2020 インディ500!佐藤琢磨、2度目の優勝!

KJ
2020年、第104回を迎えるインディ500。
世界三大レースの一つにも数えられる104回の伝統と格式を誇る世界最高峰の舞台です。
毎年5月最終月曜日に開催されるこのレースですが、今年はコロナ禍の影響で8月開催となります。

昨年は周回遅れの最下位から3位まで怒涛の挽回を果たした佐藤琢磨選手が、虎視眈々と3年ぶりに2度目の勝利を狙います。

一方、史上2人目の偉業となる『トリプルクラウン(世界三大レース制覇)』に王手をかけているフェルナンド・アロンソ選手が今年も出走します。

今年も見所盛りだくさんの第104回インディ500!
気になる日本時間のスケジュールとリザルトをまとめました!

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104TH RUNNING OF THE INDIANAPOLIS 500

親愛なるレースファンの皆様へ

この日曜日に開催される第104回インディアナポリス500に皆様をお招きでなかったことは本当に残念でなりません。

無観客でのレースにはなりますが、参戦ドライバーたちは世界最高峰レベルのレースを皆様にはご自宅でお楽しみいただけるようにレースに向けて準備を進めております。

このような困難な状況の中であっても、この毎年恒例のイベントにおいて友人知人たちといつものようにレースを観戦されることを楽しみにされていたことは重々承知しています。

何十万人ものレースファンの皆さんが、このインディアナポリスモータースピードウェイに訪れて「バックホームアゲインインインディアナ」を感じ、贔屓のドライバーに声援を送り、その大歓声がエンジンサウンドと一体化してスピードウェイ中に響き渡るシーンが今年は無いことが残念でなりません。

インディアナポリスとインディアナ州にとってインディ500は無くてはならないものです。インディアナポリスではインディ500が開催される5月こそがレース関係者のみならず地元企業にとって経済活動の中心になってきていたからです。

しかし、このマリオン郡における新型コロナウィルスの感染拡大に際して、無観客にてレースをしなければならないということは苦渋の選択でした。

長い準備期間を経てスピードウェイとインディカーシリーズのオーナーとなり、収容人数の25%におさえての観客動員を目指してきましたが、レースファンの皆さんの健康と、この偉大なレースを絶えることなく維持することの方が重要であることを鑑みて今回の判断に至りました。

2021年のインディ500でご来場の際にはリニューアルされた様々な場内施設、新たに30基増設されたLEDビデオスクリーン、5Gのネットワーク環境、更新された売店や洗面所、多くの皆様に優勝車両を見ていただけるように表彰台へリフトアップさせる装置など、さまざまな新しい設備が皆様をお迎えすることになっています。

私が初めてインディ500に父親に連れられてきたのは14歳の時でした。1951年で優勝はリー・ウォーラードでした。その時に私は彼のヘルメットを借りてそのレースカーのコクピットに座らせてもらうことができました。その時のことが忘れられませんでした。

その時の感情が今の私につながっています。私はスピードウェイとインディカーを後世に残していかなければならないと思っています。それゆえ、レースを楽しんでくださる皆さんの存在が何よりも重要だと思っています。

皆様にはご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
来年ここでまたお会いしましょう。
”drivers – start your engines.”

ロジャー・ペンスキー

ドライバー情報

過去ウィナー(8人)

  • エリオ・カストロネベス選手(2001/2002/2009)
  • スコット・ディクソン選手(2008)
  • トニー・カナーン選手(2013)
  • ライアン・ハンターレイ選手(2014)
  • アレクサンダー・ロッシ選手(2016)
  • 佐藤琢磨選手(2017)
  • ウィル・パワー選手(2018)
  • シモン・パジェノー選手(2019)

ルーキードライバー(5人)

  • オリバー・アスキュー選手
  • ダルトン・ケレット選手
  • リナス・ビーケイ選手
  • アレックス・パロウ選手
  • パトリシオ・オワード選手

リフレッシャーズ(7人)

  • エリオ・カストロネベス選手
  • セージ・カラム選手
  • ジェームス・デイビソン選手
  • マックス・チルトン選手
  • フェルナンド・アロンソ選手
  • JR・ヒルデブラント選手
  • ベン・ハンリー選手

トラックスケジュール(日本時間)

8月12日(水):デイ1(プラクティス1)

ベテランドライバープラクティス

初出場のドライバーや長い間オーバルでのレースに出場していないドライバーを除くベテランドライバーが練習走行を行います。

8月12日(水) 22:00〜24:00

ルーキー・オリエンテーション・プログラム&リフレッシャーテスト

初出場のドライバーや長い間オーバルでのレースに出場していないドライバーが対象となります。 最終的に、規定の平均時速より良い記録を計測する必要があります。

8月13日(木) 0:00〜2:00

オープンプラクティス(全ドライバー)

各チームが自由に練習走行を行います。

8月13日(木) 2:00〜4:30

8月13日(木):デイ2(プラクティス2)

オープンプラクティス

各チームが自由に練習走行を行います。

8月13日(木) 22:00〜4:30

8月14日(金):デイ3(ファストフライデー)

オープンプラクティス

各チームが自由に練習走行を行います。3日目となる金曜日(通称ファストフライデー)はターボ加給圧が高められてパワーアップします。昨年までのターボ加給圧は20.3psiでしたが、今年はエアロスクリーン装着による重量増加分をカバーするため、ターボ加給圧は21.7psiに高められます。これによって発生するパワーは約650hpから約750hpにアップします。

8月14日(土) 22:00〜4:30

予選出走順抽選(クオリフィケーションズ ドロー)

8月14日(土) 5:15〜

8月15日(土):予選1日目

オープンプラクティス

各チームが自由に練習走行を行います。

8月15日(土) 19:30〜20:30

予選(上位9台 / 10~33位確定)

8月15日(土) 22:00〜3:50

8月16日(日):予選2日目(ポールデイ)

ラストチャンス・プラクティス(上位9台)

8月16日(日) 22:00〜22:30

ファストナイン・シュートアウト(1〜9位確定)

8月17日(月) 0:15〜1:15

オープンプラクティス

各チームが自由に練習走行を行います。

8月17日(月) 2:30〜5:00

8月21日(金)深夜:ファイナルプラクティス(カーブデイ)

ファイナルプラクティス

決勝レース前の金曜日に行われる最終練習。 予選を通過した33台が、決勝レースを想定した練習走行をします。

8月21日(金) 22:00〜0:00

8月23日(日)深夜:第104回 インディ500

決勝レース

1周2.5マイル(約4.023km)のコースを200周、走行距離500マイル(804.672km)で優勝を賭けて争います。

8月24日(月) 3:15〜7:00

ライブタイミング

インディカー公式ウェブサイト

テレビ放送

予選1日目(生中継/BSスカパー!)

放送日時

8月16日(日)4:00~7:00

解説・実況

解説:松田秀士・松浦孝亮
実況:レーサー鹿島

予選2日目(生中継/BSスカパー!)

放送日時

8月17日(月)2:00~5:00

解説・実況

解説:松田秀士・松浦孝亮
実況:レーサー鹿島

予選(録画/GAORA SPORTS)

放送日時

8/22 (土) 19:30 ~ 23:55(初回)

解説・実況

解説:小倉茂徳・松田秀士
実況:レーサー鹿島

カーブデイ(録画ダイジェスト/BSスカパー!)

放送日時

8月22日(土) 22:00~0:00

解説・実況

解説:小倉茂徳・松田秀士
実況:レーサー鹿島

レース(生中継/GAORA SPORTS)

放送日時

8月23日(日) 26:00 ~ 7:00(初回・生中継)
8月26日(水) 17:30 ~ 22:00
9月6日(日) 22:30 ~ 27:00

解説・実況

解説:松田秀士・松浦孝亮
実況:村田晴郎

レース(録画/NHK BS1)

放送日時

8月24日(月) 18:00 ~ 21:50

解説・実況

解説:中野信治
実況:ピエール北川

リザルト

第104回インディアナポリス500マイル予選結果

Pos. No. Driver Team Engine mph
1 98 M.アンドレッティ アンドレッティ・ハータ H 231.068
2 9 S.ディクソン チップ・ガナッシ H 231.051
3 30 佐藤琢磨 レイホール・レターマン・ラニガン H 230.725
4 21 R.ヴィーケイ エド・カーペンター・レーシング C 230.704
5 28 R.ハンター-レイ アンドレッティ・オートスポーツ H 230.648
6 29 J.ヒンチクリフ アンドレッティ・オートスポーツ H 229.870
7 55 A.パロウ デイル・コイン・ウィズ・チームゴウ H 229.676
8 15 G.レイホール レイホール・レターマン・ラニガン H 229.38
9 27 A.ロッシ アンドレッティ・オートスポーツ H 229.234
10 88 C.ハータ アンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー H 230.775
11 8 M.エリクソン チップ・ガナッシ H 230.566
12 45 S.ピゴット レイホール・レターマン・ラニガン H 230.539
13 1 J.ニューガーデン チーム・ペンスキー C 230.296
14 10 F.ローゼンクヴィスト チップ・ガナッシ H 230.254
15 5 P.オワード アロー・マクラーレンSP C 230.213
16 20 E.カーペンター エド・カーペンター・レーシング C 230.211
17 26 Z.ビーチ アンドレッティ・オートスポーツ H 229.961
18 47 C.デイリー エド・カーペンター・レーシング C 229.955
19 18 S.フェルッチ デイル・コイン・レーシング H 229.924
20 60 J.ハーベイ メイヤー・シャンク・レーシング H 229.861
21 7 O.アスキュー アロー・マクラーレンSP C 229.760
22 12 W.パワー チーム・ペンスキー C 229.701
23 14 T.カナーン A.J.フォイト・レーシング C 229.154
24 41 D.ケレット A.J.フォイト・レーシング C 228.880
25 22 S.パジェノー チーム・ペンスキー C 228.836
26 66 F.アロンソ アロー・マクラーレンSP C 228.768
27 51 J.デイビソン デイル・コイン・レーシング H 228.747
28 3 H.カストロネべス チーム・ペンスキー C 228.373
29 4 C.キンボール A.J.フォイト・レーシング C 227.758
30 59 M.チルトン カーリン C 227.303
31 24 S.カラム ドレイヤー&レインボールド C 227.099
32 67 JR.ヒルデブランド ドレイヤー&レインボールド C 226.341
33 81 B.ハンレイ ドラゴンスピード USA C 222.917

コメント

佐藤琢磨(3位)

「まず、マルコ・アンドレッティと彼のチームにおめでとうと言いたいですね。彼らは今年も本当にすばらしいパフォーマンスをみせてきています。自分たちとしては、フロントローからスタートする権利を獲得したのですから、とても大きな成果を挙げられたことと喜んでいます。Rahal Letterman Lanigan Racingのスタッフ全員がオフシーズンの間からハードワークを続けてきて、パフォーマンスを進歩させ、それが今日の結果につながりました。Hondaの仕事ぶりも偉大でした。すばらしい仕事をチームとHondaが成し遂げてくれました。これからはレースに集中します。予選後のプラクティスが非常に重要なものになるでしょう。そして金曜日、カーブデイのファイナルプラクティスも大きな意味を持つものになります。これまでのプラクティスで、私たちは自分たちの空力セッティングがレースで力を発揮すると確信していますから、レースを戦う日をとても楽しみにしています」

第104回インディアナポリス500マイルレース結果

Pos No Driver Team Engine Laps
1 30 佐藤琢磨 レイホール・レターマン・ラニガン H 200
2 9 スコット・ディクソン チップ・ガナッシ H 200
3 15 グラハム・レイホール レイホール・レターマン・ラニガン H 200
4 18 サンティノ・フェルッチ デイル・コイン・レーシング H 200
5 1 ジェセフ・ニューガーデン チーム・ペンスキー C 200
6 5 パトリシオ・オワード アロー・マクラーレンSP C 200
7 29 ジェームス・ヒンチクリフ アンドレッティ・オートスポーツ H 200
8 88 コルトン・ハータ アンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー H 200
9 60 ジャック・ハーベイ メイヤー・シャンク・レーシング H 200
10 28 ライハン・ハンター-レイ アンドレッティ・オートスポーツ H 200
11 3 エリオ・カストロネべス チーム・ペンスキー C 200
12 10 フェリックス・ローゼンクヴィスト チップ・ガナッシ H 200
13 98 マルコ・アンドレッティ アンドレッティ・ハータ H 200
14 12 ウィル・パワー チーム・ペンスキー C 200
15 26 ザック・ビーチ アンドレッティ・オートスポーツ H 200
16 67 JR.ヒルデブランド ドレイヤー&レインボールド C 200
17 59 マックス・チルトン カーリン C 200
18 4 チャーリー・キンボール A.J.フォイト・レーシング C 200
19 14 トニー・カナーン A.J.フォイト・レーシング C 199
20 21 リーナス・ヴィーケイ エド・カーペンター・レーシング C 199
21 66 フェルナンド・アロンソ アロー・マクラーレンSP C 199
22 22 シモン・パジェノー チーム・ペンスキー C 198
23 81 ベン・ハンレイ ドラゴンスピード USA C 198
24 24 セージ・カラム ドレイヤー&レインボールド C 198
25 45 スペンサー・ピゴット レイホール・レターマン・ラニガン H 194
26 20 エド・カーペンター エド・カーペンター・レーシング C 187
27 27 アレクサンダー・ロッシ アンドレッティ・オートスポーツ H 143
28 55 アレックス・パロウ デイル・コイン・ウィズ・チームゴウ H 121
29 47 コナー・デイリー エド・カーペンター・レーシング C 91
30 7 オリバー・アスキュー アロー・マクラーレンSP C 91
31 41 ダルトン・ケレット A.J.フォイト・レーシング C 82
32 8 マーカス・エリクソン チップ・ガナッシ H 24
33 51 ジェイムス・デイビソン デイル・コイン・レーシング H 4

コメント

佐藤琢磨(優勝)

「最高のマシンだったと思います。終盤の燃料戦略でディクソンに1周の遅れをとっていました。ゴールまでの燃費は少し厳しかったですね。しかし、できる限り燃料をセーブする走りを続け、最終的には最後のバトルが激しくなったとしてもフルパワーで戦える燃料を確保できていました。最終グリーンフラッグラップの第4コーナーではディクソンがずっと来ていましたが、信じられないことに僕はそれを抑えることができたんです。だれもがすばらしい仕事をしてくれました。HPDとHondaは、我々に多くのパワーと燃費を与えてくれました。自分たちのマシンが今日は最強だったと感じています。2勝目を飾れるなんて、これもみんなチームの努力のおかげです。彼らは本当にがんばってくれ、今日もすばらしいピットストップを行ってくれました。今回の勝利はHondaパワーのおかげです。強力なエンジンをHondaとHPDが作ってくれ、そのエンジンは燃費もとてもよかった。そしてチームが最高のマシンを作り上げてくれました。日本のファンの皆さんは夜中からのテレビ観戦だったと思います。応援ありがとうございました。インディでの2勝目をこうして挙げることができました。皆さんの応援があることで、インディで走り、優勝することができていると思います。次のレースからもがんばります」

八郷隆弘(本田技研工業株式会社 代表取締役社長)

「世界3大レースのひとつであるインディ500で2度目の勝利を挙げ、世界のモータースポーツの歴史に新たな足跡を残すことになった琢磨選手と、チームおよび関係者の方々、そして、琢磨選手を応援してくださっているファンの皆さまに心からの感謝申し上げるとともに、この快挙達成の喜びを分かち合いたいと思います。またこのニュースが、新型コロナウイルス感染拡大の影響が続く世の中にとって明るい話題となることを願います。琢磨選手、本当におめでとう!」

江崎グリコが道頓堀グリコサインで琢磨選手に祝福メッセージ

8月23日、世界3大レースのひとつに挙げられるインディアナポリス500マイルレース(インディ500)において、江崎グリコがサポートを行っているレーシングドライバー・佐藤琢磨選手が3年ぶり2回目の優勝を果たした。江崎グリコはこの快挙を記念し、9月4日から大阪・道頓堀グリコサインにて祝福メッセージを放映することを発表した。

江崎グリコと佐藤琢磨選手

江崎グリコと琢磨選手の縁は2010年から始まった。その後、東日本大震災の復興応援プロジェクト「With you Japan」内におけるカートイベント「TAKUMA KIDS KART CHALLENGE」へ協力を行うなど、江崎グリコは琢磨選手との交流を通じてカートの楽しさを伝え、子どもたちの健やかな成長を応援してきた。(2018年のTAKUMA KIDS KART CHALLENGEのレポートhttps://www.glico.com/jp/enjoy/contents/kidskart/

琢磨選手のゴールインマーク

江崎グリコは2017年の琢磨選手の初優勝時も道頓堀グリコサインに祝福メッセージを放映している。その際、映し出された琢磨選手の両手を挙げたポーズに対するSNS上の「足を上げれば完璧」という指摘に「今度やってみる」と答えた琢磨選手。すると今回の優勝後には本当にゴールインマーク(※)ポーズを披露し大きな話題を呼んだ。今回流れる映像ではそのポーズも使用。まさに「完璧」な琢磨選手のゴールインマークが見ることができる。

※ゴールインマークとは:江崎グリコ創業者・江崎利一は栄養菓子「グリコ」を開発中、その特長をあらわすマークについて考えていました。その際、神社でかけっこをしていた子どもが両手を大きく上げてゴールインする姿を見て「スポーツこそ健康への近道、子どもの遊びの本能もスポーツに繋がっている。それらの象徴がゴールインの姿だ」とひらめき、生まれたものがゴールインマークです。

放映スケジュール

日時:9月4日~17日、日没30分後~22:00まで(初日の初放映は18:50を予定)

場所:道頓堀グリコサイン(大阪府大阪市中央区道頓堀1-10-2)

内容:15分ごとに1回、複数の画像を順番に合計で約30秒放映・放映イメージ(変更の可能性があります)

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KJプレビュー(2020.08.18)

昨年の続き、2012年の続き

佐藤琢磨選手が予選3位となり、インディ500における自身最高位を記録すると共に、日本人初となる最前列=フロントロウからのスタートを決めた。

琢磨選手本人はもちろん、チームやスポンサーや多くのファンも、当然ながらポールポジションを望んでいたと思う。けれども、個人的には3位からのスタートというのが「とても琢磨選手らしい」と思ったし、何よりも勝利の予感がした。

琢磨選手のレーシングキャリアは、フィクションのようなストーリー性に満ちている。キャリアをスタートさせて僅か5年でF1に辿り着いたこともそうだし、初めてF1の表彰台に立ったアメリカの地でインディカーシリーズに参戦することになったのもそうだし、F1で表彰台に立った思い出の地で開催されるインディ500で勝利したこともそうだ。

その勝利には2012年のインディ500で残り1周を残してトップのダリオ・フランキッティ選手のインに飛び込むも厳しいディフェンスに遭ってスピンアウト。あの時の「大きな忘れ物」が2017年の初優勝の伏線となったことは周知の通りだ。

そして、2019年。所属チームは、あの2012年を戦ったレイホール・レターマン・ラニガンレーシングだ。今度はチームとしてあの時の「大きな忘れ物」を取りに行く。不運が重なり、一時は周回遅れとなり万事休する展開に陥りながらも、諦めずに挽回して怒涛の追い上げを見せて3位を獲得した。ある程度納得できる部分もありながら、手の届くところにあった栄冠を逃した悔しさが確実に残った。

今大会は、昨年のリザルトである3位からスタートする。こうなると、もはや「昨年のリスタート」というべきだろう。きっと琢磨選手は、昨年の続きを見せてくれる筈だ。その先にあるものは勝利しかない。大いに期待したい。

トリプルクラウンを狙うアロンソ

今大会で注目を集めるドライバーの筆頭は、何と言ってもフェルナンド・アロンソ選手だろう。

既にルノー・DPワールド・F1チームから来季のF1復帰が発表されており、F1参戦中はインディ500へ出走しないことを明言している。ルノーとの2年契約が終了するのは2022年であり、アロンソ選手は41歳となっている。40代でもインディ 500で活躍するドライバーは多いが、彼らはインディカーシリーズのトップコンデンターである。インディカーでの経験が少ないアロンソ選手にとっては事実上、今大会がトリプルクラウン達成のラストチャンスになると考えられているからだ。

では、今大会で勝てる可能性はどれくらいあるのだろうか?アロンソ選手と彼のファンにとっては残念なことながら、可能性はゼロでは無いものの限りなくゼロに近いと言って差し支えないだろう。

今大会の大きな流れとして「ホンダエンジン優勢」という情勢は揺るぎない事実のように見える。常勝を誇るペンスキーのエンジニアリング能力を持ってしても、ホンダエンジン勢から大きく遅れをとってしまっているのだ。

また、今季から導入されたエアロスクリーンへの適応という点でも、十分ではないようだ。導入当初、エアロスクリーンはドライバーの視覚的な影響を危惧されたものの、その点で大きな影響は無かった。

それ以上に問題となったのは、ドライバー自身が空気の流れを体感できないことや、ドラッグの増加による自車のダウンフォース量低下、そして前走車から受ける気流の乱れの増加による接近の困難さの増大などである。

つまり、過去のデータに捉われることなく、コンディションに応じて素早く最適なセッティングへ辿り着くことが、インディカーで勝つための最低条件となったのだ。膨大なデータを適切に処理できるエンジニアリング能力を持つトップチームと、先入観の無いルーキードライバーが活躍する理由の一つはここにある。

アロンソ選手に勝機があるとすれば「レースデイのコンディションがホンダエンジンにとって不利に働く状況を生むこと」「レースが100周に差し掛かる頃までにマシンの特性とセッティング変更への反応を掴みきること」「ピットインに最適なタイミングでイエローコーションが何度か出ること」だろう。

やはり、アロンソ選手の勝機は限りなく小さいものに見える。但し、F1のようなヨーロピアンスタイルのレースを見慣れていると「神頼み」のように思えるシチュエーションも、アメリカンスタイルのレースでは起こり得ることだ。どうなるか、見てみよう。

ライバルはディクソンとロッシ

佐藤琢磨選手にとって最大のライバルは、ランキング首位で予選2位のスコット・ディクソン選手と古巣アンドレッティ・オートスポートに所属する予選9位のアレクサンダー・ロッシ選手になるだろう。3者共にインディ500で2勝目を目指すドライバーであり、インディ500で好成績を残し続けているドライバーでもある。

まず、とにかく今季のディクソン選手とチップガナッシレーシングは、これまで以上に安定して速い。まさに無双と言っていいほど、どんなコンディションでも走り始めから一貫した速さを見せ続けている。今大会の優勝候補筆頭である。マシントラブルやアクシデントが無い限り、勝利を逃す姿を想像するのが難しいくらいである。

そのディクソン選手と琢磨選手の争いに絡むのがロッシ選手になるだろう。2016年のインディ500でルーキーウィンを達成して以降も、インディアナポリスでは抜群の強さを見せ続けている。気性が荒く、一度綻びを見せると一気に転げ落ちてしまう側面もあるものの、特に終盤が燃費勝負となった場合にはかなり手強い相手となる筈だ。アメリカ人のロッシ選手は、多くの期待を集めることだろう。彼のチームメイトでインディ500ウィナーのライアン・ハンターレイ選手も気になる存在だが、ロッシ選手の方に分があるように見える。

ただ、多くのアメリカ人はロッシ選手やハンターレイ選手以上にポールポジションを獲得した名門アンドレッティ家のマルコ・アンドレッティ選手に大きな期待を寄せている筈だ。ルーキーイヤーだった2006年のインディ500では198周目にトップに立ち、ルーキーウィンと共に父であるマイケル・アンドレッティ選手との親子1-2フィニッシュという快挙が目前に迫った。

ところが、チェッカー寸前でサム・ホーニッシュJr.選手に0.0635秒差で抜かれてしまったマルコ選手。彼もまた、琢磨選手と同様に大きな忘れ物をしたままとなっている。この数年は低迷していたこともあり、好調な今大会に懸ける想いは並々ならぬものがあることだろう。

けれども、ドライバーとしてのアンドレッティ家とインディ500の相性の悪さは今大会もきっと変わらないだろう。インディアナポリスに愛される佐藤琢磨選手とは真逆と言っても差し支えないだろう。マルコ選手が再びトップ争いに絡んでくることは歓迎すべきだし、好走に期待したい。しかし、彼の勝利はあまり想像ができない。

やはり、ディクソン選手とロッシ選手が佐藤琢磨選手にとって最大のライバルとなる筈だ。

2度目の頂点へ

では、琢磨選手が2度目のインディ500ウイナーになれるかどうか。それはファイナルプラクティスとなるカーブデイの結果にかかっていると言っても決して過言ではないだろう。ここで「単独でも集団でも速いマシン」を作ることができれば、道は大きく開けてくる筈だ。無理をしなければならないマシンでは、文字通り足元を掬われるのが長丁場となるインディ500だ。

予選では見事な走りを見せた琢磨選手だが、その後に行われたプラクティスでは下位に沈んでしまった。まだ集団で走行する際に「速いマシン」「抜けるマシン」を手に出来ていない証左でもある。あらゆる状況下で安定して速いマシンを手にすることがインディ500を勝つための近道なのは誰もが知るところ。ここで得られたもの、欠けていたものを整理してカーブデイに挑むことが出来れば、まだレベルアップできる余地がありそうだ。

但し、カーブデイはレース2日前の金曜日に開催されるため、コンディションが決勝レースと近いものになるとは限らない。今のところ日曜日は猛暑日となることが予想されているが、金曜日はやや涼しいコンディションが予想され、ここまでとは少し異なる展開が見えてくるかもしれない。例えば、涼しいコンディションではシボレーエンジン勢の方が速いというようなことは大いにあり得る。

大切なのはカーブデイの結果よりも、琢磨選手自身がマシンの仕上がりに自信を持てることだ。そうなると琢磨選手は手が付けられないような速さや強さを発揮することは、過去に何度もあったことである。そして、決勝日と異なるコンディションでも速さを見せられれば、ますます期待が高まるだろう。

唯一の心配事はカーブデイのコンディションにハマり過ぎるマシンを作って方向性を間違えることだが、そこは琢磨選手のキャリアとチームの豊富なリソースでしっかりと見極めて欲しいところだ。

日本時間2020年8月24日早朝、佐藤琢磨選手が日本のモータースポーツ史に新たな金字塔を打ち立ててくれると信じている。

その時を、ミルクを冷やしながら待ちたい!

KJインプレッションズ(2020.08.24)

2 TIMES INDY 500 CHAMPION!

佐藤琢磨選手が偉業を成し遂げた。
1911年に始まった伝統ある第104回インディアナポリス500マイルレースを制覇し、史上20人目のマルチウィナーの仲間入りを果たした。

モナコGP、ル・マン24時間レースと並んで「世界三大レース」と称されるインディ500だが、他のレースと比べて大きな特徴が存在している。他の2レースは自動車メーカーやチームがルールの範囲内で自由にマシンの開発を行い、マシンに明確な優劣が存在している。対するインディカーはイタリアのダラーラ社が開発したシャシーとブリヂストン傘下のファイアストン社のタイヤを使用し、チーム毎のマシンの違いは基本的にエンジンだけである。つまり、非常に競争の激しいレースであり勝敗を分ける要素の大部分をドライバー自身が担っているのである。

ル・マン24時間レースを制した日本人は3人おり、中でも中嶋一貴選手は琢磨選手同様に2度の栄冠に輝いている。しかし、一貴選手の活躍があまり注目されなかった理由として「所属するトヨタのマシンの戦闘力が圧倒的なこと」「3人のドライバーが交代で走行すること」を挙げられる。モータースポーツの中でも特にチームスポーツの色合いが濃いレースであり、他の団体競技と同様にチームとしてのトヨタとエースドライバーのフェルナンド・アロンソ選手に注目が集まったのだ。

もちろん、インディ500もマシンセットアップや戦略策定、ピットストップなどチームスポーツの部分もある。しかし、他の2レースと比べるとよりドライバーの実力が結果に反映されやすいレースであると言える。近いフォーマットを持つF1モナコGPも、現在のメルセデスAMGやレッドブル・ホンダのようなトップチームに所属していなければ、勝つチャンスはほとんど無い。だからこそ、佐藤琢磨選手の勝利には価値がある。

しかも、アンドレッティ・オートスポートというビッグチームで勝利した最初の優勝とは異なり、今回はレイホール・レターマン・ラニガンレーシングという中堅チームでの勝利なのである。この勝利には、より格別の価値があると言っていいだろう。

モータースポーツにおける歴史的快挙を日本人に伝えることの難しさは、最初の勝利の際にも痛感した。この勝利の重みは「日本人プロテニスプレイヤーがウィンブルドン選手権で2勝目を挙げた」という例えが最も相応しいかもしれない。錦織圭選手がそれを成し遂げたならば、日本中が興奮の坩堝に陥るだろう。

アメリカではイチロー氏や松井秀喜氏と並ぶ日本人のヒーローであり、現役アスリートとしては今や最高の存在だ。メジャーリーガーの大谷翔平選手やNBAプレイヤーの八村塁選手よりも遥かに格上の存在なのだ。

それほどの快挙であり、それほどの存在なのだと、1人でも多くの日本人に知ってもらいたい。

静かなる熱狂の果てに

そんな快挙の瞬間を、思いのほか静かに見届けたファンは多かったことだろう。

残り5周で琢磨選手のチームメイトであるスペンサー・ピゴット選手が大クラッシュして安否が気遣われ、レースもフルコースコーション(追い抜き禁止の低速走行)のまま終了したことが影響したのは間違いない。

しかし、中継でも実況の村田晴郎と解説の松浦孝亮選手、松田秀士氏も話されていたが「(佐藤琢磨選手がインディカーシリーズで勝つことを)見慣れてしまった」ことも大きいかもしれない。前回の勝利では「まさか生きているうちに日本人ドライバーがインディ500で勝つのを見られるなんて!」と大興奮に陥ったものだが。慣れとは本当に怖いものだ。

また、勝ち方として琢磨選手の”No Attack. No Chance.”スタイルでトップに追いついて、追い抜いて勝利する「挑戦者のレース」ではなく、チェッカーからまだ早い駆け引きの段階でトップに立ち、先攻逃げきりで勝ち切った「王者のレース」を見たことに、ある種の戸惑いのようなものがあったのかもしれない。展開を読みきり、トラックポジションを重視した判断は本当に素晴らしい。

ディクソン選手とチップガナッシのマシンは、中盤までレースを完全に支配しているように見えた。しかし、全車を周回遅れにでもしない限り、インディ500に於ける中盤までの順位と速さはそれほど重要ではない。もしかすると、そこにディクソン選手とチップガナッシの油断と隙があったのかもしれない。琢磨選手は「最後にトップでチェッカーを受けるための逆算」をし続けていた。トップ走行にこだわらず、5番手以内を走行しながらひたすらライバルのマシンの挙動やコンディションの変化を感じ取り、自分のマシンのセッティングを突き詰め、勝利を手繰り寄せて行ったのだ。

残り5周で大きなクラッシュが発生し、フルコースコーションのままゴールを迎えたことは、確かに琢磨選手の手助けになっただろう。けれども「あのままレースが続いていたら勝てなかった」とは思わない。琢磨選手はディクソン選手を無理せず抜いたが、ディクソン選手は琢磨選手を抜こうとして抜けなかった。それはエンジンパワーのセッティングの違いによる影響だけではなかった。琢磨選手はダウンフォースを犠牲にしてスピードの伸びるマシンを作り上げていた。そして、それを支えるメカニカルグリップも獲得していた。ディクソン選手とチップガナッシのマシンは、そこまで突き詰められていなかった。琢磨選手とレイホール・レターマン・ラニガンレーシングは「勝つべくして勝った」と言っていいだろう。

個人的にはプレビューで記した「ディクソン選手とロッシ選手がライバルになる」という予想こそ当たっていたものの、まさかディクソン選手を抑えきることが出来るとは思いもしなかった。ディクソン選手とチップガナッシレーシングの読みの更に先を行ったのだから、感嘆させられた部分がある。

いずれにせよ、静かな幕切れとなったことは意外であり、最初の優勝とは異なる円熟の走りを見られたことは幸せなことだ。

シリーズタイトルを目指して

佐藤琢磨選手はインディカーシリーズで既に「インディ500勝利」「4つの種類(オーバル・ショートオーバル・ロード・ストリート)全てのコースで勝利」の快挙を成し遂げており、もちろん予選でのポールポジションも獲得している。ちなみに、インディカーシリーズ通算6勝という成績で、これらの偉業を達成しているのは驚異的なことだ。

43歳、残り少なくなってきたレーシングドライバーのキャリアに於いて、どうしても達成して欲しいのが「トップカテゴリーのシリーズタイトル」、つまりインディカーシリーズの年間王者である。

今回のインディ500勝利で、ポイントスタンディング6位に浮上した琢磨選手。首位のスコット・ディクソン選手とは128ポイント差と大きく水を開けられているが、まだまだ諦めずに勝利や入賞を重ねて、最終戦で再びディクソン選手との一騎討ちにもつれ込んでくれると、ファンとしては最高の展開である。

そして、今年に限らず来年以降もインディ500の3勝目とシリーズタイトルの夢を追って走り続ける琢磨選手を応援し続けたい。

佐藤琢磨選手のキャリアをリアルタイムで追える時代に生まれてきて、本当に良かった。

琢磨選手、本当におめでとうございます!!

最後に。多くの日本人若手ドライバー達には、是非とも琢磨選手が現役で走り続けている間にアメリカへ渡って欲しい。F1だけが、ヨーロッパだけがモータースポーツの最高峰ではないのだと気付いて欲しい。そして「生ける伝説」の背中を見て、琢磨選手に続いて欲しい。

出でよ、インディカーに挑戦する日本人若手ドライバー!!



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