Table of Contents
Special Events
①Red Bull Toro Rosso Honda DAY in TOKYO 2018.3.17(土)
日本に、東京に、六本木に、Red Bull Toro Rosso Honda初降臨…!!
HondaとScuderia Toro Rossoが結成したRed Bull Toro Rosso Hondaが、東京・港区の六本木ヒルズアリーナで開幕前イベントを開催!ファンの皆さまとともに、かつてない世界観で新シーズンへのキックオフを行います。
メインセレモニーには、チーム代表のフランツ・トスト氏、ドライバーのピエール・ガスリー選手、ブレンドン・ハートレー選手が登場!
ジャンプショーやブレイクダンスなど、Red Bull Toro Rosso Hondaならではのパフォーマンスも!
会場ではまずRed Bull Toro Rosso Hondaならではのパフォーマンスからスタート。BMX・MTBライダーによるジャンプショーやブレイクダンスなど、世界で活躍するトップアスリートたちが技を披露し、一大エンターテインメント空間に様変わりします。そしてメインセレモニーとなるRed Bull Toro Rosso Hondaのお披露目と融合し…!?
新たな歴史の幕が開く瞬間を、一緒に迎えませんか?
みなさんのご来場をお待ちしています!
開催概要
- 日時:2018年3月17日(土) 14:00~16:00(メインセレモニー/15:00~16:00)(予定)
- 会場: 六本木ヒルズアリーナ
- 参加条件 どなたでも無料でご参加いただけます
* 開始・終了時間は変更となる場合があります。
* 荒天の場合は開催を中止する場合もございます。変更がある場合はHonda公式Twitterにてご案内させていただきます。
@HondaJP (Honda公式Twitter)
* 当日、イベントエリア内ではテレビ・WEBなどのメディアによる取材、またSNSアカウントでの発信が予定されております。これらのメディアにおいて撮影されたお客様の画像・音声の肖像権は、本田技研工業株式会社に帰属いたします。撮影されることを望まないお客様は、自主的に撮影場所を避けていただくようお願い致します。
メインセレモニー
Red Bull Toro Rosso Honda
- チーム代表 : フランツ・トスト
- ドライバー : #10 ピエール・ガスリー、#28 ブレンドン・ハートレー
- MC : サッシャ、平山美雪
パフォーマンス
- BMX : 高木聖雄、西昂世、中村輪夢、大西勘弥
- MTB : 永井秀夫
- ブレイクダンス : FOUND NATION
- MC : ワダポリス
②モータースポーツ 2018シーズン開幕 トップカテゴリー特別展示 2018.3.18(日)・21(水・祝)~26(月)
Hondaウエルカムプラザ青山では、Hondaが参戦するモータースポーツ最高峰レースである、MotoGP™とF1™の特別展示を行います。
競技専用マシン「RC213V」の一部仕様を変更し、一般公道での走行を可能とした「RC213V‐S」に、MotoGP™クラスRepsol Honda Teamのマルク・マルケス、ダニ・ペドロサ両選手のカラーリングを施した車両を展示します。
F1™は、ウエルカムプラザでは初めての展示となる、Red Bull Toro Rosso Hondaの「STR13 Prototype」を展示します。この機会にぜひ、Hondaウエルカムプラザ青山へお越しください。
<トップカテゴリー特別展示>
- 開催日程 :2018年3月12日(月)~26日(月)
- MotoGP™マシン展示車両:3月12日(月)~26日(月) RC213V-S(#93・#26 カラーリング)
- F1™マシン展示車両:2018年3月18日(日)・21日(水・祝)~26日(月) STR13 Prototype
ご来場にあたっての注意事項
※ イベントスケジュール・内容は、予告なく変更する場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※ 取材カメラが入る関係で、ご来場のお客さまの個々の肖像権については、Hondaウエルカムプラザ青山に帰属することをご了承ください。
※ 当館の駐車/駐輪場には限りがあります。なるべく公共交通機関のご利用をお願いいたします。なお、満車の場合は駐車をお断りする場合がございます。
※ ASIMO & UNI-CUBデモンストレーション、四輪車、二輪車などの展示車両に関する詳細なお問い合わせなどは、ご面倒ですが03-3423-4118までご確認ください。
③FORMULA 1 2018 ROLEX AUSTRALIAN GRAND PRIXパブリック・ビューイング 2018.3.25(日)
Hondaウエルカムプラザ青山では、3月25日(日)に開催される「2018 F1™ 開幕戦オーストラリアGP」の決勝レースの模様を館内のモニターでライブ放映します。
Hondaは、2018年からScuderia Toro Rosso(スクーデリア・トロロッソ)とタッグを組み、Red Bull Toro Rosso Honda(レッドブル・トロロッソ・ホンダ)として、新たなスタートを切りました。Honda製パワーユニット「Honda RA618H」を搭載したマシン「STR13」は、開幕前のテストで順調に周回を重ね、開幕戦を万全の体制で臨むべく、マシンの熟成を進めています。
ドライバーには、2016年GP2(現F2)王者で昨年日本のスーパーフォーミュラでも活躍した、ピエール・ガスリー選手と、WECならびにル・マン24時間で栄冠を手にしたブレンドン・ハートレーの2名を擁して、シーズンを戦います。
レッドブルカラーをまとった「STR13」のデビューレースとなる、今シーズンの開幕戦をHondaファン、F1™ファンの皆さんと一緒に応援しましょう!
<2018 F1™ 開幕戦オーストラリアGP パブリック・ビューイング>
- 開催日 : 2018年3月25日(日)
- 時間 : レース中継開始 13:50~(予定) 決勝レーススタート 14:10~
- 参加申込方法 : 自由席(座席200席)
- 入場料 : 無料
※ 当日は先着自由席となりますので、「整理券」の配布はございません。
※ イベントスケジュール・内容は、予告なく変更する場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※ 衛星放送のため天候などにより映像が乱れたりするほか、ご視聴できなくなる場合もございますので、あらかじめご了承ください。
※ イベント当日は、取材カメラが入る関係で、ご来場のお客さまの個々の肖像権については、Hondaウエルカムプラザ青山に帰属することをご了承ください。
※ 館内への飲食物のお持ち込みはご遠慮ください。
※ 当館の駐車/駐輪場には限りがあります。なるべく公共交通機関のご利用をお願いいたします。なお、満車の場合は駐車をお断りする場合がございます。
※ 四輪車、二輪車などの展示車両も少なくなる予定です。展示車に関する詳細なお問い合わせなどは、ご面倒ですが03-3423-4118までご確認ください。
※ 当日はASIMO & UNI-CUBデモンストレーションは11:00~の1回となりますので、あらかじめご了承ください。
Pre-season testing
バルセロナテスト1:1日目 2018.02.26(月)
ニューマシン「STR13」をアンヴェール
テスト初日は精力的に周回をこなし、ハートレーが93周を走行する
ドライバー:#28 ブレンドン・ハートレー
会場:カタルニア・サーキット(スペイン・バルセロナ) 全長:4.655km
周回数・走行距離:93周 ベストラップタイム:1分22秒371
レポート
2018年シーズン開幕を控え、スペイン・バルセロナのカタルニア・サーキットでオフシーズンのテストが始まった。
テストに先立ち、Red Bull Toro Rosso Hondaは、ニューマシン「STR13」をサーキットのピットロードで多くの報道陣に披露し、ドライバーやチーム首脳陣とともに記念撮影を行った。
午前9時からのテスト走行では、ブレンドン・ハートレーがドライブを担当。4時間のテスト前半で72周、昼休みを挟んだ後半4時間は気温低下と雨が降るコンディションの中で21周を走行し、マシンとシステムのチェックを中心に計93周と、参加チーム中2番目に多い周回数をこなした。
コメント
ブレンドン・ハートレー選手
「すばらしい一日でした。午後に凍えるような寒さになってしまい、走行を切り上げざるを得ませんでしたが、それ以外に問題は全くありませんでした。天候のせいでテストを完了できなかった部分はありますが、マシンの感触はすべてがかなりよかったですし、初日に93周をこなせたことは、Toro RossoとHondaの新たな船出に相応しい、最高の幕開けだと思います。マシンのバランスがよく、走り出し早々から快調でした。一方で、まだまだ引き出せるポテンシャルがあるとも思っています。今日の成果には満足していますが、どのドライバーもタイヤの扱いに苦しんでいたのではないでしょうか。コーナーでスピードを落としてタイヤの作動温度を外れてしまうと、まるでスケートリンクの上を走っているかのようにグリップしなくなってしまいました。今日の天候でタイヤの温度を保つのは、かなり難しかったです。そんな中でも走行内容から多くを学び、残りのテストに向けたセットアップを進めることができました。来週、天候がよくなってさらに前進できればと思います。エンジンのドライバビリティーは、私が今まで乗ったF1マシンの中でも最高レベルだったので、すべての面で今日はポジティブで文句なしの一日だったと言えます」ジェームズ・キー|Scuderia Toro Rossoテクニカルディレクター
「長いオフシーズンの準備期間を終えて、ニューマシンがコースで走るのを見られるのは最高の気分です。今日もそうですが、今週のテストで私が一番重視しているのは、マシンの信頼性を確認できるだけの十分な走行距離を稼ぐことです。それが、ドライバーにマシンを学ぶ十分な時間を与えるとともに、シーズン開幕に向けた準備の土台を築くことにもつながります。私たちのドライバーは、昨年(フル参戦していないために)あまり走行機会を得られていないので、このテストが重要な準備期間となります。また、新しいタイヤやマシンのセットアップ、空力パフォーマンスなどといった基本事項の確認もしていかなければなりませんから、今日はいい形で初日を終えられたと言えるでしょう。テストプログラムの多くを、午後の厳しい天候によって短縮せざるを得ませんでしたが、大きな問題が起きずに周回を重ねられました。この6カ月間、Hondaの仲間たちとは、将来を見据えながらいい仕事をしてきましたし、それが今日のように励みになるスタートにつながったことを、うれしく思います」田辺豊治|Honda F1 テクニカルディレクター
「多忙だったオフシーズンの準備期間を経てテスト初日を迎えられたこと、また、天候の影響で早めの走行終了となったものの、それ以外は一日順調に走行できたことをうれしく思います。
今季に向けたトロ・ロッソとの準備期間は決して長くはありませんでしたが、限られた時間の中で密にコミュニケーションを取り、順調に作業を進めることができました。互いにいいパートナーシップを築けていますし、イタリア、日本、イギリスのそれぞれのファクトリーにいるチームメンバーの努力にとても感謝しています。
テスト初日の今日は、新しいパートナーとマシンということもあり、システムチェックなどの機能確認、チームとしてのオペレーション確認を行いました。午後に気温が低下し、弱い雨が降ったこともあり、予定していたよりは少ない周回数に終わったものの、それでも93周を初日に周回できたことは、マシンのパッケージとしての信頼性確認という意味で前向きなスタートになりました。
テストは残り7日ありますが、その間にできるだけ多くの周回を重ね、マシンの熟成を進めることが重要だと考えています。明日からも気を引き締めて、開幕に向けたいい準備を進めていきます」
テストタイム
順位 | ドライバー | マシン | タイム | 周回数 |
---|---|---|---|---|
1 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1’20.179 | 105 |
2 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | 1’20.349 | 58 |
3 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1’20.506 | 80 |
4 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | 1’20.547 | 73 |
5 | カルロス・サインツ | Renault | 1’22.168 | 26 |
6 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1’22.327 | 25 |
7 | フェルナンド・アロンソ | McLaren | 1’22.354 | 51 |
8 | ブレンドン・ハートレー | Toro Rosso Honda | 1’22.371 | 93 |
9 | ランス・ストロール | Williams | 1’22.452 | 46 |
10 | ロマン・グロージャン | Haas | 1’22.578 | 55 |
11 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1’23.408 | 63 |
12 | ニキータ・マゼピン | Force India | 1’25.628 | 22 |
13 | セルゲイ・シロトキン | Williams | 1’44.148 | 28 |
バルセロナテスト1:2日目 2018.02.27(火)
2日目は、低温で厳しいコンディションの中、ガスリーが走行
ロングランも含めトータル82周、順調に周回を重ねる
ドライバー:#10 ピエール・ガスリー
会場:カタルニア・サーキット(スペイン・バルセロナ) 全長:4.655km
周回数・走行距離:82周 ベストラップタイム:1分21秒318
レポート
スペイン・バルセロナでのテスト2日目は、前日よりもさらに気温が下がり、午前の気温が0度という寒さの中で行われた。シーズンオフに再舗装されたカタルニア・サーキットの路面と低い気温によって、タイヤのグリップレベルは非常に低い状況。Red Bull Toro Rosso Hondaは、ピエール・ガスリーが2日目の走行を担当。午前は5回のインアウトにとどまったが、正午を過ぎて20周の連続走行を行うなど、厳しいコンディションの中で精力的に周回を重ね、トータル82周を走行し、多くのテストプログラムを消化した。
コメント
ピエール・ガスリー選手
「かなり厳しいコンディションだったので、予定よりも走り込むことはできませんでした。午後には、初めてF1マシンを雪の中で走らせるというとても珍しい経験もしました。ただ、いい走りをできたタイミングもありましたし、マシンとエンジンに対する理解を深めることができています。いくつか興味深いテストもできて、全体的には満足のいく一日でした。初走行の感触としてはポジティブで、マシンは低速、中速、高速それぞれのコーナーで安定感があります。まだすべきことはたくさんありますが、いい方向へ向かっていると思います。これまで予選シミュレーションやプッシュしたラップを行っておらず、走行距離を伸ばすことを目指して取り組んでおり、天候によってプラン変更を強いられながらも、今のところ目的は果たせています。午前中はあまり走行できませんでしたが、全体的にはコース上で使える時間を最大限に活用し、このコンディションでのベストを尽くせたと思います」ジェームズ・キー|Scuderia Toro Rossoテクニカルディレクター
「今日はピエールの初走行でした。昨日同様にかなり寒いコンディションで、残念ながら低気温とグリップレベルの低さによって走行時間は限られてしまいました。他のチームも同じ状況とはいえ、フラストレーションのたまる一日でした。そんな中、ピエールは本当にいい仕事をしていました。走り出しから安定し、マシンの感触やコースコンディション、タイヤのウォームアップなど、今日のような気温では判断が難しい事柄を、うまく感じ取ってくれました。今日の走行で、マシンのフィーリングとタイヤの反応について自信と理解を深めてくれたと思います。走行時間が限られた中で、ピエールは周回数を伸ばしてくれました。午後にはシャシーに関連する小さな問題があり、やや後れを取りました。これは大きなトラブルではないものの、解決に少し時間がかかってしまいました。一方でパワーユニットは今日も終始とてもスムーズに機能していました。今日はテスト項目の中でも最重要視しているものをいくつか試せましたし、マシンの挙動についてもより多くを学習できました。これにより、マシンのセットアップの方向性や、今後のテストで試せることが分かり、さらに前進できると思います。これまでも話してきた通り、走行距離を伸ばすことが最優先事項であり、現時点ではあまりパフォーマンスレベルに重きを置いていません。来週のテストで細部を詰められるよう、引き続き取り組んでいきます」田辺豊治|Honda F1 テクニカルディレクター
「昨晩は少し雪がちらつき、今日も朝から終日気温が低い中でのテスト2日目となり、マシンにとっては厳しいコンディションでの走行でした。そのような中、長めの走行も含めて周回を重ね、テストプログラムを消化することができました。チームは足回りのセッティングや空力の基礎データ収集などを行い、一方パワーユニット(PU)側では昨日に続き機能確認を中心にプログラムを進めています。テスト初走行となったガスリー選手は、タイヤのグリップが足りない状況でもアクシデントなく多くの周回を重ね、素晴らしい仕事をしてくれたと思います。初日から続く予想外に低い気温と路面温度の影響はあるものの、本日は82周の走行ができました。昨日に続き大きな問題もなくテスト2日目を終えられたことはよかったです。明日以降も今日までのいい流れを引き継ぎ、しっかりと走行を重ねたいと思います」
テストタイム
順位 | ドライバー | マシン | タイム | 周回数 |
---|---|---|---|---|
1 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1’19.673 | 98 |
2 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | 1’19.976 | 94 |
3 | ストフェル・バンドーン | McLaren | 1’20.325 | 37 |
4 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1’20.326 | 67 |
5 | カルロス・サインツ | Renault | 1’21.212 | 65 |
6 | ピエール・ガスリー | Toro Rosso Honda | 1’21.318 | 82 |
7 | ロバート・クビサ | Williams | 1’21.495 | 48 |
8 | セルゲイ・シロトキン | Williams | 1’21.822 | 52 |
9 | エステバン・オコン | Force India | 1’21.841 | 79 |
10 | シャルル・ルクレール | Sauber | 1’22.721 | 81 |
11 | ケビン・マグヌッセン | Haas | 1’22.727 | 36 |
12 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | – | 0 |
バルセロナテスト1:3日目 2018.02.28(水)
朝から降雪に見舞われ、厳しいコンディションに
午後にハートレーが2周のみで終了
ドライバー:#28 ブレンドン・ハートレー
会場:カタルニア・サーキット(スペイン・バルセロナ) 全長:4.655km
周回数・走行距離:2周 ベストラップタイム:計測なし
レポート
スペイン・バルセロナでのテスト3日目、前日に降り始めた雪は、未明から朝にかけてその強さを増し、同地ではとても稀な積雪状態となった。除雪やコースコンディションの整備のため、予定の午前9時には開始されず、シグナルブルーとなったのは正午。その後も、雪は雨に変わったものの気温は上がらず、テストを実施するには厳しいコンディションが続いた。
Red Bull Toro Rosso Hondaは、走行の準備をして、コンディション回復を待った。コンディションは好転しなかったが、午後4時前に3日目のテストを担当するブレンドン・ハートレーがピットアウト。1周してピットに戻る。そして午後5時40分に再度コースインし1周を走行。結局、テスト3日目はこの2周のみの走行となった。
コメント
ブレンドン・ハートレー選手
「再舗装されて滑りやすい路面の影響と、このような低温のコンディションでは、十分にグリップを得られる温度までタイヤを温めることはほとんどできませんでした。今日はメルボルンへ向けた準備として2~3の項目を試しましたが、いくつか新しいパーツを投入できたことはよかったと思います。また、レース時にグリッドにつくまでの作業フローの確認や、ステアリングホイール交換の練習などを行い、有用なデータを得ることもできました。ドライコンディションでの走行ができなかったのは残念ですが、きっと次回のテストで実現すると思っています。ここまで、ドライバビリティーは素晴らしく、信頼性にも問題なくきていますので、いいスタートが切れていると感じます」ジェームズ・キー|Scuderia Toro Rossoテクニカルディレクター
「午前は雪が積もり気温は0℃以下、午後は大雨で路面に水が溜まるというコンディションでした。数周のみ走行して少し確認を行いましたが、通常のテストが行えるようなコンディションではありませんでした。その分、ガレージで走行以外のテストに時間を割くなど、この状況でできることに取り組みました。ブレンドンとチームにとっては走行距離を失ってしまうかたちとなりましたが、天候はだれにもコントロールできませんし、みんなが同じ状況です。1日目、2日目の午後、そして今日と、コンディションによって走行が制限されてしまったので、残りのテスト期間ですべきことが多く残っています。目標をまっすぐに見据え、できるだけばん回できるように取り組んでいきます」田辺豊治|Honda F1 テクニカルディレクター
「正直に言って、バルセロナでの降雪は驚きでした。開幕前にサーキット走行ができる非常に限られたチャンスですので、丸一日走行できなかったことは大変残念です。ただ、どのチームにとっても状況は同じです。それでも、走行できない間も、データ解析やレースでグリッドに着く際のプロシージャー確認等をToro Rossoと一緒に行い、レースに向けて有意義に時間を使うことができました。明日も雨の予報が出ていますが、気温は上昇するようです。少しでも走行を行い、いいかたちで今年の第1回目のテストを締めくくれればと考えています」
テストタイム
順位 | ドライバー | マシン | タイム | 周回数 |
---|---|---|---|---|
1 | フェルナンド・アロンソ | McLaren | 2’18.545 | 11 |
2 | ダニエル・リカルド | Red Bull | – | 2 |
3 | ブレンドン・ハートレー | Toro Rosso Honda | – | 2 |
4 | ロバート・クビサ | Williams | – | 1 |
5 | マーカス・エリクソン | Sauber | – | 1 |
6 | キミ・ライコネン | Ferrari | – | 0 |
7 | セルジオ・ペレス | Force India | – | 0 |
8 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | – | 0 |
9 | ランス・ストロール | Williams | – | 0 |
10 | ロマン・グロージャン | Haas | – | 0 |
11 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | – | 0 |
バルセロナテスト1:4日目 2018.03.01(木)
コンディションは回復し、ガスリーが走行を担当
147周で多くのテストプログラムをこなし、テスト前半をいいかたちで終える
ドライバー:#10 ピエール・ガスリー
会場:カタルニア・サーキット(スペイン・バルセロナ) 全長:4.655km
周回数・走行距離:147周 ベストラップタイム:1分22秒134
レポート
スペイン・バルセロナでのテストは4日目を迎え、プレシーズンテスト前半の最終日となった。この日のRed Bull Toro Rosso Hondaは、ピエール・ガスリーが走行を担当。早朝に雨は上がったが、テストが開始した午前9時ごろの路面はまだウエットで、霧も発生しているコンディション。
午前中はインターミディエイトタイヤが中心での走行だったが、昼頃から気温は上がり、コンディションはドライへ。ガスリーは、精力的にテスト走行を行った。この日は、ロングランも含めトータル147周を周回。大きなアクシデントやトラブルもなく、テスト前半の最終日を締めくくった。
コメント
ピエール・ガスリー選手
「今日はこんなに多くの周回を走行できて、心から満足しています。僕にとっては実走テスト2日目なので、走行から多くのことを学んでいますし、メルボルンに向けてパフォーマンスを最大限高めていくために、セッティングの方向性を見出していかなくてはと思っています。チーム、そして私自身にとって、これだけ多くのことを学習できているのはとてもいいことです。来週のテスト後半に向けて、この後今日の走行データの分析を進める必要があるとは思いますが、ともかく今日は本当にポジティブな一日でした。エンジンの信頼性は素晴らしいです。レース距離の2倍以上にあたる147周という走行の間、全く問題は起きませんでした。これを継続できればと願っています。また、クルマのフィーリングもよく、マシンとエンジンともに満足しています。来週はまた新たなテストプログラムを行っていきます。これが日々マシンを進化させていくためのプロセスですし、開幕戦に向けた準備を可能な限り入念にやっていきたいと思います」ジェームズ・キー|Scuderia Toro Rossoテクニカルディレクター
「午前中はウエットコンディションで、ドライになるまで時間がかかりましたが、ランチタイムを終えるころに急速に路面が乾き、午後は通常の走行ができてよかったです。午前中はピエールがウエット下でのテストができ、インターミディエイトタイヤを試せたので、タイヤの挙動やセットアップへの影響を理解することができました。その中でいくつかマシンを進歩させるアイデアも浮かび、ピエールもウエットでの挙動に満足しているようでした。午後のプランは、来週に向けた準備として、基本となるセットアップの指標を設定することでした。基本的なテストプログラムを通じて、来週以降に向けた有効な方向性を確認することができました。やや回復したトラックコンディションの下で、終盤には何本かロングランを行い、長距離でのマシンやタイヤの感触を確かめることができましたし、そういった意味で今日はいい一日だったと思います。来週には新たなアイテムも届くので、次回のテストではマシンのパフォーマンスの細かい部分にまで焦点を当てていきます。我々の、走行距離を伸ばしていこうという計画はうまくいきました。また、Hondaにとっても素晴らしいテストになったと思います。彼らは、自分たちの開発と、我々との共同作業の両方で多くの準備を行い、新型のエンジンをここに持ち込んでくれました。このテストでパワーユニット側の問題が全く起きなかったというのは素晴らしい結果ですし、これまで我々が行ってきたウインターテストでは初めての経験です。おそらくHondaにとって今日の147周という走行距離は、2014年のF1復帰以降の最長の記録ではないかと思います。そのおかげで実質3日間のテストを効果的に行うことができましたし、これは素晴らしい成果です」田辺豊治|Honda F1 テクニカルディレクター
「朝方までの雨により、ウエットコンディションで始まったテスト4日目ですが、徐々に状況が改善し、昼ごろからドライ走行が可能になりました。これまでよりも気温が上昇し、4日目にしてようやくテストに適したコンディションで走行することができたという印象です。ガスリー選手の堅実な走りもあり、4日間で最多の合計147周を走行し、チームにとってはとても生産的な一日になりました。ドライコンディションでのPU機能確認とセッティングの熟成に加え、ロングランを行い、レースに向けて有用なデータを得ることもできました。今日でテスト1が終了となりますが、4日間、予定していたスケジュールをトラブルフリーでほぼ消化できたことに満足しています。また、Red Bull Toro Rosso Hondaにとって大切な最初のテストを、いいかたちで終えることができました。この後は休む間もなく来週のテスト2に向けた準備を始めますが、万全の体制で臨みたいと考えています」
テストタイム
順位 | ドライバー | マシン | タイム | 周回数 |
---|---|---|---|---|
1 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1’19.333 | 69 |
2 | ストフェル・バンドーン | McLaren | 1’19.854 | 110 |
3 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1’20.241 | 120 |
4 | ケビン・マグヌッセン | Haas | 1’20.317 | 96 |
5 | フェルナンド・アロンソ | McLaren | 1’20.929 | 51 |
6 | カルロス・サインツ | Renault | 1’20.940 | 60 |
7 | ランス・ストロール | Williams | 1’21.142 | 54 |
8 | セルジオ・ペレス | Force India | 1’21.973 | 65 |
9 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1’22.058 | 35 |
10 | ピエール・ガスリー | Toro Rosso Honda | 1’22.134 | 147 |
11 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | 1’22.507 | 49 |
12 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | 1’22.789 | 60 |
13 | シャルル・ルクレール | Sauber | 1’22.808 | 59 |
14 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1’23.825 | 79 |
15 | セルゲイ・シロトキン | Williams | 1’31.979 | 47 |
バルセロナテスト2:1日目 2018.03.06(火)
快晴の好コンディションで迎えた第2回テストの初日はガスリーが走行を担当
しかし、午後に起きたトラブル修復に時間を費やし、54周走行にとどまる
ドライバー:#10 ピエール・ガスリー
会場:カタルニア・サーキット(スペイン・バルセロナ) 全長:4.655km
周回数・走行距離:54周 ベストラップタイム:1分20秒973
レポート
スペイン・バルセロナでの第2回プレシーズンテストが開始。初日は好天に恵まれ、正午過ぎには18℃まで気温が上がるなど、好コンディションで幕を開けた。Red Bull Toro Rosso Hondaは、午前9時から午後1時までのテスト前半で、ピエール・ガスリーが53周を走行。前週の第1回テストの順調な流れをそのままに、精力的にテストプログラムをこなした。
しかし、昼休みを挟んだあとの午後のセッション、コースへ出たガスリーが1周してピットへ戻ると、車体のトラブル対応に予想以上の時間を費やし、再びコースインすることはできなかった。結局、このあとは走行できず、テスト初日はトータル54周の走行で終了した。
コメント
ピエール・ガスリー選手
「今日はパフォーマンス面では、とてもいいテスト結果になったと思います。午後にブレーキシステムに小さな問題が発生してしまい、予想よりも修復に時間がかかってしまったため、思ったよりも周回数を走ることができなかったのが残念です。でも、それもテストの一環だと思っています!今のところ、上手く進んでいます。マシンも調子がいいですし、先週に比べて段々と仕上がってきていますから、僕らはチームとして正しい方向に進んでいると思います」ジェームズ・キー|Scuderia Toro Rossoテクニカルディレクター
「先週よりも実戦に近いコンディションでテストができたので、午前中は実りある時間を過ごせました。先週学んだことをもとにセットアップも色々と変えて試し、ピエールもマシンに満足してくれています。エンジニアたちが頑張り、テストの間の短い時間の中で解析を行って、よりよい方向性を見出してくれました。また、空力面の作業として、さらなる測定を行ったほか、温度の高い状況下でのシャシーセットアップの進捗やタイヤ性能の初期分析を行うことができました。残念ながら、午後にブレーキに問題が発生してしまい、その原因をつかんで解決するのに時間がかかってしまいました。ブレーキのような重要な部位についてはどんな小さな問題でも万全の対策が必要ですから、やむを得ないことだったと思っています。ただ、それによって午後の走行時間がほとんど取れませんでしたので、今日は夜を徹して明日のテストへ向けて修復・改善に急ぎます。テスト項目もまだまだある中で貴重な走行時間を失うことになってしまい、ドライバーとHondaには申し訳なく思っています。残りのテストへ向けて最善を尽くし、明日からの3日間を有効活用していきたいと思います」田辺豊治 Honda F1 テクニカルディレクター
「今日のテスト2初日は、朝からバルセロナらしい晴天で気温も上昇しました。寒かった先週と比較すると大きく異なり、レースに近いコンディションでテストを行うことができました。
このテスト2からは、より実際のレースを意識したプログラムを計画しています。チームは多くの種類のタイヤを使い、それぞれの特性に合わせたセッティングを試し、PUとしてもそれらの状況下で適切なセッティングの熟成を進めます。
今日は午後に車体側の問題が見つかり、マシンを長く止めることになりました。走行時間を失ったことは残念ですが、このような事象を発見することもテストの目的の一つです。その点では有意義だったと思います。
明日以降ノートラブルでプログラムを消化できるよう、チームと準備を進めます」
テストタイム
順位 | ドライバー | マシン | タイム | 周回数 |
---|---|---|---|---|
1 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1’20.396 | 114 |
2 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | 1’20.596 | 86 |
3 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1’20.649 | 113 |
4 | ピエール・ガスリー | Toro Rosso Honda | 1’20.973 | 54 |
5 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1’21.214 | 42 |
6 | ケビン・マグヌッセン | Haas | 1’21.298 | 50 |
7 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | 1’21.432 | 48 |
8 | セルゲイ・シロトキン | Williams | 1’21.588 | 42 |
9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1’21.893 | 77 |
10 | セルジオ・ペレス | Force India | 1’21.936 | 52 |
11 | ストフェル・バンドーン | McLaren | 1’21.946 | 38 |
12 | カルロス・サインツ | Renault | 1’22.331 | 30 |
13 | ランス・ストロール | Williams | 1’25.214 | 17 |
バルセロナテスト2:2日目 2018.03.07(水)
ハートレーはプログラムの遅れを取り戻すべく精力的に周回を重ねトータル119周を走行
ドライバー:#28 ブレンドン・ハートレー
会場:カタルニア・サーキット(スペイン・バルセロナ) 全長:4.655km
周回数:119周 ベストラップタイム:1分19秒823
レポート
第2回プレシーズンテストの2日目は、前日より気温はやや低いものの、正午には日差しも強くなる好コンディションの中でプログラムを実施。チームは前日のトラブルを修復して、テストに臨んだ。
先週のテストでは雪の影響で長時間の走行ができなかったブレンドン・ハートレーが2日目の走行を担当。ハートレーは、午前9時の開始とともにコースインし、途中マシンのセット変更作業を挟みながら、ランチブレイクまでに53周を走行した。テスト後半は午後2時44分にコースインし、順調にテストプログラムをこなしながら66周を周回。テスト終盤には、チームベストとなる1分19秒823のラップタイムをマーク。トータル119周を走った2日目は、順調なテストデーとなった。
第2回プレシーズンテストは、3月6日から9日までの4日間、スペイン・バルセロナのカタルーニャ・サーキットで行われます。
コメント
ブレンドン・ハートレー選手
「今日は実りのある日となりました。午後に細かいトラブルがいくつか発生しましたが、時間をかけることなく修復できたので、最後には多くの燃料を積んだ状態でのロングランもテストできました。STR13をだんだんと理解できるようになってきています。僕にとってはテスト1の初日以来久しぶりの走行となりましたが、マシンが非常に仕上がってきておりとても素晴らしいです。この2日間での幾つかのトラブルも問題なく解決されているので、全体的にとても上手くいっていると思います。午前中、今までと違ったマシンのセッティングだったせいかハンドリングが難しく感じました。スピンもしましたが、シーズン開幕前のテストで起こったので、かえってよかったです。ロングランでのテストの感触もよく、最終的にとても満足できる結果となりました」ジェームズ・キー|Scuderia Toro Rossoテクニカルディレクター
「2週に渡って行われているテストの中で、今日初めてSTR13のメカニカルかつ空力性能に関する重要なテストプログラムを行いました。先週のテスト初日以来のドライブになるハートレー選手には安定した走行を重ねることが必要でしたが、何回か走行を中断する小さな問題もあり、午前中はいい形で走行をすることが難しかったです。しかし、午後はテスト時間終了までの間に、実りのあるテストを行うことができました。レースのスティントと同じぐらいのロングランをし、ソフトタイヤで短距離走行も試したので、テスト2の後半に向けたいい準備となりました。これからのマシンセッティングの方向性を決めるのにあたり重要となってくるデータを得ることもできました。エンジンは今日の走行を通して安定していて、Hondaのパワーユニットの性能向上を感じています。全体的に今日は忙しくもあり充実した日となりましたが、残り2日間も同じくいい結果に繋げられるようにしていきたいです」田辺豊治 Honda F1 テクニカルディレクター
「バルセロナは昨日に続き今日も青空が広がり、日本の春のような暖かさでした。テストに適したコンディションの中、ここまであまり周回を重ねられていなかったハートレー選手がドライブしました。
今日もシャシー、PUともに実戦を想定したプログラムを組んでいましたので、ロングランも含めて119周を周回できたことはポジティブに捉えています。途中小さなトラブルでマシンが止まる場面はありましたが、すぐに問題を特定し、最小限のロスでトラックにマシンを送り出すことができました。チームの迅速な作業に感謝しています。
テスト開始から6日間の走行を行ってきました。天候の影響で予定通りにプログラムを消化できない日もありましたが、時間を無駄にすることなく、開幕戦に向け「Toro Rosso Honda」がワンチームとして日々前進している実感があります。
残り2日、このいい流れを維持し、実りある形でテストを終えたいと思います」
テストタイム
順位 | ドライバー | マシン | タイム | 周回数 |
---|---|---|---|---|
1 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1’18.047 | 165 |
2 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1’18.400 | 90 |
3 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | 1’18.560 | 85 |
4 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1’19.541 | 66 |
5 | ブレンドン・ハートレー | Toro Rosso Honda | 1’19.823 | 119 |
6 | フェルナンド・アロンソ | McLaren | 1’19.856 | 57 |
7 | カルロス・サインツ | Renault | 1’20.042 | 88 |
8 | ロマン・グロージャン | Haas | 1’20.237 | 78 |
9 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1’20.242 | 49 |
10 | ランス・ストロール | Williams | 1’20.349 | 63 |
11 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | 1’20.758 | 102 |
12 | エステバン・オコン | Force India | 1’20.805 | 130 |
13 | シャルル・ルクレール | Sauber | 1’20.919 | 160 |
14 | セルゲイ・シロトキン | Williams | 1’22.350 | 80 |
バルセロナテスト2:3日目 2018.03.08(木)
ガスリーが予選アタックやロングランなど多くのプログラムを実施
全169周を走行し実りある一日に
ドライバー:#10 ピエール・ガスリー
会場:カタルニア・サーキット(スペイン・バルセロナ) 全長:4.655km
周回数: 169周 ベストラップタイム:1分18秒363
レポート
プレシーズンテスト2の3日目は、朝方に晴れ間もあったが、昼頃には曇りとなり、午後再び日差しが強まるコンディションで行われた。この日はピエール・ガスリーが走行を担当。午前9時のテスト開始とともにコースインし、精力的にテストプログラムが行われた。ランチブレイク前には予選アタックのプログラムを実施し、1分18秒758のタイムでチームのベストラップを更新。テスト前半は67周を走行した。午後2時からの後半は、レースディスタンスを想定したプログラムなどを行った。最終的にはベストラップを1分18秒363に縮め、102周を走行した。
トータルでは169周を走行し、ここまでのテストでチーム最長の周回をノートラブルで走り切っている。
コメント
ピエール・ガスリー選手
「今日は予定していたプログラムを全て行うことができ、僕にとってもチームにとっても実りの多い一日でした。トータル155周を目指していましたが、最終的に169周走ることができましたし、忙しいながらもすべてのプログラムをこなせてよかったです。今日初めてウルトラソフトとハイパーソフトのタイヤを使いましたが、グリップがある時にもいい感じでした。これで全てのタイヤを試せたので、この後の分析のために十分なデータを集めることができたと思います。自分のラップタイムにも満足しています。ライバルも少しずつ限界に近いアタックを始めたので、今日のセッションから今の自分たちのポジションが少しわかってきたように思います。テストのタイムにそこまで大きな意味がないのはわかっていますが、それでも自分のテスト最終日を3番手タイムで締めくくることができてうれしいです。メルボルンでのシーズン開幕戦が楽しみです」ジェームズ・キー|Scuderia Toro Rossoテクニカルディレクター
「ガスリー選手にとってもチームにとってもタフな一日だったと思いますが、169周を走り切ることができてよかったです。この周回数は、現在のPUレギュレーションになって以降、プレシーズンテスト中のチーム最長記録になります。午前中はマシンのセットアップに少し手こずりましたが、午後にはそれも解決できました。午前中は、少ない燃料でよりソフトなタイヤを使い、ショートランのテスト、そして、午後はさまざまなレースランのテストを行いました。燃料を多く積んでのロングランでは、マシンのセットアップで大きく進歩することができ、ガスリー選手にとっても得るものが多かったと思います。さらに終盤は、午前中に得たセットアップをさらに進歩させるべく、再びショートランを行いました。シーズン開幕に向けてピットストップの練習を行えたことも、ピットクルーにとっては重要です。ガスリー選手にとってのテスト最終日は、予定していた周回やプログラムをこなすことができて非常に実りあるものでしたし、テスト結果から多くを学ぶことができました。明日のハートレー選手の走行も同じように充実したものにしたいです」田辺豊治 Honda F1 テクニカルディレクター
「今日は昨日までの2日間に比べると曇りがちで、気温もやや低くなりましたが、それでも終日いいコンディションでテストができました。チームとしてはとても実りの多い一日となり、満足しています。
午前に予選シミュレーション、午後はレースシミュレーションを実施しました。ピット作業なども含め、実際のレースオペレーションを組み込んだ形での確認を進めましたが、セッションの中で見つかる細かい課題をその都度修正しながら、パッケージとして熟成を進められました。
PUの信頼性もここまで全く問題なく、レースに向けてのセッティングも順調に進んでいます。
今日はガスリー選手が169周をトラブルフリーで走り切り、多くのフィードバックをチームに伝えてくれました。いい仕事をしてくれたと思います。
長かったテストも残すところ1日となりました。明日はハートレー選手のドライブで多くの周回を重ね、Red Bull Toro Rosso Hondaとしての第一歩をいい形で締めくくりたいと思います」
テストタイム
順位 | ドライバー | マシン | タイム | 周回数 |
---|---|---|---|---|
1 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1’17.182 | 188 |
2 | ケビン・マグヌッセン | Haas | 1’18.360 | 153 |
3 | ピエール・ガスリー | Toro Rosso Honda | 1’18.363 | 169 |
4 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | 1’18.675 | 79 |
5 | カルロス・サインツ | Renault | 1’18.725 | 69 |
6 | ストフェル・バンドーン | McLaren | 1’18.855 | 151 |
7 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1’19.244 | 148 |
8 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1’19.296 | 84 |
9 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | 1’19.532 | 97 |
10 | ロバート・クビサ | Williams | 1’19.629 | 73 |
11 | セルジオ・ペレス | Force India | 1’19.634 | 159 |
12 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1’19.842 | 187 |
13 | ランス・ストロール | Williams | 1’20.262 | 67 |
バルセロナテスト2:4日目 2018.03.09(金)
テスト最終日は、ハートレーがドライブを担当し、トータル156周を走行
終盤パワーユニットの異常データでテスト終了となるも、予定していたプログラムをほぼ完了
ドライバー:#28 ブレンドン・ハートレー
会場:カタルニア・サーキット(スペイン・バルセロナ) 全長:4.655km
周回数・走行距離:156周 ベストラップタイム:1分18秒949
レポート
第2回テストの最終日となる4日目も好天に恵まれ、テストには絶好のコンディションとなった。この日はブレンドン・ハートレーが走行を担当。午前9時のテスト開始とともにコースインし、精力的にテストが行われた。
ランチブレイク前までのテスト前半、ハートレーは自身のベストラップを更新する1分18秒949をマークし、91周を走行。午後2時からはロングランを中心にテストを重ねていたが、レースシミュレーションの最終盤、パワーユニットのデータに異常が見つかった。分析に時間を要するため、セッション終了2時間ほど前に、チームはテスト終了を決定。ただし、予定していたプログラムはほぼ完了している。
ハートレーはトータルで156周を走行し、第2回テストを締めくくった。
第2回テストは、本日で最終日を迎え、4日間の日程を終了した。この4日間、Red Bull Toro Rosso Hondaは大きなトラブルもほとんどなく、1台のPUのみでトータル498周を走り、多くのテストプログラムを消化。開幕に向けた準備を順調に進めた。
2018年シーズン開幕戦は3月23日からオーストラリア・メルボルンで開催される。
コメント
ブレンドン・ハートレー選手
「今日は156周を走りきることができて、いいテストになったと思います。僕はテスト1初日とそして今日の最終日に走行しました。このプレシーズンテストのスタートと締めくくりを担当することができました。大変な作業もありましたが、その苦労も忘れてしまうほどにSTR13の開発が進んだことはとても喜ばしいです。知られていないかもしれませんが、このプロジェクトでは本当にたくさんの人たちがともに戦ってくれています。レースでも、僕たちはとても激しくなると思われる中盤争いで、いい戦いができると思います。現在の自分たちのポジションもある程度わかったことは良かったですし、みなさんが予想していたよりもはるかに有意義な形でテストを終えられたと思います。Hondaとのパートナーシップも強固なものでしたし、今はチームのメンバー全員がポジティブな思いを抱いています。間近に迫ったメルボルンでの開幕戦を、とても楽しみにしています」ジェームズ・キー|Scuderia Toro Rossoテクニカルディレクター
「ブレンドンによって、今日も多くの走行距離を得られ、いい一日でした。午前中は昨日のガスリー選手と同様、柔らかめのタイヤと軽めの搭載燃料でショートランを繰り返し、午後はレースシミュレーションを行いました。今日もまた、新たなタイヤの特性を学ぶことができましたし、マシンセットアップの面では昨日学んだことを今日も確認しました。それにより方向性は間違っていないことがわかりましたが、開幕戦を迎えるにあたり解析するべき課題はまだ残っています。
この2週間のテスト期間中、素晴らしい仕事をしてくれたHondaの仲間たちに感謝しています。テスト2の期間中は、1つのエンジンで走行していましたが、ほぼ問題なく機能してくれました。ただ、今日のテスト終盤に小さなトラブルがあり、リスクを避けるために走行終了を決断しました。テストプログラムはほぼ完了していたので問題はありませんでしたが、今後Hondaとともに問題解決に努めていきたいと思います。しかし、そのほかはほぼ問題なく終了することができました。この2週間、マシンの改善・開発をサポートしてくれたHondaにとても感謝しています。これにて2018年度のプレシーズンテストは終了となりましたが、この2週間は忙しくも充実した時間となり、あっという間に過ぎていきました。今シーズンの開幕がとても楽しみです!1年以上も前から始まったSTR13の開発は、そろそろ最終段階を迎えようとしています。次のフェーズは、レースで戦い、マシンを進化させていくことです。数週間後にメルボルンから始まる新たなるシーズンを楽しみにしています」フランツ・トスト|Scuderia Toro Rossoチーム代表
「先週のテストは天候に恵まれませんでしたが、テスト2では好転し、気温は20℃、路面温度も37℃前後のという絶好のコンディションの下で、走行することができました。これによって、チームはマシンやタイヤ、セットアップについて多くを学べたと思います。
願わくは、テストは(天候の問題が少ない)バーレーンでできればいいですね。
私たちにとって、強力なエンジンマニュファクチャラーであるHondaとの関係は、今季の新しいマシンを開発し向上させていく上で間違いなくとても重要です。今回は互いに協力しながら、問題も改善してこられたのではないでしょうか。ここバルセロナでの2回のプレシーズンテストを終え、8日間で3826kmを走りきれたことにとても満足しています。テストができたのは悪天候により実質7日間でしたが、それを考慮しても良い結果になりました。スピードと信頼性において、問題なく走ることができたのは素晴らしいと思います。Hondaの素晴らしい仕事とともに、私たちチーム側もドライバー達が扱いやすいマシンを作り上げるという、素晴らしい活躍を見せてくれました。ブレンドンとピエールは、テスト期間中、有効なかつ的確なフィードバックをしてくれたので、メルボルンでの開幕戦に向けそれらを解析している段階です。まだまだやることはたくさんあるので、ポジティブにかつ慎重に進めていきたいと思います!
ここまでいい仕事ができており、Honda、チーム、そしてドライバーたちにとても感謝しています。そして、いよいよシーズンが始まります!」田辺豊治 Honda F1 テクニカルディレクター
「今日は、昨日のガスリー選手とほぼ同じプログラムでハートレー選手が156周を走行しました。それぞれの選手がレースシミュレーションを終了することができたのは大きな成果だと思います。
テスト2では、1台のPUを継続して使用してきました。本日終盤にデータの異常が発生し、そのままテスト終了になったことは大変残念です。ただし、ウインターテスト全体で考えると、多くのテストを行い、有用なデータを収集することができました。また、今回初めて8日間のサーキットオペレーションをToro Rossoと一緒に行いました。互いにオープンで率直なコミュニケーションが取れており、チームとしていい形で機能しています。
まだシーズン前のテストが終わっただけの段階ですが、理想的なスタートを切ることができました。2人のドライバー、そしてToro Rossoとメルボルンで開幕戦を迎えることが非常に楽しみです」
テストタイム
順位 | ドライバー | マシン | タイム | 周回数 |
---|---|---|---|---|
1 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1’17.221 | 157 |
2 | フェルナンド・アロンソ | McLaren | 1’17.784 | 93 |
3 | カルロス・サインツ | Renault | 1’18.092 | 45 |
4 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1’18.327 | 92 |
5 | ロマン・グロージャン | Haas | 1’18.412 | 181 |
6 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | 1’18.825 | 104 |
7 | ブレンドン・ハートレー | Toro Rosso | 1’18.949 | 156 |
8 | エステバン・オコン | Force India | 1’18.967 | 163 |
9 | シャルル・ルクレール | Sauber | 1’19.118 | 75 |
10 | セルゲイ・シロトキン | Williams | 1’19.189 | 105 |
11 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1’19.464 | 97 |
12 | ランス・ストロール | Williams | 1’19.954 | 27 |
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