トロ・ロッソ・ホンダのシートを勝ち獲るのは誰だ!?2018シーズン日本人F1ドライバー候補、スーパーライセンスポイント争奪戦の行方!国内Wタイトル山本、テスト参加か!?

KJ
いよいよ2018 F1シーズンが開幕しました。

華やかな舞台の裏で、希少な最高峰のレースシートを狙う日本人ドライバー達が、それぞれのカテゴリーで熾烈な生存競争を繰り広げようとしています。

これまでにF1のレギュラーレースシートを獲得した日本人ドライバーは9人。
中嶋悟、鈴木亜久里、片山右京、井上隆智穂、中野信治、高木虎之介、佐藤琢磨、中嶋一貴、小林可夢偉。
2014シーズン以降、日本人ドライバー不在が続いています。

スーパーライセンス取得条件を満たし、2019シーズンに晴れて10人目のF1レギュラードライバーとなるのは誰か!?
日本人ドライバーの現状と条件をまとめてみました!

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スーパーライセンス(Super Licence)

スーパーライセンスを取得するためにはドライバーは以下の条件を満たし、FIAへ申請する必要があります。

  • FIA国際Aライセンスを所持していること
  • 有効な運転免許証を所持していること
  • F1に参戦する時点で18歳以上であること
  • 以下のレースシリーズを2シーズン(80%以上)参戦していること
    ・フォーミュラルノー1.6
    ・F3
    ・フォーミュラルノー2.0
    ・FIA F4
    ・インディライツ
    ・SUPER FORMULA
    ・GP3
    ・フォーミュラルノー3.5
    ・インディカー
    ・FIA WEC (LMP1)
    ・FIA F3 欧州シリーズ
    ・GP2
    ・FIA Formula E
    ・FIA F2
  • 申請前の3年間に以下に示すポイントを40ポイント以上をを獲得していること
1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
FIA F2 40 40 40 30 20 10 8 6 4 3
GP2 40 40 30 20 10 8 6 4 3 2
IndyCar 40 30 20 10 8 6 4 3 2 1
European F3
Formula E
30 25 20 10 8 6 4 3 2 1
WEC (LMP1) 30 24 20 16 12 10 8 6 4 2
GP3 25 20 15 10 7 5 3 2 1 0
Formula V8 3.5
SUPER FORMULA
20 15 10 8 6 4 3 2 1 0
WEC (LMP2) 20 16 12 10 8 6 4 2 0 0
WTCC
DTM
Indy Lights
SUPER GT
15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
Supercars 13 11 9 6 4 3 2 1 0 0
IMSA (Prototype) 12 10 8 6 4 2 0 0 0 0
FIA F4 12 10 7 5 3 2 1 0 0 0
F3
Formula Renault 2.0
Formula Mazda
NASCAR
10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
Asian/ELMS (Prototype)
WEC (GTE)
IMSA (GT LeMans)
10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
GT3シリーズ 6 4 2 0 0 0 0 0 0 0
FFSA 5 4 3 2 1 0 0 0 0 0
カート(世界/Sr.クラス) 4 3 2 1 0 0 0 0 0 0
カート(国内/Sr.クラス)
カート(世界/Jr.クラス)
3 2 1 0 0 0 0 0 0 0
カート(国内/Jr.クラス) 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0

スーパーライセンス取得の可能性のある日本人ドライバー

スーパーライセンスポイントを保持する日本人ドライバーの中には、中嶋一貴選手のように既に40ポイントを獲得している者もいます。

しかし、スーパーライセンスの申請にはF1チームとの契約を締結していることが条件となり、トロ・ロッソ・ホンダとの契約には事実上「ホンダ育成選手(HFDP)」や「ホンダ契約ドライバー」もしくは「レッドブル・アスリート」に限られます。(ホンダ以外のPUを使用するチームが、トヨタやニッサン系のドライバーにアプローチする場合は問題ありませんが…厳しいでしょう)

ここでは、2018シーズンにスーパーライセンスポイントを満たす可能性のある5選手の状況と条件を紹介します。

平川亮 Ryo Hirakawa ( Age 24 = Red Bull Athlete )

21Points ( -19Points )

2018参戦カテゴリー
SUPER FORMULA:5th
SUPER GT:2nd

条件
①SUPER FORMULA 1st ( 20Points )
②SUPER FORMULA 2nd ( 15Points ) + SUPER GT 5th ( 5Points )
③SUPER FORMULA 3rd ( 10Points ) + SUPER GT 3rd ( 10Points )
④SUPER FORMULA 4th ( 8Points ) + SUPER GT 2nd ( 12Points )
⑤SUPER FORMULA 5th ( 6Points ) + SUPER GT 1st ( 15Points )

福住仁嶺 Nirei Fukuzumi ( Age 20 = HFDP / Red Bull Athlete )

18Points (-22Points )

2018参戦カテゴリー
FIA F2:現在17th(Rd.10/12)
SUPER FORMULA:17th

スーパーライセンスポイント条件
①FIA F2 4th ( 30Points )
②FIA F2 5th ( 20Points ) + SUPER FORMULA 8th ( 2Points )
③FIA F2 7th ( 8Points ) + SUPER FORMULA 2nd ( 15Points )
④FIA F2 10th ( 3Points ) + SUPER FORMULA 1st ( 20Points )

牧野任祐 Tadasuke Makino ( Age 20 = HFDP )

1Point ( -39Points )

2018参戦カテゴリー
FIA F2:現在13th(Rd.10/12)

※牧野任祐選手(ロシアン・タイム)がFIA F2選手権モンツァラウンドレース1で初優勝!レース1での勝利はGP2時代も含めて日本人初!!

スーパーライセンスポイント条件
FIA F2 3rd( 40Points )

山本尚貴 Naoki Yamamoto ( Age 29 = Honda )

6Points ( -34Points )

2018参戦カテゴリー
SUPER FORMULA:1st
SUPER GT:1st

スーパーライセンスポイント条件
SUPER FORMULA 1st ( 20Points ) + SUPER GT 1st( 15Points )

スーパーGT最終戦前の山本MS部長のコメント

『今週末に(スーパーGTで)チャンピオンを獲って、スーパーライセンスのポイントを満たすことができれば、(スーパーライセンスを)取っておけばいいし、取っておいてもらおうと思いますよ』

『フリー走行1回目だけでも、F1に乗るという経験をさせることで、彼がまた一歩育つということにも繋がるかもしれません。レギュラードライバーになるということだけではなく、彼がF1を経験するということは、とても重要です』

『最近のF1に乗ったのは松下だけですからね。彼はテストで乗りましたが、その評価は高かったんですよ。プログラムをしっかりとこなして、フィードバックも非常に良かった』

『山本選手がダブルタイトルを獲ってスーパーライセンスの条件を満たせば、僕は進んでライセンスを取らせたいと思います。可能性は持っておきたいですから、それを最初から捨てることはありません。そのことについては、当然彼にも話をします』

『(F1に挑戦したいという気持ちは)ゼロじゃないと思います。ただ、スーパーフォーミュラ(フォーミュラ・ニッポン)に参戦し始めた時と同じ気持ちかどうか、そこまで突っ込んだ話しはしていません』

『ただ彼も去年結婚して、子供も生まれて、生活環境も変わりました。ですから、すぐにその回答はできないと思います。当然、年齢的なこともあります』

『まだ具体的には話をしていませんが、今週(スーパーGT最終戦)が終わったら、一度食事でもしようと言っています。そんな機会にでも、話したいと思います』

スーパーGT最終戦後の山本MS部長のコメント

『ホンダの誇り。何とかアクションを起こしたいが、年齢的な問題もある』

山本尚貴選手のコメント

『来年以降のことに関しては、まだレースが終わったばかりですし…まだちょっと具体的なコメントはできません。皆さんが僕に何を求めているのかは分かっているつもりですが、今はスーパーフォーミュラとGT500でタイトルを2つ獲得できたという喜びでいっぱいなので、今はそれだけにさせてください』

『正直…そこに関して、今自分がコメントするのは時期尚早なところはあります。でも自分の中ではある程度考えや意思は固めてあります』

『ただ、ホンダとしての考え方やプロジェクトのこともあるし、またホンダだけではなくて、それを取り巻く環境のことも色々あります。これから何かを話すチャンスはあるのかなと思いますが…まずはタイトルをふたつ獲得できたという喜びに浸りたいというのが、今の素直な気持ちです』

『話せる時が来たら、自分の考えや気持ちをちゃんと伝えたい』

佐藤琢磨 Takuma Sato ( Age 40 = Honda )

3Points ( -37Points )

2018参戦カテゴリー
Indycar Series:12th

スーパーライセンスポイント条件
Indycar Series 1st ( 40Points )

ヨーロッパ修行を期待される若手日本人ドライバー

大湯都史樹 Toshiki Oyu ( Age 19 = HFDP )

12Points(-28Points)

2018参戦カテゴリー
JAPANESE F3:5th

阪口晴南 Sena Sakaguchi ( Age 19 = HFDP )

10Points(-30Points)

2018参戦カテゴリー
JAPANESE F3:4th

※レッドブルジュニアチームと共にF3テストへ参加か!?

笹原右京 Ukyo Sasahara ( Age 22 = HFDP )

10Points(-30Points)

2018参戦カテゴリー
JAPANESE F3:3rd

角田裕毅 Yuki Tsunoda ( Age 18 = HFDP )

7Points ( -33Points )

2018参戦カテゴリー
FIA-F4:1st

※ハンガリーにてレッドブルジュニアチームと共に3日間のF3テストを実施!ダニエル・ティクトゥム選手と遜色無し!!

名取鉄平 Teppei Natori ( Age 17 = HFDP )

0Points ( -40Points )

2018参戦カテゴリー
FIA-F4:2th

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KJインプレッション

まず「平川亮選手をどう考えるか?」で意見は大きく割れるだろう。確かに平川選手はスーパーフォーミュラをニッサン系チーム、トヨタエンジンで戦う。スーパーGTはディフェンディングチャンピオンでありレクサス勢のエースだ。しかも、レッドブル・アスリートではあるが、契約先は日本法人であり、そのカテゴリーは「ツーリングカー」である。
そう考えると、平川選手がホンダPUを搭載するトロ・ロッソと契約することは非常に厳しいように見える。

しかし、今のホンダにはその可能性を完全に排除できない事情がある。それは「F1日本GPの観客数減少」に他ならない。かつては15万人を集客していたが、昨年は半分以下の7万人にまで落ち込んでいる。この問題は開催契約の延長交渉に影を落とし、2019シーズン以降の日本GP継続を危うくしている。そうした事態を打破するためにも「ホンダPUの復調」と共に「小林可夢偉選手以来の日本人ドライバーの誕生」は必要不可欠だ。

仮に2019シーズンに向けてホンダ系ドライバーが誰もスーパーライセンスポイント条件をクリアできず、平川選手だけが条件を満たしていた場合、個人的には彼を起用する可能性はあると見る。それが「トロ・ロッソ(レッドブル)からの推薦」等の理由がついていたとしても。平川選手自身は、そのポジションにいることだけに賭けて今季のスーパーフォーミュラに復活した筈だ。もしかしたら、誰よりもハングリーかもしれない。

ただ、順当にいけば筆頭候補は福住仁嶺選手で間違いない。現時点でのスーパーライセンスポイントもHFDPとレッドブル・アスリート双方からサポートされている立場的にも、最も期待されているのは彼だ。しかし、F2というカテゴリーは簡単ではない。アーデンは中堅チームであり、突然目覚ましい早さを発揮するようになるとは思えない。現実的にはF2を5位以内、スーパーフォーミュラを8位以内で終えることにフォーカスしていくと思うが、場合によっては共倒れのリスクも決して低くない。筆頭候補と呼ばれつつ、実際にはこちらも大きな冒険に打って出ている。

牧野任祐選手には更に過酷なハードルが待ち受けている。F2でトップ3に入るには、ドライバーのスピードやチームのエンジニアリングだけではなく、政治力が絡む。今年のチャンピオン候補や対抗馬は既に固まっているようにも見受けられ、そこに割って入ることは至難の業だ。チームは昨シーズンのチャンピオンチームだが、参戦決定が遅れたことで今シーズンから新しくなったマシンやタイヤの理解にやや出遅れてしまった感がある。ただ、中盤以降には復調して堅実にポイントを稼ぎ「終わってみれば」という形で2019シーズンに繋げて欲しい。

こうしてみると、ホンダ系若手ドライバーがF1まで辿り着くために超えるべきハードルは想像以上に高い。残りの2人は更に厳しいだろう。

スーパーフォーミュラ初代王者でもある山本尚貴選手が今シーズンの国内最高峰Wタイトルを獲得してF1に挑むとすれば、日本のレースシーンも大いに盛り上がるだろう。しかし、ホンダの両カテゴリーでの戦闘力を考慮すると極めて厳しいことがわかる。ブレンドン・ハートレー選手とも1歳しか違わないので年齢的にはまだチャンスはあるが、ホンダの判断としては若手が優先されるだろうし、一度彼を起用してしまうと後進に道を譲り難いという悩ましい問題も浮上する。しかし、是非とも挑戦してほしい。

佐藤琢磨選手がインディカーシリーズで戴冠するという快挙を成し遂げて、一度は逃したトロ・ロッソのシートを獲得すれば、かつてのファンも含めて盛り上がることは間違いない。例えそれが1年限りの繋ぎであったとしても、鈴鹿の集客に大いに貢献する筈だ。マシンの戦闘力は、山本選手の置かれる状況と比較すればかなり恵まれていると言える。けれども、アメリカで繰り広げられる戦いの激しさは周知の通り。インディ500勝利という歴史的偉業を果たした琢磨選手を以ってしても、今シーズンのシリーズタイトルを獲得するとは考え難いところ。アンドレッティ離脱の判断も今季に関しては間違っていたかもしれない。琢磨選手がF1に復帰したら、是非ともモナコでの勝利に期待したくなるが…そうした夢は胸に秘めておきたい。

こうした事実を総合的に見て、次の日本人F1ドライバー候補の最前列にいるのは個人的に平川亮選手だと予想する。

ただ、ここまでに挙げたホンダ系若手ドライバー以外にも有望な選手が育ってきている。阪口晴南選手、大湯都史樹選手、笹原右京選手が挑む全日本F3はトヨタ勢の坪井翔選手や宮田莉朋選手も含め、近年稀に見る激戦となるだろう。エンジン的には3人ともトヨタに対して劣勢に立たされているものの、開幕前から高いポテンシャルを披露してくれている。2年も勝てないシーズンを過ごした阪口選手の飛躍に期待したいし、国内組では最もポイントを保有する大湯選手がブレイクできるか見ものでもある。そして、ステップダウンを甘受してまでホンダのサポートを仰いだ笹原選手が実力を見せつけるかどうかも楽しみだ。彼らの後ろにもメキメキと頭角を現してきている角田裕毅選手がFIA-F4で控えている。

おそらく近い将来、彼らの中からホンダ系日本人F1ドライバーが登場することは間違い無いだろう。今シーズンは下位カテゴリーにも是非注目してみてほしい。

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