村田諒太 vs ゴロフキン!4.9 アマゾンプライムビデオで生配信!

村田諒太選手が熱望し続けてきたメガマッチが遂に決定しました。会場はさいたまスーパーアリーナ、対戦相手はIBF王者ゲンナジー・ゴロフキン選手です。

村田選手は新型コロナウイルス感染拡大の影響で試合が6度も中止に追い込まれており、2019年12月のスティーブン・バトラー選手(カナダ)との初防衛戦から試合を行えておらず、実に2年4ヶ月ぶりのリングとなります。しかし、遂に実現するスーパーファイトに気合は充分でしょう。

「GGG」の異名を持つゴロフキン選手は、アテネ五輪ミドル級の銀メダリストで2010年8月にWBA世界ミドル級暫定王座を獲得。正規王者に認定されると、実に19度も防衛してWBC・IBF王座も統一。世界ミドル級3団体統一王者として米リング誌PFP1位にも君臨し続けた世界的スーパースター。18年9月に現スーパーミドル級3団体統一王者サウル”カネロ”アルバレス選手に敗れて王座から陥落したものの、19年10月にIBF王座に返り咲き。昨年12月に防衛戦を行っており、1年4ヶ月ぶりのリングとなります。

村田選手とゴロフキン選手は、2014年7月にゴロフキン選手のトレーニングキャンプで3度のスパーリングで拳を交わした経験があり、村田選手はゴロフキン選手からの指導も受けています。あれから7年の月日が流れて村田選手も王者となり、当時とは比較にならない実力を身に付けている筈。ゴロフキン選手のイメージが正しく更新されていなければ、同じシチュエーションだった辰吉vs薬師寺戦のような大番狂わせも決して夢ではありません。

この記事では、村田諒太選手とゲンナジー・ゴロフキン選手が激突する日本ボクシング史上最高のメガマッチを追います!

KJ
待ちに待った夢の対戦を一緒に楽しみましょう!!

 

WBAスーパー&IBF世界ミドル級統一戦
村田諒太選手 vs ゲンナジー・ゴロフキン選手

Ryota Murata vs Gennady Gennadyevich Golovkin

日程・会場

  • 2022年4月9日 土曜日
  • WBA・IBF世界バンダム級統一戦
  • WBAスーパー王者:村田諒太(帝拳) vs IBF王者:ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)
  • 埼玉県・さいたまスーパーアリーナ
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生配信:amazon prime video アマゾンプライムビデオ

放送時間

  • 2022年4月9日 土曜日 18:00〜

 

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データ

村田諒太(36歳=帝拳)

  • 生年月日:1986年1月12日
  • 出身:奈良県奈良市
  • 身長:183cm
  • リーチ:184cm
  • 血液型:AB型
  • アマ戦績:138戦119勝 (89KO・RSC) 19敗
    2005年アジア選手権ミドル級銅メダル
    2011年インドネシア大統領杯ミドル級金メダル
    2011年世界ボクシング選手権大会ミドル級銀メダル
    ロンドンオリンピックミドル級金メダル
  • プロ戦績:18戦16勝(13KO)2敗
    WBA世界ミドル級王座(1期目:防衛1=陥落 2期目:防衛1)
    WBA世界ミドル級スーパー王座(防衛0)
  • KO率:72%
  • スタイル:右オーソドックス
  • ニックネーム:黄金の拳

ゲンナジー・ゲンナジーヴィッチ・ゴロフキン(40歳=カザフスタン)

  • 生年月日:1982年4月8日
  • 出身:カザフスタン・カラガンダ州カラガンダ
  • 身長:179cm
  • リーチ:178cm
  • アマ戦績:350戦345勝5敗(但し国際大会で8敗が確認済み)
    アテネオリンピックミドル級銀メダル
  • プロ戦績:42戦40勝(35KO)1敗1分
    WBOインターコンチネンタルミドル級王座
    IBO世界ミドル級王座
    WBA世界ミドル級暫定王座(防衛0=正規王座に認定)
    WBA世界ミドル級王座(防衛10=スーパー王座に認定)
    WBA世界ミドル級スーパー王座(防衛9)
    WBC世界ミドル級暫定王座(防衛4=正規王座に認定)
    WBC世界ミドル級王座(防衛4)
    IBF世界ミドル級王座(防衛4=剥奪)
    IBF世界ミドル級王座(2期目:防衛1)
  • KO率:83%
  • スタイル:右オーソドックス
  • ニックネーム:GGG(トリプルG),God of war

世界ミドル級現役王者

WBAスーパー:村田諒太(帝拳=V1) レギュラー:エリスランディ・ララ(米)
WBC:サウル・アルバレス(メキシコ=V1) レギュラー:ジャーモール・チャーロ(米=V4)
IBF:ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン=V1)
WBO:デメトリアス・アンドラーデ(米=V4)

 

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試合決定報道コメント

村田諒太選手

ボブ・アラムCEO(米トップランク社)

「私たちとミスター本田(本田明彦帝拳ジム会長)は、ムラタ対ゴロフキンの実現に向けて尽力している。ゴロフキンはすでに同意した。ただ、ゴロフキンと契約を結ぶDAZNとの間に何らかの問題が生じてしまっている。しばらく様子を見ていかなければいけない」

「ホームグラウンドで戦うリョウタ・ムラタが、アップセット(番狂わせ)を起こすことができると考えている。GGGに勝利した場合、私はムラタがクリス・ユーバンクJrと戦うことを何よりも望む。それはアメリカでも、日本でも、イギリスでもビッグファイトとなるだろう」

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Press Conference -記者会見@ホテルメトロポリタンエドモント
2022.3.3

村田諒太選手インタビュー

「本日もこうして集まって頂きありがとうございます。年末にこういった会見をしたことがもう遥か昔のことのように思います」

「あの時、試合が延期となり『本当に試合が実現できるのだろうか』『2年間試合をしていない時期が更に長くなった』というガッカリした気持ちもありましたし、1ボクシングファンとしてはここにいる吉野君、そして伊藤君、中谷君、山内君との試合というのは凄く楽しみでもありましたし、特に僕の隣にいるこの2人(吉野・伊藤両選手)は昔から良く知ってる仲だし、その2人が激突するっていうことも『僕の試合と一緒に無くならなければ良い』と思っていました」

「その試合がこうやって実現出来ることに感謝していますし、この試合の開催に向けてご尽力いただいた皆様方に感謝して、試合では最高のパフォーマンスを魅せたいと思っています。どうぞ期待していてください」

ーー昨年12月から延期となりモチベーションの維持など難しい時間は無かったでしょうか?

「モチベーションの維持と言うのはやはり一定ではなく、気落ちする期間もありましたし、保ち続けられたか?というとそうでもないのですが、良い形で揺れながら、良い時も悪い時も、モチベ-ションが高い時も低い時もありながら過ごしてきましたけど、最終的にはもの凄く良い状態が作れています」

「今『延期して良かった』と言うと、大変ご迷惑をお掛けした方々、ご準備頂いた方々に、そんな簡単な言葉で済ますのは良くないのですが、私個人としてはこの延期という時間が自分を高めてくれたと思っていますし、そんなにネガティブなものとして捉えていません」

ーーデビュー当時からゴロフキン選手との対戦を希望されていましたが、村田選手にとってどういう存在のボクサーでしょうか?

「やはり強い。強さの象徴であり紳士であり。最近、ボクシングの世界もエンターテインメントの一つと呼ぶのであれば、外に向く言葉が多いように思います。自分がやっていることに対して、内側に向くことが無く」

「それにはやはり『卑怯なことをしない』『正直でいる』とか『ルールを無視する』とかそういった上での強さではなくて、外に向けて『勝ったから良い』んだ?そうじゃない。リスペクト出来る選手です」

「その姿勢というのは僕自身も見習って行かなきゃいけないところですし、外に向けて『こんなに僕は凄いんだ』『これだけ稼いでいるんだ』って言ったって、自分に対する自己肯定感が持てなければ、何のためにボクシングをしてきたか分からない」

「ゴロフキン選手という、そういう外に向けて内に向けて最高の選手がいる。自分がボクシングを通して得たかったもの、それは自己肯定感だと思います。それを確認させてくれる、試合に勝つ敗けるということではなく、試合に向かうということだと再確認させてくれる最高の相手です」

「彼のおかげで、自分の内側に向きながら彼に向っている、そういう状況を作れていることが凄くありがたいですし、この試合によって何が得られるのか、試合が終わった時にどういう景色が見られるのか分からないですけど、今こうやって過ごしている事実も僕にとって凄く大きな時期ですし、そういう状態を作ってくれるのがゴロフキン選手です。こうやって試合を受けてくれたことに感謝しています」

ーー延期期間で工夫されたこと、気が付いた新しい事などはありますか?

「まず一番大きかったこととして準備期間、スパーリングの期間が短かったので、その期間が充分に取れたことが一番大きいです。その中で色々と気付いたこと、試していることはありますが、あまりここで言うのも良くないので、それはリングの上で(笑)」

ーー『揺れながら』という言葉がありましたが、揺れている時に最終的に村田選手を高めてくれた出会い、言葉、大きな力となった出来事はありますか?

「揺れていたといっても実際に揺れていた時期はほんの僅かで、何故そういう感情になるのか、モチベーションが上下するのか、メンタル面でのアドバイスは頂いていました。その上でメンタルの中で、あって良い落ち込み、当然来るべきものという自己理解、そういうものを掴むことが出来ました」

「例えば試合が無くなった喪失という体験、人間はそういった場合の多くは反発するそうです。で、そんな状況であってもオレは頑張る、私は頑張る、そういう反発時期が何日か続いても、次に現実が来た時にガッと落ちてしまう。そういう時にモチベーションは落ちてしまう。僕もそういう経験をしたわけです。心理学的に言うと、喪失に対する人間のリアクションとして当然あるものらしいです」

「そういったことをメンタル面に詳しい方と話しながら、自分自己理解を深めたというか、人間の心理と言うものを自分の体験をもって理解出来たというのが凄く大きかったですし、そのうえで今が作られているというところを『揺れながら』という言葉にした理由です」

ーーゴロフキン選手が来日し、村田選手と戦うことになればボクシングに興味を持って来なかった方々も視聴するかもしれません。その点をどう感じますか?

「そこに関しては、そうなれば嬉しいなという感じで僕自身がコントロール出来るものでは無いので、僕自身はベストファイトをする。そして自分のベストを尽くす。その結果として副産物のように表れてくるものだと思いますので、あまりそこに着目していないというのが正直なところです」

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Public Workout -公開練習@帝拳ボクシングジム
2022.3.28

村田諒太選手インタビュー

ーー減量もきつくなってくるこの時期にしっかり前に出ていたように見えたが自己採点、自身で振り返ってどう感じましたか?

「この時期は疲れもあるので、まぁまぁじゃないですか。今までやってきたスパーリングの中で今日は良いスパーリングか?というとそうではないですけど、想定できないような内容か?というとそうでもない、という感想です。」

ーー月曜日ということもあって身体を起こすことに時間が掛かったりということはなかったですか?

「結構最近は日曜日でも関係無く身体を動かしているので。軽くですけど。それはあまり無いと思います。月曜日のスパーリングが良いということが最近は多かったんですが。」

ーーサンドバッグを多く叩いていたようにも感じましたが?

「たまたまですね。8ラウンドくらいですか。」

ーースパーリングは2ラウンド?

「今日は公開練習なんでメディアの方々向けに2ラウンドということで(笑)スパーリングも今週一杯で終わりです。パートナーも帰るので。ずいぶん長くいてもらって助かりましたね。打ち上げは金曜日になると思います」

ーー今日のスパーリングは全部見せたものか、それとも隠したものですか?

「普通に、見せる気も隠す気も無いです(笑)プレッシャーを掛けて行くつもりですけど、イメージとして。しっかりプレッシャーを掛けて、ボディをもうちょっと打って、という感じです」

ーーこれまでと比べてバランスが良くなっているように映りました。パンチを打つ際の無駄な動きが無くなって来た、洗練されてきたように感じましたが?

「良くなってるかなという気はしますけど、今日は少し筋肉の反応というか、身体の反応自体はあんまり良くなかったという感じです。筋反応が出ていないという感じで。週末、初動負荷トレーニングに行きましたが『延ばし過ぎたかな?』という感じがします。そこはこれから調整していかなくてはいけないと思います」

「ロングレンジで強みを出す相手なんで、ロングレンジだけでは戦わない。だけど僕もロングのパンチが得意なんで、そこだけだと当たったもん勝ちみたいな試合にしてもしょうがないんで、短い距離もしっかり練習してきました。更に踏み込んでいけるように」

「1ラウンド目から勝負だと思っています。そこで相手がプレッシャーを感じてくれるようだったら、展開としてはやりにくくないと思っています。逆にプレッシャーを感じさせられなくて『関係無いよ』と好き放題されちゃったら展開としてはきついんで、1ラウンド目の流れが一番大事な気がしますね」

「思っているよりもプレッシャー掛けられてるなとなったら凄いチャンスがあると思うし、簡単にいなされてしまうとか、ジャブで全く入れないとなったらきついと思います。そこの入りが一番大事になると思っています。」

ーー今の心境として、早く試合がしたいというところでしょうか?

「なかなか経験しない心境ですよね。試合が恐いという恐怖心もちょっとあるんですけど、2年も延期、延期と繰り返されると、延期が一番恐いですね。頼むから延期とならないように自分自身が気を付けてというか、そっちの恐怖とかもあるので。何と言うんでしょうか、試合出来ないことを考えたら、試合出来る恐怖っていうのが和らぐというのか、そういった経験って今までに無いので」

「『試合が終わったら解放される』っていうのは常にあったんですけど、今回に関しては試合が出来ないっていうことが一番の恐怖だと思っているので、そういう2年間を過ごしてきているので、そういう意味では試合への恐怖というものが少し紛れている気がします」

ーーでは試合当日になれば今までに経験したことの無い安心感みたいなものを持って試合に臨むことになるということですか?

「そこは結構恐くて、良くボクサーに言われるもので『この試合が最後だ』と思ったり『ここまで来た』ってなった時に、リングに上がる前に満足感を得て、燃え尽きてしまうって結構あることらしいんですね。で、リングで力を発揮できないというか、集中力が切れてしまうってのは僕の中で一番嫌なパターンなんで、その辺りは無になるというか、そういったことを意図しないように出来るようにメンタルを持って行かないといけないでしょうね」

ーーそこに関しては今までの経験、キャリアがある分がプラスになるかなというところでしょうか?

「分からないですよね、こればっかりは。当日の予想を僕は出来ないし、4月9日の自分自身っていうのもその時の僕にしか分からないので、これを作り上げられるかっていうのも全く分からないことなので。その日にそういう風になってしまうという恐れを持っておいて向かおうかなと思っています。それくらいしか対策出来ることって無いので、そういう心算です」

「『やったぁ、ゴロフキン戦までたどり着いた!2年間ずっと我慢してきた!延期を乗り越えた!よしリングだ!』ってそこで感傷にひたってしまう。そうならないように『そういう感傷にひたってしまう自分がいるんじゃないか?』っていう予測のもとでその日を迎えるということ、そういうくらいしか出来ることって無くて。『こうしたらその気持ちが消えます』と。『絶対に勝つという強い気持ちがあります』とか、そんなことは言えたもんじゃないので。なのでそういう予測だけして、4月9日を迎えたいなと思いますね」

ーー例えばオリンピックの決勝や世界選手権の決勝戦など、そういった経験は役に立つのではないですか?

「オリンピックの時は、世界選手権の準決勝で結構一方的に破った相手だったんで、オリンピックの決勝は『絶対に勝てる』と実は思っていて『勝ったら何て言おう?』とか、そんなことばっかり考えてたんです。そりゃ、あんな試合になってしまいますよね(笑)なので、そういう変な事を考えないで、自然と入っていけるようにしたいですね」

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Public Workout -公開練習@帝拳ボクシングジム
2022.4.5

村田諒太選手インタビュー

ーー対戦相手のゴロフキンがついに来日しました。どのような気持ち、感情でしょうか。

「いよいよだな、という感じです。そして計量まで3日、やっぱり恐怖ももちろん有るし、楽しみはあまり有りませんが(笑)色々な緊張感もあります。ゴロフキン選手が相手じゃなければこういった想いにはならなかったのかなとも思います。やはりゴロフキン選手が相手というのはこれまで以上に緊張感は否が応にも高まります」

ーー上記とは別に2年4カ月ぶりの試合まで1週間を切りました、今の心境を聞かせてください。

「コロナ禍で延期は避けたい、それが第一に来ます。これは切実なところです。今はそういった現実的なことを考えてしまいます」

ーーシューズやトランクスなどゴロフキン戦仕様に特別なアイテムを用意していますか?

「これまでの試合でも自分で用意したことは無く、今回の試合も同じです」

ーー家族と離れたホテル生活で連絡はどんな手段でどれぐらい取り合っていますか?やはり励みになりますか?

「主にビデオ電話で連絡を取り合っていますがとても励みになります。早く帰って会いたいという気持ちにもなりますが、ホテルにて約1ヶ月となり、遭ったときに子供たちがどういう風に見えるのか。時期によってはこんなに成長したかなと、大きく変わったように感じる時があるんです」

ーー1人で過ごすホテルの部屋で、この2年間に思いを馳せた、振り返った時間はありますか?

「この2年間に限定して振り返ることはありません。ですが、ホテルの窓から見える東京の風景、東京タワーだったりを見ながら自分のこれまでのボクシング人生を振り返ることはあります。子供の頃、修学旅行で東京に来て色々な名所に行ったころを思い出し、自分の人生でまさかこれほど注目される舞台に立つ、言わば夢が叶っていると言えると思うんです。こういった人生を歩めるとは当時思ってもいなかったので、そういう具合に自分のボクシング人生をふと振り返るときはあります」

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Public Workout -公開練習@帝拳ボクシングジム
2022.4.6

ゴロフキン選手インタビュー

ーー日本滞在時のホテルでの生活、食事、環境面はいかがですか。先月、日本で大規模な地震もありましたが、心配はありましたか?

「まずは皆さまにご挨拶したいです。すべて満足しています。受け入れ体制は万全。必要なものはすべて整えてもらっています。すべて揃えてもらい、とても快適で、これについては感謝です」

「そうですね、来日してすぐに地震がありました。そんなに反応しなかったです。すぐに止まりましたし」

ーー新型コロナウイルス対策を徹底されているそうですが、バブル状態でもあり、不便と感じる部分などはありますか?

「これに関して不便を感じることは全くありません。ルールですし自分にとっても一番大事なのは健康なので。ボクシングに支障がないように、誰も健康被害がないようにするのが一番です」

ーー接する人数は限られていると思いますが、日本人についての印象はどうですか?

「日本の印象は素晴らしいです。すべてがプラス方向。天気も素晴らしく、人々も素晴らしい。これはある程度想像していたし、その通りでした。気配りやサービス。これまで私が経験した中で最高だと思います。それから日本ではスポーツが愛されていて、選手を応援しています。何事にも尊敬を持って接しているのがわかります。伝統や文化を感じて、とても居心地がいいです」

ーー村田選手がプレスをかけて前に出る展開が予想されますが、どう対処しますか?逆にゴロフキン選手からプレッシャーをかけていきますか?お話可能な範囲でかまいませんので、教えてください。

「現時点でどういう試合展開になるかを予測することはできません。2人とも試合が始まってからの対応は複数パターンを用意してきていると思います。一つだけ約束できるのは、見応えある試合になるということです」

ーー前回の試合から1年4カ月は自己最長のブランクですが、それにはどのような対策をしていますか?

「確かに前回の試合からかなり時間が経っています。飲み込まなければいけないことはたくさんあります。ただこれだけ長く時間が空いてしまったのは自分に原因があるわけではありません。それに対戦相手も同じ状況にあること、これは私にも彼にも同じ条件なのです。プロモーター、関係者にこの試合を企画してくれたこと、実現にこぎつけたことにお礼を言いたいです」

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Press Conference -記者会見@
2022.4.7

代表質問

ーー久しぶりの対面になるかと思います。実際にお会いしてみて、対戦相手の印象はどうですか?また気持ちや試合への思いに変化があったら教えてください。

村田「今日こうやって多くの方々に集まって頂き感謝しております。思いに変化というのは無いんですけど、この場でゴロフキン選手と日本で試合ができるのが凄くいい巡り合わせです。関係者の皆様、この試合を作ってくださった方々に感謝したいです」

ゴロフキン「ミナサンコンニチハ。この場を用意してもらえたことに感謝しています。日本にいられることが大変光栄です。村田選手とこうして会えること、タイトルマッチが実現することに大変感動しています。村田選手は人として大変尊敬しています。今回の対戦までに時間がたくさんあったので、私も彼もとてもいい準備ができたのではないでしょうか。いい試合になることを約束します」

ーーコロナなど暗いニュースが多いなか、世界中のスポーツファンが今回のイベントを楽しみにしています。コロナ禍中、多くの人の前で試合をすることについて、そしてスポーツの力をどのように感じているでしょうか。アスリートとして感じるものがあれば教えてください。

ゴロフキン「世界の状況というのは大変で、普通のことをするということが大変な状況にあると認識しています。このイベントにこぎつけたすべての関係者、政府を含めて感謝を申しあげたいと思います。大きなイベントを行うには想像を超えるような作業、仕事があったのではないか。実現したことをうれしく思っているし、みなさまの期待に応える試合をお約束します」

村田「ゴロフキン選手が完璧な答えを述べてくれましたので復唱するだけのようになってしまいますが(笑)大変な状況で、この試合を作っていただきました。実際に12月末の試合は流れてしまい、本当にいろいろな条件が揃わないとできない。非常にリスクがある中、試合を組んでくださった方に感謝したいですし、会場に来てくださる方にも感謝しています。だからこそ、素晴らしい試合をお届けします」

ーーここまでどのような調整をしてきましたか?相手の対策として練習に工夫したことはありますか?

村田「本当に時間ができた分、スパーリング量、実戦練習が長い間できたので。その実戦において良い感じが掴めていますし、良いトレーニングが積めたなと思います。ボクにとっては昨年12月ではなくて、4月のタイミングで良かったと思うのは、やはり実戦が長く出来たことです。ですので本当に良い準備ができましたので、あとはそれが明後日のリングで出るかどうか。それは神のみぞ知ることであって。今、出しますとも言えなければ約束できないですが、練習としては良い準備は出来たと思っています」

ゴロフキン「私はどの試合にも責任を持ってプロフェッショナルに取り組んでいます。今回に関しても同じで、対戦相手に対しそれぞれの取組みを作っている。時間があったことを利用し、対戦相手の研究をすることができました。それは両者にとって同じ条件だと思います。ますます私たちの試合が見応えがあることをお約束します。絶対に見逃してはならないと申し上げたい」

村田諒太選手

ーー『試合が実現したこと自体で満足してしまう可能性があるので気を付けたい』と公開練習時に話していたが、こうして会見も行われ、試合が行われることがほぼ確実になりました。これについて改めて現在の心境は?

「試合が明後日ですので、今日、明日、明後日いろんな感情が動くと思う。一定ということはない。その感情を予測して『こういう感情でしょう』とかは言えない。今、言うと嘘になってしまうので」

「嘘というか予測できないことなので、実際に試合できる明後日、リングに立つ瞬間にどういう感情になっているのか。その場で感じたいですし、その感情の動きっていうのを自分自身しっかり俯瞰して、見ていきたいです」

ゲンナジー・ゴロフキン選手

ーー明日8日に40歳の誕生日を日本で迎えること、40 歳にして統一戦というビッグマッチをすることについて。

「今の気持ちですけど40歳になったことがないので分からないが、新たな気持ちです。この今の時期に日本にいることが自分にとっては特別な感情です。40歳の誕生日を目の前にしてこの瞬間に日本にいる、多くの方がとても努力をしてくれた。そういう意味でも特別な気持ちになります」

ーー計量後のリカバリー食について。シェフを帯同しているのですか?何を食べて当日どれぐらい戻すのですか?

「自分には最高のチームがそろっています。コックもいますが、コックというより栄養士を兼ねています。長い間、一緒に共同作業してきて、必ずアプローチは成功しています。今回も例外はなく私を良いコンディションに導いていることを信じています。ただ適正の体重に戻すために、そんなに努力はいらず、私の通常体重とは4ポンド(約1.8kg)違うだけなので。今も体調は非常にいいです」

動画

Coming Soon…

 

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Weigh-In -前日計量@東京ガーデンテラス紀尾井町
2022.4.8

WBA世界ミドル級スーパーチャンピオン
村田諒太(帝拳/16勝13KO2敗)
体重:72.5kg

IBF世界ミドル級チャンピオン
ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン/40勝35KO1敗1分)
体重:72.5kg

村田諒太選手コメント@帝拳ジムホームページより

「無事に計量を終えました、抗原検査も陽性とならず良かったです。でも計量終わって、ヤッター!飲み食い出来る!とはあんまりならないですね。今回は水分の摂りかたを注意しているんです、まずペットボトル1本からゆっくり時間掛けて摂るようにしたんです。これまでの試合前とここが違うところですね。」

「水分をゆっくりと摂りながら時間を置いて食事を摂ることも出来ました。でもそれほどの喜びというか感動みたいなものは無いです、パスタやライスを食べて、普段とそう変わらないです。でもプリンは美味しかったですね(笑)。この後、一休みして夕食はいつものうなぎです。そこはこれまでの試合と変わらないですね、今回は計量直後の水分の摂りかたですね、変えたのは。」

「あとは明日です、でも明日のことを今悩むのは止めます。明日の感情は明日になってみなければ分からないし、キリストも ” 明日のことを思い煩うなかれ ” って言ってますし(笑)。明日は明日でまた色々と思い悩みながら過ごすことになるでしょうね。」

本田明彦 帝拳ジム会長

ーー村田選手については?

「本当に調子がいい。今までで一番いいですね。スピードも、キレも全ていい。調整は完璧。やっぱり相手がいい選手だからです。村田が凄く研究している。『今日はこの試合、昨日はあの試合を見た』と言っている。よく毎日見られるな、と驚くくらい。弁解できないくらい完璧。これで負けたら、相手が強かったということ」

ーーゴロフキンについては?

「練習は一回も見ていない。スパーリング相手もつれてきていないので、来日前に全てつくってきたようです。最後の調整だけ日本でやっている」

ーーいよいよ試合が実現します。

「本当に奇跡。途中からはビジネスなんて考えませんでした。成立させることだけでした」

「待った甲斐があります。村田は本当によく頑張りました。精神的に凄いです。自分を律するところは天性の物。同じ動きをしてはいけません。すぐに読まれます。ゴロフキンは相手に打たせることを本当に嫌う選手。ジャブは本当にうまい。ジャブでコントロールされたら終わり。村田のボクシングの頭はオレなんかより上だから、考えに考えた作戦があるわけだ。考えに考えに考えている。それを信頼しています。接近してプレッシャーを掛けられるかどうかです」

「あとはリングで出せるかどうか」

動画

Coming Soon…

KJ
相手が相手だけに過剰な期待を持つことは危険ですが、どうも予感があるんですよね…辰吉vsシリモンコン戦に感じたあの予感が。7R辺りに何かが起こりそうな予感があります!

 

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Fight-Day -試合結果
2022.4.9

WBAスーパー&IBF世界ミドル級統一戦
WBAスーパー王者:村田諒太(帝拳)● 9R TKO ◯IBF王者:ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)
埼玉県・さいたまスーパーアリーナ

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試合動画

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試合後コメント

Coming Soon…

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一夜明け会見

Coming Soon…

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ボクシング関係者・著名人のコメント

Coming Soon…

 

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