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八村塁(はちむらるい)
Rui “Louis” Hachimura
パーソナルデータ
名前
八村塁(はちむらるい)
名付け親は野球好きの祖父。由来は野球のベース。
愛称
ルイス
ルイ
ハッチ
生年月日
1998(平成10)年2月8日(日曜日)
出身地
富山県富山市
身長
204.5cm (6 ft 9 in)
小学生時代から体が大きく、地震を想定した避難訓練では机の下に入りきらず、机が浮いた。
ウイングスパン
218cm (7 ft 2 in)
足のサイズ
34cm
体重
108kg (238 lb)
血液型
A型
学歴 & 競技歴
当時から並外れた身体能力を持っていた塁少年のポジションはキャッチャー。本当は4番でピッチャーだった筈が、速くて重い彼の剛速球を捕れるキャッチャーがいなかったためです。
その後、小学6年生の時に家族旅行で行ったニューヨークで、バスケットボールと出会います。町中に溢れるバスケットボールのコートとそこで多国籍の人々がプレイする光景は、その見た目から弟と妹がイジメにあっていた塁少年の心に深く刻まれました。
中学に進学すると、春休みからバスケットボール部の練習に参加していたクラスメイトの岡山翔太郎や後のキャプテン・長友陸矢から「バスケットをやらないか?」としつこく誘われるようになります。根負けした塁少年は、見学のつもりでついに体育館へ。そして、恩師・坂本穣治コーチに出会います。勧誘は、坂本コーチの差し金だったのでした。
富山市立奥田小学校(富山県)
競技
- 陸上 100m走(奥田ジュニア)
- 野球(奥田ブルーウェーブ)
- 空手
憧れの選手
- イチロー選手
富山市立奥田中学校(富山県)
競技
- バスケットボール
私立明成高等学校(宮城県)
競技
- バスケットボール
ゴンザガ大学(アメリカ合衆国・ワシントン州スポケーン)
競技
- バスケットボール
ポジション
- スモールフォワード
- パワーフォワード
代表歴
U-17 日本代表
- 2013
U-18 日本代表
- 2014
U-19 日本代表
- 2017
日本代表
- 2015-
主な競技成績
小学時代:陸上(100m)
- 富山県大会優勝(13.81新記録)
- 第24回全国小学生陸上競技交流大会:予選2組3位(13.80)準決勝1組6位(13.87)
中学時代:バスケットボール
- 東日本大震災復興支援 平成24年度全国中学校体育大会 第42回全国中学校バスケットボール大会:準優勝/大会ベスト5 (2012)
高校時代:バスケットボール
- 第44回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会:優勝/大会ベスト5
- 第45回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会:優勝/大会ベスト5
- 第68回インターハイ:優勝
- 第46回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会:優勝
- U-17世界選手権:14位(16チーム出場)/大会得点王(平均22.6得点)
- ジョーダン・ブランド・クラシック選手
- バスケットボール男子日本代表候補(高校生唯一)
大学時代:バスケットボール
- オールアメリカンファーストチーム (2019)
- WCC プレーヤー・オブ・ザ・イヤー (2019)
- オールWCCファーストチーム(2018, 2019)
- NCAA年間最優秀スモールフォワード「ジュリアスアービング賞」 (2019)
家族
そして、決して楽しいことばかりではなかったであろう少年時代を過ごした富山の県民性である、勤勉さも!?
弟や妹も、兄の後を追うようにバスケットボール選手への道を歩んでいます。
父:ザカリ・ジャビルさん
出身地
ベナン共和国
英語、フランス語、日本語など7カ国語を話せる。
職業
元・居酒屋経営
北陸新幹線建設作業員
経営していた居酒屋にはバスケットボール日本代表アイラ・ブラウン選手が富山グラウジーズ時代によく通っており、塁少年がバスケットボールを始める前から面識があったそう。ブラウン選手もまたゴンザガ大出身である。
競技歴
バスケットボール
母:八村麻紀子(まきこ)さん
出身地
日本
職業
元・高岡市立戸出西部小学校 外国語活動講師
英会話スクール講師
ニュージーランド留学経験がある。アメリカの大学への入学資格となるTOEFLのスコアをパスするため、猛勉強を開始するまでは塁に英語を教えていなかった。
弟(次男):八村阿蓮(あれん)さん
生年月日
1999年12月20日
出身地
日本
在学
東海大
妹(長女):八村安美菜(あみな)さん
生年月日
不明
出身地
日本
在学
明星学園高
妹(次女):八村まり(漢字不明)さん
生年月日
生年不明 9月17日
出身地
日本
NBA DRAFT 2019
NBA入り表明です。
高校時代から期待もしていたし、大学時代に入ると日に日に現実味を帯びていましたが、実際にこの時が来ると実に感慨深いものがありますね。
NBA ドラフトエントリー表明
2019.4.15
この3年間ゴンザガ大でプレイをできた事は、自分の人生において素晴らしい経験でした。そこで新たに大きく、僕の夢に一歩近ずく事ができました。そして今回、NBAドラフトにエントリーする事を家族とコーチと話し決断しました。最初にゴンザガ大の皆さん、特にコーチやスタッフに感謝です。
— Rui “Louis” Hachimura 八村 塁 (@rui_8mura) 2019年4月15日
また僕と毎試合戦って一緒に過ごしてきた兄弟のようなチームメイト、本当にありがとうございます。ゴンザガ大のファンの皆さんそしてスポーケンの皆さん、3年間の愛情とサポートに、本当に感謝しています。
— Rui “Louis” Hachimura 八村 塁 (@rui_8mura) 2019年4月15日
最後に、日本のファンの皆さんいつも応援して頂き本当ありがとうございます。皆さんのサポートと応援があったからこそ今の僕がいます。これからもよろしくお願いします!
— Rui “Louis” Hachimura 八村 塁 (@rui_8mura) 2019年4月15日
指名1巡目9位
ワシントン・ウィザーズ(Washington Wizards)
Hyped to join the #DCFamily 👏. Can’t wait to suit up and hit the floor @WashWizards. Check out my first #PaniniInstant @NBA card now 🇯🇵. #WhoDoYouCollect #NBADraft https://t.co/WIZ9RvSUaD pic.twitter.com/FNQyQl4re6
— Rui “Louis” Hachimura 八村 塁 (@rui_8mura) 2019年6月21日
I’m a Wizard now!! #DCFamily pic.twitter.com/C4TsYQKDR7
— Rui “Louis” Hachimura 八村 塁 (@rui_8mura) 2019年6月21日
What a night! Happy to be a Wizard! #DCFamily @gettysport pic.twitter.com/5lThI53N11
— Rui “Louis” Hachimura 八村 塁 (@rui_8mura) 2019年6月21日
NIKE ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)と契約
Next generation of flight.
Introducing the newest members of the #JUMPMAN family, @JayTatum0 and @Rui_8mura. https://t.co/iBFl70mdTz
— Jordan (@Jumpman23) 2019年6月21日
Japan’s #JUMPMAN⁰
Welcome to the Future of Flight, @Rui_8Mura.
— Jordan (@Jumpman23) 2019年6月21日
八村塁選手「世界トップクラスの企業の1つで、その一員になれたことは驚きであり、非常にうれしいこと」
クレイグ・ウィリアムズ(ジョーダン ブランド プレジデント)「ルイは歴史を塗り替えヒーローになった。私が彼に感銘を受けたことは、優れた才能だけではなく、コート内外における強い個性と成熟した姿だ」
KJインプレッションズ
初めて八村塁選手を知ったのは、2014年のことだった。
インターネットで「U-17 世界選手権で大会得点王になったバスケットボールプレイヤーへの期待」を綴った記事を読み、そのプレイヤーが富山県出身なのだと知って一気に興味が湧いた。
そして、YouTubeなどの動画サイトで日本人離れした迫力のあるプレイを見て、完全に大ファンとなった。天然キャラにも好感が持てた。もちろん、かつて同じ富山市内でバスケットボールに没頭していたことからくる親近感も大きな理由の一つだった。
あれから約5年。
八村選手が少しずつNBAに近づいている事は感じていたが、必ずしも順風満帆だったわけではない。大学1年次は身体が出来ておらず、加えて英語力の不足からコミュニケーションの問題もあり、出場機会は限られた。
しかし、八村選手は持ち前の勤勉さで着実に歩みを進めて、2年次に早くも覚醒。昨年はチームのエースとして大活躍を披露し、数々のタイトルを獲得。そして遂にここまできたのだ。1年に60人しか名前を呼ばれることのない、NBAドラフトでの指名が確実視されているのだ。本当に嬉しく、そして本当に感慨深い。
自分の世代にとっては、八村選手のキャリアにも大きな影響を与えた”バスケットボールの神様”マイケル・ジョーダンとの縁にどうしても期待してしまうし、故に”現役時代の古巣”の7位シカゴ・ブルズや9位ワシントン・ウィザーズ、”現在オーナーを勤める”の12位シャーロット・ホーネッツに注目してしまう。
けれども、予想される指名順位やNBAでのキャリアを考えれば、名将のいる13位のマイアミ・ヒートや14位のボストン・セルティックスが良いと思う。フォワードの選手層の薄いインディアナ・ペイサーズも良い候補だろう。
今年のドラフトは、デューク大のザイオン・ウィリアムソン選手や同じくデューク大のRJ・パレット選手、マレー州大のジャ・モラント選手の3人に評価が集中していて、4位以下の動きが読みにくい。各チームの補強プランや育成事情に大きく左右されそうだ。場合によっては、思わぬ上位で八村選手の名前を聞くことになるかもしれない。
但し、NBAプレイヤーになることよりも、そこからのキャリアをどのように築いていくかが最も大切なこと。勤勉さと伸び代を信じて、ある程度の時間をかけて育ててくれるような、八村選手にとってベストの環境を持つチームから声をかけてもらえるよう祈るばかりだ。
2019年6月21日(金曜日)午前8時。
伝説のプロローグをこの目で見届けたい。
今や当時の能代にも比肩する程のバスケットボールシティーとなった富山から、3人目の日本人NBAプレイヤーが誕生しようとしています。
しかも、そのバスケットボールプレイヤーは日本人で初めて、世界中から30人のみに限られる”ドラフト1巡目”での指名が確実視されています。
その男の名は、八村塁。
富山が生んだ日本バスケットボール界の新たな伝説が今、幕を開けます!