安室奈美恵ファイナルツアー【namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~】セトリ・グッズ・アプリ・スケジュール・入場・本人確認・会場・ナゴヤドーム初日MC全文&感想など


安室奈美恵さん最後のツアー「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」の情報まとめと、このツアーへの自分の想いを書き綴りました。ツアーファイナルまで最新情報を更新していきますので、ツアーに参加される方のお役に立てれば幸いです。

「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」

ヴィジュアル

セットリスト

  1. Hero
  2. Hide & Seek
  3. Do Me More
  4. Mint
  5. Baby Don’t Cry
  6. GIRL TALK
  7. NEW LOOK
  8. WHAT A FEELING
  9. Showtime
  10. Just You and I
  11. Break It
  12. Say the word
  13. Love Story
  14. SWEET 19 BLUES
  15. TRY ME ~私を信じて~
  16. 太陽のSEASON
  17. You’re my sunshine
  18. Get Myself Back
  19. a walk in the park
  20. Don’t wanna cry
  21. NEVER END
  22. CAN YOU CELEBRATE?
  23. Body Feels EXIT
  24. Chase the Chance
  25. Fighter
  26. In Two
  27. Do It For Love
  28. Hope
  29. Finally
  30. How do you feel now?

セットリスト情報

  • セットリストの曲目はファン投票で決定。(曲順と順位の関連は未定)

namie amuro 25th anniversary Vote the Best Songs(受付終了)
5大ドームツアー及びアジア公演のライブのセットリストは、ファンの皆様からの投票で決定いたします!!1992年のデビューから25年の間にリリースされた全てのシングル・アルバム(一部コラボ曲含む)に収録されている楽曲の中から、ライブで歌ってほしい楽曲を選んで投票してくださいね!

  • オールタイム・ベストアルバム「Finally」に収録の新曲(Hope / In Two / How do you feel now? / Showtime / Do It For Love / Finally)は確定。

参考:namie amuro 25th ANNIVERSARY LIVE in OKINAWA

  1. TRY ME ~私を信じて~
  2. ハートに火をつけて
  3. 太陽のSEASON
  4. ミスターU.S.A.
  5. 愛してマスカット
  6. PARADISE TRAIN
  7. Just You and I
  8. Chit Chat
  9. Can You Feel This Love
  10. ONLY YOU
  11. You’re my sunshine
  12. a walk in the park
  13. Body Feels EXIT
  14. Chase the Chance
  15. Don’t wanna cry
  16. SWEET 19 BLUES
  17. Fight Together
  18. Damage
  19. Mint
  20. Fighter
  21. ROCK U
  22. Let’s Go
  23. Higher
  24. GO!GO! ~夢の速さで~
  25. Strike A Pose
  26. NEVER END
  27. Hero

グッズ

各会場ともに、公演前日にも会場販売を行います。
公演当日は、多くのお客様がご来場され、売場が混み合うことが予想されます。
ぜひ、公演前日販売をご利用下さい!

【愛知・ナゴヤドーム】
・2月16日(金) 13:00~20:00 ※公演前日販売
・2月17日(土) 10:00~
・2月18日(日) 10:00~

【福岡・福岡ヤフオク!ドーム】
・2月23日(金) 13:00~20:00 ※公演前日販売
・2月24日(土) 10:00~
・2月25日(日) 10:00~
・2月27日(火) 11:00~

今ツアーでは、会場限定で、ビニールバッグを販売!
また、各会場限定で刺繍ワッペンシールを会場先行販売致します。
全11デザインあるので、ぜひ、コンプリートを目指してくださいね!

また、場外特設テントでの販売は、チケットをお持ちで無い方も、グッズ販売のご利用が可能です。
ぜひ、お越し下さい!

■fan space会員限定グッズ購入方法
ツアー会場でのfan space会員限定グッズは、会員サイトにログイン後、表示可能なfan space「SHOPPING PASS」をご提示いただく事でご購入いただけます。
fan space「SHOPPING PASS」表示方法:
1)fan space 会員サイトにログイン
2)メニューの「SHOPPING PASS」を選択

■注意事項
※販売場所は、場外特設テントを予定しております。詳細は当日、会場にてご確認下さい。
※開演時間間際は、売り場が大変混み合います。ぜひ、お早めに売場に起こし下さい。
※販売開始時刻などの詳細は、当日の事情によって変更になる場合もございます。
※各アイテム、お一人さまあたりの販売個数制限を設けさせていただく場合がございます。
※各アイテムの商品在庫数は、その日毎に用意致しますが、数には限りがございます。
  売り切れの場合は、ご容赦願います。


ツアーパンフレット
2,778円 (税込3,000円)

ビニールバッグ(会場限定)
463 (税込500円)

ビスケットBLACK缶
(ハンカチタオル+ビスケット25個)
2,315円(税込2,500円)

ビスケットPINK缶
(ハンカチタオル+ビスケット25個)
2,315円(税込2,500円)


マスクケースセット
463円 (税込500円)


ツアーTシャツ(WHITE)※アンコール時本人着用
3,704円 (税込4,000円)


ツアーTシャツ(BLACK)
3,704円 (税込4,000円)


ニットキャップ(BLACK/WHITE)
3,241円 (税込3,500円)


マフラータオル
1,389円 (税込1,500円)


トートバッグ
2,315円 (税込2,500円)


ポーチ
1,389円 (税込1,500円)


ウォレットショルダーバッグ
5,556円 (税込6,000円)


スマホアクセサリー
926円 (税込1,000円)


キーホルダー(BLACK/WHITE)※会場人気商品(特にBLACK)
463円 (税込500円)


リボンヘッドバンド
926円 (税込1,000円)


干支キーホルダー
463円 (税込500円)

fan space会員限定商品

こちらの商品のご購入には安室奈美恵オフィシャルファンクラブ「fan space」へのご入会が必要です。

ツアーTシャツ(WHITE)
3,704円 (税込4,000円)

ツアーTシャツ(BLACK)
3,704円 (税込4,000円)

※ONLINE STOREでは完売の商品も、omni7では商品入荷次第、順次販売されています。(一部商品を除く)

アプリ

namie amuro×docomo ENJOY LIVE APP

さらにLIVEが楽しくなる。
新体感をあなたに。

LIVEに向けて、安室奈美恵さんに想いを届けよう。
LIVE開演前には、気持ち高まるコンテンツをプレゼント。
このアプリを使って、スペシャルなLIVE体験を。

参加するLIVEの数日前までにインストールを済ませて1日前までに安室奈美恵さんにメッセージを送りましょう!

namie amuro×docomo VR stage

超ハイクオリティな8KVR映像体験

安室奈美恵「How do you feel now?」のここでしか観られないスペシャルダンスパフォーマンスを自由な視点で楽しめる新しい映像体験アプリ。

ツアースケジュール

2018年2月17日(土) 愛知・ナゴヤドーム 16:00/18:00
2018年2月18日(日) 愛知・ナゴヤドーム 15:00/17:00
2018年2月24日(土) 福岡・福岡ヤフオク!ドーム 16:00/18:00
2018年2月25日(日) 福岡・福岡ヤフオク!ドーム 15:00/17:00
2018年2月27日(火) 福岡・福岡ヤフオク!ドーム 16:00/18:00
2018年4月14日(土) 北海道・札幌ドーム 16:00/18:00
2018年4月15日(日) 北海道・札幌ドーム 15:00/17:00
2018年4月21日(土) 大阪・京セラドーム 16:00/18:00
2018年4月22日(日) 大阪・京セラドーム 15:00/17:00
2018年4月25日(水) 大阪・京セラドーム 16:30/18:30
2018年4月26日(木) 大阪・京セラドーム 16:30/18:30
2018年5月2日(水) 東京・東京ドーム 16:30/18:30
2018年5月3日(木・祝)東京・東京ドーム 16:00/18:00
2018年5月5日(土・祝)東京・東京ドーム 16:00/18:00
2018年5月6日(日)東京・東京ドーム 16:00/18:00
2018年6月2日(土)東京・東京ドーム 16:00/18:00
2018年6月3日(日)東京・東京ドーム 16:00/18:00
全席指定 1枚につき9,800円(税込)
※3歳以上のお子様は有料となります。2歳以下のお子様はご入場できません

入場時の注意事項

入場時、『申込者様』『同行者様』全てのご来場者様へ、指定身分証による本人確認を行います。
ケータイ電子チケットをダウンロードし、下記に記載の指定身分証をご持参の上でご来場ください。
同行者が携帯電話(スマートフォン含む)を持っていない場合は、ケータイ電子チケットはダウンロードせず、公演当日、申込者と一緒に各会場の電子チケット問合せ窓口へ指定身分証をご持参の上、お越しください。

指定身分証

指定身分証を必ずご持参ください。
※コピーや写真不可、有効期限切れ不可。
※作成に必要な期間や費用に関しては、各公的機関等へお問い合わせの上、各公演当日までに作成及びご持参ください。
発行が間に合わなかった等による指定身分証不備の対応は致しませんので、ご注意ください。

以下(1)~(7)より、1点お持ちください。

(1)運転免許証
(2)パスポート
(3)顔写真付きマイナンバーカード(通知カードは不可)
(4)住民基本台帳カード(顔写真付き)
(5)外国人登録証明書、在留カード、特別永住者証明書
(6)障がい者手帳
(7)クレジットカード(顔写真付き)

18歳以下の方で上記(1)~(7)の指定身分証をご用意できない場合、以下(8)~(11)より、2点お持ちください。
※同種類の指定身分証2点は認められません
※来場する公演日での年齢が対象となります。

(8)健康保険証
(9)学生証(顔写真あり、なし)
(10)戸籍謄本
(11)住民票の写し

会場情報

愛知・ナゴヤドーム

ナゴヤドームオフィシャルホームページ
座席
アリーナ席
スタンド席

福岡・福岡ヤフオク!ドーム

福岡ヤフオク!ドームオフィシャルサイト
座席
アリーナ席
スタンド席

北海道・札幌ドーム

札幌ドームオフィシャルサイト
座席
アリーナ席
スタンド席

大阪・京セラドーム

京セラドーム大阪オフィシャルサイト
座席
アリーナ席
スタンド席

東京・東京ドーム

東京ドームオフィシャルサイト
座席
アリーナ席
スタンド席

※注意事項

  • ドーム公演は「規制退場」となる為、帰りの交通機関の時間に注意が必要です(規制のかかる公演終了前に退場する必要があるかもしれません)
  • 各会場に駐車場はありますが、収容台数には限りがあります。事前に近隣の予約可能な駐車場を確保しておくと良いでしょう。
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「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~ in Asia」

ツアースケジュール

2018年3月17日(土) 中国 深圳 深圳湾体育中心(Shenzhen Bay Sports Center)
2018年3月18日(日)中国 深圳 深圳湾体育中心(Shenzhen Bay Sports Center)
2018年3月30日(金) 香港・香港コロシアム(Hong Kong Coliseum)
2018年3月31日(土) 香港・香港コロシアム(Hong Kong Coliseum)
2018年5月19日(土) 台湾 台北 台北アリーナ(TAIPEI ARENA)
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hulu Documentary of Namie Amuro “Finally”

hulu Documentary of Namie Amuro “Finally”

デビュー25周年イヤーに突入した安室奈美恵に、様々な取材を敢行し、あらゆる角度から、ヴェールに包まれている安室奈美恵の真実に迫ります。ここでしか出会えない安室奈美恵の姿は必見! 1年間に渡って、毎月1話ずつ追加配信。

「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」開催直前!必見のロングインタビューをHuluで2/16(金)より独占配信!!

いよいよ2/17(土)からスタートする「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」。
Huluでは、「Documentary of Namie Amuro “Finally”」最新話となるエピソード5を2/16(金)より独占配信!!
安室奈美恵のツアーにかける思いと、引退への不退転の決意を激白した必見のロングインタビューです。
是非チェックしてください!!

「Documentary of Namie Amuro “Finally”」エピソード5
2月16日(金)0:00~

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KJインプレッション

直前篇

遂に安室奈美恵にとっての、安室奈美恵ファンにとっての、最後となるツアーが始まろうとしている。

自分は幸運にも、ツアー初日の愛知公演のチケットを確保することができた。

けれども、心境はあまりにも複雑だ。
氷室京介のLAST GIGSは、彼がステージを降りることを発表してから1年以上の時間が経っていたこともあり、気持ちの整理ができていた。

しかし、安室奈美恵が引退を発表してからまだ4ヶ月あまり。ライブ活動無期限休止の氷室京介とは異なり、安室奈美恵は引退だ。もう二度と彼女に、彼女の作品に会うことはなくなる。その現実はあまりにも重く切ない。

けれども、安室奈美恵にとって最後の楽曲となる「Finally」で彼女はこう歌っている。

うたまっぷ(安室奈美恵『Finally』)

安室奈美恵との別れを強く意識させる曲調や音色に涙を誘われるが、そうした雰囲気に包まれながらも安室奈美恵は輝かしい未来を力強く、そして優しく歌い上げる。

Finally, I can stop dreaming 「ようやく、私は夢見るのをやめることが出来る」
Finally, I can stop wishing 「ようやく、私は願うのをやめることが出来る」
Finally, you don’t have to worry 「ようやく、あなたは心配しなくて済む」

この曲はきっと、安室奈美恵が大切に思う人=ファンやスタッフ、そして家族に向けて歌っているのだろう。

安室奈美恵は、ようやくこの決断を下すことができて、様々なものから解放されようとしているのだ。そうであれば、ファンは彼女の決断を最高の笑顔で祝福しないでどうする。

この曲が無かったら、自分を含む多くのファンは思い出から抜け出せずにいたかもしれない。この曲を残してくれた安室奈美恵に感謝しなければならない。

それにしても、彼女の運命は試練の連続である。
最後のツアーを控える1月。彼女にとって最初に道を切り拓いてくれた恩師でもある小室哲哉が、自分より一足先に突然の引退を発表した。

彼女の最後のステージでは、最も美しい終幕の演出として小室哲哉との共演が多くのファンに期待されていた。氷室京介と布袋寅泰の共演はありえなかったが、安室奈美恵と小室哲哉の共演は十分に考えられた。もしもそれが実現する予定であったなら、彼女の人生を決める神は何という悪戯好きなのだろうか。

残念ながら、ツアーファイナルとなる6月3日の東京ドームはチケット抽選に外れてしまった。ただ、ステージ構成次第では視認可能なギリギリの位置まで座席を増設する可能性が残っている。
安室奈美恵が敬愛する氷室京介の最終公演がまさにそうであったように。勿論、ステージアクションが専売特許のカリスマロックボーカリストとは異なり、完璧に作り込まれたダンスステージングで魅せる安室奈美恵が自由にステージサイドへ移動することは考え難いのだが。
でも、まだ諦めない。まだまだ諦めたくない。

正直に言えば、別の気持ちもある。
この公演は「最後のツアー」と銘打たれているものの、「最後のライブ」だとは何処にも謳われていない。このツアーの後、もう一度だけ安室奈美恵のパフォーマンスを目に焼き付ける機会が待っている…そんな気がしてならない。

もしかしたらツアー最終日の東京ドームのチケットを持っている人達は怒るかもしれない。確かに現時点ではプラチナチケットなのだから、その価値が暴落してしまうような錯覚に陥るかもしれないだろう。でも、それはあくまでも錯覚だ。ツアーファイナルは特別で格別な夜になることは間違いない。ほとんどの安室奈美恵ファンの気持ちは同じだと信じている。「最後のライブは、真のファンと共に」という気持ちだ。そんな展開を期待せずにはいられない。

いずれにしても、今は幸運にもチケットを確保できたツアー初日に全神経を集中させたい。

両手広げて、全て受け止めるから。
胸を張って、全て感じたいから。

安室奈美恵との「Finally」が、もうすぐそこまで迫っている。

参戦篇(ネタバレ注意)

2018年2月17日(土) 愛知・ナゴヤドーム


To Be Continued…

最後の曲は「How do you feel now?」だった。
もちろん「Finally」で終わるとは思わなかったし、アップテンポな曲で明るく終わるだろうとはある程度予想していた。けれども、まさかこの曲だとは…
この構成には思わず胸が熱くなった。

氷室京介のLAST GIGSでも同じだった。
BOØWY解散以降、遂にステージを共にする事の無かった氷室京介と布袋寅泰。

布袋寅泰は妻・今井美樹の実父の葬儀の際、不意に雨で濡れた路面に足を滑らせて頭部を強打して緊急手術。一時は後遺症により復帰も危ぶまれる中で懸命のリハビリを経て、ギタリストとして復帰を果たした。

そんな出来事もあって考え方が変わったのか、以来BOØWY再結成の機会を伺い、氷室京介に対して公然とラブコールを送るようになった。けれども、氷室京介が首を縦に降ることは遂に無かった。その理由は諸説あるが、一言で表せば「メンバー4人それぞれの理由があり、気持ちが1つにならなかった」ということに尽きるだろう。

ただ、ロックスターとしての安定した日本での生活を捨てて海外での勝負に出た布袋寅泰からの最後のラブコールは、氷室京介の心にも響くものがあったのかもしれない。共演こそならなかったものの、会場で布袋寅泰が見守る中、氷室京介がステージで歌う最後の曲に選んだのは、自身のソロ作でもBOØWYの自身で作曲した曲でもなく、盟友・布袋寅泰が作曲したBOØWY初のヒットシングル「B・BLUE」だった。共演ではライブの意味合いが変わってしまう。けれども、気持ちは伝わっている。そんな戦友との絆を感じさせる選曲に、胸を熱くした。

話を元に戻すと、安室奈美恵が小室哲哉プロデュースの作品を最後に歌う曲に選ぶとは思わなかった。世間のイメージとは裏腹に、安室奈美恵のキャリアの中で小室哲哉がプロデュースした時代は、僅か数年の出来事でしかない。むしろ、それ以降の方が長いし、彼女が本当にやりたかったことに挑めただろうし、個人的にはその時代の方が遥かに好きだ。

そんな彼女が、小室哲哉との最後の共作を自身の最後の歌唱曲に選んだ。きっと、そこには小室哲哉に対する様々な想いやメッセージがこめられているのだろう。それを想うと、涙腺が決壊してしまいそうになった。

MC〜引退の挨拶

最後の曲「How do you feel now?」が終わり、大団円を迎えた。
安室奈美恵とダンサーが一列に並ぶと、ダンサーたちが右手を「チョキ」左手を「パー」にして25周年を表すと、安室奈美恵も呼応して満面の笑みを浮かべて同じポーズ。そして手を繋ぎ、全員でファンに深く一礼。

これまでならばダンサーらと共に手を振りながら舞台袖へ去って行く安室奈美恵。しかし、今日はその中に加わらずマイクを手にステージに残った。

いつもとは異なる光景に、否が応でも期待が高まる場内。「ふぅ〜!」と大きく一呼吸吐くと、場内は割れんばかりの大歓声に包まれる。

「こうしてコンサートで喋るのはすごく不思議で久しぶりですけど…」と前置きして、安室奈美恵はいつもの穏やかで優しい語り口で話し始めた。場内は一転して、彼女の一言一句を聞き逃すまいと、静寂に包まれる。

今日はライブに遊びに来てくださってどうもありがとうございました!
去年、発表させていただきました。今年の9月の、9月16日をもって、引退させていただきます!

この25年間、ホントにホントにいろんなことがありました。
良いことも悲しいことも、なんだか結婚したりぃ〜離婚したりぃ〜みたいな(ノ≧ڡ≦)テヘペロ
ホントにホントに自分でもジェットコースターみたいな人生だなって、なんだかこう思ってキューって苦しくなったりもするんですけど…
でも、そういう時はいつも、こうやってコンサートで皆さんに会ってすごく元気をもらって、すごくパワーをもらって「また明日からガンバロ」って。

そういう25年間に私はなったので、とてもとても素晴らしい、貴重な25年間を過ごさせていただきました。どうもありがとうございます。

本当にこんなに25年間も捧げることに、人生のうち1回でも出会えた私はとてもラッキーだなと思っています。
これから先、きっとこういう風に情熱を注げるものには出会えないかもしれないけども、だからこそ25年間が私の人生の中で最高にスペシャルな思い出の25年間になることができました。

ファンの皆さんをはじめ、それからもちろん今日、こうして最後のツアーに立てるのも、支えてくださっているスタッフの皆さん、それから一緒にステージで踊ってくださっているダンサーの皆さんの協力があって、私は今日こうしてツアーの初日を迎えることもできました。

ホントにホントに!
い〜〜〜っぱい皆さんに感謝していま〜す!!
どうもありがと〜!!
今日は、今日のコンサートは、私も皆さんも、笑顔いっぱいで終わりたいなと思っています!

25年間、ありがとうございました〜!!!
みんな元気でね〜!!!!
バイバ〜イ!!!!!

力強く、逞しく、可愛らしく、そして何よりも自分らしい言葉で真摯にファンと向き合った安室奈美恵。もう一度深く一礼し、投げキッスをしたり手を振ったりしながら、遂に舞台袖へと去っていく。ファンの大歓声を浴びて、時には少し熱いものを堪えるような表情も携えながら。

約2年前に見た氷室京介の後ろ姿は「王者の佇まい」があったが、安室奈美恵のそれはまさに「女王の気品」があった。

主役が去ったステージ上のスクリーンには、まるで結婚式のように当日のライブ映像の撮って出しエンドロールが映し出される。この演出から、安室奈美恵にとってファイナルツアーは「さよなら公演」ではなく、人生の新しい門出を迎えた彼女の、結婚式の披露宴のようなものだったのだと悟る。

その瞬間、ようやく彼女の新しい門出を素直に祝福する気持ちが、心に溢れ出すのを感じた。彼女は去ったのではない。旅立ったのだ。

続いてスクリーンには、ファンが”ENJOY LIVE APP”から彼女に贈ったメッセージの数々が映し出されていく。

これほどまでに誰からも愛されている稀代の歌姫が、ずっとステージを降りることを強く願い続けていた。それがやはり今でも信じられない。舞台裏には何か、我々の知らない重く深い闇が横たわっているのだろうか?所属事務所との契約問題や原盤権問題などが報じられたこともあったが、そうした芸能ビジネスの柵に心底疲れてしまったのだろうか?だとしたら、本当に残念極まりないことだ。

ロックバンドは古くからそうした旧体制的な芸能ビジネスとの決別を図り、時として戦ってきた歴史がある。そうした中で同志とも呼べるような仲間や手を差し伸べてくれる先達も居たことだろう。例えばGLAYにX JAPANのYOSHIKIや氷室京介が手を差し伸べたように。

しかし、アイドル的な出自を持ちながら、日本においてダンスミュージックやR&B、HIPHOPというジャンルを切り拓いていった唯一無二の存在が安室奈美恵であって、彼女は単身で得体の知れない巨大な闇に挑んでいたのかもしれない。そうであるならば、やはり残念ではあるけれども、直接的な理由を何も語らず(語れず)に舞台を降りることは理解できる…

もしかしたら、彼女と交流のある氷室京介は手を差し伸べたかもしれないし、或いは半グレの接近やモンスター化したファンの攻撃の末にボロボロになっていった氷室京介の姿から何かを学び、早期の引退を決意した可能性もあるかもしれない。

そんなことを思いながら、ナゴヤドームを発った。

エピローグ

ツアー初日に参加するということは、本来とても貴重な体験である。余程のことがあって事前に情報が漏れでもしない限り、或いは積極的に情報を得ようとでもしない限り、以降の公演に参加する誰よりも新鮮な体験が約束されている。実際にそうだった。安室奈美恵とファンにとって特別なツアーで特別な体験ができたことは、本当に大切な思い出になるだろう。

このツアーが”ファイナルツアー”でなければ、どれほど幸せな時間だっただろうか。以降の公演に参加する誰よりも早く「ありがとう」「お疲れさま」と言って、安室奈美恵と別れなければならないのはツラい。

氷室京介のLAST GIGSの時は、ツアー初日にまざまざと現実を突きつけられてようやく”LAST”の意味を理解し、少しずつ想いを咀嚼して、ツアーファイナルに全てを昇華することができた。しかし、今回はこれが「今のところ」最後である。彼女のことを想えば、新たな旅立ちを満面の笑みで祝福してあげたい気持ちにはなった。けれども、正直まだ気持ちの整理は全然できていないし、ツアーに参加したからこそ抱えた想いの遣り場が無い。

きっと、多くのファンが同じ気持ちなのではないだろうか?
願わくば、もう一度だけでも彼女に会うチャンスが訪れることを強く願っている。

We still can’t stop dreaming.
We still can’t stop wishing.

まだ夢を見ることも、願うこともやめられない。やめられそうにない

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