『ラーメン 多弐家』さん（福井市）で歴史薫る”家系”濃厚味噌らーめん！【KJラーメンブログ】

福井県最大の繁華街・片町にある横浜家系ラーメン店『ラーメン 多弐家』さんを紹介します！

ラーメン 多弐家

神奈川県の「ラーメン松壱家」さんで修行された店主が地元福井県最大の繁華街「片町」に出店された、いわゆる”横浜家系ラーメン（壱系）”のお店です。店名の「多」は苗字の頭文字、「弐」は松”壱”家に続く、という意味でしょうか？

“家系”ではありますが「海苔無し・ほうれん草無し・ネギが青ネギ・ダブルスープ」など、色々と独自路線を歩まれています。福井にも家系が増えており”本場の家系”を求める方からは批判の声もあるようですが、オープン当時の福井のラーメン事情を思い起こせば「ローカライズ」されたことは決して間違いでは無かった筈です。実際、立地の良さもあるでしょうが客足が途絶えることはありません。

そんな”家系”談義は横に置き、今回は昨秋から提供されている新メニュー「濃厚味噌ラーメン」をいただきます。

メニュー

入り口すぐにある券売機で券を購入するシステムです。

いわゆる”家系”の定番、コショー・酢・ニンニク・生姜・豆板醤といった卓上調味料も豊富です。

KJオーダー：濃厚味噌ラーメン

濃厚味噌ラーメン　¥850

ちょうど一次会と二次会の間となる21時過ぎに来店したこともあり空席はカウンターに数席でしたが、7〜8分で着丼。すると味噌の香ばしい香りが漂い、食欲をそそります。

豚骨と鶏ガラ清湯の動物系ダブルスープに、創業天保2年、永平寺御用達の唯一の味噌屋「米五」さん特製の味噌を使用した味噌ダレが合わさります。上品でありながらもどこか庶民的で懐かしさもある、味噌らーめんのスープとしてはやや独特の味わい。米こうじ味噌の甘みの効いた濃厚な味わいを、唐辛子の辛味がさらに引き立てています。味噌の香りも良く、食欲をそそります。また、確認はできませんでしたが、隠し味としてニンニクを使われているかもしれません。

これは美味しいです！

「米五のみそを使用」と聞いて”味噌鍋の〆”的なものを想像をしていましたが、当たらずといえども遠からず。ベースとなるスープのレベルは高いので、一つ上の次元にありました。豚骨、鶏ガラ清湯、味噌のバランスが非常に良く、程よい辛味のパンチもあり、かなり自分好みです。

麺は多加水の中太麺。縮れは緩く、長さは短めです。茹で加減はやや固めで、歯ごたえや喉ごしも良いです。

スープとの相性も良いのですが、より唐辛子の辛味を感じるため、好みは多少分かれるかもしれません。

トッピングはチャーシュー、味付け煮玉子、メンマ、ネギです。

ゴロゴロチャーシュー「ゴロチャー」です。個人的には豚バラロール１枚の方が好きですが、こちらの方が見た目は良く感じました。スープの熱で脂身がとても柔らかくなり、溶けるような食感です。

味付け半熟煮玉子は味と火の通り加減が絶妙。季節によって半熟具合は変わるようです。

メンマは柔らかめながら歯応えもしっかりあります。味付けされていますが気になるほどの甘さではありません。

ネギは味付け白髪ネギと薬味ネギの２種類を合わせています。ネギの風味は強過ぎず、2種類の食感も良く、白髪ネギの味付けも味噌を邪魔していません。好印象のトッピングです。

個人的には片町でお酒を飲む機会も多いので、非常に高いクオリティの味噌らーめんを〆にできることはとても幸せです。もちろん、シラフでもまた食べに行きたい美味しさです。

片町で呑まれたり、福井駅周辺に宿泊されたりする味噌派の方は「ラーメン 多弐家」さんのみそらーめんを是非ご賞味ください！！

お店情報