【試合動画】『村田諒太 vs エマヌエーレ・ブランダムラ』欧州王者”カメレオン”との初防衛戦クリアでゴロフキンとメガマッチへ加速!完全版

KJ
アッサン・エンダム選手とのダイレクトリマッチから半年。
WBA世界ミドル級チャンピオンのベルトを掲げて再びリングに戻ってくる村田諒太選手。

熾烈なミドル級戦線で更なる高みを目指す村田諒太選手が欧州王者エマヌエーレ・ブランダムラ選手を相手に初防衛戦に挑みます。

日本人五輪金メダリストとして初の世界タイトル獲得という快挙を達成した村田諒太選手の初防衛戦に再び期待が高まります!

村田諒太選手 vs エマヌエーレ・ブランダムラ選手

Ryota Murata vs Emanuele Blandamura

  • 2018年4月15日 日曜日
  • WBA世界ミドル級王座決定戦
  • 王者:村田諒太(帝拳)vs同級10位:エマヌエーレ・ブランダムラ(イタリア)
  • 神奈川・横浜アリーナ
  • 16:30開場/17:15イベント開始

チケット

前売り券(税込・全席指定)

  • リングサイドA席:50,000円
  • アリーナA席:50,000円
  • リングサイドB席:30,000円
  • アリーナB席:30,000円
  • アリーナC席:20,000円
  • アリーナD席:10,000円
  • アリーナE席:6,000円

帝拳ボクシングジム TEL:03-3269-6667

TV中継

FUJI BOXING
フジテレビ系列 19:57~ON AIR

MC

三宅正治(フジテレビアナウンサー)
中村アン

解説

浜田剛史
長谷川穂積

ゲスト解説

八重樫東
井上尚弥

ゲスト

香川照之

記者会見(2018.1.22@ホテルグランドパレス)

村田諒太選手

「前の試合から非常に忙しくさせて頂いていたので、ここまで決まったのがあっという間という気持ちです。この記者会見を機にボクシングだけにフォーカスして必ず良い試合を見せたいと思います。トレーニングは常にこなしてきましたし、僕はシェイプを崩すことは無いので、ただ新しいことと言うよりは今までやってきたこととか距離だったりとか、前回の試合の反省を生かしながら取り入れていることもありますし、その辺りは試合で見せられれば良いかなと思っています。
(ブランダムラ選手とは)さっきそこでもお会いしたんですけど俳優さんかなと思うくらい、見た目は勝てないなと思いましたけど(笑)雰囲気的にも良い人だなと思いましたし、良い試合にしたいですね。アマチュアの時からヨーロッパの選手というのが強いのは分かっていますし、技術的にも優れているのは分かっているので自分自身をしっかり仕上げて行きたいです。

やっぱり初防衛戦というのは難しいと言われますし、言われることには幾つか理由があると思っています。チャンピオンになって緩んでしまったりだとか、周りの扱いというのも変わりますのでハングリーさを失ってしまうことが原因だと思いますので、しっかり気持ちを入れ直して頑張りたいと思いますし、難しいとかちやほやされてどうとかいうことは変わることでは無いと思っているのでしっかり自分自身のボクシングを作り上げて行きたいですね。

今までずっとどんな形でも挑戦だ、挑戦だと思っていたのが、チャンピオンと呼ばれるってことは嬉しさとかにもなっています。その辺りも含めて防衛出来る選手なのかどうなのか、この先がある選手なのかどうなのかっていうところも判断されると思っているのでしっかり仕上げてしっかり勝ちたいと思っています」

-対戦のイメージは出来上がっていますか?
「まだイメージというのは掴んでいないんで、彼の試合は見ましたがこれから研究を進めて行きながら模索して行ければなと思っています」

-トップ・オブ・トップを目指して、ビッグファイトに繋がる試合にしたいという気持ちは?
「そういう言い方は止めて欲しいんですが(笑)、これが次に繋がるための試合とかいう言い方をされてしまうと本当に気持ちを作りにくいんで、しっかりこの試合だけを見て良い試合を見せて、その結果、次に繋がれば良いですけど、まずこの試合を勝たないと何も残らないのでこの試合に全てを捧げようと思っています」

-ブランダムラ選手に対して一言
「こうして記者会見にも来てくれて日本で試合することも受け入れてくれてありがとうございます、と。あまり言葉で何かを言うのも必要無いと思っているので試合までしっかりとコンディションを整えてリング上で全て出すつもりですので試合の日、また会えることを楽しみにしています」

-勝てば日本人選手としてミドル級初の防衛となるが?
「金メダルを獲ってから世界チャンピオンというのも史上初という質問とも似ていると思いますが、そういう記録とかはあとあとから着いてくるものであって、モチベーションがそこに有るわけじゃなくて、決めて頂いたありがたい試合なんで、それをこなしていく結果としてそうなれば良いということです」

エマヌエーレ・ブランダムラ選手

「皆さん、はじめまして。こうした記者会見の場を作ってくれた関係者の皆様に厚く御礼申しあげます。私はボクシングを始めてこれまで20年ほど続けていますが、本当に特別な日だという想い。人生最大の日だと言っても過言ではないと思っています。私が今までボクシングに懸けてきた人生の結晶と言える世界タイトルマッチを発表出来ることを嬉しく感じています。

イタリアでボクシングを続けるということは希有な存在といえると思います。自分の才能だけでなく、日々自分を犠牲にしながら高みを目指して行く、自分の夢を叶えようとする、そういったことが出来る特別な存在だと私は思っています。

対戦相手の村田選手のことは大変リスペクトしています。この試合は私のキャリアにおいても忘れられない一戦になると確信しています。そしてこうして日本という国に初めて訪れたこと、東京に来たことも初めてです。ある種の感動を感じています。というのも日本という国が私にとって思い入れのある国であるからです、そういう国で戦えることをとても嬉しく思っています」

-具体的に日本にどのような思い入れがありますか?
「私は仏教に帰依しておりまして、創価学会の池田大作氏が日本人であること、ここに故郷があるということで、日本に思い入れがあるとお伝えさせて頂きました。」

-村田選手の印象は?

「村田選手はグレートなファイターだと思っています。何試合か映像を見ましたが技術も優れていますし、先ほども言いましたがボクサーとして尊敬しています」

-自分のボクシング・スタイルについて
「やはりテクニックに依ったスタイルだと思っています。よくカメレオンのような選手であると言われ、音楽を1曲掛けてくれればそれに合わせて踊ることが出来ると思います。それが私のスタイルだと思っています。やはりボクシングの試合というものは相対的なものであって、対戦相手がいて、それぞれ戦略があって数珠つなぎ的に戦術が繰り広げられていくというものだと思っているので、状況に合わせて戦って行きたいと思っています」

-どのような試合にしたいか?
「今まで築いてきた精神力というものを存分に発揮して試合として面白いものを披露したいと考えています。イタリアではボクシングは高貴なスポーツとして技・アートであるとも言われていますが、その名に恥じない試合、高貴な試合を見せられればと考えています」

-村田選手に対して一言
「ボクシング・スタイルは両者全く異なるとも思いますが、私にも村田選手にも”Good Luck”と」

予備検診(2018.4.12)

予備検診の主要結果は以下の通り。
身長
村田選手:183.0cm
ブランダムラ選手:178.0cm

胸囲
村田選手:98.5cm
ブランダムラ選手:99.0cm

首まわり
村田選手:41.0cm
ブランダムラ選手:39.0cm

視力
村田選手:左 1.5 右 1.0
ブランダムラ選手:左 1.5 右 2.0

リーチ
村田選手:184.0cm
ブランダムラ選手:179.0cm

脈拍
村田選手:60回/分
ブランダムラ選手:66回/分

体温
村田選手:36.8℃
ブランダムラ選手:37.1℃

村田諒太選手
「僕の方が大きいというのは感じていました。ブランダムラ選手の体格もスパーリング・パートナーと似ている印象を持ちました。減量も問題ありません。今日も軽めに代謝を上げるような練習して、明日も体重調整の意味合いで身体を動かすつもりです。エンダム2連戦よりプレッシャーの面で感じていませんが、全ては結果です。結果で色々と言われてしまうのは分かっていますから、最後の調整まで気を締めて行きます」

調印式(2018.4.13@ホテルグランドパレス)

ボブ・アラム氏(プロモーター/米・トップランク社CEO)

「今回行われる村田諒太選手の世界タイトルマッチもESPNで全米に放送されます。前回のアッサン・エンダム戦も生中継され、日曜日の朝という放送ながら好評を得て、日曜夜の再放送でも良い視聴率を出してくれました。今回のタイトルマッチも日曜の朝8時からESPNにて生中継が予定、夜に再放送という同じスケジュールを予定していますが、村田選手の注目度も上がっており更に視聴率を増やせると考えています」

「次の試合は米国でさせます。相手はロンドン五輪銀メダルのファルカン選手です。場所はラスベガスのMGMです」

「この冬に東京ドームで試合をさせたいです。タイソン以来の東京ドームでの興行はプロモーター歴50年の私の夢の1つです。相手はゴロフキンです。交渉も何もまだしていませんが、そうしたいですね」

村田諒太選手

「コンディションは凄く良いです。メンタル面は試合になってみないと分からない部分とありますが、ここまで来れば結果です。僕のスタイルは前に出てプレッシャーをかけて相手が嫌になるまで打つというものです。そこは変わりません」

-今回もアメリカで中継されます。

「世界にアピール出来る試合に出来ればと否が応でも思ってしまいますね、。自分のやることはわかっています、あとはやるだけというところです。」

-今回は村田選手がアメリカ・エバーラスト社製、挑戦者はイタリア・レオーネ社製のグローブとなりました。

「前回の試合も自分と相手で違うメーカーのグローブでしたから特に気になることはありません」

-レオーネ社製グローブの印象は?

「僕のグローブも薄さに特徴があるわけじゃありませんが、同じような印象に感じました」

エマヌエーレ・ブランダムラ選手

「落ち着いた心持ちです、ここまでジムで激しいトレーニングを積んできました。今回、特に違いはありません。いつも通りの試合です。もちろんタイトルマッチではありますが、やるべき仕事をやるだけです」

-グローブを幾つか試してイタリア製に決めたようですが?

「色々と試してみて一番しっくり来たのがレオーネ社製のグロ-ブだったというだけのことです。4月15日は素晴らしい試合を皆さんに観てもらいたいですね。リングの上では何が起こるかわかりません。日曜日の試合を見てくれ、としか言えません。繰り返しますが日曜日の試合を楽しみにしてください。私は世界チャンピオンに挑戦します」

公式計量(2018.4.14@ホテルグランドパレス)

村田選手:160ポンド(72.5Kg) ※リミット
ブランダムラ選手:159.5ポンド(72.3Kg)

村田諒太選手

「ホッとしています。加齢とともに体重は少しずつ増えるが、(コンディションは)変わりないし、問題ない。これでプロ15戦目なので(調整は)慣れています。昨日はなかなか汗が出にくかったけど、ちょっと飲んだらもう汗が出た。不思議ですね」

試合結果

WBA世界ミドル級タイトルマッチは王者・村田諒太選手(帝拳)が同級6位のエマヌエーレ・ブランダムラ(イタリア)に8回TKO勝ち。右フック一発で相手をリングに沈め、日本勢初となるミドル級での初防衛に成功した。

試合動画

両選手のコメント

勝者:村田諒太選手

勝者インタビュー(TV中継より書き起こし)

-それではチャンピオンのインタビューです。世界チャンピオンとして日本で初めてミドル級、人生初の防衛を果たしましたチャンピオン村田諒太選手です。おめでとうございます
「ありがとうございました」
-1万3千人を超える観衆の中で右の拳を振り抜きました。どんな感触でしたか?
「いやもう、皆さんも早よ倒せよと思ってたかもしれないですけど、僕自身も早く行きたいな行きたいなと思ってて行けなかったんで、本当ラッキーでした。はい」
-村田さん、今回は泣いてませんね?
「はい、あの、見たらわかるじゃないですか(笑)」
-笑顔の勝利ということになりましたけれど、この半年間、チャンピオンになってから心の動き、どんな自分と戦っていましたか?
「まぁやっぱりあの観られる立場だっていうことで、気が引き締まりましたし、あの、より自分と向き合うが多かったような気がします」
-具体的には、初めて覚えた感覚はありましたか?
「やっぱりチャンピオンと呼ばれるのは初めてだったので、それが何よりでした」
-チャンピオンとなって、舞台も非常に大きくなってきました。アメリカでも中継されていました。良いアピールはできましたか?
「そうですね、いやぁまぁ『もっと行けよ』とかって言われるかもしれないですけど、まぁあの初防衛戦ってことで及第点ってとこでしょう。はい」
-道なき道を歩んでいる村田諒太選手ですけど、次への目標、そして年内に”戦い”相手、戦いたい相手、いれば教えてもらえますか?
「”戦い”相手は〜(笑)」(場内爆笑)
-すみません(苦笑)
「(フジテレビアナウンサーの田中)大貴さん、プライベートのノリになっちゃいました(笑)ごめんなさい」(場内爆笑)
-大変申し訳ございません(苦笑)
「戦いたい相手は、やっぱりゴロフキン目指してやりたいと思います」
-どんな勝負をしたいですか?
「まぁ、今のままだったら勝てる気がしないんで、しっかり強くなりたいです。はい」
-ラスベガスで対決する構想もあると思いますけども、次に向けての目標を皆さんに教えてください
「今日は本当にありがとうございました。まず、次でもっと良い試合を見せれるように頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします」
-見事初防衛を果たした村田諒太選手でした。おめでとうございました
「ありがとうございました」

一夜明け会見(2018.4.16@帝拳ジム)

「ぐっすりはしていませんね、やっぱり疲れはあります。今日も午前中にマッサージに行きましたが、まずは休養して次の試合に向けて体調を戻せるようにしないといけないですね。思っていたよりも相手が逃げた展開になりましたが、8ラウンドになりましたか。倒せて良かったです」
-初防衛戦のプレッシャーは?
「そんなに関係は無かったと思います。リングの上に上がればむしろいつも以上に冷静に居られたと思います。気持ち的には落ち着いていられました。意識するところはありました。途中でボクシングを変えたのも良かったし、指示を聞きながら戦えたという点でも及第点を挙げても良かったかなと思いますね」
-変えたところというのは?
「ちょっと右ストレートを打つ時に身体を開き過ぎていたところと、入り過ぎないようにというところ、ボディストレートを打つときにアゴが上がるところ、そういったところを修正しながら戦えたのは良かったと思っています。まだじっくりと映像を見なおしていないので、じっくりと見てから、また分かる部分もあるかもしれません」
-現在の心境は?
「まずはホッとしている気持ちがありますが、身体の疲れを感じているので珍しく身体を休ませたいなという気持ちですね。休むというのは先を見据えた意味で、今度の試合に向けてしっかり休んだ方が良いなと思うものです」
-試合が終ったばかりですぐ次の試合を考えているのですか?
「報道では次の試合はラスベガスとか出ていますが自然と僕の眼にも入ってくるので、意識はありますね」
-休みたいというが具体的に何がしたいというのはありますか?
「今すぐに思い浮かばないですが、ゴールデン・ウィークも来ますし、休息という名の、家族サービスという名の、ハードな休息ですね。お子さんを持つ世の中のお父さんなら誰しも通るところだと思いますが、それが僕にも待っているということです(笑)」
-具体的な休息期間は?
「まず4月いっぱいは休もうと思います。あとは疲れの様子、筋肉のダメージなどを考慮しながら考えてやっていくことになると思います。やはり急にやって出来ないことというのは多いし、普段のトレーニングの積み重ねがあってこそ出来ることは多いと思うので、色々なことを試しながらトレーニングをやって行くことになると思います」
-改めて一晩経って心境を聞かせてください
「なんだかんだ言ってホッとしていますね。やはりボクサーというのは1度負けたら終わりと思いながらやってきた中で、またボクシングを続けられる嬉しさはありますが、ここに満足せず攻めて行きたいですね」
-試合前は倒そうと意識せず、チャンスが来たらという話をしていたが、いつそう感じたか?
「倒したときですね(笑)今回の相手は攻めるというより倒されないボクシングといったスタイルで、こちらが空振りした時や打ち終わりにパンチを入れてくるというスタイルに終始していたのでチャンスはなかなか無かったと思います。昨日生まれたタイミングがその時だったということで、他の選手だったら別のタイミングがあったかもしれませんが、今の僕はあのタイミングだったということです」
-どの辺りから意識して修正したのか?
「だいたい5ラウンドくらいですかね、特に右を打つ時に身体が少し開くことで腕の出方が遅くなっていたところですかね」
-試合が終ったあとで家族と話したか?
「あの時間に連絡したところで、それこそ世の中のお父さんと同じように、”何時だと思ってるのよ!”って言われるでしょうから(笑)メール的なやり取りは嫁さんとしましたかね。内容ですか?”おめでとう”的な一番素っ気なかった文面だった気がします(笑)」
-ミドル級世界王者として初防衛を成功させましたが竹原慎二さんを超えたと思いますか?
「そこは皆さんが判断することで僕がどうこう言うことじゃないと思います。確かに他者からの評価というものは僕も気になりますが、そういう歴史的な評価というのは僕がコントロール出来ることじゃないし、良くオールタイム的な誰と誰がどちらが強かったか、みたいなものは人によって評価は難しいし、僕自身は無意味さを感じているので、そういうところは考えていません」
-ジャブがとても有効に感じたが?
「ジャブは本当に当たりました、スパーリング・パートナーとして来てくれていた選手らから、僕は右が強いけど左もうるさくて厄介という言葉は聞いていたし、実際にこうして試合でも使えたというのは自信になりますね。これまで左を巧く使うことばかり考えて、攻めるという意味ではあまり考えてこなかったが、昨日のジャブは攻めに繋げられるジャブだったと思います。これも成長と言えば成長になりますかね」
-KOパンチは狙って打ったパンチか?
「そんなに使っているパンチではないんですが、その前にもちょぼちょぼ使ってはいたんです。確かに僕は右はクロスで打ったりすることが多かったのですが、昨日は僕のそういった攻めにしっかり対策を練ってガードの位置も固めていたので、これまでのパンチだったら当たらないから軌道を変えて、ということを考えて出したものでした。試合が終って映像を見直すと、こんな角度で打ってたんだって驚きはありましたけどね」
-序盤から打っていたパンチを伏線としてKOパンチを狙って打ったのか?
「いや、そんな実力は無いです(笑)。選択肢がそこにあったということです。僕のストレートにしっかり相手が対策を練っていたので」
-試合直後にゴロフキン選手の名を挙げていたが、どういった存在ですか?
「一緒にトレーニング・キャンプも積んだことがあるし、憧れの存在でもあります。強さの象徴ですね。リアリティがあります。彼に勝てば自分がリアルになるし理想的な目標、掲げやすい目標です」
-ゴロフキンを100点とするなら、村田選手は今何点ですか?
「試合はやってみなければ分からないですが、実際にパンチが当たるかもしれません。例えばエンダムとの初戦時には、村田はどの程度なんだ?通用するのか?って言う声が多かったですけど、再戦する時には、勝って当たり前みたいな空気もありました。そういう部分も含めて相手と自分の差を数値でみたいな話もナンセンスだと思います」
-ゴロフキンが5月に試合をすると報道されているが観戦しに行くのでしょうか?
「カネロと戦うなら観戦に行く話も上がっていましたが、どうなるんでしょうね。もし行くのならば早めにチケットを買わないとダメですね(笑)」

敗者:エマヌエーレ・ブランダムラ選手

「村田選手の最後の『右』は効きました。あのパンチで村田選手がチャンピオンに成るべくして成ったのだと判りました。ジムでも彼の『右』を想定した訓練をかなり重ねてきたました。何時間も何時間も、彼の『右』対策に費やしてきました。だけど、やっぱり凄かった。そんなチャンピオンと拳を交えることができて光栄です。私がここまで到達するとは思わなかったですからね。この日まで支えてくれたみなさんにありがとうと言いたいです。グラッチェ!」

関係者のコメント

ボブ・アラム氏 プロモーター/米・トップランク社CEO
「今日の村田は素晴らしかった。これで次はアメリカ、そして早ければ年内にも東京ドームでゴロフキンとやりたい。もちろん、勝つと思わなければ自分がプロモートするファイターを戦わせない。村田には体格のアドバンテージがある。東海岸のゴールデンタイムに合わせてやりたいね」

浜田剛史氏 帝拳プロモーション代表
「村田は最後まで落ち着いていた。無理に攻めて前のめりにならず、12ラウンドのうちに倒せばいいという闘いだった」

拳四郎選手 WBC世界ライトフライ級王者
「プレッシャーでほぼ買っている試合で、レベルが違うなと思いました」

岩佐亮佑選手 IBF世界スーパーバンタム級王者
「日本の番長は強いですね。プレッシャーが何より凄かったです。相手がプレッシャーに押されていて手打ちになっていた。それに対して村田さんはガードを固めて全く気にしないでただ打ち込む。相手は粘ったのですが、最後は綺麗に倒しました」

井上尚弥選手 WBA世界バンタム級1位
「プレスをかけてやりきった。一発で仕留めるパワーは十分持っている。見ていてハラハラする」

長谷川穂積氏 元世界3階級王者

初防衛戦は重圧との闘いだ。僕自身も8年前に同じ横浜アリーナで初防衛戦に臨んだが、前夜は緊張のあまり眠れなかったことを覚えている。村田選手はその重圧のかかる初防衛戦で期待どおりのKO勝ちを果たした。

相手は上体が柔らかく細かい技術で芯を外してパンチを受けるうまさがあった。仕留めるのが難しい相手に対して、左ジャブで序盤から主導権を握った。

彼の左ジャブはステップや上体でタイミングをずらして打つので相手はよけづらい。しかも、左ストレートと言ってもいいほどの威力がある。それをひたすら打ち続けた気迫が伝わった。相手はカウンターを狙いだし、それまで芯を外されていた右がしっかりと入った。フィニッシュブローは右だが、左を打ち続けたことが勝因とも言える。(長谷川穂積の拳心論より)

山中慎介氏 元WBCバンタム級王者
「パンチもあり、迫力もあった。ミドル級のトップレベルでできると思う。今後も楽しみ」

木村悠氏 元WBC世界ライトフライ級王者
「圧力やプレッシャーのかけ方が凄く上手いので相手もやりづらかったと思う。外のパンチやボディも打ち分けていたので、最後のKOパンチに繋がったのだと思う。これからゴロフキン戦に向けて活躍していってほしい」

KJインプレッション Vol.1(2018.3.28)

村田選手の優位は揺るがない

イタリア出身の38歳、エマヌエーレ・ブランダムラ選手は、足を使って距離をつくりながら試合を組み立てるオーソドックススタイルのアウトボクサー。18歳からボクシングを始めてアマチュアでの戦績は30勝8敗6分。プロ転向は27歳と遅く、14年7月には現WBO世界ミドル級王者のビリー・ジョー・サンダース選手(英国)と欧州王座決定戦で対戦し8回TKOで敗れている。8ラウンドにはブランダムラ選手がインファイトを仕掛けてサンダース選手を消耗させたが、ラウンド終盤に大きな右フックが顎に入り、足にきたブランダムラ選手はサードロープに腰をかけたまま立てずにTKO負けを宣告されている。プロ戦績は27勝5KO2敗。

村田選手が敗れるイメージは浮かんでこないが、パンチを外すフットワークと、時折インサイドから繰り出すアッパーには注意しておくべきか。

むしろ、この試合では村田選手に「勝ち方」が求められる。KO勝利は必須。しかも、WBO王者のサンダース選手が8回TKO勝利している以上、村田選手にはより早いラウンドで、しかも内容でも圧倒しなければならない。「サンダースよりも村田の方が強い」という印象を与える勝ち方が必要になる。ゴロフキン、アルバレス、ジェイコブス、サンダースらが群雄割拠するミドル級頂上決戦へ名乗りを上げるための試金石としなければならない。

世界的プロモーターが描く青写真

村田選手をプロモートするトップランク社の世界的プロモーター、ボブ・アラム氏が、村田選手の狙う標的を明らかにしている。

「彼らはいずれかのトップの実力者と対戦することになる。しかし、間違いなくムラタはゴロフキンとの対戦を希望しているよ」

ゴロフキンとは、村田選手がタイトルを持つWBA世界ミドル級の「スーパー王者」にしてWBA・IBF・WBCの3団体統一王者、米・リング誌のパウンド・フォー・パウンド(PFP)1位にランクされる現役最強ボクサー、ゲンナジー・ゴロフキン選手(35=カザフスタン)のことである。村田選手は「God of war(戦いの神)」と称される最強男との激突を切望しているという。アラム氏も同様にその対戦への青写真を描いているようだ。

「ムラタについての私の壮大な計画では、東京でもう1試合行う必要がある。これは間違いなく凄まじく大きな意味を持つ試合になるだろう。日本で戦い、夏にアメリカだ。それから秋に3戦目を行うということを考えている」

「東京でもう1試合」とは今回の初防衛戦を指している。「夏にアメリカ」とは7月14日に米・ラスベガスでWBA同級13位のエスキバ・ファルカン選手(28=ブラジル)と対戦するプランである。ファルカン選手は12年ロンドン五輪ボクシングミドル級決勝の対戦相手であり、6年越しの再戦が実現すれば大きな注目を集めるだろう。トップランク社のカール・モレッティ副社長は次のように語る。

「すべてがうまくいけば、我々が話し合っている彼らの次のファイトは7月にオリンピアンの激突となる。ムラタとファルカオの試合は国際的にも偉大な興味を惹くだろう。どちらの選手も自国内で知られているが、我々はここ(米・ラスベガス)でやりたい。なぜなら、我々はアメリカでムラタとファルカオの立場を確立させたいのだ」

ファルカオ選手もまたトップランク社の契約選手であり、この試合がトップランク社での序列を決するオーディションとなる。ロンドン五輪決勝の舞台で14-13の僅差判定勝ちを収めた宿敵との再戦をクリアすれば、いよいよビッグマッチに名乗りをあげることになる。

5月5日、ゲンナジー・ゴロフキン選手はスーパーウエルターとミドルの2階級で王座を獲得した実績を持ち、「エル・カネロ」の愛称で絶大な人気を誇るサウル・アルバレス選手(27=メキシコ)とのダイレクトリマッチに挑む。昨年9月の対戦は三者三様1-1のドロー防衛。しかし「ゴロフキンが勝っていた」との意見は強く、今回も下馬評は有利。勝てば通算20度目の王座防衛となる。この対戦で完全決着を付ければ、いよいよ村田選手とのWBA王者統一戦へ向けた交渉が始まることという。

切望する頂上決戦へ向かうために勝ち方が問われる注目のV1戦となる。



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