーズン2」で新設されたバンタム級トーナメントの組み合わせ決定イベント「ドラフトガーラ」が現地時間20日、ロシア・モスクワの「ロシア・シアター」で行われ、WBA世界同級王者の井上尚弥選手(大橋)の初戦の対戦相手は、元WBA世界同級スーパー王者のフアン・カルロス・パヤノ選手(ドミニカ共和国)に決まった。 イベントに参加した井上選手は、英語で「トーナメントに出れて興奮しています」とコメントした。

組み合わせ決定イベント「ドラフトガーラ」では、最初に主催者が選んだ4人のシード選手が発表され、第1シードの選手から順番に対戦相手を指名していくというスタイルで対戦カードを決定していく。

第1シードがWBAスーパー王者ライアン・バーネット選手(英国)、第2シードに井上選手が選ばれ、第3シードが、WBO王者ゾラニ・テテ選手(南アフリカ)、そして第4シードがIBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス選手(25、プエルトリコ)だった。但し、ロドリゲス選手はIBF同級3位のジェイソン・モロニー選手(豪州)との対戦が指名試合として既に決まっており、残りの3選手がシードされていない3選手を選んだ。

まずバーネット選手は元5階級制覇王者のノニト・ドネア選手(フィリピン)を指名、続いて第2シードの井上選手は元WBA世界同級スーパー王者のパヤノ選手を指名した。パヤノ選手は、21戦20勝(9KO)1敗の戦績を誇る元WBA世界同級スーパー王者。KO率は低く一発の怖さは無いものの、L字ガードからドミニカンらしい独特のテンポとスピードで勝負する好戦的なサウスポーである。

今大会の大本命として迎えるWBSSの初戦。元WBA世界同級スーパー王者を相手にどのような戦いで初防衛を果たすのか。世界中からの注目が集まっている。

井上尚弥選手のコメント

“It is an honour to be able to participate so I am excited. I am very confident that I will win this tournament.”
「このような世界的なイベントに参加できて興奮している。初戦で一番戦いたかったのはドネア選手(ノニト・ドネア/5階級制覇王者)だったが、バーネット選手(ライアン・バーネット/WBAスーパー王者)に先に選択されてしまったので、元スーパー王者で実績のあるパヤノ選手を指名した。ファンが望むKO決着はもちろん、さらに評価を上げるような試合を世界中に発信したい。また、準決勝、決勝とすべてKOでWBSS優勝を果たして、バンタム級最強を証明したいと思う」

インタビュー

--ドネアを選ぶことができませんでしたが、パヤノを指名してどんな気分ですか?
『元スーパー王者だし、キャリアもある選手なので、そこは気を抜かずにしっかり戦いたいです』

--日本から出て試合をする気持ちはありますか?
『もちろん。それは開催地がどこであろうと、やりたいですね』

--どの階級まで行けると思いますか?スーパーバンタム級?フェザー級?
『今はバンタム級に上げてまだ1試合しかしていないので、まずはしっかりバンタム級で結果を残していきたいですね』

--日本には色々な王者がいましたが、統一王者はあまりおらず、全てのベルトを獲得することについてどう思いますか?
『統一王者も少ないですし、こういったトーナメントに出るのも、日本人王者とは違うステージに来られたことを誇りに思います』

--ジムの中で注目した方が良い選手はいますか?
『やっぱり弟(井上拓真)が次にWBC挑戦者決定戦(9月11日)に出るので、そこは注目してほしい』

--ルイス・ネリー選手の山中選手との試合についてどう思いますか?イラつきますか?気になりますか?
『もちろん気にはなりますし、しっかりとしたルールの中で試合ができるのならやりたいです』

--機会があったら海外でネリー選手と試合がしたいですか?
『そういう機会があればやってもいいです』

--井上選手がWBSSバンタム決勝に行った場合、誰が対戦相手になると思いますか?
『難しいですね。テテか…ドネア』

--バーネットではないと思いますか?
『うーん、難しいです』

--もしテテ選手やドネア選手とロンドンで決勝だったら?
『もちろんやりたいですね』

フアン・カルロス・パヤノ選手のコメント

“I am excited to fight Inoue and I am going for the win!”
『イノウエと戦うことに興奮している。勝ちにいくよ!』

記者会見(2018.8.21@ホテルグランドパレス)

井上尚弥選手
『日本人で初めてこのトーナメントに出られることを楽しみにしていた。誇りを持って出場する。簡単な道のりじゃないが、必ず優勝できるように頑張りたい。この発表から、また気持ちが入る』

--横浜アリーナについて
『やっぱりデカいイメージはある。やりがいはありますよ。海外でやるとも聞いていたので、日本で、しかも、横浜アリーナでできるのだから、ものすごくうれしい。日本でできると思っていなかったので。ボクシング界を盛り上げるためにも日本で開催できて良かった。日本のファンに(WBSSの)会場の雰囲気を味わって応援してもらえる。すごく独特な雰囲気。基本はシンプルで、ライトは青とか赤を使わない。ショーですね。僕もプロとしてやる以上、演出も楽しみ。日本でできるのは本当にワクワクする』

--対戦するパヤノ選手について
『どの選手もオーラがあった。ドネアと対戦したかったが、バーネットが選ぶと聞いていたので、次に実力のあるパヤノを選んだ。年齢の割には気迫が感じられた。バンタム級でやってきた選手なので体も大きかったし、侮れない。技術も備えている中でラフファイトもしてくる。あのスピードと出入りは厄介。強引に潰そうとしても雑になるだけ。どんな戦いでもできるように準備したい』
「サウスポーは苦手じゃない。良い感じで対策ができている。技術戦になると思う。KOはいつも頭に入れているので、そこはいつも通り』

--優勝候補筆頭との見方について
『そこまで評価されているのが驚き。オッズほど簡単じゃない。頭の片隅に入れておくぐらいにして、その評価に足元をすくわれないようにしたい』

大橋秀行 大橋ジム会長
『歴史に残る一戦になると確信している。世界的に、今までと比べものにならないぐらい注目を集める。日本のファンにインパクトを与えるのは間違いない。全部KOで勝っていく。注目されるには、これが一番。井上尚弥ならそれができる』

予備検診(2018.10.4@ホテルグランドパレス)

予備検診の主要結果は以下の通り。
身長
井上選手:165.0cm
パヤノ選手:164.7cm

頸周
井上選手:34.0cm
パヤノ選手:36.5cm

胸囲
井上選手:91.0cm
パヤノ選手:88.0cm

視力
井上選手:左 0.8 右 1.0
パヤノ選手:左 1.2 右 1.2

リーチ
井上選手:171.0cm
パヤノ選手:165.0cm

血圧
井上選手:129/80mm/Hg
パヤノ選手:115/65mm/Hg

脈拍
井上選手:71回/分
パヤノ選手:51回/分

体温
井上選手:36.8℃
パヤノ選手:36.5℃

井上尚弥選手
「キャリアを感じる。やっぱりオーラがある。すごく落ち着いている。アマチュアの実績もすごいですし、元スーパー王者。リスペクトしています。オリンピックにも出場していてテクニックを兼ね備えた選手なので気を抜けない。もうやばいぐらいに絶好調です。今までで一番いいですね。自分でもどんなボクシングができるか楽しみにしている」

大橋秀行会長
「今回はスパーリングも、減量も今まで一番うまくいった。パヤノ選手は常に落ち着いていてこれまでの相手と違う。倒すか倒されるかの覚悟で、当日は腹を決めて勝負にくるのではないか」

フアン・カルロス・パヤノ選手
「イノウエはいい練習といい準備ができているという印象だね。私は何をすべきは分かってるので、いつも通り好戦的な試合をしたい」

記者会見&調印式(2018.10.5@ホテルグランドパレス)

カレ・ザワーランド氏(ザワーランド・プロモーション)
『アジアで初めてのWBSSが、この東京で開催されるのは大変うれしい。トリプル世界戦という素晴らしい大会になった。日本のファンがどのような反応をするのか楽しみだ。バンタム級は井上のパワーとパヤノの経験値の勝負となる。スーパーライト級はレリクが優勢と出ているが、トロヤノフスキーのKO率を考えるとエキサイティングな試合になる』

井上尚弥選手
--あなたは日本のボクシング界でもアイドル。
『WBSSの初戦で、相手のパヤノ選手もかなりのキャリアのある強敵。自分のできるボクシングを全て出し切って、この試合をしっかり自分のものにしたい』

--世界中のファンも見る試合です。
『まず、WBSSが日本で開催されることにお礼を言いたい。明後日は全国の、世界中のボクシングファンに向けてさらなる強い井上尚弥をアピールしていきたい』

--バンタム級の開幕戦で先陣を切る立場です。
『この大会は、自分が全て望んでいた大会。ファンの皆さんにもバンタム級最強を証明したいし、この大会に臨む意気込みはハンパじゃない』

--状態は?
『コンディションは過去最高。計量でリカバリーして、当日は最高の状態でリングに上がりたい。全てはリングに上がらないとわからないし、パヤノ選手もひと癖、ふた癖ある。そこを警戒しつつ、7日は自分のボクシングを披露したい』

(この日は長男の1歳の誕生日だったが)『今は明後日の試合に集中している。しっかり勝ってからお祝いをしたい』

フアン・カルロス・パヤノ選手
『マシンのようなファイトで好戦的に、明確に結果が分かるように戦う。日本には勝つために来たし、WBSSを制して私がモハメド・アリ・トロフィーを獲る』

前日計量(2018.10.6@ホテルグランドパレス)

WBA世界バンタム級レギュラーチャンピオン
井上尚弥(大橋/16戦全勝14KO)
体重:118ポンド(53.5kg)※リミット
血圧:130/82mm/Hg
脈拍:70/min
体温:36.7℃
グローブ:日本製 黒

「明日は全ての実力を出し切って準決勝に駒を進めたいと思う。もちろん明日は自分が勝ちたい。海外の雰囲気が出ていたけど、準備することは一緒なんで。相手は体も仕上げてきているし、それだけの思いを感じた。全てにおいて完封する。テクニック勝負ならそれで上回る。ラフに来るならテクニックで空回りさせる。いろんなボクシングをやりたい。簡単にいかせてくれる相手ではない。ミスをした方がやられていく。しっかりと集中していきたい。ハイレベルな攻防になると思うのですごく楽しみ。距離感さえしっかり把握できていれば問題ない。毎回KOにはこだわっている。仕事は早いほうがいいんでね。倒そうと思ってもディフェンス力のある選手なので、流れの中で見つけられたら」

WBA世界バンタム級4位
ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国/21戦20勝9KO1敗)
体重:117.5ポンド(53.2kg)
血圧:125/67mm/Hg
脈拍:58/min
体温:36.5℃
グローブ:カナダ製 黒色(持ち込み)

「敵地だがアウェーでの試合はこれが初めてではない。日本のファンのためにも最高の試合を見せる」

試合結果

WBA世界バンタム級タイトルマッチ 王者・井上尚弥◯ 1R70秒 KO ●同級4位フアンカルロス・パヤノ

試合動画

両選手のコメント

勝者:井上尚弥 WBSSインタビュー(TV中継より文字起こし)

--母国・日本で今のような素晴らしいパフォーマンスをできたことについて、今のお気持ちを教えてください
『いやぁ、もう最高ですね!皆さんありがとうございました!』

--ボディへの右が入った瞬間、もうこれは終わるなという感触はありましたか?
『えっ、ボディ???』

--(通訳が間違いに気づいて)最後の一発、倒れたパンチです
『はい、もう手応えも凄く拳に伝わってきて、倒れ方もかなり効いてると思ったので、この一撃でもう終わったと思いました』

--バンタム級の先陣を切った形になりましたけれども、このような勝利を挙げて自信のほどはいかがでしょうか?
『はい、WBSS初戦、最っ高の形でスタートを切れたと思うので、準決勝、ロドリゲスが待ち受けているので…頑張ります!!』

--セミファイナルでは誰と戦いたいですか?
『まぁ、やっぱり「イノウエ危ない」と言われているロドリゲスが自分は戦いたいと思っているので、無事勝ち上がってもらって、次はきっと海外になると思うので、皆さん海外に来れる方は是非、海外で応援よろしくお願いします(笑)』

--ナオヤ、勝利おめでとうございました!
『ありがとうございました!』

勝者:井上尚弥 フジテレビインタビュー(TV中継より文字起こし)

--それでは改めて。今度は日本語でお伺い致します。世界の皆さんにもこの映像は届いているでしょう。日本が誇る”モンスター”井上尚弥選手です!おめでとうございます!
『皆さん、どうもありがとうございました!え〜、初めまして、井上”明波(あきは)”と申します(笑)息子でーす(笑)』

--今日はトランクスに息子さんの名前も刺繍して、今日はリングに上がっていますけども、家族っていうのも大きいですか?
『そうですね、今回”明成塗装”ではなく息子の”明波”という文字を入れたのも、このWBSSに賭ける想いと「絶対に負けられない」という想いもありましたので、家族の名前を入れて、ケツを引っ叩く想いで入れました』

--そして何よりも、早過ぎました!
『そうですね、2試合連続1ラウンドということで、自分自身まだまだ試されてない部分もあると思うので、それもこの先の試合で色々と試練も出てくると思うので一つ一つそこもクリアして、ボクサーとしても成長していけたらなと思います』

--テレビでは何度かスローで流れたんですけれども、会場の皆さん「何が起こったのか正直わからない」というところもありました。何が起きたんですか?
『そうですね、入り際のストレートなんですけど、自分もバッチリとその光景を今でも覚えています。これはもうずっと練習してきたパンチなんで、バッチリタイミングがあって、本当にホッとしています』

--そして改めて、ここには1万人以上のお客さん、そして日本全国の皆さん、そして世界中の皆さんがこの映像を見ているわけになります。世界に向けての良いアピールになったと思います。改めてそのあたりについて一言お願いします
『はい、まぁこのトーナメント初戦、バッチリと良い形でスタートを切れたと思いますし、これは相手に向けてのかなり良いアピールも出来たと思うので、準決勝もこの調子で頑張っていきたいと思います』

--それと同時に世界戦での通算KO記録、連続KO記録、これも日本単独首位ということになりました。この辺りの記録についてはいかがですか?
『はい、記録は戦っている中で付いてくるものだと思っていますので、これからもそういう記録も伸ばしていけたらなと思いますし、更にまた強いボクシングを見せれたらなと思います』

--それでは最後に世界に向けての一言をいただきたいんですけれども、あまりにも早く試合が終わり過ぎたので、もう少し「ナオヤコール」を聞きたいなというところもあります。会場の皆さんお手伝いいただいてもよろしいでしょうか?1ラウンドで終わってしまったので「ナオヤコール」をお願いします!ナーオーヤ!
(会場、割れんばかりのナオヤコール)

--いかがですか、この中で世界に向けての一言をお願いします!
『(自らマイクを握って)足りませーん!足りませーん(笑)』
(更に盛り上がるナオヤコール)

--これから世界に羽ばたく上で一言お願いします、最後に!
『はい!次は来年、海外になると思います。準決勝、相手はまだ決まっていませんが、どちらかの勝者と対戦することになります。海外でもこの日本でできているパフォーマンスを出せれば、もっともっとスーパースターに近付いていけるのかなと思うので、今後とも応援よろしくお願いします!』

--おめでとうございました、井上尚弥選手でした!ありがとうございました!

(ほとんど仕事が無かった解説者のバンタム級レジェンド達も強さを絶賛)

勝者:井上尚弥 フジテレビ試合後トーク(TV中継より文字起こし)

--さぁ!ということで見事な勝利を収めました!おめでとうございます!(三宅アナ)
--おめでとうございまーす!(中村アン)
『ありがとうございました!』

--いやぁ〜、早い!!笑(三宅アナ)
--早かったですねぇ!笑(中村アン)
『早かったですね!(笑)』
--早かったです・笑(中村アン)

--今の心境はどうですか?(三宅アナ)
『まぁ、正直ホッとしてますし、パヤノ選手も最初向き合った時に結構サウスポーの半身がキツかったんで、結構「パンチ届くかな?」って心配もあったんですけど、意外と入り際ですよね、このパンチ、当てることができましたね』

--4年ぶりですよね、サウスポーとの対戦ってね(三宅アナ)
『はい、そうです。ナルバエス戦以来』

--戸惑い無かったですか?戸惑いは(三宅アナ)
『あ、サウスポーは別に苦手意識もないんで。それはなく出来ましたね。全然』

--えー、ただ、このパヤノが弱く見えちゃうんですよね。そんなことないんですが。これだけの試合ができるっていうのは井上尚弥さん、戦前の予想ではあったんですか?(三宅アナ)
『まぁ、正直対策もしてますけど、全てはリングに上がってみないとわかんないことが、もうほぼ、90%占めてるんで。リングに上がってみて、パンチが当たるか当たんないかっていうのもわかりますし、これは本当に出会い頭に良いパンチが入ったっていう感覚でしたね』
--はぁ〜(三宅アナ)

--香川さん、どのように見られてましたか?(中村アン)
香川『はい、井上さん仰ってましたけど、パヤノの本当に半身がキツいのと、サウスポーとしての利点を使ってこようとしてるのはまんまだったんですね。右ジャブをボディーに突いたり、左ジャブを突いたりして、距離の長さも井上選手も感じてらっしゃると思いますけど、まぁ〜もう、本当に見本のようなワンツーで、ビデオで振り返るとやっぱりジャブで相当踏み込んでるんですよね。もう相手の懐まで入って。こっからもうモンスターの右をぶつけたと。久しぶりの右ストレートでのKOが見られて本当に嬉しいなぁ〜!ありがとうございます(笑)』
--苦笑(中村アン)

--でも、パヤノに対して香川さん、予想はされてましたか?(三宅アナ)
『全然ここまで予想はできてなかったです』

--香川さんはどうですか?(三宅アナ)
香川『いや、あの、正直少し苦戦されることもあるんじゃないかなと思ってました』

--ですよねぇ?(三宅アナ)
香川『それぐらいパヤノは曲者ですし、やっぱり中南米選手独特の変わったリズムがありますから、何があってもおかしくないという心の準備はしてきたつもりですが、それを全て粉砕する、我々もモンスターに粉砕されたと。まぁ〜凄いですね。1分ですよ』

--はい、これでWBSSの準決勝に進出を決めました井上選手ですが、勝ち上がりのトーナメント表をご覧いただきましょう。とにかく誰を見ても本当に強い人達が並んでいるんですが、この後ということを考えますと香川さん、ロドリゲスですかね?(三宅アナ)
香川『まぁここ、僕は事実上の決勝戦だと思うくらいロドリゲスは良い選手なんで。ただ今日の井上選手の試合を見るとですね、もう短い時間を覚悟しとかないといけないかもしれませんよ、フジテレビも!』
--はい・苦笑(三宅アナ)

--井上選手、いかがですか?(中村アン)
『はいまぁ、次に対戦する両選手は負け無しなんで、両選手全勝の選手なんで、どっちが勝ち上がってもおかしくない選手が戦うわけなんで、どちらが来てもいいように、自分は準備するだけですね』
--楽しみです。この後、改めて本日の試合を振り返っていきたいと思います(三宅アナ)

CM

--はい、山中さんがこちらに来てくださいました!いかがでしたか?(中村アン)
山中『おめでとうございます』
『(恐縮気味に)ありがとうございます』
山中『いやぁ〜もう、エグいです!!』
--「エグい」ですか?笑(三宅アナ)
山中『エグい右の一発でしたね。もう色々と試合前はパヤノはやっぱり好戦的なんで、その好戦的な相手に対してどういう風に迎え打って、パンチを出すのかなっていうのを思っていましたけど、そんな心配は無かったですね。一発で終わりましたから』

--はい、まぁ来年の春に準決勝、決勝はおそらく来年の夏か或いは秋という風になっていますが、今後の戦いについてファンの皆さんに井上選手から一言お願いします(三宅アナ)
『はい、準決勝はおそらく春になると思います。これはきっと海外でやることになると思いますんで、本当にどちらが勝ち上がってきても良いように、しっかりと準備して、まず準決勝しっかり勝ちたいと思います』

敗者:フアン・カルロス・パヤノ選手会見

--結果を受けていかがですか?
ヘルマン・カイセド氏(パヤノ選手トレーナー)『その質問は失礼だ。敗者にする質問じゃない』
『(トレーナーをなだめて)皆さんが見た通りの試合でした。イノウエが大変強くてハードパンチを持っていました。自分も油断したわけではないが、パンチが入ってしまいました。そのパンチは自分が見えていませんでした』

--作戦はありましたか?
『作戦というほどではないが、とにかく距離を取って彼のパンチが届かない距離で戦おうとした。しかし、ボクシングはどこからパンチが飛んでくるか分からない。計り知れないもの。油断したわけではないが、パンチが入ってしまった』

--井上は優勝候補だと言われてます。
『もちろんそうです』

ヘルマン・カイセド氏(パヤノ選手トレーナー)『イノウエがトーナメントに勝つ。ロドリゲスが勝ち上がるだろうし、彼にも勝つだろう』

『(日本語で)はい。はい。(うなずく)』

WBSS試合後記者会見

カレ・ザワーランド氏(ザワーランド・プロモーション)
『この男は本当のモンスターだ。彼の両手は爆弾だ。その爆弾は炸裂し、ソーシャルメディアは爆発している。凄まじいパフォーマンスだ。ボクシング界にショックウェーブを放っている』

『この男の対戦相手はパヤノだ。元王者でその辺の道端にいる相手ではないんだ。イノウエにとって、これまでで最大の試練になるだろうと予想されていた試合だった。それをパンチで一発で終わらせたというのは本当に素晴らしいことだ。この会見に来るまでに、映像をすでに5回も見直した。ワンツーは単なるワンツーじゃない。恐るべきワンツーだ。単純に信じられないほどだ』

『(アンソニー・)ジョシュア、(デオンテイ・)ワイルダー、(ゲンナジー・)ゴロフキン、カネロ(サウル・アルバレス)というファイターがいるが、最強のパンチャーはこの男だ。この惑星で一番のハードパンチャーはこの男なんだ。私は確信している』

『多くの人が話題にするであろう統計に関して言わせてもらう。この日放ったジャブは1発、そして、1回のワンツーだ。そして、ここにいる男は世界王者2人を182秒で倒している。たった182秒だ。個人的には特筆すべきだと思う。凄くないか?』

『(準決勝で対戦するロドリゲスとモロニーに対し)もっと練習しないといけないと言うよ』

井上尚弥選手
--最初は謙虚な発言が多かったが、試合直前になってKO宣言が出た
『直前にプレッシャーかける意味合いもあったし、KOというのは口にはそんなに出さないが、頭の中には必ず入れている。直前に自分自身にプレッシャーをかけた』

--KOパンチについて
『最後というか最初のパンチだったけど。ジャブを内側から入れて、ようは目くらまし、死角を作ってからストレート。練習していたパンチだった。最初に距離感というか、出合い頭というか一撃がフィットした、そういう感じでした』

--次戦の対戦相手はどちらを予想している?
『予想ではロドリゲスが勝ちあがってくるのではないかと思っている』

--相手との距離は見切っていた?
『思ったよりパヤノの踏み切りというか、バックステップして避けていたが、ボディーに届くなと感じていた。距離感は見切れていました』

--前回も早すぎてバンタム級への適応を気にしていたが?
『これだけ2試合続けて倒せている面では、パンチ力とキレはフィットしているのかなと思う。ラフファイトやもみ合いは未知数なところはある。そういう場面を作らなければ、作らないほうがいいのですが…そういうのは練習の中で課題をクリアしていけば問題ないかと思います』

大橋秀行氏(大橋ジム会長)
『練習をみていて、1ラウンドKOにはびっくしていない。最初にカウンターで右アッパーを合わせたとき、当たらなかったけど勝利を確信した』

井上真吾氏(トレーナー/実父)
『最後は一瞬の踏み込みがベストフィットした』

囲み会見

井上尚弥選手
『最初はよかったけれど、あの時間は長かった』

『集中はすごいしてましたよ。毎回(集中)していますけど、トーナメントの1発目で日本で開催ができている。置かれている立場も十分にわかっている。それ以上に集中していた』

『手応えがあった。かなり効いていた。この一撃で終わったと思った。入り際のストレート。ずっと練習してきたパンチです』

『あの踏み込みのワンツーは倒すつもりではあった。相手が反応できなかった。体が勝手に動いていた。インサイドジャブをついたところに、若干、反応していたが、自分がちょっと早かったってことです』

ーー計算づくだった?
『見切ったというか。体が先に反応しましたね。その前から距離感は探っていました。駆け引きはあった。踏み込みは練習していました。パヤノの映像を見ているとバックステップの速さとか、かなりテクニックも技術もあるし、自分もそれ以上に踏み込まないと当たらないとわかっていましたし、それをチャンピオン級の選手にできたというのは自信にもなりましたし、パヤノにそういう形ができたのは良かった』

『前回もそうでしたが…ラフになって大振りになったという課題はあったが、今回は課題を見極める前に終わった。まぁ1つ1つ集中して1日1日やっていけばいいのかなと。試合に関しては物足りなさは…。勝ち方は満足していますし。仕事は早ければ早いほうがいい。ダメージもないし』

『トリプルの記録って何と何と何なんですか?』

--世界戦連続KO記録、世界戦通算KO記録、日本人の世界戦最速KOタイムの3つです。
『記録はこれからも伸ばしていきたいですね』

井上真吾氏(トレーナー/実父)
『余裕というか、楽しんでやろうという雰囲気があった。マクドネル戦は、計量後にでかくなってきたり、初のバンタムだったり、わからない部分が多すぎたからね』

『あの左は内側からも外側からもパヤノ想定のサウスポーにスパーでも当たっていたんです。直線的に動くでしょう。やりやすいイメージはあったんです。お互いに瞬間を見切った。ドンピシャの一発。あの流れでたまたまはない。しっかりと踏み込みを入れていた。尚のスピードに反応できなかった』

『伸ばすために悪いところを見つけるのが自分の役目。マクドネル戦の時は、詰めるときに雑なところがあった。早い決着の中でも課題はあったが、今回、駆け引きをしながらパンチを見切って集中して、あれだけの綺麗なタイミングで倒した。次の対戦相手を見て対策を練ることしかできない』

大橋秀行氏(大橋ジム会長)
『僕が見た中ではロドリゲスが一番強力。万能でいい選手。来年3月くらい。一応、米国を予定しています』

『まだ私案ですが、尚弥の決勝の相手次第では1年後の来夏にWBSSバンタム級決勝を呼べる可能性がある。全ての条件がそろえば、タイミング的に(弟の)拓真の世界挑戦とのダブル世界戦が可能。兄弟で4団体を同時に獲得できるチャンス。やりたいよね』

真吾トレーナー『その形(兄弟で4団体独占)になるなら、ぜひしてもらいたい。それまでトレーニングあるのみ』

一夜明け会見

大橋会長『みんながビックリする結果に終わって、私も久々に興奮して二日酔いになってしまいました』
井上『いつもと一緒で今はホッとしてます。それなりのプレッシャーも感じていたし、内容を求められていることも分かっていた。それなりに結果を残せて満足している』

--試合は見ましたか?
井上『ダイジェストも含め50回ぐらいは見た。パーフェクト過ぎた。昨日に関しては100点かなと思います。KOで言ったら昨日が過去No.1ですね』
大橋会長『マクドネル戦は力みすぎていたが、昨日は本来の力が出せた。歴史に残るKOシーン。30年、50年経っても映像が流れるんじゃないかな』

井上『期待感をすごく感じた。60秒の中ですごく駆け引きがあった。パヤノは半身がキツくて、距離があって、どう当てていこうか考えていた。パヤノが強く入ってきたところに右アッパーを狙ったら、そこで少し勢いが止まった。そこから、外から外からという意識を持たせて、行けるなっていうタイミングでステップイン。左足もジャブもだいぶ内側に入れていたので。手応えもあったし、しっかり狙って放ったパンチ。いつもは何のパンチで倒したか覚えていないこともあるけれど、昨日は鮮明に覚えている』
真吾トレーナー『練習しなきゃ出せないパンチ』

--記録も更新しました
『今回も試合1つ1つに対して、自分のやれることをやったらついてきた記録なので。この先もそういう形で超えていけたらいいですね』

--ダメージはありますか?
井上『肉体的には全く無く。今からでも練習ができるぐらい元気です。精神的に少し休もうかと思う。ゆっくり家族で旅行に行って精神的にリラックスしたい。ロードワークからボチボチ始められたら』

--お子さんをリングに上げました
井上『試合後、落ち着いてから控え室に戻って顔を見た時はちょっとウルッとしました。昨日はもう1歳になってますし、パパっていう認識もありますし、そういう中での試合をああいう形で勝てて、リングに上げることができて「最高の1歳の誕生日をプレゼントできたのかな」という想いを含めながら、だっこしてウルウルと(笑)』

--泣きませんでしたね?
『結構反響ありましたよ、あれ。動じなさ』

--20日は現地で観戦されるということですが
井上『20日は試合会場で観戦する。どちらが上がってくるか分からないので、実際に見て、どう感じるか。映像との違いなどを確認したい。優勝しか考えていない』

--次回も1RKO?
井上『やめてくださいよ。KO宣言はしませんよ!マクドネル戦を超える衝撃をと考えることがあったので。たまたまああいう風になったから良かったですけど。それがまた次もという保証はないです。トップレベルで。次回は完封します』

ボクシング関係者・著名人のコメント

WBSS公式ツイッター

カレ・ザワーランド氏(ザワーランド・プロモーション)
『一般論で言えば、プロモーターとしては長いラウンドの勝負の方が好ましいです。それは間違いない(笑)。死闘、ドラマ、エキサイティングさが欲しい。しかし、現代ボクシングの世界で最も人々を惹きつけるものはノックアウトです。もっと言えば、ビッグファイトでのノックアウトです。12ラウンドの名勝負も素晴らしい。しかし、近年のボクシング界で最も胸躍らせる存在は全盛期のマイク・タイソンでしょう。圧倒的なパワーとスピードでノックアウト勝ちを重ねました。今日のイノウエは最高でした。まさに全盛期のタイソンでした』

『あそこまでのスピードは見ることがない。マイク・タイソンのスピードだ。パンチャーとしては世界最高でしょう。若き頃のタイソンを思い出しました。日本の人々におめでとうと言いたい。皆さんには新型のマイク・タイソンがいるのだから。イノウエは世界中のボクシングファンの想像を掻き立てている。試合後のソーシャルメディアを見ましたか?とんでもない盛り上がりを見せている。あれはもう爆発だ。センセーショナルですよ』

『我々にとっても、中継するテレビにとっても、もちろん長い試合の方が好ましい。しかし、今日のような試合が、結果的に何倍もWBSSのコンテンツとイノウエの魅力を最終的に高めることになったと思います。世界中の人々は中継を見た後もソーシャルメディアでビデオクリップを見ることになります。この試合は何度も見ざるを得ない。70秒なので繰り返して見てしまう。今回のイノウエ戦は抗えない魅力を持つ、キラーコンテンツになったと思います。実質的に最初に放ったパンチで元世界王者をノックアウトしてしまったのですから。破壊的かつ、魅惑的。モンスターに脱帽するしかありません。(THE ANSWERより)』

WBA公式サイト
『井上はすべてのボクシングファンに感動を与え続ける』

井上拓真選手 WBC世界バンタム級10位(大橋)/実弟
『強過ぎの一言しかない。しっかり自分も世界を獲って高めあっていきたい』

伊藤雅雪選手 WBO世界スーパーフェザー級王者(伴流)
『あっぱれですね。パンチ、スピード、踏み込み、全てが抜けてますね。パヤノの動きもいいと思ったけど。左で顔を起こして、そこへ踏み込んで。あれは誰でも無理です』

八重樫東選手 元世界3階級制覇王者(大橋)
『一言だけ…これが世界の井上です!早いラウンドで終わると思ったけど、こんなに早いとは思わなかった』

トニー・べリュー氏 元WBC世界クルーザー級王者
『ボクシング界全てにおけるPFP最強のパンチャーだ!』

ファイティング原田氏 元世界王者
『素晴らしいKO勝利だ。これからもボクシング界を引っ張ってもらいたい』

浜田剛史氏 帝拳プロモーション代表/元WBC世界スーパーライト級王者

『最初に出したワンツーの一撃で勝負をつけてしまった。パワーでねじ伏せた井上の快勝だった。

ナチュラルウエートのバンタム級で戦ってきたパヤノには、元WBA世界同級スーパー王者らしい、キャリアを生かしたうまさ、駆け引きのずる賢さがあり、若い井上がそれにどう対応するだろうかと注目していた。しかし、バンタム級という適正体重を得た井上のパワーは凄い。威力を増してパヤノのうまさもずるさも持ち味を全て封じてしまった。

滑り出し、パヤノには井上の距離が遠かった。揺さぶりをかけ、もう少し詰めようとしたときに伸びるワンツーが飛んできた。まさかあの距離で届くとは、とパヤノは思ったに違いない。パワフルなパンチ力というのは、一番の武器になるとつくづく感じる。

精神面でも勝ち方を問われる重圧の中で、それを楽しんでいる様子がうかがえた。今が一番強いときと感じるし、今日の試合には100点満点をつけたい。今後に関しては、今の強さにさらに磨きをかけてもらいたいと思う。(浜田剛史の目より)』

竹原慎二氏 元WBA世界ミドル級王者
『井上尚弥 強すぎじゃ どこの階級まで通じるか 楽しみ この強さ ライト級まで行くな 寺地も自信をつけていい試合だったな 距離感が良かったな じゃあの。』

長谷川穂積氏 元世界3階級制覇王者
『相手がよく見えていましたね。ダメージないことは長くやる上でも大事なことですし、自分もそうでしたからね。3回1ラウンドKOしたら僕に並びますね(笑)日本の最高傑作ですから、最高傑作らしい道を歩いでほしいですね』

『こんなに早く終わると思ってなかった。3ラウンドと予想していたので。もう一回立って欲しかった。あれは失神ですわ。足バタバタなってましたし。ただただ強かった。それ以外に言葉を探すのが難しいです。次の試合が楽しみ。海外でこの力が同じように出せるかがキーポイントになる』

『試合を決めたのは井上選手が得意なタイミングをずらせて打つ独特のワンツーだった。ワンで相手をのけぞらせて、ツーで思い切り打ち込む。スパーリングでもよくやっている攻撃だが、まさか1回に出るとは思わなかった。決まれば今回のパヤノに対してのように威力を発揮するのだが、失敗するとまともにカウンターをもらってしまう。

基本的にワンツーは、相手の外側に立ち位置をとってジャブを打つのだが、井上選手は相手の内側に位置をとるので自分が危ない場所にいてしまう。しかも自分も相手が見づらい。試合であれを打つのは実はとてもリスキーなのだが、それを1回から打てるのが彼のすごいところ。試合ごとに深めた自信が勇気になっている。これからもKO記録を伸ばすだろう。

2試合連続1回で試合を終え、ダメージを残さなかったことも幸いだ。僕も2試合連続1回KOを含む5試合連続の序盤KO防衛があるが、あの時期があったから長く現役を続けられたと思う。

WBSSトーナメントの準決勝はIBF王者のロドリゲス(プエルトリコ)ではないかと予想する。彼は日本の最高傑作。最高傑作にふさわしい道を歩んでいってほしい。(長谷川穂積の拳心論より)』

山中慎介氏 元WBC世界バンタム級王者
『(テレビ解説で)紹介される前に終わりましたよ…いろいろ想定して準備していたんですけど、言う前に…(苦笑)』

『右の1発で終わった。近過ぎず遠過ぎず、良い距離で右も当てましたが、ジャブを当ててから両方当てるのは本当に難しい。僕もワンツーの練習をしていたが、簡単そうで簡単ではないんです。それを1発目にですからね。あそこまでインパクトあるのは脱帽でした。一番近い陣営の人も口が開いてましたから。パヤノがどういう選手かいまいちわからないまま試合が終わってしまった。前回も衝撃的だったけど、常に勝ち方を期待されてるのに、それ以上の勝ち方をあっさりしてくる。他のWBSS出場選手は“参ったな”って感じでしょう』

『井上の強さにあ然とさせられた。世界に強烈なインパクトを与えるKOだ。相手との距離感は何度かパンチを出すことでつかめてくるものだが、井上は左ジャブを出すと、迷いなく右ストレートを打ち込んだ。感覚的なものがあるとはいえ、序盤から距離を測り、正確にパンチを当てるのは難しい。もう完璧としか言いようがない。

パヤノは粘り強く、また頭ごと突っ込んで来たりもする荒々しい選手なので、井上に対し、どこまでできるかと思ったが、話にならなかった。1ラウンドにもらうパンチは非常に効く。体がほぐれておらず、実際の相手のパンチ力も分からない。警戒していたはずだが、そこに井上のパンチ。無防備にも見えたパヤノはジャブをもらい、井上の右ストレートが見えなかったと思う。

私もバンタム級で長らくやってきたが、井上の攻撃力は圧倒的だ。階級を軽く超えている。下半身の強さを拳にうまく乗せているのが井上の強打の秘けつ。転向2戦目だが、穴が見当たらない。

WBSSの次戦は、IBF王者のロドリゲスが勝ち上がってくるだろう。しかし今大会、もう敵はいないんじゃないか。(山中慎介ジャッジより)』

川島郭志氏 元WBC世界スーパーフライ級王者

『井上はモンスターと言われるが、もう「ボクシングの神」と言ってもいい。ファーストコンタクトのワンツーで倒すとは。何も言うことはない。当て勘の良さに、何よりもパワーが違った。

WBSSのバンタム級出場選手の中では、パヤノはテクニックも経験もあり、くせ者だと思っていた。それが失神するほどで、まったくもたなかった。この階級ではパワーが違いすぎる。

WBSSで優勝するのは間違いないところ。優勝したら、もうこの階級で対戦してくれる相手は出てこないのではと思う。試合をするためには、もうスーパーバンタム級に上げるしかなく、それでも相手が出てこないかもしれない。

パウンド・フォー・パウンドは階級を超えて最強を決め、軽量級でも高い評価を与えるもの。井上にこそふさわしい称号と言える。』

内山高志氏 元WBA世界Sフェザー級王者
『抜群の右ストレートでしたね。一番当たったら効く距離にいたので、あれは誰でも立てない。相手はジャブを打たれて引いて一瞬戻ろうとして左を出そうとしているから、カウンターになりさらに効いている。そして、凄いのは試合が終わったら帰るのに、誰も帰らないこと。人を惹きつける試合で、鳥肌が立ちました』

『始まって速攻で終わった 笑うしかない。久しぶりに鳥肌立ったぜ!!(インスタグラムより)』

木村悠氏 元WBC世界ライトフライ級王者
『パヤノの構えを見て長引くかなと思ったが、さすがの一言』

川島勝重氏 元WBC世界スーパーフライ級王者
『強過ぎる。このレベルであれだけまともにパンチが当たるのは独特の間合い、スピードがあるということ。次元が違う』

松本人志氏 ダウンタウン(よしもとクリエイティブエージェンシー)

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