日本人ホンダF1ドライバー候補2020!角田裕毅がF1デビュー決定!

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KJ
いよいよ2020 F1シーズン開幕が近付いてきました。

華やかな舞台の裏で、希少な最高峰のレースシートを狙う日本人ドライバー達が、今季もそれぞれのカテゴリーで熾烈な生存競争を繰り広げようとしています。

これまでにF1のレギュラーレースシートを獲得した日本人ドライバーは9人。
中嶋悟、鈴木亜久里、片山右京、井上隆智穂、中野信治、高木虎之介、佐藤琢磨、中嶋一貴、小林可夢偉。
2014シーズン以降、日本人不在が続いています。

スーパーライセンス取得条件を満たし、2021シーズンに晴れて10人目のF1レギュラードライバーとなるのは誰か!?
日本人ドライバーの現状と条件をまとめてみました!

“トロロッソ・ホンダ”から
“アルファタウリ・ホンダ”へ

2006年からレッドブルのジュニアチームとしてF1に参戦してきた『スクーデリア・トロ・ロッソ(イタリア語でチームレッドブルの意)』は、2020年からレッドブルの衣料ブランド『アルファタウリ』を宣伝するため、チーム名を『スクーデリア・アルファタウリ』に変更しました。

鮮やかなブルーが印象的だったトロロッソのマシンカラーリングですが、チーム名の変更と共に一新。アルファタウリはネイビーとホワイトのブランドカラーにホンダのコーポレートカラーであるレッドを挿し色に使う洗練されたカラーリングとなりました。

レッドブルと同様にホンダのワークスサポートを受けるアルファタウリに加入することは、F1を目指すホンダ系日本人ドライバーにとって最初の大きな目標となります。

スーパーライセンス
Super Licence

スーパーライセンスを取得するためにはドライバーは以下の条件を満たし、FIAへ申請する必要があります。

第1章 FIA国際ドライバーライセンス第5条 スーパーライセンスの資格と発給条件

FIAフォーミュラワンのスーパーライセンスはFIAによって発給される。

5.1)資格
5.1.1 ドライバーは、現行のFIA国際グレードAライセンスの所持者でなければならない。

5.1.2 スーパーライセンスの初回申請の際、ドライバーは有効な運転免許証の所持者でなければならない。

5.1.3 ドライバーは、最初に参加する週末のF1レースの開始時点で少なくとも18才でなければならない。

5.1.4 a) スーパーライセンスの初回申請の際、または本条項5.1.6 c)に基づきスーパーライセンスを申請する際は、ドライバーは国際スポーツ競技規則、およびF1競技規則の最重要事項に関する質問セッションを成功裡に修了しなければならない。

b) すべてのF1スーパーライセンスの要請においては、当該F1チームは、国際モータースポーツ競技規則およびF1競技規則の最重要事項についてのブリーフィングをドライバーとともに開催したことをF1スーパーライセンス申請書を介して証明しなければならない。

5.1.5 ドライバーは、付則1にあるいずれかのシングルシーターの選手権での、2つのフルシーズンにおいて、各々少なくとも80%に参戦していなければならない。

5.1.6 更にドライバーは、以下の必要条件の少なくとも1つを満たさなければならない。

a) 申請前の3年間に少なくとも40ポイントを累積する。(選手権大会とポイントは付則1に掲載)

b) 過去 3シーズンの間にスーパーライセンス(フリープラクティス専用のスーパーライセンスは除く)が与えられたことがある。

c) 過去3シーズンの間より前にスーパーライセンス(フリープラクティス専用のスーパーライセンスは除く)が与えられたことがある。この場合、ドライバーは、シングルシーターのフォーミュラ車両において、近年中に一貫して突出した才能があるとFIAで判断されなければならない。当該F1チームは申請に先立つ180日以内に申請者が相当とするフォーミュラワンの車両(1)で、最低300kmをレーシングスピードで最大2日間の間に走行していることを、テストを行った国のASNから証明されるか、FIAフォーミュラワン世界選手権ドライバー部門対象のイベント中に申請者が行ったことを示さなければならない。

(1) TCCまたはTPCはF1競技規則で定められたもの。

5.2)フリープラクティス専用のスーパーライセンスの取得要件

5.2.1 ドライバーは現在有効なFIA国際グレードAライセンスを保有していなければならない。

5.2.2 フリープラクティス専用のスーパーライセンスの初回申請の際、ドライバーは有効な運転免許証の所持者でなければならない。

5.2.3 ドライバーは、最初に参加する週末のF1レースの開催時点で少なくとも18才でなければならない。

5.2.4 a) フリープラクティス専用のスーパーライセンスの初回申請時ドライバーはFIAフォーミュラ2選手権の6つの競技会を完了しているか、前の3年以内で累積25ポイントを獲得していなければならない。さらにドライバーは国際モータースポーツ競技規則およびF1競技規則の最重要項目に関する質問セッションを成功裡に終了させなければならない。

b) すべてのフリープラクティス専用のスーパーライセンスの要請においてドライバーは、FIAフォーミュラ2選手権のフルシーズンを完了しているか、前の3年以内で累積25ポイントを獲得していなければならない。さらに、当該F1チームは、国際モータースポーツ競技規則およびF1競技規則の最重要事項についてのブリーフィングをドライバーとともに開催したことを、F1スーパーライセンス申請書を介して証明しなければならない。

5.2.5 ドライバーは、シングルシーターのフォーミュラカーで突出した才能があることを示し、FIAにより全員一致で認められた者。
当該F1チームは、申請に先立つ180日以内に申請者が相当とするフォーミュラワンの車両で、最低300kmをレーシングスピードで最大2日間の間に走行していることを、テストを行った国のASNが証明していることを示さなければならない。

5.2.6 ドライバーは12ヵ月は試行期間とされ、フリープラクティス専用のスーパーライセンスは仮所持であり、いつでも再審査を受けることになる。

(1) TCCまたはTPCはF1競技規則で定められたもの。

5.3) 申請手順
a)申請者が参戦しようとする最初のFIAフォーミュラワン世界選手権競技の車両検査の14日前までに申請を完了しなければならない。やむを得ない理由により選手権のドライバー交代をする場合は、その競技の最初の車両検査が始まる48時間以上前にFIAに申請が受理されていなければならない。

b)現有の競技ライセンスを発給したASNは、ドライバーの競技記録、現有の国際Aライセンスナンバーとともに特別な推薦状を一緒に提出しなければならない。

c)ドライバーは、完璧なスーパーライセンス申請書をFIAに提出しなければならない。

d)年間のスーパーライセンス料金がFIAに支払われていなければならない。

5.4) 発給条件

5.4.1 5.1)あるいは5.2)および5.3)の条件を満たしていれば、FIAはスーパーライセンスを発給する。

5.4.2 スーパーライセンスは発給した年の末日まで有効である。

5.4.3 スーパーライセンスを取得したドライバーについては、見習い期間である初のフォーミュラワンレースの後12ヵ月の間は、いつでも再審査が行われる。

付則1

次の表に適応するために、関連した選手権は次の基準も合致する必要がある。:

- 最少5つのレースで構成されていること。
- 最少3つの異なるトラックで開催されること。
- 各レースは最少12人のドライバーがスタートすること。
- FIA国際スポーツ規則が遵守され、正規にASNにより公認されていること。
- FIA公認トラックにて開催されること。

順位認定される競技参加者が16未満となる一切の選手権については、75%のポイントが与えられる。
ペナルティポイントシステムが適用されるFIA選手権において、何のペナルティポイントも受けずに選手権の期間中に競技したドライバーは、次の表によって確立されている競技結果のポイントに加え2ポイントが与えられる。
下の表に示されているように、FIA F3ワールドカップの勝者には、その競技結果に加えてさらに5ポイントが与えられる。
1カレンダー年から最大1つの選手権の結果を累積することができる。
ドライバーはCIK-FIAカテゴリーで最大12ポイントを累積することができる。カートからのポイントは5年間有効とする。
2人以上のドライバーが同じ車を共有することで年間総合得点順位が達成されるレース選手権では、次の比率に従って各ドライバーのFIAドライバー分類に関連してポイントが授与される:

・プラチナおよびゴールドランクのドライバー:100%
・シルバーランクのドライバー:75%
・ブロンズランクのドライバー:50%
・FIAドライバー分類に入らないドライバー:ポイントは与えられない。

i):以下のポイント表は2020年以降に適用される。
ii):ポイントは、最終の選手権結果が達成された年に適用された規定文に従って授与される。

スーパーライセンスポイント(SLP)シリーズ別ポイント表

1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th
FIA フォーミュラ2 40 40 40 30 20 10 8 6 4 3
インディカー 40 30 20 10 8 6 4 3 2 1
FIA フォーミュラ3 30 25 20 15 12 9 7 5 3 2
FIA フォーミュラE 30 25 20 10 8 6 4 3 2 1
FIA WEC(LMP1) 30 24 20 16 12 10 8 6 4 2
Fリージョナル・ヨーロッパ 25 20 15 10 7 5 3 2 1 0
スーパーフォーミュラ 25 20 15 10 7 5 3 2 1 0
FIA WEC(LMP2) 20 16 12 10 8 6 4 2 0 0
DTM 20 16 12 10 7 5 3 2 1 0
スーパーGT 20 16 12 10 7 5 3 2 1 0
F3リージョナル・アジア 18 14 12 10 6 4 3 2 1 0
F3リージョナル・アメリカ 18 14 12 10 6 4 3 2 1 0
F3リージョナル・ジャパン 18 14 12 10 6 4 3 2 1 0
IMSA プロトタイプ 18 14 10 8 6 4 2 1 0 0
FIA WTCR 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
インターナショナルスポーツカー 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
NASCAR カップ 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
インディライツ 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
Wシリーズ 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
Fルノー・ユーロカップ 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
ユーロフォーミュラ・オープン 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
スーパーフォーミュラ・ライツ 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
ナショナルFIA F4 12 10 7 5 3 2 1 0 0 0
AsLMS/ELMS プロトタイプ 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
FIA WEC(LMGTEプロ) 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
FIA WEC(LMGTEアマ) 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
IMSA GT-LM 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
アジアン・ウインターシリーズ 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
地域F3 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
インディ・プロ2000 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
NASCAR ナショナル 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
トヨタ・レーシングシリーズ 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
インターナショナルGT3シリーズ 6 4 2 0 0 0 0 0 0 0
FIAカート世界選手権シニア 4 3 2 1 0 0 0 0 0 0
FIAカート大陸選手権シニア 3 2 1 0 0 0 0 0 0 0
FIAカート世界選手権ジュニア 3 2 1 0 0 0 0 0 0 0
FIAカート大陸選手権ジュニア 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0

()内は2019年までの獲得ポイント

スーパーライセンス取得の可能性のある日本人ドライバー

KJ
山本尚貴選手以外にも、WEC王者である中嶋一貴選手のように既に40ポイントを獲得しているドライバーもいます。

しかし、スーパーライセンスの申請にはF1チームとの契約を締結していることが条件となり、アルファタウリ・ホンダとの契約には事実上「ホンダ育成選手(HFDP)」や「ホンダ契約ドライバー」もしくは「レッドブル・ジュニアチーム所属」に限られます。

ここでは、2020シーズンにスーパーライセンスポイントを満たし、2021シーズンにF1デビューを果たす可能性のある3選手の状況と条件を紹介します。

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角田裕毅 Yuki Tsunoda ( Age 19 = Redbull Junior Team / HFDP )

2019 SLP=21P(2019:2P / 2018:12P / 2017:7P)
2020 SLP=59P(2020:40P / 2019:2P / 2018:12P / 2017:7P)

2020参戦カテゴリー
FIA F2:3位(200P)
Toyota Racing Series:4位

2020 SLP 30Point条件
FIA F2:5位以内(+20P)※F1 FP1出走の場合は+1Pとなるため6位以内(+10P)
Toyota Racing Series:最大10Pのみ
※どちらか1シリーズのみ

所属チーム
FIA F2:Carlin
Toyota Racing Series:M2 Competition

現在、レッドブルとホンダの双方が最も大きな期待をかけているドライバー。それは角田裕毅選手である。実際にレッドブル・ジュニアチームに所属しながらHFDPの支援も受けていることからも、それはよく見て取れる。

特にニュージーランドで開催される、ライバル・トヨタの名を冠したウィンターシリーズへの出走をホンダが許可したことからも角田選手への本気度は相当高く、レッドブルとホンダ双方の本命候補と見ていいだろう。

しかし、度々披露している抜群のレースビルドとオーバーテイクの勝負強さとは裏腹に、予選での一発の速さについて、まだまだ大きな課題を残していることも確かだ。これまでも速さと強さの両方を高いレベルで要求してシビアな態度を見せてきたヘルムート・マルコ博士が、いつまで待ってくれるかはやや心配が残る。

今シーズンからFIA F2にステップアップする角田選手だが、そうした状況からあまり悠長なことも言っていられない。チームメイトにして同じくレッドブル・ジュニアチームに所属するルーキー、ユアン・ダルバラ選手を上回り、なるべく早い段階で予選上位と表彰台の常連になることが望まれる。

ダルバラ選手はプレマから参戦した昨季のFIA-F3でランキング3位を獲得するなど印象的なスピードを見せており、SLPも角田選手と同等の20Pを保持している。彼を打ち負かすことは決して低いハードルではないのだが、プレマよりも大きく劣る体制で大活躍した昨シーズン後半の角田選手を思い出せば、決して不可能ではないだろう。

角田選手の双肩には、我々が考えるよりも遥かに大きな期待がかかっているのだと思うが、それを重圧と感じず、新天地カーリンとF2マシンと18インチのピレリタイヤに素早く適応するという仕事に徹して、きっと期待に応えてくれる筈だ。

そして、18インチのピレリタイヤの特性を掴みきり、チームとの信頼関係もしっかり築けた時、彼はFIA-F2で手の付けようのないドライバーへと化すだろう。F2王者も決して夢ではない。大いに期待したい。

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松下信治 Nobuharu Matsushita(Age 26 = ex.Honda )

2019 SLP=20P(2019:10P / 2018:0P / 2017:10P)
2020 SLP=+10P(2020:–P / 2019:10P / 2018:0P / 2017:10P)

2020参戦カテゴリー
FIA F2:15位(42P)
SUPER FORMULA:現在17位(5P)

2020 SLP 30Point条件
FIA F2:6位以内(+10P)
SUPER FORMULA:4位以内(+10P)

所属チーム
FIA F2:MP MOTORSPORTS
SUPER FORMULA:Buzz Racing with B-MAX

今シーズンも日本企業の支援を受けて、FIA F2に継続参戦することが決定。前身のGP2から数えて通算5シーズン目を迎えることになった。

ホンダは当初、松下選手をスーパーフォーミュラとスーパーGTという国内レースへ復帰させる方針だったようだ。しかし、ホンダ側のモータースポーツ活動計画に変化が生じたことや、何よりもFIA F2の複数チームから好条件のオファーを受けていた松下選手がホンダ離脱を辞さない覚悟を示したことから方針を転換。ホンダも松下選手のFIA F2継続を認める英断を下した。但し、ホンダとの関係は”休止”の形をとることとなった。

松下選手は既にFIA F2を4シーズン参戦しており、F1のインシーズンテストに出走する条件を満たしている。しかし、それでもレッドブルから声がかかる事は無かったことから、ヘルムート・マルコ氏の評価が決して高くないのであろうことは伺える。アルファタウリのシートを狙うことは困難かもしれない。

とは言え、今シーズンの松下選手自身の成績とレッドブル・ジュニアチームのドライバー達の成績次第では、来シーズンF1参戦の可能性も大いにあり得る。優秀なデータエンジニアを獲得したMPモータースポーツは今季の台風の目になる可能性もあり、ここで悔いを残さないよう18インチのピレリタイヤに素早く適応して、今度こそ思いきり戦って欲しいものだ。

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笹原右京 Ukyo Sasahara ( Age 23 = Honda )

2019 SLP=33P(2019:18P / 2018:5P / 2017:10P)
2020 SLP=+2P(2020:–P / 2019:18P / 2018:5P / 2017:10P)

2020参戦カテゴリー
SUPER GT:14位(25P)
SUPER FORMULA:現在20位(1P)

2020 SLP 30Point条件
SUPER GT:8位以内(+2P)
SUPER FORMULA:8位以内(+2P)

所属チーム
SUPER GT:TEAM MUGEN
SUPER FORMULA:TEAM MUGEN

今シーズンに向けたホンダのモータースポーツ体制発表に於ける最大のサプライズは、間違いなく笹原右京選手のホンダ復帰とスーパーGT、それもGT500クラスへの電撃参戦であった。

FIA F4から全日本F3にステップアップした頃から、ホンダとの関係には少し疑問があったことは過去にも記した。おそらく海外レース参戦を希望する笹原選手と国内レースに参戦させる決定を下したホンダとの間に、少なからぬ軋轢があったのではないかと想像している。

そして昨シーズン、ホンダはフォーミュラレースへの参戦体制を大きく変更しており、ベテランから若手まで多くのドライバーが新たな環境に移ったりシートを喪失したりもした。笹原選手もポルシェのプログラムへ参加するなど、明らかにホンダの育成からは離脱した形となった。

ただ、時を同じくして体制を一新した鈴鹿サーキットレーシングスクール4輪部門の佐藤琢磨校長と中野信治副校長が求める選手像は、まさに笹原選手が体現するものだった。今シーズンのホンダ陣営への電撃復帰にも両者の意見が大きく影響したという話が聞こえてくる。熱烈なオファーを受け、先に届いていた海外からのオファーを蹴ったというから更に驚きである。

ホンダのモータースポーツ活動に多大な影響力を持つ大物支持者を得た笹原選手。SLPの観点に絞れば『最もF1参戦に近いホンダ系日本人ドライバー』と呼んでも決して過言ではない才能だ。まずはFR化されたNSX-GTとヨコハマタイヤの開発を進めながら引出しも増やし、戦闘力を高めながら随所に光る走りを披露してもらいたい。

そして来シーズンにはホンダの支援を受けて堂々と渡欧を果たして欲しい。彼にはせめて一度、トップチームで十分なサポートを受けた環境でFIA-F2を戦ってほしいと願っている。

F1を目指して世界で戦う日本人ドライバー

KJ
2020年にスーパーライセンスを獲得することは難しいものの、F1を夢見て海外を舞台に活躍する日本人ドライバーがいます。

ここでは2020年に世界へ挑む5人の若武者を紹介します!

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佐藤万璃音 Marino Sato ( Age 20 )

2019 SLP=0P(2019:0P / 2018:0P / 2017:10P)
2020 SLP=10P(2020:0P / 2019:0P / 2018:0P / 2017:10P)

2020参戦カテゴリー
FIA F2:22位(1P)

2020 SLP 30Point条件
FIA F2:5位以内

所属チーム
FIA F2:トライデント

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佐藤蓮 Ren Sato ( Age 18 = HFDP )

2019 SLP=12P(2019:12P / 2018:0P / 2017:0P)
2020 SLP=22P(2020:10P / 2019:12P / 2018:0P / 2017:0P

2020参戦カテゴリー
FIA F4フランス選手権:2位(253P)

2020所属チーム
FIA F4フランス選手権:-

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岩佐歩夢 Ayumu Iwasa ( Age 18 = HFDP )

2019 SLP=0P(2019:0P / 2018:0P / 2017:0P)
2020 SLP=12P(2020:12P / 2019:0P / 2018:0P / 2017:0P

2020参戦カテゴリー
FIA F4フランス選手権:1位(329P)

2020所属チーム
FIA F4フランス選手権:-

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小山美姫 Miki Koyama ( Age 21 = Redbull Athlete / Honda )

2019 SLP=0P(2019:0P / 2018:0P / 2017:0P)

2020参戦カテゴリー
W Series(COVID-19の影響により2020開催中止)

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野田樹潤 Juju Noda ( Age 14 )

2019 SLP=0P(2019:0P / 2018:0P / 2017:0P)
2020 SLP=2P(2020:2P / 2019:0P / 2018:0P / 2017:0P

2020参戦カテゴリー
FIA F4デニッシュ選手権:6位(85P)

2020所属チーム
FIA F4デニッシュ選手権:NODA Racing

山本尚貴選手の動向

KJ
2019年、ホンダ系日本人ドライバーの中で唯一のスーパーライセンス保持者となった山本尚貴選手。

日本GPでは日本人ドライバーとして実に5年ぶりとなるF1公式セッション出走を果たしました。

果たして、2020年も尚貴選手がF1マシンを駆る勇姿を見ることは叶うのでしょうか?

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山本尚貴 Naoki Yamamoto ( Age 31 = Honda )

2020参戦カテゴリー
SUPER FORMULA
SUPER GT

所属チーム
SUPER FORMULA:DOCOMO TEAM DANDELION RACING
SUPER GT:TEAM KUNIMITSU

山本尚貴選手にはレッドブルから2020シーズンの全レース帯同や合同テストやFP1への複数回の出走、そしてファクトリーでのシミュレーション作業という実質的な『リザーブドライバー』のオファーがあった模様。

しかし、この破格ともいえるオファーにも、日本国内のレースに参戦することが難しくなることや、幼い双子の娘の面倒をみることが出来なくなる等、ホンダのエースドライバーとして、二児の父親として、現在の尚貴選手の立場ではあまりにも犠牲の大きいデメリットがあった。

もちろん、2021年に自身がレースシートの最有力候補になれるのであれば、尚貴選手も覚悟を決めてオファーを快諾した筈だ。しかし、現実的にはレッドブルやホンダのジュニアプログラムに所属する若手ドライバーがSLPの条件を満たすまでの”繋ぎ”の立場でしかないだろう。

例えば今シーズン中に角田裕毅選手がSLP40ポイントを獲得すれば、その時点で尚貴選手のレースシート獲得の可能性は潰えてしまうのだ。しかも31歳という年齢で1年間レースから離れてしまうことで、日本国内レースでさえ戻る場所があるかどうかはわからない。

何の保証も無い中で夢だけを追い求めるには、少し歳を取り過ぎてしまったのかもしれない。けれども、尚貴選手の苦渋の決断を責めることのできる立場の者など、何処にもいない筈だ。

現在は、あくまでも日本国内でのレース日程を優先としたレースへの帯同やFP1への出走の可能性をレッドブル側に打診したものの、交渉は不調の模様。日本のファンとしてはチャンスがあれば出来るだけ掴んでもらいたいところ。

レッドブルがどのような判断を下すか、注目が集まる。

レーススケジュール

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FIA F2(角田裕毅・松下信治・佐藤万璃音

  1. 7月3-5日:オーストリア(レッドブルリンク) [2レース]
  2. 7月10-12日:オーストリア(レッドブルリンク) [2レース]
  3. 7月17日-9日:ハンガリー(ハンガロリンク) [2レース]
  4. 7月31日-8月2日:イギリス(シルバーストン) [2レース]
  5. 8月7-9日:イギリス(シルバーストン) [2レース]
  6. 8月14-16日:スペイン(バルセロナ) [2レース]
  7. 8月28-30日:ベルギー(スパ・フランコルシャン) [2レース]
  8. 9月4-6日:イタリア(モンツァ) [2レース]
  9. 9月11-13日:イタリア(ムジェロ) [2レース]
  10. 9月25-27日:ロシア(ソチ) [2レース]
  11. 11月27-29日:バーレーン(サヒール) [2レース]
  12. 12月4-6日:バーレーン(サヒール) [2レース]
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SUPER FORMULA(笹原右京・山本尚貴

  1. 8月29-30日:ツインリンクもてぎ
  2. 9月26-27日:岡山国際サーキット
  3. 10月17-18日:スポーツランドSUGO
  4. 11月14-15日:オートポリス
  5. 12月5-6日:鈴鹿サーキット [2レース]
  6. 12月19-20日:富士スピードウェイ
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SUPER GT(笹原右京・山本尚貴

  1. 7月18-19日:富士スピードウェイ
  2. 8月8-9日:富士スピードウェイ
  3. 8月22-23日:鈴鹿サーキット
  4. 9月12-13日:ツインリンクもてぎ
  5. 10月3-4日:富士スピードウェイ
  6. 10月24-25日:鈴鹿サーキット
  7. 11月7-8日:ツインリンクもてぎ
  8. 11月28-29日:富士スピードウェイ
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FIA F4フランス選手権(佐藤蓮・岩佐歩夢)

  1. 8月21-23日:ノガロ [3レース]
  2. 9月11-13日:マニ-クール [3レース]
  3. 9月25-27日:ザントフォールト(オランダ) [3レース]
  4. 10月2-4日:ポール・リカール [3レース]
  5. 10月16-18日:スパ・フランコルシャン(ベルギー) [3レース]
  6. 11月6-8日:レドゥノン [3レース]
  7. 11月13-15日:ル・マン [3レース]
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FIA F4デニッシュ選手権(野田樹潤)

  1. 6月20-21日:ユトランドリンク [3レース]
  2. 9月11-12日:パドボーグパーク [3レース]
  3. 9月26-27日:リング-ジュルスランド [3レース]
  4. 10月10-11日:パドボーグパーク [3レース]
  5. 10月23-25日:ユトランドリンク [3レース]

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今季もDAZNではF1に加えてFIA F2とFIA F3も生中継!

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そして、日本人若手ドライバーが3人も参戦するFIA F2を視聴できるとなれば、今季のDAZNは要チェックです!!

4件のコメント

佐藤万璃音はユーロフォーミュラシリーズチャンピオンで15ポイント獲得したって記事を見かけましたが獲得してるんでしょうか?

ご指摘ありがとうございます。
昨年のEFOは使用マシン等の問題から開幕時点でSLPの対象となるかどうか未確定でした。

昨年、FIAはEFOとWシリーズを「2020年から」対象とすることを発表しています。
このステートメント以外に2019年のEFOがSLPの対象となっているかどうかを明確にできる記事は国内外を問わずありませんでした。
よって当記事では対象外として算出しています。

尚、佐藤万璃音選手サイドが「15P獲得している」と認識されていることは把握しております。
また、これに沿えば角田裕毅選手のSLPも8P加算されます。

突然失礼します。
角田選手の19年シーズンのユーロフォーミュラオープンですが、スーパーライセンスの規定に書いてある「開催レース数の80%に出走」を満たしていないので(全18戦中14戦の出走なので77%)、この分は加算されないと思います。

匿名さま
コメントありがとうございます。
ご指摘のEFOについては佐藤選手同様、SLP対象カテゴリーではないので、元から計算に入れておりません。
角田選手の19年シーズンのSLPはFIA F3シリーズ9位の2Pのみです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

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