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ラーメンの翔龍
高岡の有名店が大型新装移転オープン!
富山県高岡市に戻った2000年以来、19年に渡って通い続けているラーメン専門店「ラーメンの翔龍」さん。再び高岡を離れた現在も、帰省の際には必ず寄る「地元の味」です。
そんな翔龍さんが「新築移転した」という噂を聞きつけて早速お店を訪れてみると、確かに「移転しました」との張り紙が。
少し寂しさがこみ上げてきます。思い出の詰まった旧店舗の記事は残したいと思います。
5分ほど車を走らせて移転先に着くと、見慣れない巨大な店舗と共にフェラーリが!?
あまりにも映えるので思わずパシャリ。
驚くほど大きくてスタイリッシュな店舗に、思わず麺喰らい…もとい、面食らいました(笑)
見慣れた”のれん”は健在です。これからまた何度もこの”のれん”の下をくぐることになるのでしょう。
外にはベンチと灰皿があります。このご時世、いつまで残るかはわかりませんが、スモーカーには大変ありがたいです。
ちなみに建物の左側が店舗、中央が待合スペース、右側が製麺所となっております。
店内の待合スペース。お洒落です。
2019年7月21日、この店舗で「ラーメンの翔龍」さんの第3章が始まりました。
メニュー
醤油味
- 醤油ラーメン 700円
- チャーシューメン 900円
- にんにくラーメン 750円
- 辛いラーメン 750円
塩味
- 塩ラーメン 700円
- 塩チャーシュー 900円
- 塩バターコーン 800円
味噌味
- 味噌ラーメン 750円
- 味噌チャーシュー 950円
- 味噌バターコーン 850円
- 味噌辛口 800円
※各大盛+150円
その他
- おにぎり 100円
- ライス 150円
- 餃子 300円
- チャーシューメンマ 550円
- ビール 550円
- 日本酒 400円
- 各ジュース 150円
移転に伴い、麺類は一律50円値上げとなりました。
卓上調味料はオーソドックスな酢、餃子ダレ、ラー油、胡椒です。
KJオーダー:味噌チャーシュー
味噌チャーシュー 900円
今回は夕食の時間が近かったため、ギョウザは次回にお預けです。
気になる方は以前の店舗の記事を読んでみてください!
店主の故郷・旭川は冬になると零下30℃を下回るだけに、旭川ラーメンはラード層を厚めにしてスープを冷めにくくし、塩分濃度を高めにするなど、厳しい冬を乗り越える工夫をされています。
翔龍さんのラーメンはこの旭川ラーメンの流れを汲んでいます。富山県も雪国なので、旭川ラーメンが受け入れられ易い環境にあります。
旭川ラーメンらしく、スープは豚骨と鶏がらを主体に野菜、そして魚介系は三石昆布と境港産煮干しから出汁をとったいわゆるWスープ。タレは上市産こし味噌を使用し、まろやかさや深いコク、風味が広がります。
旭川ラーメンの流れを汲むだけにラードもたっぷりのこってり系ではありますが、スパイスのパンチがしつこさを断ち切っています。
やっぱり美味い!やみつきです!!
隣の製麺所で作られる翔龍さんの自家製麺は、中太ちぢれ麺です。低加水でアルデンテに茹でられた麺の食感は歯切れや喉越しが良いです。
やはり味噌らーめんはスープが麺から流れてしまい易いのですが、麺がスープをよく吸っている上に、ラードとスパイスが麺に残留しているのでどんどん進みます。
低加水麺は伸び易いので、本来は写真を撮っている場合ではありません(汗)
特製の醤油ダレで煮込まれたチャーシューは肉厚で、スープに浸せば脂身が熱で溶けてトロトロになります。肉と脂身のバランスも良く、パンチのあるスープによく合います。
麺と同じく製麺所で仕込まれるチャーシューは単品販売もされており、年末には多くの注文が入るほどの人気です。
チャーシュー以外の具材は、ネギとキャベツともやしとメンマです。シャキシャキのネギは大盛りです。ネギ好きには堪りませんが、そうでもない人には少しネギ辛く感じるかもしれません。
個人的にらーめんの具材で「味付けしたメンマ」はいらない派なのですが、翔龍さんのメンマは塩抜きだけで味付けされていないのでアリです。
このように、旭川ラーメンの技法で作られる店主の味は、多くの富山呉西の人々に愛されてきました。そして、それはこの新しい店舗でもきっと変わらないでしょう。
「ラーメンの翔龍」さんの高岡で進化した旭川ラーメンを、是非一度ご賞味ください!
翔龍のこれから…
ここまで読んでいただいた通り、自分は「ラーメンの翔龍」さんの味噌チャーシューが大好きです。ただ、少し気になる点もあります。
まず、作り手によって味がかなり変わること。これはマイナスポイントです。特に若手の作るラーメンは盛付けこそ綺麗なものの、スープが濃くなりがち、麺に芯が残りがち、と仕上がりに少しバラツキがあります。
おそらく僅かな誤差の積み重ねだと思うのですが、最終的に明らかな差となってしまいます。
残念ながら店主にはなかなか会えませんし、店主以外では松木安太郎似の方(息子さん?)が作られるラーメンが一番安定して美味しいと思います。もしくは小杉にある翔龍出身の「味楽」さんの方が、店主の味に近いかもしれません。時々、店主自ら若手の作るラーメンを食してみてほしいところです。
伝え聞くところによると最近は再び店主が厨房に立つ機会が増えてきたそうです。これは非常に嬉しいことです。
また、塩分濃度の高さも大きな課題でしょう。「好み」という側面もありますが、富山県は北海道ほど冬の寒さの厳しい地域ではなく、特に塩辛い物が好きというわけではありません。
富山ブラックの人気で特に誤解されがちだと思いますが、富山県民にも割と薄味の好きな人は多いのです。(そもそも、富山ブラックを好む富山県民をあまり知りません・笑)
自分の周りにも「翔龍のラーメンが好き」という人は多いものの、やはり「でも、少しくどいかな…」という意見は多いのです。この「少し」という部分を、翔龍の魅力を損なうことなく進化させていただけると、更なるリピーターを見込めると思います。店舗を拡大されて値上げもした分、リピーターの確保は重要なミッションだと思います。
もちろん、店主にも好みがあるでしょうし、この味が好きなお客さんも多いと思うので、難しいところですが…。
ただ、いずれにせよ「ラーメンの翔龍」さんの新しい時代の幕開けとなるお店が誕生したことは、本当におめでたいことです。
「ラーメンの翔龍」さんの更なる飛躍に期待しています!
お店情報
住所:富山県高岡市野村722-1
電話番号:0766-24-4262
営業時間:11:00~24:00
定休日:12月31日、1月1日
駐車場:有
この記事では「ラーメンの翔龍」さんの新店舗とこれから期待することを紹介します!