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2018 FIFA World Cup Russia グループステージ
グループH 第1節 コロンビア vs 日本
日程
6/19(火)21:00キックオフ(日本時間)
会場
サランスク/モルドヴィアアリーナ
テレビ中継
NHK
試合結果
日本代表が2018 FIFAワールドカップロシアで白星スタートを切った。6月19日(火)、サランスクのモルドビア・アリーナで行われたグループH初戦でコロンビアに2-1で勝利。2010年南アフリカ大会以来となるワールドカップでの白星をマークした。
香川真司選手(ボルシア・ドルトムント)のPKで前半早々にリードを奪い、ハーフタイム前に同点にされたものの、73分に本田圭佑選手(CFパチューカ)がCKをゴール前に送り、大迫勇也選手(ベルダー・ブレーメン)が頭で合わせて追加点を挙げた。
日本はこのリードを冷静に最後までキープして2-1で勝利を収め、貴重な大会初戦での勝点3を手にした。
なお、グループHのもう1つの試合ではセネガルがポーランドに2-1で勝利。初戦を終えて日本とセネガルが勝点3でリードしている。
日本は24日(日)にエカテリンブルクでの第2戦でセネガルと対戦する。
コメント
日本代表 西野朗 監督
スタートから非常にアグレッシブに入れて、1プレーで得点し、数的優位の中で試合を進めることができました。ただ、数的優位というだけですべてが優位な状況ではなく、ポジショニングでの優位性を持たなくてはならないのですが、なんとなく攻守にアドバンテージがあるような戦い方をして、得点後はコロンビアにポジショニングで数的優位与えていました。ハーフタイムに、前半以上に動くことで優位なポジショニングをするように選手に伝えて、後半はポゼッションもかなり高まって、ファルカオ選手をはじめ、前線の選手たちのエネルギーを失わせることができました。勝ちきることを求めて、リスタートで決定機もいくつか作れて、ハーフタイムでの全員の修正力、対応力が運動量も含めて、コロンビアを上回れたのではないかと思いますし、後半は自分たちがゲームもボールもコントロールできたことで、2点目につながったと思います。選手は非常にアグレッシブにタフに戦って、スタートからスムーズに全体で入れたのが良かったのではないかと思っています。
最高の目標設定をした中で、初戦をこういう形で終えることができて、大きなアドバンテージだと思いますが、2戦目も3戦目も非常に厳しい相手です。自分たちのストロングポイントをいかに出せるかにフォーカスしながら、この4日間準備していきたいと思います。
GK #1 川島永嗣 選手(FCメス)
相手が3分で10人になっているので一概には言えないと思いますが、4年前に自分たちが感じた悔しさをこの試合で晴らせたことは、自分たちにとって大きなことだと思いますし、監督が交代した難しい状況で、1つまた大きな自信になったと思います。あの試合から時間が止まっていたところはあったと思うので、これでまた自分たちの時間が動き出したと思います。
FP #7 柴崎岳 選手(ヘタフェCF)
相手が11人でも10人でも、より多くの回数を(ボールに)触ろうと思ってやっていました。10人になったのでやりやすかったというのはありますが、そこから展開していく意図はありましたし、前後半で多少ポジショニングを変えて、改善できた部分はあると思います。立ち上がりは特にそういう展開も視野に入れながら、相手を出し抜くことを考えていました。うまくPKを誘えて、自分たちが引き寄せた流れだったかと思います。
FP #10 香川真司 選手(ボルシア・ドルトムント)
PKのところは、大迫選手がよく粘ってくれて、GKも弾くのではと思っていたら、いいところに流れてきました。結果的に退場者が出て、ペナルティをしっかり決めることができたのは大きかったと思います。PKは自分でとったので、蹴る気満々でした。練習もしていたので、それが形になってよかったです。大会初戦の難しさは感じたと思いますが、最後に本田選手のボールから大迫選手がしっかりとれて、しっかり勝ち切れたことは良かったと思います」
FP #15 大迫勇也 選手(ベルダー・ブレーメン)
ワールドカップで得点をとることは子どもの頃からの夢だったので、この舞台で得点を取れて素直にうれしかったです。監督からは「絶対に受け身にならないこと」を言われていましたし、「最初は前から行こう」とみんなで話していました。香川選手の1点目も、あそこで負けずに相手DFに勝てたことはよかった。この4年間ドイツでやってきて、本当によかったなと思います。
田嶋幸三 JFA会長
この1戦に勝てたのは大きいことですが、次の2試合をどう戦うかです。選手たちもこういう戦い方を経て成長していきますし、どんどん経験を積んで、それを僕らが日本に残すことをしていかなければなりません。”ドーハの悲劇”があったり、ドログバが出てきて敗れたりと、そういう経験をして、それが日本サッカーの伝統になっていきますし、それを僕らは学んでいくのだと思います。
ホセ・ペケルマン コロンビア代表 監督
3分で重要な選手を失って、一人少ない中で前半のうちに同点にしたのですが、後半に入って日本は自分たちのスタイルでうまくプレーして、チャンスをモノにしました。我々はポゼッションが低くてうまくできず、ハメス選手を入れても日本は自信をもってやっていました。ただ、我々は一人少ない中で同点にできたので、次の試合では勝てると思いますし、残る2試合でこの負けを相殺したいと思います。
グループH 第2節 日本 vs セネガル
日程
6/24(日)24:00キックオフ(日本時間)
会場
エカテリンブルク/エカテリンブルクアリーナ
テレビ中継
日本テレビ/NHK BS1
試合結果
日本代表は6月24日(日)、2018 FIFAワールドカップロシアのグループステージ第2戦でセネガル代表とエカテリンブルク・アリーナで対戦し、2度のリードを許しながらも乾貴士選手(レアル・ベティス)と交代出場した本田圭佑選手(CFパチューカ)のゴールで2度追いつき、2-2で引き分けた。
日本とセネガルはともに勝点を4としてグループHで勝点と得失点差で並び、もう一つの試合でポーランドを3-0で下したコロンビアが勝点3で続き、2連敗のポーランドは大会敗退が決まった。
この結果、日本はグループステージ最終戦(28日、ヴォルコグラード)でポーランドに勝つか引き分ければグループ2位以内が確定し、2010年大会以来となるノックアウトステージ進出が決まる。
コメント
日本代表 西野朗 監督
非常にタフな試合を想定していました、事実そういう内容、結果になりました。そう簡単ではない相手に2度追いついて、非常に粘り強く戦えました。先制されましたが、そのあとのゲーム展開は落ち着いて入れて、組み立てや中盤の構成では自分たちの狙いとするところが出て、同点に追いつくことができました。自分たちの時間をつくれたということで、選手たちはこのリズム、テンポ、戦い方を失点してから感じたと思います。ハーフタイムの選手たちは非常に自信に満ちていました。ボールをしっかり動かせて、その上でチャンスも作れていて、勝ち切りたいと考えていました。3人の交代もオフェンシブな選手で、自分の中ではベストな切り方だったと思っています。それで、宇佐美か押さえの選手を投入する選択があったのですが、勝ちに行く選択をしました。その上での勝点1なので、高く評価したいと思います。セネガルは本当にタフなチームで、結果に関しては次につながる内容、結果と受け止めないといけないと思っています。
FP #4 本田圭佑 選手(CFパチューカ)
2度追いついたのは良かったですが、失点もしているので緊張感は続きます。サッカー人生でサブに対してこれだけ前向きに考えられたのは、ワールドカップがそうさせてくれていると思います。1発目で決めないと、という緊張感のなかで準備をしているつもりです。
FP #14 乾貴士 選手(レアル・ベティス)
(得点場面は)長友選手がうまく裏に抜け出してくれました。自分の方にボールが来たときに最初スルーするか迷ったのですが、うまくゴール方向へ抜けたので得意のコースだし、思い切って打ってみた結果でした。ワールドカップ初ゴールはうれしかったですが、2点目を獲るチャンスもあったので、あの1点に満足はしていません。
FP #17 長谷部誠 選手(アイントラハト・フランクフルト)
勝てたゲームではありましたが、常に先行される展開になって2回追いついたのは、悪くない結果だと思います。自分たちが非常に落ち着いていて、先制されてもやることがはっきりしているので、誰が出ても全員で戦っている感覚があります。
アリウ・シセ セネガル代表監督
この結果はもちろん残念です。今日のプレーはポーランド戦ほどよいプレーはできず、最高とは言えません。2失点にはがっかりしています。日本は予想通り技術が高く、パスの質も良かった。序盤にプレッシャーをかけてミスを誘って得点しましたが、追いつかれてしまいました。後半もそうです。日本には5センチのスペースを与えると非常に危険でした。グループステージは3試合あるので、次のコロンビア戦へ向けてやっていかなくてはなりません。
グループH 第3節 日本 vs ポーランド
日程
6/28(木)23:00キックオフ(日本時間)
会場
ヴォルゴグラード/ヴォルゴグラードアリーナ
テレビ中継
フジテレビ
試合結果
日本代表)が2018 FIFAワールドカップロシアでベスト16に進出した。6月28日(木)にヴォルコグラード・アリーナで行われたグループステージ第3戦でポーランドに0-1で敗れたが、もう一方の試合でコロンビアがセネガルに1-0で勝利したことで日本はグループH 2位となり、2010年大会以来通算3度目となるセカンドステージ進出を決めた。
日本は1勝1分1敗の勝点4となり、セネガルと勝点、得失点、総得点で並んだが、警告などのフェアプレーポイントで優位に立って2位に入り、セネガルが敗退。コロンビアは2勝1敗勝点6で1位突破した。ポーランドはこの勝利で勝点を3として4位で終了した。
日本は次のラウンド16でグループG首位のベルギーと7月2日(月)深夜にロストフ・ナ・ドヌで対戦する。ベルギーは28日(木)のイングランドとの首位決戦を1-0で制した。
コメント
日本代表 西野朗 監督
終わり方は厳しい選択でした。万が一という状況はこの試合でも、他会場の試合でも考えられたのですが、0-1でそのままの状態をキープして、他力での突破という選択を選びました。負けている状況をキープしている自分、チームも非常に納得いかない。不本意でしたが、非常にシビアな状況だったので、自分の当初のゲームプランにはなかった選択をして、選手に遂行させました。長谷部の投入がチームへのメッセージで、0-2になってはいけないので、4-1-4-1でディフェンシブでバランスを保って時間を刻み、このままでいいと伝えました。
ただ、ワールドカップはこういう戦いもあって、その選択が正解とでればそれは勝負にも勝ったということなのかなと、チームとしても思いたいですし、そういうサッカー、フットボールがあってもいいのかと初めて思いました。グループステージを突破するなかでの、究極の選択かもしれません。この選択を選んだことに関しては、いままでのアグレッシブな戦い方に運がついてきてくれたのかと思います。選手たちにブーイングをあびせさせながらプレーさせたということも、自分の本意ではありません。これから選手にきちんと説明したいと思います。
ベスト16を日本がまた経験できる権利を勝ち取りました。過去2大会とも突破の時点ですべてを出し尽くしてベスト16に臨んでいったと思います。今、同じような状況かもしれませんが、気持ちの上で対戦相手に対して今まで以上に優位なスピリットを持ち、精神的に臨んで、いままでの状況とは違う持ち方をさせたいと思っています。相手に臆することなく戦いたいですし、自信を持ってやらせたい。今日の分まで強気でゲームに入りたいと思います。
FP #11 宇佐美貴史 選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)
いままで経験したことのない、最後の10分、15分でした。ワールドカップならではだと思います。僕らも勝利を目指して試合に臨みましたが、カウンターを食らってもう1点決められたらすべてが終わってしまうというリスクはありました。結果的に突破を決められたので、あの状況では最善の判断だったのかなと思いますし、そう信じたいですね。
FP #17 長谷部誠 選手(アイントラハト・フランクフルト)
一番は結果なので、その結果を得られたというのは非常にうれしく思います。プランとして勝ちにいくことははっきりしていましたが、先制を獲られて、他会場の結果も入っていて途中でコロンビアが先制したので、そこで自分が試合に投入される意味は理解しなければならなかった。中の選手たちは難しい部分はあったと思いますが、ああいう状況はあいまいにするのが一番よくなかったと思います。僕が伝えてはっきりはしていたと思います。
FP #20 槙野智章 選手(浦和レッズ)
あまり緊張はしなかったです。これまで積み上げてきたものがあったので。結果は勝てずに残念でしたが、チームとしては次のステージ進めることができたのは良かったと思いますし、個人的にも自分でチャレンジすることがあったので、忘れられない一戦になったと思います。レバンドフスキ選手を自由にさせないことが僕の仕事で、それなりの手応えはありました。
アダム・ナヴァウカ ポーランド代表監督
困難な試合でした。最初の2試合批判も受けていたので、この3戦目は重要で勝つことが今日の最終目的でした。日本は技術的に高く、精神的にも強く、セネガル戦で2度も同点にした、危険でタフなチームと分かっていたので、日本の質を失わせることを狙って試合を進め、ボールを受けてカウンターを狙う作戦でした。もっとたくさんチャンスを作りたかったですが、結果は1-0で十分したし、日本もそれで満足していたと思います。今大会は残念な結果でしたが、選手が経験したことが今後へ大きい意味があるととらえています。
KJインプレッション
Coming Soon…
2度の監督交代の危機を乗り越えて、我らが”SAMURAI BLUE”は一体どこまで勝ち進むことができるのでしょうか!?
この記事では、目が離せない日本代表のグループステージ3試合を追います!