Table of Contents
辰吉寿以輝 vs. 藤岡拓弥
Juiki Tatsuyoshi vs Takuya Fujioka
- 2019年7月26日 金曜日
- 第80回ドラマチックボクシング スーパーバンタム級8回戦
- 日本スーパーバンタム級18位 辰吉寿以輝(大阪帝拳) vs 藤岡拓弥(VADY)
- エディオンアリーナ大阪 第2競技場(大阪府)
- 14:00開始
チケット
前売り券(税込)
- リングサイド-10,000円
- 指定席 -6,000円
- 立見 -3,000円
ネット配信:あすリートチャンネル
配信日時
2019年7月26日(金)
- 18:30頃~ 岩﨑 亮(大阪帝拳)vs本橋 大我(本橋)
- 18:50頃~ 木村 純(大阪帝拳)vs長岡 波輝(仲里)
- 19:10頃〜 マルソン・カベラ(フィリピン)vs古谷 昭男(六島)
- 19:46頃~ ジェスエル・グ アダリオ (フィリピン)vs峯 佑輔(六島)
- 20:14頃~ 辰吉 寿以輝(大阪帝拳)vs藤岡 拓弥(VADY)
解説
六車卓也
記者会見(2019.6.7@大阪帝拳ジム)
コメント
吉井寛会長
「日本ランカーとの対戦がきまっていたが、1か月ほど前に負傷したと連絡があった」
「寿以輝は最近、足の使い方やコンビネーション、上下の打ち分け、練習を見てもボクサーとしてバージョンアップしている。KOにはこだわらず、それを試合で見せてくれれば。ここをしっかりクリアすれば、11月か12月あたりにランカーと対戦させる。向こう(敵地)へ行ってもいい」
「寿以輝は次第に実力が追い付いてきて、ボクサーとしてのポテンシャルがあがっている。コンビネーションも練習ではできてきた。試合でもいいパフォーマンスができてるしね。ランカーとやって、胸を張れるんちゃうかな」
辰吉寿以輝選手
「今回は上位ランカーとの試合が決まりかけてた中で、相手選手が怪我をしてしまったために流れてしまいました。僕自身ケガで試合が流れたこともあるのでそこは仕方がないので、次戦に期待してます。今までと変わらず、左と足を心掛けてやります。今年中に日本ランカーとやりたいけど、まずは目の前の試合に集中して圧倒的に殴ります。当日は応援よろしくお願いします。
「粘るなら粘って下さい。左と足を使って必ず勝ちます。4連続(KO)で」
前日計量
リミット::55.2kg
辰吉寿以輝選手:54.9kg
「だんだん減量は上手くなっていってると思います。左と足に重点を置いて練習してきた。(同門のOPBFスーパーバンタム級王者)ガスカとのスパーは殴り合いができるからいい」
「(相手の印象は)別になんとも思わないです。ただ、ランキングとか自分の持っているものを取りに来るなら『ぶっ倒します』って思うだけですね。明日は圧倒的に勝つ!」
藤岡拓弥選手:55.2kg
「相手は名前があるし、ランキングも持っているし、断る理由は無かった。コツコツと相手が嫌がるような、キャリアを活かしたボクシングをして、削って、削って最後に勝ちます」
試合結果
〇辰吉寿以輝(判定3-0)藤岡拓弥●
元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎の次男で、日本スーパーバンタム級18位の辰吉寿以輝(22=大阪帝拳)が、藤岡拓弥(26=VADY)との同級8回戦で3-0(77-75、78-75、79-74)の判定勝ちを収め、戦績を12勝8KOに伸ばした。藤岡の戦績は9勝1KO10敗1分け。
試合動画
コメント
Coming Soon…
KJプレビュー(2019.6.7)
2015年4月のプロデビューから早4年。
11戦11勝8KOのレコードを持つ無敗の国産サラブレッドは、この試合でいよいよタイトルを射程圏とする日本スーパーバンタム級12位以内の上位ランカーと対戦する予定だった。ところが約3週間前のタイミングで予定していた対戦相手に眼窩底骨折のアクシデント、待ち望んだ上位ランカーとの対戦はキャンセルとなった。そして急遽、代役として藤岡拓弥選手との対戦が決まった。
藤岡選手はオーソドックススタイルで19戦9勝1KO9敗の26歳。KO負けはアマチュアエリートボクサーの中島一輝(大橋)戦で5回終了後に棄権したTKO負けの1度だけというタフネスを持ち、ジャブを主体に鋭い動きで手数を重ねる粘り強いボクサーだという。
もちろん上位ランカーとの対戦を観たかったが、この試合は藤岡選手の戦績に反して興味深いものとなりそうだ。おそらく今の辰吉寿以輝選手であれば勝利は動かないだろう。まずはジャブを捌きながら距離を詰めることに手を焼くだろう。捕まえきれるかどうか。そして、タフでなかなかダウンを喫しないボクサーをしっかりと倒しきる為のテクニックやコンビネーションをどこまで確立できているのか。それを問われる試合と見ることができそうだ。
こういう対戦相手は、単発の強打に対して滅法強いことがある。もちろん”効く”のだが、手数やフットワークへの明らかな影響が出にくい。よってキッチリ倒しきるか、レフェリーにストップさせるほど圧倒的に攻める必要がある。これを焦らず雑にならず見事に完遂することは、なかなか難易度の高い要求となる。
理想はボディーから顔面へ繋がるコンビネーションで一気にキャンバスへ沈めて心をへし折ることだ。しかも急所へ的確にパンチを当てる技術と、そのパンチを全力で振り抜くだけの上半身のしなやかさと下半身の安定性が必要となる。それが出来れば、今後に向けた大きな武器となるだろう。
今年中に日本ランカー上位と戦うことになるのであれば、この試合は大いに内容を問われる一戦となる。練習で積み上げたものをしっかりと試しつつ、課題も感じながら、それでも最後はキッチリ勝ち切ってほしい。勝てばまた次に繋がる。もう多くのボクシングファンは「辰吉丈一郎の息子」という色眼鏡で見なくなってきている。1人のボクサーとしての「辰吉寿以輝」を全力で応援する!
網膜剥離を乗り越え、WBCバンタム級のベルトを3度獲得した闘いぶりは、ボクシングファンのみならず、ゴールデンタイムのお茶の間を大いに沸かせました。
3度目のベルトを獲得した父に抱きかかえられていた寿以輝は、父の背中を追うようにボクシングを始め、2015年4月デビュー戦から11連勝と順調にキャリアを積み、日本ランキング入り。
迎える第12戦目。年内にタイトル挑戦が可能となるランキング12位以内を見据え、大きな飛躍のためにも印象に残る勝利が求められます。