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Honda F1、オーストリアグランプリで2015年復帰後の初勝利
2019年シーズンのFIA※フォーミュラ・ワン世界選手権(F1)において、6月30日に開催された第9戦オーストリアグランプリの決勝で、Hondaのパワーユニット「RA619H」を搭載したマシンを駆る、Aston Martin Red Bull Racing(アストンマーティン・レッドブル・レーシング)のマックス・フェルスタッペン選手が優勝を果たしました。
この勝利はHondaとして2015年のF1復帰以降初、通算では2006年8月のハンガリーグランプリ以来13年ぶり73度目のグランプリ制覇となります。
※ Fédération Internationale de lʼAutomobile(国際⾃動⾞連盟)の略称
F1世界選手権 オーストリアGP優勝展示
Hondaウエルカムプラザ青山では、F1世界選手権 第9戦 オーストリアGPで、Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペン選手が優勝したことを記念して「Aston Martin Red Bull Racing RB14(2019カラー)ショーカー」を展示しています。
開催期間
2019年7月3日(水)~7月7日(日)
開館時間
10:00~18:00
Hondaウエルカムプラザ青山
アクセス
〒107-8556 東京都港区南青山2-1-1 Honda青山ビル1階
東京メトロ銀座線、東京メトロ半蔵門線、都営大江戸線
→「青山一丁目」駅 下車5番出口すぐ
注意事項
※当館の駐車/駐輪場には限りがあります。なるべく公共交通機関のご利用をお願いいたします。なお、満車の場合は駐車をお断りする場合がございます。
※当館の駐車/駐輪場の入出庫可能時間は10:00~18:00で、時間外の入出庫はできません。
※館内への飲食物のお持ち込み、ペットを連れてのご入館はご遠慮ください。
※館内及び敷地内には喫煙場所はありません。
※ASIMOのデモンストレーション、四輪車・二輪車・他展示車に関する詳細なお問合せは、ご面倒ですが03-3423-4118までご確認ください。
※展示期間は予告なく変更となる場合があります。
レース
今季最高の2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン選手は、スタートでアンチストールを作動させてしまい、チームメートのピエール・ガスリー選手の前方となる7番手まで順位を落とした。そこから意地の追い上げを見せ、ランド・ノリス選手(マクラーレン)、キミ・ライコネン選手(アルファロメオ)を早々にオーバーテイク。5番手までポジションを戻した。
ミディアムタイヤでスタートしたフェルスタッペン選手は、第1スティントを長く走る戦略を採り、31周目にピットインしてハードタイヤに交換。4番手となってコースへ復帰し、ルイス・ハミルトン選手(メルセデス)の前方に出た。ここから、前を行くセバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)、バルテリ・ボッタス選手(メルセデス)、トップを行くシャルル・ルクレール選手(フェラーリ)を捕らえるべく、猛チャージをかける。
そして、フェルスタッペン選手は見事なバトルを見せ、前方の2台をコース上で次々とクリーンなオーバーテイク。そして遂にシャルル・ルクレール選手(フェラーリ)に追いつくと、将来のチャンピオン候補同士の激しいバトルを制して残り3周で首位に躍り出る。そのままチェッカーまでリードを保ち、Honda にとっては2006年以来、2015年のF1復帰後初、さらにRed Bullとの提携後の初優勝を果たした。
動画
リザルト
Pos | No. | Driver | Team | Time | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | M.フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 1h22’01.822 | 71 |
2 | 16 | C.ルクレール | フェラーリ | 0’02.724 | 71 |
3 | 77 | V.ボッタス | メルセデス | 0’18.960 | 71 |
4 | 5 | S.ベッテル | フェラーリ | 0’19.610 | 71 |
5 | 44 | L.ハミルトン | メルセデス | 0’22.805 | 71 |
6 | 4 | L.ノリス | マクラーレン | 1Lap | 70 |
7 | 10 | P.ガスリー | レッドブル・ホンダ | 1Lap | 70 |
8 | 55 | C.サインツJr. | マクラーレン | 1Lap | 70 |
9 | 7 | K.ライコネン | アルファロメオ | 1Lap | 70 |
10 | 99 | A.ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1Lap | 70 |
11 | 11 | S.ペレス | レーシングポイント | 1Lap | 70 |
12 | 3 | D.リカルド | ルノー | 1Lap | 70 |
13 | 27 | N.ヒュルケンベルグ | ルノー | 1Lap | 70 |
14 | 18 | L.ストロール | レーシングポイント | 1Lap | 70 |
15 | 23 | A.アルボン | トロロッソ・ホンダ | 1Lap | 70 |
16 | 8 | R.グロージャン | ハース | 1Lap | 70 |
17 | 26 | D.クビアト | トロロッソ・ホンダ | 1Lap | 70 |
18 | 63 | G.ラッセル | ウイリアムズ | 2Laps | 69 |
19 | 20 | K.マグヌッセン | ハース | 2Laps | 69 |
20 | 88 | R.クビサ | ウイリアムズ | 3Laps | 68 |
ドライバー・オブ・ザ・デイ
コメント
マックス・フェルスタッペン選手
Aston Martin Red Bull Racing
「最高のレースができましたし、チームに2度目のホームGP優勝を届けられてうれしいです。
スタートではアンチストールを作動させてしまい、7番手までポジションを落とすという残念な形になりました。ただ、そこからのペースは本当によくて、冷静になるよう努めながらプッシュし続けました。
第2スティントでは、マシンが素晴らしい力を発揮し、これが勝利の決め手になりました。そうは見えなかったと思いますが、バルテリをパスしてから、かなり力強いペースがあるので勝てるかもしれないと思うようになりました。とにかくプッシュして全力で走り、決してあきらめませんでした。残り数周でシャルルをパスしたときは、最高にハッピーな気分でした。かなりの接近戦になりましたが、もしあのようなバトルができないのなら、家にいた方がましだと思います。
Aston Martin Red Bull Racingのみんなに大きな感謝を伝えたいです。どんな週末でもみんな本当によくやってくれましたし、アップグレードもうまく機能したと思います。ここにいるクルーやファクトリーのスタッフ、
そしてもちろんHondaのみんなにも感謝しています。彼らにとっては、ここまでの間、簡単な道のりではなかったと思います。彼らのためにも、今日勝利できたことは本当に最高だったと思います」
クリスチャン・ホーナー
Aston Martin Red Bull Racing チーム代表
「今日のマックスのパフォーマンスは驚異的でした。ここオーストリアで勝てて、HondaにF1復帰後初の勝利をプレゼントできて、信じられない気分です。
ホームレースでの優勝は、Red Bullファミリーの全員にとってすごく大きな意味があります。(Red Bull創業者の一人である)マテシッツ氏は、Aston Martin Red Bull RacingとToro Rossoを通じて、F1というスポーツへ多くのリソースを投じてくれていますから、ホームグランプリ2年連続優勝には大きな意味があると思います。
レース後、正式に勝利が決まるまで少し待たなければなりませんでしたが、スチュワードは正しい判断をしてくれました。シャルルとマックスの間に起こったのは、激しいレースであり、2人の若いドライバーのバトルは、F1というスポーツを象徴するような場面だったと思います。F1は、近年さまざまな批判にさらされていますが、今日のレースはオーバーテイクやタイヤのデグラデーションによるドラマが起こり、とてもエキサイティングで、これぞ求められている姿だったのではないでしょうか。
オーストリアに来た時点では優勝候補ではなかったのに、ここで勝てるなんて夢が叶ったような気分ですし、今日はマックスの勝利の中でも最高の形だと思います。
ピエールにとっては厳しいレースでしたが、少しでも順位を上げようとして、ライコネンをパスすることもできました。ベンチマークとなるチームメートがこのパフォーマンスをすると、目標がものすごく高くなってしまいますが、時間が経って彼に自信が着いてくれば、その差は縮められるはずです。
我々のコンストラクターズ選手権での目標はフェラーリなので、2台のマシンができるだけ多くのポイントを獲得していかなければなりません」
ヘルムート・マルコ
Red Bull GmbH アドバイザー
「スタートで失速した瞬間、この日のレースを諦めかけていたが、我々にはホンダのパワーユニットがあった。彼らは最後の30周、我々にエキストラパワーを授けてくれた」
八郷隆弘
本田技研工業株式会社
代表取締役社長
― 勝利を支えて下さった皆様に感謝を
「ついにF1での優勝を果たすことができました。2015年の復帰以降の道のりを考えると、大変感慨深く、また心からの喜びを感じています。まず、勝利を勝ち取ったマックス・フェルスタッペン選手とAston Martin Red Bull Racingに感謝いたします。また、これまでHondaのF1プロジェクトに対し多大なるサポートを頂いた各ドライバーやScudeiria Toro Rossoは言うまでもなく、サプライヤー様や関係者の皆様も含め、支えてくださったすべての方々に、御礼を申し上げます。」
― 夢に向かって、これからもファンの皆様とともに
「そして、どんなときも熱い応援を送ってくださるファンの皆様へ、心からの感謝をお伝えしたいです。皆様の応援は、夢に向かって走る私たちを力強く後押ししてくれるエネルギーです。これからも皆様とともに挑戦し、喜びを共有したい、そう考えています。」
― 走り続けることでしか、叶えられないことがある
「HondaにとってF1は創業者の夢であり、大切なDNAの一つです。この5年間、開発やレースの現場では、数多くの困難に直面してきました。自分たちの力を信じ、諦めずに走り続けてきた従業員たちの努力がこうして実を結んだことを考えると、万感の想いです。私たちHondaの”The Power of Dreams”を一つ、体現することができました。
今日の勝利を第一歩として、最終目標であるシリーズチャンピオンを目指し、私たちはさらに一丸となってチャレンジを続けていきます。これからも引き続きご声援のほど、よろしくお願いいたします」
田辺豊治
Honda F1
テクニカルディレクター
「まず最初に、昼夜を問わず懸命にPU開発を続けてくれた、HRD-Sakura、HRD-MKの仲間たち、そしてそれを支えてくれた家族に、『やったよ!ありがとう!』と伝えたいです。
今日の力強い走りで我々に優勝をもたらしてくれたフェルスタッペン選手、素晴らしいマシンを作ってくれたAston Martin Red Bull Racing、そしてここまで一緒に一歩ずつ前進を続けてきたRed Bull Toro Ross Hondaの仲間たちにも感謝の言葉を送ります。
これまで色々と応援、サポートいただいたHondaの同僚、サプライヤーの皆様にも御礼申し上げます。そしてなにより、ここまでどんなときでも温かく応援していただいた世界中のHondaファンの皆様、本当にありがとうございました!
今日の優勝により、2015年の復帰以来、ようやく本当の意味での一歩を踏み出すことができました。
まだまだここから、さらに戦闘力を上げて戦っていきます」
山本雅史
Honda F1
マネージングディレクター
#F1jp 現地の山本雅史Honda F1マネージングディレクターから、ファンの皆さまへ感謝の声をお届けします!
これまでのたくさんのご声援、本当にありがとうございました🙏🙏#PoweredByHonda pic.twitter.com/F2JuCSEIxn
— HondaモータースポーツLive (@HondaJP_Live) June 30, 2019
フランツ・トスト
Scuderia Toro Rosso チーム代表
「まず初めに、HondaとRed Bull Racingを祝福します。マックス・フェルスタッペンは最高の走りを見せ、ここレッドブルリンクで素晴らしい勝利をつかみ取りました。Hondaの仲間たちは、この結果を出すために、さくらで驚異的な仕事を続けてくれていましたし、チームの働きぶりも最高でした」
佐藤琢磨選手
元Honda F1ドライバー
Huge congratulations @HondaRacingF1 for an incredible victory!!🏆👏🏻👏🏻👏🏻 We all know every single person at Honda works so hard to achieve it and make this happen!! What an amazing accomplishment!!!! https://t.co/ZJJfKNUYCC
— Takuma Sato (@TakumaSatoRacer) 2019年7月1日
田辺さん、やったね‼️🏆
本当に嬉しいです‼️😂😂😂
おめでとうございます‼️ https://t.co/8Yt3xZYqoE— Takuma Sato (@TakumaSatoRacer) 2019年7月1日
ジェンソン・バトン選手
元Honda F1ドライバー
Massive congratulations to Honda for their first win in the hybrid era and their first win since we won together back in 2006! Omedetō https://t.co/BpoKDlRIvf pic.twitter.com/M0PhN28Amj
— Jenson Button (@JensonButton) 2019年6月30日
So proud of this man, Tanabe san used to be my engine engineer 15 years ago! Great to see him leading the charge with Honda 👏🏽 pic.twitter.com/TwkaKD6Vq0
— Jenson Button (@JensonButton) 2019年6月30日
「ハイブリッド時代の最初と僕らが2006年に一緒に勝利して以来の優勝のホンダに最大級の賛辞を送ります。オメデト。」
「この男を誇りに思う。田辺さんは15年前、僕のエンジンエンジニアでした。彼がホンダと猛チャージしてリードするのを見るのは嬉しいよ」
フェルナンド・アロンソ選手
元Honda F1ドライバー
「(第2期マクラーレン・ホンダから)何年か経っており、エンジンはかなり変化しているのだと思う。過去に僕らは共に力を尽くして仕事をしてきた。不利な状況を乗り越えて戦ったこともあった。シーズンの中で多数のエンジンを投入してペナルティを受けたが、そういったことは進歩の過程の一環だったのだと思う」
「今、(復帰後)初優勝を挙げ、それがたくさんの勝利の始まりであることを願っている。それはF1にとっても素晴らしいことだ」
ライバル達のコメント
ルイス・ハミルトン選手
Mercedes-AMG F1
「ホンダにとって素晴らしいことだ。彼らは、マクラーレンとは本当に酷い年月を過ごしてきた。だけど今回の結果は、常にエンジンが原因ではなかったことを示している。パッケージと冷却系を最終的に仕上げるのはマニュファクチャラーとチームの連携作業だ。そうすればうまくいく。彼らはこのチームで間違いなくそうしたんだ。彼らに祝意を伝えたい」
ダニエル・リカルド選手
Renault F1 Team
「マックスは素晴らしいレースをしたね。それはF1にとってもいいことだよ。僕は今日の朝早くマテシッツさん(レッドブル総帥)を見かけたんだけど、彼もうれしいだろうね」
トト・ウォルフ
Mercedes-AMG F1 チーム代表
「ファンタスティック!! 今日、コースで一番輝いていたのは、レッドブル・ホンダだった」
アンドリュー・ショブリン
Mercedes-AMG F1 チーフレースエンジニア
元B・A・R Honda、Honda Racing F1 Team
「ホンダがスポーツ(F1)に復帰してから初めての優勝を見られて良かった。彼らは優勝するために一生懸命働いたからね、彼らにはこの瞬間を楽しんでほしいよ」
アンドレアス・ザイドル
McLaren F1 Team マネージングディレクター
「F1で新しいウイナーを見えるのは素晴らしいことだ。ホンダにとってだけでなく、F1全体にとってもね」
著名人コメント
曽田正人先生(漫画家)
陽はまたのぼった!#PoweredByHonda pic.twitter.com/AEVFaqKjut
— 曽田正人『Change!』4巻3/15発売! (@sodamasahito) 2019年6月30日
13年間振りのF1優勝。
特に2015年の復帰後は色々
言われたろうし
辛いことも多かったと拝察します。
でも僕らファンは微塵も疑うことはなかった。
陽はまたのぼると。
日本の誇りですホンダF1。 https://t.co/W6QBUlFoQu— 曽田正人『Change!』4巻3/15発売! (@sodamasahito) 2019年6月30日
素晴らしい月曜日だ…
今季はもしかしたら
メルセデス全勝?
なんて雰囲気も漂ってきていた。
それを破ったのが
我等がホンダだなんて!
伝説の1988年と逆なのも
またいい。
ここから再び創るのだ伝説を。
13年ぶりにホンダ本社ビルに
垂れ幕がかかるのだろう!
「F1優勝🏆」の!— 曽田正人『Change!』4巻3/15発売! (@sodamasahito) 2019年6月30日
現行規定のPUではライバルに比べ
軽く一年遅れでの参戦という
開発における大ハンデがあった。
考えようによっては
埋めようのない差。
屈辱的な目にもあった。
でもなぜか我々は信じたのだ。
理由はただ一つ。
「あの会社はホンダだから」— 曽田正人『Change!』4巻3/15発売! (@sodamasahito) 2019年6月30日
四輪の生産すらしていなかった
60年代にF1に挑戦し
値千金の勝利を手にする。80年代には
憎まれる程の無敵振り。第3期はらしくなかった。
たからあの頃かわかっていた。
彼らはこのままじゃ
済まさないと。
F1はホンダのDNAだから。— 曽田正人『Change!』4巻3/15発売! (@sodamasahito) 2019年6月30日
日本のテクノロジーはどこどこに
抜かれたとか
したり顔で言う批評家よ見よ。F1で勝つ技術を持つ国が
世界にいくつあるというのか。
F1の地位が日本でどのくらいなのかは知らない。
でも今日、世界は日本のホンダに
敬意を表していると思う。
だからありがとうホンダ。#PoweredByHonda— 曽田正人『Change!』4巻3/15発売! (@sodamasahito) 2019年6月30日
何年かに一度こういうドラマが起こるからF1ファンはやめられないね・・・
https://t.co/FBuPaLwieD— 曽田正人『Change!』4巻3/15発売! (@sodamasahito) 2019年7月1日
F1では一つの”王朝”が成ると大体4~5年ワンサイドゲーム的な状態が続くので
他のスポーツに比べリザルトの変動が少ないかもしれない。
そこに非難を受けることもある
しかしF1には自然科学、物理現象の解明への挑戦という側面があるので
進歩と共に結果が煮詰まってくるのは当然とも自分は思います。— 曽田正人『Change!』4巻3/15発売! (@sodamasahito) 2019年7月1日
自分は進歩に魅せられるから結構そのワンサイド状態にも興奮します。
そしてさらに何年かに一度、イノベーションか人の情熱かわからないけど
王朝を突き崩す力が興る。
この激変のスケールのでかさとドラマこそ
”簡単にリザルトが変動しない”F1ならではの魅力だと思う。— 曽田正人『Change!』4巻3/15発売! (@sodamasahito) 2019年7月1日
”簡単にリザルトが変動しない”F1…
今回のホンダの勝利はF1だからこそのドラマだと思いました。どれほど人々が努力したか。このPUにすべてを懸けたか。
それを最終的にたった一人で背負いミッションに挑むのがドライバー。コクピットの中には孤独と重圧と。
— 曽田正人『Change!』4巻3/15発売! (@sodamasahito) 2019年7月1日
でもマックス・フェルスタッペンにはそれを
エネルギーに変えるスキルがあるのだろう。
”我々”には素晴らしいドライバーがいる。— 曽田正人『Change!』4巻3/15発売! (@sodamasahito) 2019年7月1日
これが王朝交代のきっかけになるかは全く分からない…
でも(最初に戻ると)”だいたい4~5年”なんですよね
この4半世紀を観ていると。まあどっちでもいいや!!
今日はホンダの勝利に浸りきろう。— 曽田正人『Change!』4巻3/15発売! (@sodamasahito) 2019年7月1日
松下信治がFIA F2レース1初優勝
FIA F2選手権では、Hondaの若手ドライバー松下信治選手がレース1で自身初の優勝を果たしました。レース1上位8名のリバースグリッドで争われるレース2では2勝を挙げている松下選手ですが、通常のフォーマットで行われるレース1での勝利は、速さと強さの両方を示す大きな意味を持つ結果です。
2014年シーズンの小林可夢偉選手以来、F1から遠ざかっている日本人F1ドライバーの最有力候補の活躍に目が離せません!
レース
好天のレッドブルリンクでFIA-F2選手権第6戦オーストリアのレース1が行われた。
午後4時時45分のレース開始時は気温30℃、路面温度48℃のコンディション。松下信治選手(Carlin)は、2列目4番手からのスタート。
スタートで若干出遅れた松下選手は、ターン1までに後続に迫られるが、ポジションを死守し、その後前車をパスして3番手で1周目を終える。2周目にはペースアップし、またもオーバーテイクを果たし2番手に。
6周目、タイヤ交換のためピットインした松下選手は8番手となるが、ピットインを済ませた中では実質2番手をキープ。そこからレース中盤にかけてハイペースで周回を重ね、前方のピットインを引き延ばしているグループに追い付き、彼らもパスしてポジションを上げていく。
19周目に7番手、22周目に6番手、23周目に5番手、25周目に4番手に上がり、トップとの差を徐々に詰める松下選手。全車がピットインを済ませた35周目、2番手の松下選手はターン1でトップを鮮やかにオーバーテイクしトップに立ち、その後も後続を引き離しトップでチェッカーフラッグを受けた。
松下選手は2017年ハンガリーでのレース2以来の優勝で、自身初のレース1での勝利を獲得。この勝利によりシリーズランキングは8位に浮上した。
コメント
松下信治選手(Carlin)
「スタートはスピンが多くてうまくいきませんでした。外から並ばれましたが、ブレーキには自信があったので、ポジションを守れてよかったです。
その後、タイヤ交換をする前に2台を抜けたので、それもよかったですね。予定どおりのタイヤ交換を終えて、そこからはタイヤ勝負だと思っていたので、タイヤをマネージメントしながらのレースでした。
とにかくクルマがよかったし、トップのペースもそんなに速くはなかったので、そんなにがんばらなくてもいいペースでいけました。ピットインしていないクルマを抜くときに、1回ミスしてしまい、トップとの差が広がってしまいましたが、クルマの感じもよくて、レース終盤には追い付き、追い越すことができました。
優勝はもちろんうれしいですが、マシンの状態もよく、自分もアグレッシブなレースができたことが一番うれしいです。レース2でもスタートを決めて、また表彰台を目指したいです」
KJインプレッションズ
甦る鈴鹿の記憶
ルイス・ハミルトン選手の降格ペナルティーによる繰り上げとはいえ、Red Bull Hondaのマックス・フェルスタッペン選手がフロントローの2位からスタートするという状況は、ここ数戦の結果から想像できるものではなかった。
まさに、千載一遇のチャンス。
寝ても覚めても1日中、脳内では様々なシミュレーションが繰り返され、フェルスタッペン選手が優勝するシチュエーションを考えた。Red Bull HondaのRB15がこれまで見せてきた戦闘力を考えると、スタートが勝負。正直、コース上でFerrariやMercedes AMGをオーバーテイクする姿は夢物語のように思えた。
ところが、レッドシグナルがオールアウトした刹那、目を覆いたくなるような光景が飛び込んでくる。マックス・フェルスタッペン選手のカーナンバー33が中断に埋れていったのだ。完全なスタート失敗。
ただ、不思議と落胆や諦めの気持ちは湧かなかった。次々と後続車に抜かれるフェルスタッペン選手のRB15を見て、何故か1988年の日本GPのスタートシーンがフラッシュバックしたのだ。
当時、まだ新進気鋭の若手ドライバーだったアイルトン・セナ選手のMcLaren Honda MP4/4は、初戴冠のかかる日本GPのスタートでまさかのエンジンストールを喫し、鈴鹿のホームストレートの傾斜に救われて何とか再始動するも、中団14番手までポジションを落としてしまった。
しかし、そこからは怒涛のオーバーテイクショーを見せて、最後は2度のワールドチャンピオンを経験した”プロフェッサー”ことアラン・プロスト選手も抜き去って、あまりにも劇的に自身初のワールドチャンピオンに輝いたのだった。
今も語り継がれる伝説のレースがフラッシュバックしたことで、何か予感めいたものを察知した自分の目は、オープニングラップを終える前からフェルスタッペン選手に釘付けとなった。
ここから何かが起こるかもしれない!
次世代ライバル最初の真剣勝負!
スタートに失敗したフェルスタッペン選手は、1周目のターン8で僚友ピエール・ガスリー選手を抜き切って7番手、続いてMcLaren Renaultのランド・ノリス選手を追う。
ノリス選手、Alpha Romeoのキミ・ライコネン選手をパスして5番手まで浮上。前にいるのはFerrariのシャルル・ルクレール選手、Mercedes AMGのバルテリ・ボッタス選手とルイス・ハミルトン選手、つまりトップ2チーム4台である。
ここまで来れば、Red Bullの常套手段である「第1スティントをなるべく引っ張り、第2スティントをライバルよりフレッシュなタイヤで戦う」という戦略で勝負に挑める。
フェルスタッペン選手は1周目のターン4で大きなフラットスポットを作り苦しみながらもミディアムタイヤをいたわり巧みに保たせていった。第1スティントはRed Bull Hondaにとって雌伏の時だった。
2番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)が21周目にピットインしたのを皮切りに4番手セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)と首位シャルル・ルクレール(フェラーリ)もピットに飛び込み、フェルスタッペン同様にステイアウトを選んだルイス・ハミルトン(メルセデス)が首位に立つが、30周目まで引っ張ったハミルトンはフロントウイング交換を強いられて後退する。
フェルスタッペンは31周目にピットインしてハードタイヤに履き替え、レース終盤に勝負を賭けるべくさらにタイヤをケアしていくようチームからの指示を受ける。
45周目になるとセバスチャン・ベッテル選手を射程圏内に入れる。ストレートが速いフェラーリを抜けるものかと懸念もあったが、アップグレードによって改良された車体の中速コーナリング性能が生かせるのがターン1からターン3の攻防だった。
50周目、ターン3で背後に迫ったフェルスタッペン選手に対し、ベッテル選手はインを閉めて対抗。これを見たフェルスタッペン選手はターン3を立ち上がり重視のラインに切り替え、ターン4までのDRSを使って完全にストレートで抜ききってみせた。
ターン1のアドバンテージを活かしてターン3でインに飛び込むか、次のターン4までのストレートで相手に苦しい立ち上がりをさせてターン4で仕留めるか。フェルスタッペン選手は攻防の中、頭の中でそこまでプランを立ててバトルを仕掛けていた。脱帽である。
Mercedes AMGのボッタス選手を追う55周目、Hondaのパワーユニットにセンサーのトラブルが発生し、故障を最低限に留めるため自動的に出力を低下させる”ファイルセーフモード”に入ってしまう。これによりラップタイムにして0.8秒を失ってしまう。
「パワーを失っているよ、みんな!」
無線から伝わるフェルスタッペン選手の悲痛な声に緊張が高まる中、Hondaのエンジニアはすぐにセンサーの異常を突き止め、このセンサー値を無視して通常パワーに戻してもリスクはないと判断。当該センサーのフェイルの無効化を指示。
56周目、再び息を吹き返したHondaのパワーユニットがRB15に勢いを与えると、想定よりも気温が高いためエンジンがオーバーヒート気味となり、リフト・アンド・コーストを繰り返していたボッタス選手に急接近。ターン3の侵入で簡単に仕留めてしまった。
FerrariとMercedes AMGをコース上で2連続オーバーテイクしたRed Bull Honda。ほんの1週間前とはまるで異なる走りに、何が起こっているのか理解出来ない自分がいる。もしや夢でも見ているのか?
いよいよ、前を走るのは5秒先にいるFerrariのルクレール選手のみとなった。個人的にルクレール選手は好きなドライバーなのだが、この時ばかりは明らかに”敵”と見なしていた。
レースは残り15周。ここで遂にHondaが勝負に出た。
「エンジン11ポジション5。やれるときにやってくれ。パフォーマンスを高めるものだ。最後までこのまま行くぞ!」
ファンにとって思わず興奮を抑えられなくなるような無線に、ボルテージは最高潮へ向かう!
Red Bullの地元で、目の前に初優勝が見えてきた重要な局面で、Hondaはパワーユニットの寿命を“前借り”してでもアグレッシブにパワーを捻り出すことを決めた。このモードによってフェルスタッペン選手はルクレール選手よりも1周0.8秒ほど速い驚異的なペースを見せ、その距離を一気に縮めていく。
65周目、Ferrariのエンジニアからルクレール選手に無線が入る。
「フェルスタッペンが1秒後ろだ」
「Leave me alone(ほっといてくれ)!」
68周目、フェルスタッペン選手はターン3で遂にルクレール選手を捕らえてインに飛び込んだ。しかしターン3の立ち上がりで2台は並んで加速し、ターン4へのブレーキングでも抜き切ることができなかった。
そして69周目、フェルスタッペン選手はターン3で更に奥までブレーキングを我慢して前に出る。アウト側から食い下がろうとするルクレール選手がフェルスタッペン選手よりも早くステアリングを進行方向に切ったため、両者のタイヤは僅かに接触し、ルクレール選手のマシンはコース外に弾き出された。
尚も追い縋ろうとするルクレール選手の追撃を振り切ったフェルスタッペン選手はそのまま逃げ切り、今季初優勝を果たした。こうして劇的なレースの幕が下りたかに見えたが、フェルスタッペン選手とルクレール選手のバトルは審議対象となった。
あまりにも衝撃的!あまりにも刺激的!
勝利の瞬間に歓びを爆発させて、深夜だというのに大声で絶叫してしまった。我を忘れて興奮していた。Hondaへの贔屓目を度外視しても、パワーユニット時代のF1で最も面白いレースだったかもしれない。そして、勝ったのはRed Bull Hondaのマックス・フェルスタッペン選手なのだから、興奮するのも当然というものだ。
F1を除いたとしても、最近これほど興奮し熱狂した出来事は、プロボクシングWBSS準決勝の井上尚弥選手の激勝くらいしか思い浮かばない。それほど衝撃的かつ刺激的な素晴らしいレースだった。
クライマックスシーンに物言いがついたことは本当に残念だった。ドライバー同士のバトルこそがレースの醍醐味なのだが、近年のF1で下される裁定はフェルスタッペン選手の非を支持する傾向があると感じていた為、公式結果が出るまではヒヤヒヤだったし、ぬか喜びに終わる危惧があって歓びきれずにいた。おかげで感動の表彰セレモニーも感情移入しきれなかった。
ただ、それでもコース上で見せたRed Bull Hondaとマックス・フェルスタッペン選手の戦いぶりは本当に輝いていたし、勝者に相応しいものだった。結局、数時間待たされた後に正式に勝利が確定した。
そして、安堵と共に浮かんだ1つの想い。それは、歴代Honda F1ウィナーの中に「フェルスタッペン」の名が刻まれたことへの感慨であった。
熱狂的なHondaファンにとって「フェルスタッペン選手がHondaエンジンでF1を勝った」ことは非常に感慨深いものがあるのだ。
ホンダ×フェルスタッペン
1998年3月9日に発表された第3期Honda F1活動は当初、エンジンを含むマシン全てを製作するフルワークス体制として計画されていた。HRD(=Honda Racing Development)のテクニカルディレクターのハーベイ・ポスルスウェイト博士とチーフデザイナーのティム・デンシャムを中心にプロトタイプ「RA099」を設計し、イタリアのレーシングコンストラクターであるダラーラ社が製作。同年12月には遂にテスト走行を開始した。
この時、ステアリングを握ったのがマックスの父親であるヨス・フェルスタッペンだった。
ヨス・フェルスタッペンは1993年にドイツF3選手権でチャンピオンを獲得した後、速さと豊富な資金を武器にF1チームが争奪戦を繰り広げ、1994年にベネトンのテストドライバーに就任。プレシーズンテスト中にレギュラードライバーのJ.J.レートが負傷すると、開幕戦でデビューを果たす。しかし、安定した速さを見せながらも政治や不運に翻弄され、ベネトンを離れてからもチームを転々とした。
1997年に在籍していたティレルのスタッフが多く加入していたHRDから声がかかり、RA099 の開発に加わることとなったのだ。
1999年プレシーズンテストに参加したHondaとヨス・フェルスタッペンは3日間のテストを席巻。トップタイムをマークした。あまりのパフォーマンスに他のF1チームやメディアから「最低重量規定を下回っているのではないか?」というような疑惑の目を向けられるほどだった。その後も各地でテストを続け、準備は順調に進められた。
世界中のHondaファンは、Hondaのテスト走行のニュースを聞くたびに2000年シーズンへ大きな期待を抱いた。しかし…悲劇は突然訪れた。
この時期のHonda本社は、F1参戦に前向きな川本信彦社長からF1参戦に慎重な吉野浩行副社長の体制への移行を控えており「フルワークス体制でのF1参戦はまだ流動的である」という噂が流れ始める。テストで好タイムを連発したのも、フルワークス体制での参戦をアピールしたかったのではないか、と。
そして運命の4月15日、スペイン・バルセロナでのテスト中にハーベイ・ポスルスウェイト博士が心筋梗塞に倒れ、急死してしまう。これが決定打となり、Honda本社はフルワークス体制での参戦を正式に取りやめ、B・A・Rへエンジン供給と車体の共同開発を行うと発表した。
ヨス・フェルスタッペンは再びF1シートを、そしてキャリア最大のチャンスを失った。それは同時に、Hondaファンの夢が潰えたことも意味していた。マックス・フェルスタッペン選手とレッドブル・ホンダのタッグは『あの時見た夢の続き』でもあるのだ。
そして、夢の続きのひとつは叶った。
だが、まだ満足はできない。マックス・フェルスタッペン選手とHondaがワールドチャンピオンに輝く日が来れば、その時こそ本当に心から喜べる。
その日を待ち続けている。
松下選手の今後に期待!
Red Bull Hondaの初優勝よりも1日早く届いた吉報。それは日本人ドライバー松下信治選手によるFIA F2レース1初制覇である。
レース1の上位8名がリバースグリッドでスタートするレース2で2勝を挙げていた松下選手だが、通常の予選フォーマットで行われるレース1=フィーチャーレースでの勝利こそ喉から手が出るほど欲しかったに違いない。速さと強さの両方を兼ね備えなければ勝てないからこそ、ドライバーとしての評価に直結するからだ。
日本人ドライバーでは昨季、牧野任祐選手がレース1で勝利を飾っている。しかし、それは必ずしも速さを見せたわけではなく、戦略がハマったという側面も大きく作用していた。純粋な速さと強さで勝ち取った勝利としては「日本人初」と言えるかもしれない。もちろん、牧野選手の快挙の価値を下げるものではないが、松下選手の勝利はそれほど素晴らしかった。
このレースで見せた松下選手の走りは本当に速さがあり、そしてアグレッシブかつクレバーなものだった。久々に日本人ドライバーのレースで興奮したし、手に汗握った。DAZNでレースを観戦した日本のF1ファンや支援者に強い印象を残した筈である。
もちろん、手放しでは喜んでいられないし、浮かれてはいられない。まだ1勝、シリーズランキング8位。ここから更に勝利を重ねて、スーパーライセンスポイントの条件を満たすことのできるシリーズ4位以内を確保しなければならない。ただ、今日の走りを今後も継続できれば、その目標は達成できるだろう。
来季はToro Rosso Hondaを駆る勇姿を見せてほしい!心から応援しているし、期待もしている!!
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CIRCUIT INFORMATION
TIMING INFORMATION
RACE
- Official Classification
- Provisional Classification
- Fastest Laps
- History Chart
- Lap Chart
- Lap Analysis
- Pit Stop Summary
- Best Sector Times
- Maximum Speeds
- Official Starting Grid
- Provisional Starting Grid (Amended)
- Provisional Starting Grid
QUALIFYING SESSION
THIRD PRACTICE
SECOND PRACTICE
FIRST PRACTICE
TECHNICAL REPORTS
- 30.06 – Technical Report Doc48 – Race Scrutineering
- 30.06 – Technical Report Doc40 – Parts & Parameters been replaced or changed during the Parc Fermé
- 30.06 – Technical Report Doc37 – Parc Fermé Issues
- 29.06 – Technical Report Doc32 – P3 & Qualifying Scrutineering
- 29.06 – Technical Report Doc31 – Dry tyre type used during fastest lap in Q2
- 29.06 – Technical Report Doc22 – New Gearboxes for this event
- 29.06 – Technical Report Doc17 – New PU Elements for this Event
- 28.06 – Technical Report Doc14 – New Gearboxes for this event
- 28.06 – Technical Report Doc13 – P1 & P2 Scrutineering
- 28.06 – Doc6 Technical Report – New PU elements for this Event
- 27.06 – Doc4 Technical Report – Initial Scrutineering
- 27.06 – Technical Report Doc3 – PU elements used per driver up to now
STEWARDS BIOGRAPHIES
STEWARDS DECISIONS
- 30.06 – Stewards Decision Doc50 – M.Verstappen
- 30.06 – Stewards Decision Doc49 – C.Leclerc
- 30.06 – Summons Doc47 – C.Leclerc
- 30.06 – Summons Doc46 – M.Verstappen
- 30.06 – Offence Doc44 – K.Magnussen
- 30.06 – Offence Doc38 – G.Russell
- 29.06 – Offence Doc30 – L.Hamilton
- 29.06 – Offence Doc29 – G.Russell
- 29.06 – Summons Doc27 – K.Raikkonen
- 29.06 – Summons Doc26 – L.Hamilton
- 29.06 – Summons Doc25 – G.Russell
- 29.06 – Summons Doc24 – D.Kvyat
- 29.06 – Offence Doc23 – K.Magnussen
- 29.06 – Offence Doc19 – N.Hulkenberg
- 29.06 – Offence Doc18 – A.Albon
- 28.06 – Offence Doc16 – A.Giovinazzi
- 28.06 – Summons Doc15 – A.Giovinazzi
- 28.06 – Offence Doc8 – A.Albon
- 28.06 – Offence Doc7 – C.Sainz
FIA COMMUNICATIONS
- 30.06 – Race Director’s Note – Post Race Interviews
- 30.06 – Race Director’s Note – Event Notes Version 2
- 29.06 – Race Director’s Note – Post Qualifying Interviews
- 28.06 – Race Director’s Note – SC1/SC2
- 28.06 – Race Director’s Note – P3 Tyres
- 27.06 – Race director’s event notes
- Press Conference Schedule
- Revised Event Notes
- Note to Teams
PRESS CONFERENCE TRANSCRIPTS
NATIONAL PRESS OFFICE
CHAMPIONSHIP POINTS
2015年のF1復帰以降、単純に現代F1を戦う為の技術レベルが不足していることを露呈し、勝利から遠ざかっていたHonda F1活動。
メディアはもちろん、仲間である筈のパートナー、そして大切なファンからも批判、時には罵声さえ浴びせられてきました。
かつて栄光の時代を共に築いたパートナーから三行半を突きつけられると、救いの手を差し伸べる新たなパートナーが現れました。Red Bull RacingのジュニアチームであるScuderia Toro Rossoです。
必ずしも勝利を目指しているわけではないToro Rossoと組んだHondaは、比較的プレッシャーの少ない環境で開発技術のセレクトとプライオリティの整理をし、「信頼性の確保」と「競争力の向上」というアンビバレントなテーマと堅実に向き合いました。
Hondaのエンジニア達は、悔しさをバネにパワーユニットの性能を着実に高め続け、遂にトップチームの1つであるRed Bull Racingとの提携に漕ぎ着けました。
提携初年度となる2019シーズン、開幕戦でいきなり表彰台に上がると、Hondaのパワーユニットは安定したパフォーマンスを発揮し続け、全てが噛み合う”その時”を待ちました。
そして、遂に”その時”がやってきたのです!
この記事では、Red Bull Honda初優勝の記憶を記録します!